今更始めるシャングリラ   作:アストロ流星群

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みなさん!大体二ヶ月ぶりくらいですね!遅くなりすぎてすみません!
リアル事情がなかなかに忙しくてですねぇ…(他の作者さんの小説読んでたとか言えない)

そうそう、初めて特殊タグというものを使ってみました。多分今後もたまーに使うと思いますが恒常的に使おうとは思いませんね…


11.風前灯るは白夜の大顎《転》

 突然だが聞いて欲しい。元来リュカオーンというものは影を渡って攻撃することが可能だそうな。んでもって今は夜な訳ですよ。夜は夜でも頭がおかしくなりそうな夜だね、太陽が出てたり月が出てたり星が煌めいていたり。そんな中で影って地面にできると思います?僕は思いませんね、まぁ何が言いたいかと言いますと…

 

「あーもうっ!今度はどこから…のわっ!?」

 

 ボクは下から、()()()()()()()()()姿を現した白い狼の噛み付きを一艘跳びで回避する。

 

 空がおかしくなった後、それが原因かは知らないけどリュカオーンの特性も少し変化していた。先ほどまでは影に潜って影から出てくるだけだったのだが、その影を介入させる制限が消えたらしい。

 今なんて明るいところで消えて影から出てきたり、目の前で影に潜るとかじゃなく急に消えて上から降ってくるとかようわからん動きになってきた。

 

 ボクは武器を致命の包丁(ヴォーパルチョッパー)に切り替え、クイックドローと秘剣:突き刺しを起動する。

 

「スクーピアス!」

 

 威力を高めた包丁の突きは真っ黒な毛皮に阻まれてしまう。手応えはほぼない…が、先程までよりかは通ってる気がする。やっぱさっき前足を千切ったのが良かったのかな、もう治ってるけど。

 反動でボクが空中に止まっているのを見逃さなかったのか、リュカオーンはボクに向けて治った前足を振りかざす。

 

「ジャストパリィ!…あーもー埒があかない!お前は自由気ままなフリーランスかなにかなの!?」

 

 アンバーは思わず悪態をつきながらもスキルを活用して的確に攻撃を捌く。トリックステップの効果でAGIは上昇しているものの、VITが半減してしまっている。くらえば一発で即ゲームオーバーだ…ってそれは元からか。

 この空に変わってから大体2時間ほど経過している。喋ったかと思ったら空が、宙がおかしくなり、昼夜の概念が溶けて混ざり合うようになった。あとは時間の関係もそうだろうが他のプレイヤーも見当たらない

 

「まぁこの場面を見られるよりかはいいか、そんなことより!さっき一回切り落としたんだ、もう一回くらい切り落とさせろ!」

 

 武器はそのまま、もう一度秘剣:突き刺しとスクーピアスに一点穿、そして広浅を発動して右前足を千切り飛ばそうとする…が、そう毎度うまくいくわけがなく、避けられてしまった。

 だが完全に避けられたと言えばそうでもなかったようで、尻尾が真ん中くらいから千切れていた。急いでドロップした尻尾の一部をインベントリアにぶち込んでいく。

 

「っしゃ新ドロップじゃい!このままじゃんじゃん落としやがれ!」

 

ビーッ、ビーッ、ビーッ!

 

 尻尾を落としてテンションが少し上がっていた最中、どこからともなくけたたましく何かのアラートが鳴り響き、手元に青く透き通ったウィンドウが展開される。

 それは武器の耐久値が残りわずかであることを知らせる警告だった。

 

「うっそぉ!?アレもコレも、武器の殆どが耐久半分切ってるんだけど!?」

 

 致命(ヴォーパル)系統は全部壊れかけ、傭兵系統も大半が耐久半分を切っていて残りはあまり使わないようなものばかり、持ってる武器がだいたい壊れかけて…おっと?

 

「こいつのこと、すっかり忘れてたなぁ」

 

 ボクは自分の記憶能力の低さに苦笑しつつ、それに目を向ける。

 

【蛇牙の刀】

[効果]

・装備時の自身のヘイトを半減させる

・クリティカル時一定確率で相手に毒を

 付与する。

 

 数時間前に鍛冶屋のおっちゃんに渡された、蛇の牙で作られた刀。能力はイマイチだったからほぼ使っていなかったが、そのおかげで耐久値は新品同然。これなら余裕で行ける!

 

 だが、そんな考えはたった一瞬で、呆気なく散った。

 

「んなっ!?どーなってんの!?」

 

 パリン、というSEを皮切りに月や太陽は砕け散り、先ほどまで煌々と輝いていた星々は照明を落としたように明かりを消した。

 真っ暗になって数秒後、突如光が弾け、先ほどまで目の前にいたリュカオーンから一切の光がフッと消える。

 ゲームなので明るさに補正がかかって薄暗いなー程度になっているが…一時的かは知らないけど、『光』が消えて完全に闇に紛れたあいつを見つけ出し、攻撃を避けるのは至難の業だ。

 

 だが、地面を擦るような低音、どこからともなく響く唸り声、環境音に耳をすませればある程度の位置くらいは算出できる…はず!

 

「ッ!…そ、こだぁぁあ!」

 

 ボクは感覚に任せてジャストパリィを発動し攻撃を弾く。が、やはりタイミングがずれていたようで、HPがゴリっと削れて遠くに飛ばされる。

 数秒後、キィィィン…というSEとともに空が昼夜の混じったおかしなものではなく普通の夜空に戻り、リュカオーンも純白の毛色を取り戻している。

 

「うぐっ…な、なんだったんだあれ…ってかフィールド戻ってる!」

 

これは思っても見なかった、ナイスタイミング!これで奇天烈な変則攻撃も無くなるし()()()()()も使える!

 

「ふふっ、お前が私に勝てるなんて思うなよ、真っ白駄犬め!」

 

 

 勝ち筋は見えた…気がする!さぁ!

 

 

 

リベンジだ!

 




さぁて漸く終わりそうですねリュカオーン戦
使いたい要素はおおかた決めてはいたんですがいかんせん私の語彙力が底辺of底辺なので時間が…

次回、《結》!おそらくまた一月ほどかかります…時間が足りない…精◯と時の部屋みたいなのないかなぁ現実に()


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