雪ノ下の能力の詳細説明メイン回です!
第9話
結論から言えば、雪ノ下に助けられた。らしい。
身を守る盾が無くなり、かなりの覚悟をしたのだが。
顔をあげた時には雪ノ下がこちら側に狙いを定めるように、銃の形を模した手を突きつけている。突きつけると言っても距離は7.8mほど離れているが。の格好には見覚えがある。
そうだ。俺が中2の時…
「おい……お前、中二病だったのか……」
「……中二病? それは何かしら?」
雪ノ下がとぼけた顔をしている。
よかった、雪ノ下はそうではないようだ。雪ノ下が中二病だったとなるとこれからの接しづらさが格段に跳ね上がる。
というか、そもそもなぜ雪ノ下がここにいるのだ。
店内アナウンスの後、避難誘導を手伝っている時に必死に探しても見つからなかったのに。
「なんでここがわかったんだ?(方向音痴なのに)」
「放送があった後もそこの子がまだ店内にいたからよ」
雪ノ下がぬいぐるみを持っていた少女を見ていう。
話を聞くに、出口付近で(一応)俺の姿を探していた時にすれ違いになってしまってしまい。結局俺を見つけることはできず、店内に戻ったところ、少女を見つけ。それを追っているうちに、やっとのことでここにまでこれたらしい。
多分こいつ迷子になってただろ……
「それで、ぬいぐるみに向けていたはずの手を、なんで俺に向けてんだ」
しかもそれが雪ノ下だというのだから先端恐怖症でなくても怖い。
「あら、排除するべき存在はぬいぐるみ以外にもいるとおもうわよ?」
「なんで俺も排除されなきゃなんねえんだよ!」
人の視界からはミスディレクションのごとく消えるけどな。能力を使ってなくても。能力を使ってなくても。大事なことだから二回言いました。
しかし雪ノ下と言い争っている場合ではない。
「その……花飾りの人さん、吹っ飛んだ証拠品押収しなくて良いのか?」
「え、はいっ、ちょっと待ってくださいね」
花飾りの少女はアタフタと慌てて爆ぜたぬいぐるみにに駆け寄る。おい、用心とかしろよ。
でも一応大丈夫なようだ。
花飾りの少女はぬいぐるみを見て考えるような仕草をする。
「……? うーん……なんでしょうこれは?」
「どうした?」
問いながら花飾りの少女の元へ向かう。
「あぁ、いえ、大したことじゃないのかもしれないですけど、一部ぬいぐるみが凍っているんです」
心当たり、と言えば雪ノ下しかいないわけだが、これで雪ノ下が銃を向けるように手を出していた理由に説明がつく。
雪ノ下にこっちに来るように目で合図するが、理解してくれない。全く格好がつかねえな、これ。まぁいいや。
「多分そこの長髪のやつだ」
「そうですか、えーっと……」
名前が分からないのだろう、俺が教えてやろうとした瞬間雪ノ下が答える。
「何かしら?」
おい、なんで俺のは伝わらねえんだよ……
簡単な現場検証で分かった事は、連続爆弾魔と同一犯ということと、ぬいぐるみが一部凍っているのは雪ノ下の力だったということと。雪ノ下はかなりできた奴だということ。
アルミスプーン(アルミを基点に爆発する)の爆発の近くに壁を作ることで吹き飛ばした。
爆発する勢いを受け止める「バネ」となる氷の壁を作ることで、反作用を作り出して俺たちの反対方向へ飛び出したのだった。
おそらく考える時間などほとんどなかったであろうに力業ではなく効率的に安全を確保しようとするなど、至難の業である。完全に至らないのは当然だ。結果として無傷なのだから感謝しきれない。
「実は安全策……とはいえなかったのだけれどね。」
おぉ……そうなのか……
どのあたりが。とかあえて聞かないけど。
