華月麟の幻想記・Ⅱ   作:華月麟

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第五被害者〖蓬莱山輝夜〗

永遠亭に謎の脅迫文が貼られた翌日

 

 

お燐

「ふ~ん(カキカキ)つまりその脅迫文の予告通り、お姫様は怨霊に取り憑かれていた何者かに襲われ、今の状態になってしまったってわけかい」

 

 

輝夜

「すぅ…すぅ…すぅ…」

 

 

遂に永遠亭の関係者である輝夜が襲われてしまった。そして今現在はお燐から輝夜が襲われるまで、永琳が何をしていたかの事情聴取中だ。

 

永琳

「ええ。ですが、誰も輝夜が襲われた瞬間を目撃していないから、本当に予告通りに襲われてしまったのかは分からないわ。そもそも…私はてっきりただ飽きて自分から眠りについたのかと思っていたわ。輝夜はなんでも飽きが来るのが早いから」

 

お燐

「あ、あはは…(汗)でも不(・)思(・)議(・)だねぇ?」

 

永琳

「何が不思議なのかしら?」

 

お燐

「あの脅迫文、わざわざ時間まで予告していたんだよ?それなのに誰も彼女を見ていないなんて事、そんな事があるのかい?まるでわざと襲わせる為に、目を離したとしかあたいには思えないだけど」

 

永琳

「お生憎、輝夜から目を離してしまった理由ならあるわよ」

 

お燐

「おっ!なんだいなんだい?」

 

永琳

「うちに侵入者が入って来たのよ。そっちに気を取られていたタイミングで襲われたのかもしれないわ」

 

お燐

「侵入者…ね」 カキカキ

 

永琳

「さて、私は輝夜の身体を綺麗にしてあげなきゃならないから、席を外してくれないかしら?」

 

お燐

「はいはい、ごゆっくりやっててくださいな~。あ、お姉さんは何処に居るのかな?」

 

永琳

「霊夢?霊夢なら別室で軟禁させてもらっているわ。輝夜が襲われてしまったからね」

 

お燐

「その別室って何処だい?」

 

永琳

「通路を右に曲がった突き当たりの部屋よ」

 

お燐

「ありがと♪」 スタスタ

 

お燐、今度は霊夢に事情聴取をする為に霊夢が軟禁されている部屋へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

霊夢

「だから、確かに私は永遠亭に居たけれど、私は何もしてないわよ」

 

お燐

「分かってるよお姉さん。それを証明する為に、あたいはここに来たんだよ」

 

霊夢

「で?とりあえず昨日の事について話せばいいのかしら?」

 

お燐

「そうだね。昨日、何があったのかお姉さんが知ってる事を教えてくれないかい?」

 

霊夢

「そうね…確か永遠亭で脅迫文が見つかったって話は、もう聞いているかしら?」

 

お燐

「永琳さんから聞いてるよ。子の刻に1人死ぬって書いてあったね」

 

霊夢

「その脅迫文が見つかった直後、屋敷内で凄い轟音が響いたのよ」

 

お燐

「脅迫文が見つかった直後に凄まじい轟音…(カキカキ)それで?」

 

霊夢

「永琳と輝夜がその音を聞いて大慌てしてね?屋敷内の妖怪兎達を呼んで現場に急行していったの。永琳と輝夜も現場に向かって、私も2人と一緒に現場へ行こうとしたら永琳から『貴女は部屋に留まっていなさい』って言われて今に至るわ」

 

お燐

「その騒ぎの正体が、何だかお姉さんは知ってるかい?」

 

霊夢

「なんでも、屋根裏から侵入者が見つかったらしいわよ?侵入者は屋根を壊して侵入して来たとか」

 

お燐

「…随分と派手な侵入方法だね」

 

霊夢

「それ、私も思ったわ」

 

お燐

(でも…これで永琳さんの証言が裏付けられた。あの人の証言に嘘は無い…) カキカキ

 

霊夢

「しっかし…まさかその後に輝夜が襲われて、私はこの部屋に軟禁…永琳に嵌められた感があるわ」

 

お燐

「でも、もしかしたら偶然が重なっただけなのかもしれないよぉ?」

 

霊夢

「それもそれで腑に落ちないわ」

 

お燐

「…それはもうしょうがないと言うしか」

 

霊夢

「はぁ…で?今回もあんたのとこのご主人は不在なわけ?」

 

お燐

「さとり様はさとり様で別途調査中ですよ」

 

霊夢

「ま、無理は禁物。あと私は無実ってのも伝えといて」

 

お燐

「はいはい♪(スクッ)さて、お次は侵入者に事情聴取でもしようかね」

 

霊夢

「頑張って」

 

お燐

「ありがと♪」

 

霊夢への事情聴取を終え、次に昨日永遠亭へ侵入者した賊の元へ。

 

 

 

 

 

 

 

スタスタ

 

ザッ…

 

 

鈴仙

「ここが侵入者を監禁している部屋よ。私の見立てでは姫様を襲った張本人だと思うけど…」

 

お燐

「…本当に侵入者が居たのね。あ、直接顔を合わせて話を聞くのは?」

 

鈴仙

「ダメ、まだ怨霊が取り憑いている可能性があるから」

 

お燐

「ダメか~…」

 

鈴仙

「まったく…この厄介なタイミングで面倒事を持ってくるなんて…」

 

 

「「だから何度も忍び込んだのは悪かったって言ってるだろっ!!」」

 

 

鈴仙

「うっさいバカっ!静かにしてなさいっての!」 グアッ…

 

 

ドガァンッ!!!

 

「ヒィッ!!?」

 

 

お燐

「ニャッ!!?この声って?!」

 

鈴仙

「ええ…侵入者の正体は魔理沙よ」

 

お燐

「えぇ…(困惑)て、ていうか…今すんごい蹴りを扉に叩き込んでたけど…」

 

鈴仙

「月の都で習った口うるさい捕虜を黙らせる方法よ。なかなか威圧感があるでしょ?」

 

お燐

「ま、まあ…」

 

鈴仙

「とにかく今は彼女への事情聴取は危険だから、一旦地霊殿に戻ってはもらえないかしら?」

 

お燐

「そ、そうさせてもらうよ(汗)」

 

永遠亭へ不法侵入をした賊の正体は魔理沙だった。果たしてアリスの時と同様に、魔理沙が怨霊の運び屋として利用されていたのか?

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