【習作】  ピニオンデュエリスト   作:ダスト

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遅くなりました。第四話の投稿です。
空行についてのご指摘がありましたので、前回までの話と今回の話の空行のあけ方を変えてみました。
ご指摘ありがとうございます。
では拙い文ですがどうぞよろしくお願いします。


フィールド魔法は幼稚園児でも知っているそうだが俺は未だに《ブラック・ガーデン》の裁定がよくわからない第四話

新入生がこの島にやってきてから数日、今日はデュエルアカデミアに入学して初めてとなる授業の日である。

今、講義をしているのはクロノス先生だ。この数日間俺はまだクロノス先生とはまだ話せていない、話そうとは思っているんだが入れ違いになったり、会いにいこうと思ったら他の人に声をかけられ行きそびれたりと何故かタイミングが悪く未だに話せずにいた。

入学試験の時といい、なぜこうも会えないのかと不思議に思ってしまう。しかしそれもこれまで、今は目の前にいるのだ。これで話せないわけがない、授業が終わり次第、話にいこうと決めてとりあえず授業に集中する。

 

「モンスターカードには、通常モンスター、融合モンスター、効果モンスター、儀式モンスターがあります。罠カードと魔法カードにも種類があり罠カードには通常、カウンター、永続の3種類、魔法カードは、通常、永続、速攻、儀式、装備、フィールドの6種類に分けることが出来ます」

 

今、天上院さんがカードの分類についての説明を終える。

 

「非常によろしい! オベリスクブルーのシニョーラにいささか簡単すぎたようですーノ」

「基本ですから」

 

そう言って天上院さんが席に座る。

まあ基本中の基本だがいきなり説明しろと言われてあれだけスラスラと言えるのはすごいと思う、俺なら途中で噛む。

 

「でーは、シニョール丸藤、フィールド魔法について説明をお願いしますーノ」

「は、はい! えーと……フィールド魔法は……えーと……」

 

翔が席を立ち、答えようとするがなかなか言葉がでてこない。

 

「そんなの幼稚園児でも知ってるぞ!」

 

ブルー生の一人が野次をとばし、その言葉を聞いて他の生徒も笑い出す。

あれはただ単にいきなり当てられて、緊張であがってしまっただけだ。フィールド魔法もわからず筆記試験が突破できるとは思えないからな。

 

「よろしい、引っ込みなさいーノ」

 

完全にあがってる翔を見かねてかクロノス先生が座るように指示する。

 

「基本中の基本もわからないとーは、さすがオシリスレッド、驚きですーノ」

 

先生が馬鹿にしたような口調でそう言う。その言葉を聞いてさっきまで笑っていた生徒達がより一層笑い出した。

……他に言いようはなかったのだろうか? 翔はあがっているだけで落ち着けば多分答えられるはずだ。それなのにその言い方は……

俺は少し今のクロノス先生に違和感を覚える。会ったのはもう何年も前のことだし、会話をした時間も短い、だけど見ず知らずの俺を慰め、俺の間違いを正してくれた先生があんな風に生徒を馬鹿にしたりするものなのだろうか?

 

「でも先生、知識と実践は関係ないですよね? だって俺だってオシリスレッドだけど先生にデュエルで勝っちゃたし」

 

翔が馬鹿にされたのをみて十代が先生に反撃する。

まあ、知識ばかりで経験がないのは駄目だと思うが、知識があれば相手の行動を予測でき、対抗策も考えられる。

翔を思って言ったことだと思うが知識がまったくいらないってわけじゃないぞ十代。

 

「ンヌヌヌッ、マンマミ~ヤ~~」

 

クロノス先生が悔しそうな顔でハンカチを噛む。

よっぽど悔しいのだろうハンカチがギチギチいって今にも千切れそうである。

 

(キイィィィィッッ、生意気なノーネ! ムカムカなノーネ! 激昂するノーネ!!

あのオシリスレッドのドロップアウトボーイめ、私にマグレで一回勝ったからといって調子に乗っているノーネ!

あのドロップアウトボーイをどうにかして退学にしてやりたいですーノ、何かいい手は…………

!! ひらめいたーノ! これならーばあの生意気なドロップアウトボーイを退学にしてやれますーノ。

ホホホのホー、私ってば天才なノーネ。授業が終わったら早速準備に取り掛かるーノ。)

 

 

 

授業が終わったので俺は先生のもとに行き話しをしようとしたのだが。

 

『ソーリー、今急いでますーノ』

 

と言い早歩きでどこかに言ってしまった。仕方がないので俺は次の授業も受ける。

次は錬金術の授業らしい……科学じゃないの?