「ほら、全て凍らせたら起爆もしないでしょう? 少し間違えたらあなたに氷が突き刺さることも有り得たし。」
目指している次元が違うかった。しかもなんか悔しそうにぬいぐるみを睨みつけている。いやまぁ、最初は俺もそうしようとしたんですけどね? 相性が悪かったんだよ。
「ん? ちょっと待ってくれ」
話に疑問点でもあったのか上条が聞く。
「よく分から無いけど、ぬいぐるみを凍らせただけじゃまもれなくないか?」
その通りである。銃弾が飛ぶトリック……と言ったが、これには銃弾と反対の位置に動かない「バネ」となるものが必要なのだ。その壁に衝突する爆発から反作用が生まれ、動くことのできる銃弾が指向性を持って爆発的な速度で銃口から飛び出す。
つまり、ぬいぐるみの一部が凍っているというのは守られた理由になっていない。雪ノ下が言った通り。氷結した繊維が体に突き刺さる事になる。
「えぇ、そうね、普通ならそうなのかしら。」
俺も今さらに思い至る。
俺は一度雪ノ下から直接力を向けられている。朝起きるのが遅かっただけで。
つまりそれは、能力の詳細な情報を、無意識的に理解していたのだ。
認識というのは理解、である。だから疑問に思わなかった。
「私は凍らせるというより、物質を止める、留めるの方が正しいのよ」
「私が凍らせたのはぬいぐるみではないわ、カエルのぬいぐるみとそこのヒキガエル君の間の空気よ」
そう。雪ノ下の能力フリーズドアトムはその名の通り、原子を止める力なのだ。つまり、空気をその場に縫い止めたのだ。ちなみにその物質の凝固、凝縮等は起きない。
そんなことはどうでもいい。
「なんでお前俺の中学の時のあだ名知ってんだよ!」
「あら、その人達はあなたのことをよく理解してくれてたみたいじゃない」
「……そうだったのか……」
新たな扉を開こうとした時、それを割り込んでくれる声がする。
「……つまり、このぬいぐるみが凍っているのはあくまでも副作用……ってことですか?」
あ、この流れは無視なのね、別にいいけど。
「そうなるわね」
数センチ離れた距離のぬいぐるみまで凍らせるってどんな出力だよ。それ力業でも押し切れたんじゃねえのか?それを俺とぬいぐるみの間にって、俺凍傷してねえの……?
花飾りの少女も気づいたようだ。
「え? じゃあそこのヒキガエ…名前はなんて」
「あぁ、比企谷八幡だ。別に、凍傷とかはしてねえよ」
コイツ、いま初対面の奴にヒキガエルって言おうとしたか? おい、最近の女子中学生はこうなのか。しかも中学生の時につけられたあだ名だから中学生に言われると辛い。
しかし、そう言えば銃の様に手を向けていた理由がぬいぐるみを凍らせるためと思っていたが、俺に被害が出ないように狙いを定めていた……ということになるのか。
まぁ、うん、心の中で感謝しておこう。
まぁ雪ノ下が思ったより怪物というのは分かったし、誰も怪我しなかったし、帰るか。カエルのぬいぐるみだけに。お前がカエルなんだろ? とか思ったやつ後で後悔するからな。怒らないから正直に言ってください。って言う教師は100%その後怒る。あ、ちなみに女子ならむしろ褒められるけどな。
「じゃ、雪ノ下、帰るか」
「そうね、こんな状態じゃ買い物もできないし」
え、まだお前終わってなかったの……
「この店はもう少しの間はダメでしょうから、出ましょう」
「あぁ、後猫の餌とトイレ買って、名前も決めないとな」
「名前は決めているわよ。ニャンさんよ」
にゃ、ニャンさん……だと? 確かディスディニーランドにパンダのパンさんなるものがいたが……それと同じネーミングセンスなのかな? それだと猫さんか。まぁ、コイツが拾ってきたんだし、コイツが満足ならなんでもいいだろ。しかしニャンさんかぁ……やだなぁ……やっぱり違うのにしてもらおうかなぁ……
