進行がやけに早いと思ったのですがどうでしょう?
原作ギリギリまでやる。ということなのでしょうか。
鎌池和馬先生の7ヶ月連続刊行が決定しましたね。しかも禁書の前回の発売日が三月なので8ヶ月連続刊行も決まったようなものかと……
そんなことよりアニメゆきのんかわいい。
突然ですが適当に話が進むと、こうしてあらすじでも書いていこうかなと。本編もちゃんとありますよ!いまさらなんですが章ではシスターズ編っぽいのに、インデックス絡めちゃってます。うむぅ……まぁこの辺は、リアルの友達の要望だったりするんですが、友達の大まかなストーリを聞いて(大まかさは材木座と由比ヶ浜の悪いところを掛け合わせたくらい)ま、そんなわけで、あらすじ。
今までのあらすじ
学園都市に来た比企谷八幡、そこで彼が授かった力。幻想世界。
彼自身自分の力の扱いに戸惑っている。そんな時現れた少女、雪ノ下雪乃。
なんだかんだで一緒に住んでいる、もとい一緒に行動をともにする二人は悪運が強く、不幸の体現者上条当麻とその一行(笑)とであったり、一緒に爆弾のテロの被害を押さえたり。
一件落着した頃に材木座義輝がまた問題を持ってくる――
第16話
翌朝、退院しようと荷物をまとめていたらカエル頭の医者に呼ばれた。
「君、傷の治癒が異常に早いね?」
「は、はぁ……」
確かに小さい頃から早かったような気はするが、X-MENのウルヴァリン程ではない。まぁつまり驚くほどでもないということだ。
「不思議だね? 治癒系の能力者でもここまでは僕も見たことがないよ」
「いや、でもそんな驚くほどの速度じゃ」
いい終える前にカエル医者が指を指す。
特に傷が深かった脇腹だ。
「もう包帯外すけどいいね?」
「はい」
「……」
なぜかそのまま沈黙された。
「自分で取れないかい?」
「あ、あぁ、取れます」
外しますから服あげてくださいねー。みたいな言い方だったよね?!
不満に思いながらも包帯を外していくとそこには、傷がひとつもなかった。
「もう完治している……か、触ってみてもいいかな?」
そのまま軽く触診をされたが特に異常もなく傷が治っていた。
「骨折していた腕は?」
神裂は最後の最後に唯閃を使うかと思っていたのに、彼女はそこでもなお唯閃は使わず、蹴りで決着をつけた。その蹴りはワイヤーのガードを突き破り体を守ろうとした腕をも蹴り砕いた。正直もう一回対戦しろと言われたら無理と言わざるを得ない戦力差だった。、
カエル医者に見えやすいように腕を出す。
カエル医者はピザを切り分けるやつの刃の部分が高速回転しているものに電源をいれ、刃を自らの指に当てる。
「ほら、皮膚はきれないから大丈夫だね?」
「いや、聞かれても知りませんよ」
「くせだから気にしないんだね?」
いや、もうそれわざとだろ……
そして開いた包帯の中かから出てきたのは無傷の腕。
「骨折だから中はさすがに治ってないんじゃないですか?」
「そんなことはないね? 昨日君が気を失っている間に撮ったレントゲンにはもうほとんど治りかけの骨が映し出されていたんだね? あれはその程度の骨折……という感じではなく治療の過程そのものだったんだね?」
カエル医者は思案するように唸りながら問う。
「君は本当に、認識誤認かい?」
違う。なんて言っていいのだろうか。だが本当に俺の能力が治癒まで関与するのだろうか?
「まあいいよ、治癒の力があるならあまりここに頼ることはないだろうけど」
それはつまり大なり小なりこれから怪我することが確実にある。という意味も内包しているようだった。
「話は終わりだね? さっさと出ていくんだね?」
「はい」
そのまま八幡は部屋から出て材木座と雪ノ下が待つロビーへと向かう。
それを見届けたカエル医者は比企谷 八幡と名前の書かれたカルテを手に取る。
「アレイスター……君はいったいどれほどの人間を巻き込むつもりなんだね?」
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そのまま退院という流れだったが材木座の方は湿布みたいなものが貼ってあったり包帯がまいてあったりと痛々しい。それを見てふぉぉぉ……なんて言ってる姿なんてさらに痛々しい。
「あんま無理すんなよ」
「うむ、これくらいのこと対したことない」
皮膚というのは人間の保護フィルムと言って差し支えない。その皮膚を火傷し損失している状態では体温調節もままならず、水分の喪失量も多くなる。さすがにそこまでのレベルではないようだがかなりひどいと言えるだろう。股も火傷しているのかガニ股だし、脇は開いているしでいつもよりきもい。いつもキモいのに歩き方がキモくなってなおキモイ。あれ? 最初心配してたはずなのにいつの間にか悪口になってるなー、オカシイナー。まぁいっか材木座だし。
「とりあえず帰りましょうか」
「ああそうだな」
そのままそそくさと病院を出て寮に戻った。その間襲撃される。なんてこともなく、ごく普通に帰宅できた。ひとつ気がかりなのは誰も言葉を発しなかったことかな。これがぼっちと孤高とコミュ障の真骨頂なのかしらん?