担当の先生はにゃーという語尾をつけるレッド寮の担任の大徳寺先生だ。

錬金術の授業では途中で先生の猫のファラオが翔のところへ行くという事があったくらいで他には何もなかった。

その次の授業は体育だ。更衣室へと向かいそこで着替えて体育館に集合する。

もう大体の生徒が集まっていてもうすぐ授業が始まるのだが翔の姿が見えない。

 

「なあ十代、翔は?」

「まだ来てないんだよ、何やっているんだ? 翔のやつ……」

 

俺達が翔を待っていると担当の先生がでてきた。

 

「皆さんこんにちは、私の名前は鮎川恵美です。皆さんには保健と体育を教えます」

 

出てきたのは若い女性の先生だ、あとで知ったのだがこの人はデュエルアカデミアの養護教諭、つまり保健室の先生らしい。

と、そこへ翔が遅れてきたのだが……

 

「……十代、翔に何かあったのか?」

「いや、知らねぇよ……」

 

翔の顔がすごくニヤニヤしている、少し……いや、かなり気持ち悪い、何か良い事でもあったのだろうか?

気になった俺は体育の授業が終わったあと聞いてみたのだが。

 

『何でもないっすよ~~、えへへへ……』

 

と明らかに何かがあった様子ではぐらかしていた。

何があったのかすごく気になるのだが、どうやら翔は話す気がないらしい。

まあ、明日になったら直っているだろうと思ってそのままほおっておくことにした。

 

 

 

夜、晩御飯を食べ終わり風呂に入った俺は外へでて適当にそこらを散歩する。

あの十代と万丈目のデュエル以来、夜に先生に見つからないように外へ出るようになった。

ちょっと前にやっていたゲームに敵に見つからないように進むというゲームがあったのだが、それと同じようなスリルを感じ結構楽しい。

しかし見つからないように黒いシャツとズボンをしているのだが、傍から見れば不審者にしか見えない。

……絶対に見つからないようにしよう。

イエロー寮から見つからないようにこっそり出る。

見回りの先生の中で一番気をつけなくてはならないのが…………名前がでて来ないが最初の夜で俺を見つけた先生だ、あの人は昼間でも接近に気が付かないということがかなりあるからな、気をつけなければ。

俺が目的も決めずブラブラと歩いていたら、前の方を誰かが横切った。

顔まではよく見えなかったが、あの目立つ水色の髪……恐らく翔だろう。

……何をやっているんだあいつ、こんな夜中に外へ出るとか仕方のない奴だな。

俺は自分のことを棚に上げ、翔の後を追ってみることにした。

本来なら人の後を追い回すなんてことするつもりなんてないのだが、昼間の翔のことがどうにも気になっていた。

ついていけば何かわかるかもしれないと思い、見つからないように後をつけた。

 

 

 

十分ほど後をついて行くとある場所についた。しかしその場所は本来なら翔とは関わりのない場所であった。

 

(何の用があるんだ? ここは女子寮だぞ?)

 

そう、翔がたどり着いた場所は女子寮だったのだ。

女子寮では原則、男子生徒の進入は禁止されている。

そんな場所に夜に入り込んでいるのを見つかった場合言い逃れはできないだろう。

最悪の場合、退学の可能性だってあるのだ。

しかしそんな場所へ翔はなんの躊躇いもせず、むしろ笑顔でボートに乗り込み女子寮へと向かった。

流石に好奇心だけで退学の危険のある女子寮への侵入をするつもりはない。

 

(俺には今の翔のような勇気はない、俺は遠ざかる翔の姿を見つめることしかできないのか……いや、こんな俺でもできることはある。俺にできること……それは!)

 

「何をするかは知らないけど、翔、グッドラック!」

 

応援することだ、それも見つからないようにできるだけ小声で。

俺にできる最大限のことをやりきった俺は速やかにその場を去った。

 

 

 

そのあとしばらく探索を続け、何故かあったバナナの木を見つけた俺は何本か収穫しイエロー寮へ帰ることにした。

しばらく歩き、森を抜け歩道に差し掛かった所で向こう側から誰かが走ってくるのが見える。

一瞬、教師かと思い身構えたがよくよく見るとレッド生の制服を着ている。

向こうも俺に気がついたのかこちらに向かってきた。

だんだんと近くなるにつれて見えてきた顔は俺のよく知る顔だった。

 

「お前……一機か!? 何でこんな所に? しかも何でバナナもってんだ?」

「よう十代、ちょっと散歩中にバナナの木を見つけてな、よかったら食うか?」

「いいのか? サンキュー……ってこんな事している場合じゃない! 翔が大変なんだ!」

「翔? 翔ならさっき見たぞ、何かあったのか?」

「翔を見たのか!? 翔が誘拐されたかもしれないんだ! さっきメールがきて『翔を預かっている、返してほしくば女子寮まで来い』って言われたんだよ」

「たしかに女子寮に行くのを見たが誘拐って感じじゃなかったな、一人で行ってたぞ」

「でも女子寮に行くのを見たのは確かなんだろ?」

「それは間違いない」

「そうか、早いとこ助けにいかないとな……そうだ! 一機、お前も一緒に来てくれないか?」

「うーん……女子寮に行って問題になるのが怖いが、翔が大変ならほうっておくわけにもいかないしな……いいぞ俺も行く」

「サンキュー、それじゃあ行こうぜ!」

「OK……って言いたいが今はデッキ持ってないんだよ。 一旦取りに帰ってからすぐに向かうから、先に行っといてくれ」

「わかった、先に行っとくぜ」

 