どうでもいい思考に浸かっている俺の視界に突然ツインテールの少女が現れ、現実に引き戻される。
現れ。と言ったが言葉の通り、瞬間的にシュンと。まばたきをしていたら次の瞬間にはそこにいたように現れた。
これが本物のテレポートか……俺みたいに半端な感じがしない。
あれ? いたような気がするな? なんかではなく。
声を出す間も無く、ただ現れる。現れた時にはもう負けている気がするまである。何に負けるか分からんけど。
そのツインテールの少女が怒気を孕んだ声で。しかしその実花飾りの身を案じてやるように叫ぶ。花飾りを案じてどうすんだよ……
「初春!」
「白井さん……」
「まぁ、始末書はあなたに書かせますから許して差し上げますわ。それで、爆弾の方は?」
「えぇ、あの方たちが……」
なぜか突然歯切れの悪くなる初春を不思議に思い視線の先を追うと雪ノ下がいつの間にかさっさと帰っていっていた。
まじかよ、カッケェ……漢ェ……
「ちょ、ちょっと待て雪ノ下……」
対して俺は結局何もできずじまいで、それなのに助けた風になって、しかも礼を受けようとまでしていた。カッコわりぃ…女ェ…いや、それは関係ないな。
仕方ない、俺もさっさと雪ノ下を追おう。
「ちょっと待ちなさいな、そこの殿方」
「あ? 俺か?」
「あなた以外に誰がいると?」
「いや、そう言われるとそうなんだが……」
きっつい言い方だな……ロングヘアーにはトゲのあるやつしかいねえのか?
「向こうにいる格好つけな方に伝えておいてくださいな。ありがとうございました。と」
その言葉に伴って礼をする。隣の初春もそれを追うように深々と頭を下げる。
何を言われるか、と心構えもしたが、俺が咎められることもなく。雪ノ下に感謝の意を伝えてください。との事だった。それならば俺が断る理由は無い。
「あぁ、分かったよ」
その言葉を残して事件現場に背を向け雪ノ下を追う。
言わなくてもいい照れ隠しに似たような言葉を口にしてしまう。
「おい、迷子になるぞ」
「……な、らないわよ……」
「……そうか。さっきの二人がお前に。ありがとうございました。だってよ」
「……そう、別に彼女達をたすけたのは偶然なのだけれど……」
「そうかもしれねえけど、お前がいなきゃ危なかったんだ。お前が助けたんだよ。俺も。そこは素直に感謝する。…まぁ、助かった」
慣れないものだ。人に感謝するなんて、妹の小町ですら、言葉にしない事の方が多い。
「…………」
珍しく雪ノ下が黙ってしまった。もしかすると彼女も感謝したりされたりすることが少なかったのではないか。だからこういう時にどうしたらいいか分からない。だからこそさっさと帰ろうとしていたのかもしれない。
「まぁ、それだけだ。意地になって感謝されることはないなんていうことじゃないだろ」
「……そうね」
歩きながら話していたからか、いつの間にか出口まで来ていた。ガラスの近くは危ないだろうに。警備員はどこで何をしているのか。玄関口には人がわんさかと群れている。
どうやって隙間を通って行こうかと考えていたら、声をかけられた。反射的に振り向いたが呼ばれたのは俺ではなく雪ノ下だ。
「雪ノ下さん! 大丈夫?!」
「……? ……えぇ、大丈夫よ」
声をかけてきたのは明るい茶髪のアホそうなやつだった。確かこいつ……店内に戻ろうと走っていこうとしたやつじゃないか? やっぱりアホじゃないか。
俺が通うことになる高校の女子の制服だったから目に止まって良かったものを。
となるとまたどこかで出会う可能性があるかもしれない。
だ、だ、第一印象が大事なんだよな!