そんなわけで、ということでもないのだが、材木座はまた張り込みに行くとか言い出して小萌宅周辺をうろつきに行ったし特にすることもなくなった。
その静寂を打ち破るように電話とインターホンが鳴る。なんでおんなじタイミングなんだよ……
「電話は無視するか……って小町か」
「なら玄関の方は私が出るわ」
「あぁ頼む」
雪ノ下が玄関に向かうのを確認して電話を取る。
「『おにいちゃーーーん!!」』
「……あの、どちら様でしょうか」
「え……? お兄ちゃんがこんなに綺麗な女の人を連れ込んでる……?」
「いや、まてまてまて、おちつこう。な?」
電話を切り小町の方へと向かう。
「これが落ち着いてられると思う? ちょっと早速お母さんに連絡……しても意味ないね」
いや、それおかしいでしょう? 何日も会ってない息子の様子くらい気にするよね? するよね?
小町が落ち着きを取り戻したところで大体のいきさつを話した。俺が床に正座、小町と雪ノ下はベットの上という配置なのが気に入らない。
「ほへぇー。つまり雪乃さんから……ということですね?」
告白みたいに言うな。
「まぁ……そうなるわね」
「でもおかしくないですかー?」
にやにやしながら小町は尋ねる。
「何がだよ」
「ほら、なんでお兄ちゃんなのかなーって、初顔合わせでってことならまずありえないと思うでしょ?」
何、小町そんなこと思ってるの? 自分の兄のことそんな風に思ってたの? かなり真剣に泣きそうなんだけど。顔は整ってるほうじゃないですかねー?
「顔は、まぁ許せるとして、目ですよ目! 不審者特有の曇り! 普通そういう場合ならこう……顔は悪くても清潔感というか、そう言う事を重視すると思いますし」
なるほど、一理ある。それならかなり納得できる要素が増えた。増えたと言っても目だけなんですけどね。逆説的に目が普通なら超絶イケメンということなのかもしれない。許せる……というのがどれほどのランクなのか測りかねるが。
「そのあたりは私の失態ね。言葉も出ないわ」
ちょっと雪ノ下さん?
「ほんと、雪乃さんダメですよー? ダメダメなお兄ちゃんだったからまだ良かったけど、下手に頑張っちゃう系の男子ならめんどくさいと思いますよ? いや、兄も十分にめんどくさいんですけどね……」
そう言う小町の膝の上にはゲシュペンスト……じゃないや、名前なんだっけ。そう、ダリル坊ちゃん(仮)がいる。本当は良い子だったろ! ダリル坊ちゃんは!
「そうね、手を焼いているわ」
「本当にお兄ちゃんがお世話になってます」
そう言いながら、なぜか小町が俺の隣に並んで正座する。
「これからも何卒よろしくお願いいたします」
「小町、痛い、頭が痛い」
小町が俺の頭を床に押さえつけて土下座さしている。
「いいのよ、小町さん顔をあげてくれないかしら」
「雪乃さん言葉遣いいつもこうなの?」
「あぁ、大体いつもこんな感じだが、本当はやさしさのかけらもない氷の女王だ」
「私は小町さんと言ったのよ? なぜあなたが顔をあげているのかしら?」
「うぐ……」
ようやく開放されたはずだったのがまた押し付けられる。
「小町……何故雪ノ下の味方をするッ……」
「だってこんなに綺麗な人がお兄ちゃんの未来のお嫁さん候補に入ったんだよ? お兄ちゃんも嬉しくないの?」
小町が小声で答える。
「嬉しくねえよ……」
全くお兄ちゃんは……と吐き捨てて雪ノ下に顔を向ける。
「まぁ雪乃さんこれからは私もいるので心配しないでくださいね!」
「えぇ、これでゆっくり寝れるわ」
ゆっくり寝れなかった理由を自分の都合のいい方にすげ替えるとなんか幸せになれる気がする。いや馬鹿だったわ。
そんなこんなでまた新たに居住者が増えて、新生活がスタートした。
あらすじいらん気が……まぁそのへんは適当に読み飛ばしてくださいね