IS 〜偽りの腕に抱くもの〜【本編完結】   作:sha-yu

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追求

生徒会室での話し合いが終わり、部屋に戻った僕とクラリッサは。

僕はすぐに携帯を取りだし、電話をかけた。

 

相手はもちろん・・・・・・

 

 

『やっはろーしょーくん元気かな?束さんは今一人でバーニングハートして絶頂する寸z』

 

 

いつものことなのでいつものように一度通話を切る。そして数秒後、束さんから折り返しがくる。

もう慣れたけどよ、ホント。

 

通話を繋げて携帯を耳に当てる。

 

 

「束さん、ご無沙汰してまs」

 

『イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!』

 

「!?」

 

 

また通話を切る。

このパターンは初めてだ・・・・・・ていうか、束さん何してるんですか!?

 

僕の焦った表情を、クラリッサが心配そうな顔で見ていた。

 

 

「将冴、何が・・・・・・」

 

「束さんが二段構え・・・・・・」

 

「は?」

 

 

そしてまた束さんから着信が。

三段構えにしてないよね・・・・・・。

 

 

「も、もしもし?」

 

『はぁ、はぁ・・・・・・やぁ、しょーくん。いつもしてやられる束さんじゃないんだよ』

 

「二度とやらないでください。もしやったらもう電話しません」

 

『それはイヤァ!?』

 

 

マジで束さんやっていたようだ。僕にそんな趣味はないぞ・・・・・・。

 

 

『ふぅ・・・・・・それで、今日はどうしたのかな?バーチャロンのメンテナンス?それとも義手の方かな?』

 

「いえ、今日はメンテナンスの方ではなくて、ダイモンの残党について聞きたいことがあるんです」

 

『っ!しょーくんそれ誰から聞いたの!?』

 

 

やっぱり、束さんは知っていたんだな。知ってて、僕に話してなかった。これ以上、僕が関わらないように。

 

 

『しょーくん、答えて!誰から聞いたの!?』

 

「アメリカの代表候補生の二人から聞きました」

 

『アメリカ・・・・・・そっか、そういえば学園に・・・・・・』

 

 

どうやら束さんも学園の事情は把握してるようだ。

それならば話は早い。

 

 

「束さん、知っている限りでいいので、ダイモンの残党の情報をもらえませんか?」

 

『それはっ・・・・・・』

 

 

情報を出し渋っている。そんなに僕を巻き込みたくないんだろうか。

でもまぁ、ジェニーやステフ、クラリッサの様子を見ればそう思うのも仕方ない。

でも、僕はもう首を突っ込むと決めたんだ。

 

 

『・・・・・・ダメ』

 

「それは、どうしてですか?」

 

『これ以上しょーくんが関わらなくていいんだよ。ダイモンはもういないんだし、残党に関してもすーちゃんとおーちゃんでどうにかなる』

 

「でも、戦力が多いに越したことは・・・・・・」

 

『ダメっていってるでしょ!!』

 

 

耳がキィンとするほど束さんが声を荒げるなんて、初めてのことだった。

どうしてそこまで・・・・・・。

 

 

『ごめん・・・・・・でもしょーくんはこれ以上戦わなくてもいいんだよ。もう普通に過ごしていいんだ。だから・・・・・・』

 

「でも、束さん。ダイモンは僕の問題でも・・・・・・」

 

『ううん、私の問題だよ。前にも言ったでしょ。しょーくんは巻き込まれただけ。だからもう首を突っ込んじゃダメ。それじゃ、もう切るね』

 

 

僕からの返答も聞かず、束さんは通話を切ってしまった。

束さんのあの様子、ただ事じゃない気がするけど・・・・・・しかし、これで情報を得る手段がなくなってしまった。ジェニー達と地道に情報を集めるしかないか。

 

 

「将冴、束さんは・・・・・・」

 

「今回は首を突っ込むなって言われちゃった」

 

「私と同じような感じか・・・・・・しかし、少し声が聞こえてきたが、いつも束さんとは様子が・・・・・・」

 

「うん、それが気になるんだよね。この件、なにかあるのかも・・・・・・」

 

 

ただの残党ではないのか・・・・・・。

胃を痛めるだけですまないかも知れないな。

 

 

「将冴、もう休んだ方がいい。顔色がよくない」

 

「そうする。生徒会の仕事も溜まっているしね。朝から生徒会室いかないと」

 

「程々にな」

 

 

とても夕食を食べれるような気分でもない。クラリッサもそれがわかっていたのか、特になにも言ってこなかった。

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