ふと疑問に思う。
そもそもこちらに来たばかりの雪ノ下に声をかける人なんているのか……?
「知り合いか?」
ここで友達。と言わない辺りが俺がぼっちたる所以なのかもしれない。
「えぇ、そうね、さっき出会ったの」
「……へぇ」
俺が雪ノ下に話しかけた途端にアホの子は焦り出していた。
変な間が空いてしまうがアホの子は必死に繋ぎとめようとする。いや、諦めてくれて構わないんだが……というか、俺たちにも辛い。
「えぇ、えっと、店内に戻ろうとした時に止めてくれた人……?」
あぁ、そう言うことか。知ってる人かもしれないけど、間違ってたらすごい恥ずかしいもんな。あとなんか俺が不審なんでしょ。わかります。
「あー、そうだな、怪我もなさそうで良かったな」
「うん、ありがとう! って、もしかして同じ?!」
……ちょっと会話が成り立たない。何が同じなのだ。理解が追いつかない。もしかして最近のJK語? そんなのあるか知らんけど。
「同じ……とは何かしら?」
雪ノ下も同じ疑問を持ったようだ。
「えーっと、ほら隣の人…」
「弾き語り君よ」
「おい待て、俺は確かにギターをやろうと頑張ってみたことはあるけど、結局成長なんてしなかった! 弾き語りなんてできない!」
俺の名前は比企谷だ! などとつなげれば迷子の怪異が出てきそうなのでやめておく。
というか、さっきからアホの子がアホな視線をを向けてくる。痛い。
「比企谷八幡だ」
「私は由比ヶ浜結衣ね! よろしく!」
一瞬テンションの高さに押されそうになる。クソ!負けねえぞ!
「よろしくね☆」
「……比企谷君……?」
雪ノ下が物理的に3m引いた。その手にはケータイがあった。おい、通報する気だろ!
「あ、あぁすまん、何か疲れてるみたいだ。だから通報はやめてくれ。お前の住む家無くなるぞ」
「この後に及んで脅しまで……私はそんなものには屈しないわ……」
結構揺らいてるじゃねえか。揺れるものは持ってないけどな……それに比べてこのアホの子は。ビッチめ……
俺達の会話を聞いていた由比ヶ浜が割り込んでくる。
「ほら、同じ高校なのかなぁ~? って思って」
なるほど、雪ノ下がとある高校に転入することは既知のようだ。
答えようとするがアホの子由比ヶ浜の興味はどこえやら。
「一緒に住んでるの…?」
……あぁ、しくじった……
由比ヶ浜はそのリアクションだけで真実を汲み取ったようで何やらシャウトしはじめる。
「ダメだよ! 男の子と女の子が2人で一緒に住むなんて! 不純だよ! 雪ノ下さんだっていいの?! こんな……優しいかもしれないけど、ダメだよ!」
ビッチそうなのに意外や意外。純情だった。しかも優しいかもしれないとまで言われた。
「私も本当はそんなことしたくはないのだけれど、仕方が無いのよ……チッ」
「お前その舌打ち声に出してるから!」
「……そんなこと……?」キッ
こいつもなにいっちゃってんの?! そんなことって指示語をなんで下ネタにもって言っちゃったの? やっぱりビッチなの? その胸を揺らしたり挟んだりするの?
「そんなわけねえだろ……睨むな、何もしてねえよ……」
これ以上はめんどくさいと判断したのか雪ノ下も話題を変える。
「そう言えば葉山君達は?」.
高校でであったあいつ……また出会ったのだろう。コイツも運が悪いな。
「なんか突然走って行ったらしくて……」
「なんだそれ……」
「それでなんかグダグダして解散になっちゃったんだぁ……」
なんでお前は帰って無いんだよという疑問は押し殺す。
「あなたは? 帰らないのかしら?」
言っちゃったよ、わざわざ俺が気を揉んでやったのに。気だよ? 気しか揉んでないからね?
