地獄の黒鬼 咆哮す   作:町コアラ

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差別化の意味もあって主人公は苗字呼びさせてましたがさすがに中高生の年齢までですね。Strikersの時期にはみんなの事名前呼びになってます。
他の話でも見つけたのは修正します
あと主人公の髪型は呪術回線の夏油(高専時代)に簪5本差した状態です。マンバンヘアっていうんですねあれ


烈火の将の夢うつつ

 

 爆炎と剣戟(けんげき)が空で飛び交う。一定以上の目を持たない者にとっては桜と黒の残像が時折かろうじて見えるのみだろ戦闘は終盤に差し掛かっていた。

 

『Bogenform』

『大弓の装』

 

 桜と黒は互いに武器を弓状に変化させ、必殺の奥義を放つ。

 

「翔けよ、隼!」

『Sturumfalken!』

「喰い破れ、竜燐!」

『燐火撃!』

 

 極大の火焔同士の激突により閃光、熱波、そして衝撃が辺りに響く。そしてそれが収まったとき、黒が異形の双刀でそれぞれ相手の首筋と獲物を抑える形で決着していた。

 

***

 

 現在機動六課にて、ギンガとフォワードの連中は合同訓練中。そんで俺のほうははやてに捜査報告その他諸々ひと段落して、俺も参加することになった。それでシグナムが相手となり、それを皆で見学という形となり、先ほど決着と相成った。

 

「はい、2人ともお疲れ。さて皆はどこまで見えたかな?」 

 

 なのはがフォワード達に早速指導していた。それを遠目に見てるとシグナムが声を掛けてきた。

 

「また腕を上げたようだな。しかも本気では無いだろう、我らも負けていられないな。」

「そりゃこっちのセリフでもある。あくまで後輩たちが目で追えるかどうかのギリギリを攻めたってとこだろ。」

 

 シグナムとは闇の書事件以来、似たようなポジションというのもあってヴォルケンリッター達のなかでも特に気が合った。大弓の装もシグナムとの鍛錬の中で得たものから生み出し育てたからある意味じゃ師匠みたいなものだ。

 

 俺たちも休憩を取りながら先ほどの戦いを振り返っていく。炎と剣に関しちゃ他の奴らとはここまで盛り上がれないからホント貴重な相手で助かる。

 

 仁王とレヴァンティンもピカピカ光ってなにやら情報交換している。似たタイプのデバイス同士だからか、デバイス同士じゃ仁王と話が一番合うのもレヴァンティンのようだ。

 

 いやー今日の合同訓練も実りある時間だったな。後輩たちの参考にもなったようで何より。

 

***

 

 宮園はまた強くなった。いずれ私は追いつけなくなるだろう。しかし相変わらずの態度で接してくれている。いや、本人からすれば何かしてやっているという感覚は無いのだろうが

 

 彼の体には消えることの無い私の罪が刻まれている。闇の書事件の際、リンカーコアを蒐集していた我らを包囲するための時間稼ぎでヴォルケンリッター全てを同時に相手取って付いた傷。私が抉った左脇腹の傷は塞がれたあとも浅黒く変色し、ヴィータによる頭部の傷のある部分はは艶のある黒髪を犯すように色が抜け白髪となっている。

 

『ちょいとお姉さんがた、戦闘は置いておいてお茶でもしばきにいかないかい?シュークリームが美味い喫茶店を知ってるんだけど。』

 

 芝居がかったあの時の誘いに私が素直に応じていればこんな有様にはならなかったのではないのか、そう思わずにはいられない。本人は足止めのための挑発でほんとにそれで止まってくれるとは思ってなかったとは言っていた。しかしどうしても、もしもと考えてしまう。

 

 彼は当時から強かった。どこか迷いや罪悪感をもっていた当時の我ら相手なら問題なく足止めできていた。しかし、しびれを切らして大技を放った私とヴィータの攻撃を受け流そうとしたとき異変が起きた。一瞬の停止、しかしそれが我らの技をまともに受ける原因となり、意識不明の重体となってしまい。傷も残ってしまった。あとから聞かされたが、これもギル・グレアムによる策略だったそうだ。主はやてを絶望させるための「家族が友人の男の子を手にかける」そんなシナリオに誘導するために起こしたと

 

 それでもやはり実行してしまったのもヴォルケンリッターを率いてリンカーコアの蒐集をしていたのも私。償いをしようにも本人が全く気にしてないし、女の身を使うなんて主の友人にできるわけもなくそもそも魅力的に映っているかも疑問だ。

 

 だから鍛錬に付き合った。実際戦いの幅は広がったと喜んでいたからこれなら彼の役に立てると思った。

 

 だが今はどうだろう、すでに彼は私の先にいる。今も変わらず実りがあると言ってくれるが私が差し出せるものなど出し切ってしまった。むしろ私がその笑顔に温もりを与えてもらうばかり、しかし辞めることもできない。何かにつけて彼との時間を味わう自分の浅ましさをどうにかできないものか…せめてなにか彼に捧げられるものは無いのだろうか…

 

 

 

 

 どこか公園のような場所で彼が赤髪を四つに結んだ子供と遊んでいた。私はベンチに座ってそれを眺めていて、子供が振り返って言った。

 

『ママ!』

 

 その目に映る自分はお腹を膨らませていて___

 

 

 チュンチュン__

 

 そこで目が覚めた。ここは六課の宿舎の自分のベッド。

 

 わ、わ、私はなんという夢を!?!?!?

 

 しゅ、修行不足だ!! 水で顔を洗ってこなくては!!

 

 




レヴァンティン:お前んとこの主人さあ、王様かなんかになってもらって皆娶ってもらうのが一番平和じゃね?
  仁王   :現代で無茶言うなや
レヴァンティン:そっかー


シグナムさんはむっつりというか責任責任って考えてたらそっちの思考が夢に混ざっちゃった感じですね。この作品における古手川枠です。
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