「……えーっと、ほら…雪ノ下さんが心配だったからかな……」
恥ずかしそうに俯き雪ノ下を覗き込む。
「……そう……別に頼んで無いけれど。」
お前他人にすげえドライだよな……
「え、私も雪ノ下さんに嫌われてたりするのかな……?」
体を近づけてきて耳元で囁く。近い近い近いちかいい匂い。
その、思春期の男子としては明言しづらい二つの肉が体に当たっているのだが……わざとかこれ……
私もって何だ私もって、俺が嫌われてるみたいじゃねえか。いや、好かれてはないだろうけど……
できるだけ平常心を保って答える。
「いや、コイツなりの照れ隠しみたいなもんだろ。多分」
ちょっと上ずった声が出る。
「多分?!」
う、うるせぇ……
コソコソ話してるのに耳元で叫ぶなよ……
「そろそろいいかしら? 私はこれから用事があるから」
私は……ちゃっかり俺も置いていこうとしていた。
「待て雪ノ下、俺をこのビッチから引き離してくれ!」
「ビッチじゃないし! これでもしょ…」
「あわわわわ! なんでもない!」
一人でうるさい奴だな…
「その年でバージンなんて恥ずかしいことではないでしょう?」
「ちょ、雪ノ下さん女子力たんないじゃないの?!」
しかし雪ノ下に女子力が足りないというのは疑問を覚える。料理はできるし家事諸々完璧にこなす。お嬢様かっての。
女子力とかそれこそビッチ臭えよな。影でいうのは悪いから正面で言ってやるんだ。
「女子力とか、それこそビッチだよな」
「ヒッキー酷い! 死ねば?!」
いつの間にかヒッキーなんて呼ばれていた。なんだ蔑称か。
「ヒッキー言うな。後、死ねとか殺すとか簡単に口に出すな。殺すぞ」
「あ、ごめん……っていまいったよね?!」
謝れる人間だったようだ。すまん。心の中で謝っておく。
そのやりとりを多少鬱陶しそうに雪ノ下が見ている。
それに気づいた由比ヶ浜が雪ノ下に話を振る。
「雪ノ下さん達はこの街に来たばっかりなんてしょ? 案内するよできるけど……」
「そうね……」
思案しながらちらと俺を見る。決めろ。という事のようだ。
「正直助かる……けど、ほら時間がな」
学園都市は学生の街だ。帰宅時間とか厳しいこともあるようで。いつの間にかそんな時刻になっていた。
「あ! えぇー…あもうちょっと話してたかったなぁ…じゃあ、今度の土日に案内するから、連絡先教えて?」
話していたかったなんて、愚痴ってただけなんだが……由比ヶ浜からは嘘が感じ取れない。
しかし、この流れで連絡先とは……リア充の力、凄まじや……
と俺がケータイを出そうとしていたが、雪ノ下に言った言葉だったようだ。俺の右手が虚空をさまよう。
「じゃ、また連絡するね〜!」
大事そうに携帯を両手で包み込んで胸に押し当てている。
その仕草を見ている雪ノ下は心なしか嬉しそうに応える。
「えぇそうね。」
それを聞いた由比ヶ浜は軽い足取りでスキップでもしそうなほど嬉しそうに帰っていく。夕日に照らされるその道を行く彼女は夕日と同化して行く。
由比ヶ浜のが向かった方向とは逆に向かって雪ノ下に言う。
「帰るか。」
「ええそうね。」
雪ノ下も振り返って応える。
その言葉はさっきの言葉を反芻しているようにも聞こえた。
向う先に夕日は無く、人の流れに逆らって歩いて行くが、きっと彼女たちは同じ道を歩いている。
文芸部を創立した!いですね…
はい、まぁまだ作れてないわけです。運動部にも入ってますから忙しいですしね。
作れたらここで報告!