そう言って十代が走り去る。

俺も急いで寮に戻りデッキとデュエルディスクを取り出し、先生に見つからないように注意しながら女子寮へと向かう。

女子寮の湖に着くとボートが一艇だけ残っていたのでそれに乗り込みオールを漕いで女子寮へ向かう。

後もう少しで女子寮というところで二艇のボートが視界に入った。

よく目を凝らすと一方には十代と翔が乗っている。

そしてもう一方には…………天上院さんか? 天上院さんとそのほかに二名の女子生徒が乗っていた。

 

「おーい、十代~、翔はどうなったんだ~?」

「あ、一機遅いぞ! もう終わっちまった。」

「え~、せっかく急いで来たのに……結局なんだったんだ?」

 

俺は十代から事の顛末を聞く。

なんでも翔が覗きをしたらしく突き出されるとこだったが、天上院さんからデュエルに勝つことでうやむやにしてもらうという条件でデュエルを挑まれ、十代が勝ったらしい。

 

「つまり話を纏めると……この学園では女子風呂を覗いてもデュエルで勝てばOKってことか、なるほどなるほど……」

「……言っとくけど、次誰か覗いたら問答無用で突き出すわよ」

 

天上院さんが釘をさすようにそう言う。まったく失礼な、覗くわけないだろ。

…………あの茂みとか隠れられ……いや、なんでもない。

 

「じゃあ俺達はこれで帰らしてもらうぜ。行こうぜ、翔、一機」

「……待って一機、あなたにもデュエルを申し込むわ」

「え?」

「明日香さん! こいつともデュエルするんですか!?」

「あなたの実力も見せてもらいたかったのよ、ちょうどいいからここで私とデュエルしましょ」

「まあ、せっかくデッキ持ってきたのにこのまま帰るってのもな……OK、そのデュエル乗った!」

「お、一機もデュエルするのか? 一機のデュエルは見たことなかったから楽しみだぜ」

「試験デュエルのときに見てなかったんすかアニキ……ってアニキは遅れて来たんだった」

「そうなんだよ、何使うか楽しみだな」

「一応、万丈目が俺が何使うか言っていた気がするんだが」

「あれ、そうだっけ?」

「ま、見ていたらわかるさ」

 

天上院さん達の乗ってるボートと自分達の乗ってるボートの距離を開ける。

……そういや何故ボートの上でやるんだ? 他の女子や先生に見つからないためかもしれないがバランス崩しそうで怖いんだが。

 

「いくわよ! デュエル!」

「デュエル!」

 

 

 

ふう、まったくひどい目に合いましたーノ。何故かソリッドビジョンで感電するーし、あのドロップアウトボーイもシニョール・明日香に勝ってしまうーし、散々なノーネ。

ん? 誰かがまたデュエルするみたいなノーネ、あれは……ラーイエローのシニョール・六車なノーネ、どうしてここーに? ……少し様子を見てみるノーネ、ミネストローネ。ブクブクブク…… 

 

 

 

「先行は私がもらうわ! ドロー!」

 

そう言って天上院さんがドローする。

 

「手札から《融合》発動! 《エトワール・サイバー》と《ブレード・スケーター》を融合し《サイバー・ブレイダー》を召喚!」

 

《サイバー・ブレイダー》 ATK2100

 

二体のモンスターが融合し長くて青い髪の女性型モンスターが現れる。《サイバー・ブレイダー》か……たしか相手モンスターの数によって効果を変えるカードだ。

 

「1ターン目から《サイバー・ブレイダー》!?」

「これが明日香さんの実力ですわ~」

 

翔がいきなりの《サイバー・ブレイダー》に驚く。

 

「カードを一枚セット、これでターンエンドよ」

 

伏せカードは一枚か、さてどうするか……

俺は自分の手札を見る。

……うん、事故だなこれは、とりあえずドローしよう。

 

「俺のターン、ドロー」

 

お、いいカードだ。これなら何とかなるか?

 

「カードを一枚セットして《手札抹殺》を発動する。互いに手札をすべて捨ててその枚数分ドローだ。四枚捨てて四枚ドロー」

「私は二枚捨てて二枚引くわ」

 

ドローしたカードを確認する。あれが来れば……よし来たっ!

 

「手札から《古代の整備場》発動、墓地の《古代の機械巨人》を回収する」

 

墓地から《古代の機械巨人》を回収し手札に加える。

 

「そして場にセットしてある魔法カード発動する。《古代の機械工場》! このカードは手札のアンティーク・ギアと名のつくモンスターカードを選択し、選択したカードの倍のレベルになるように墓地の「アンティーク・ギア」と名のつくカードをゲームから除外することで選択したモンスターの召喚時の生け贄はこのターンのみ必要なくなる」

「それじゃあもしかして……」

「俺は《古代の機械巨人》を選択してレベルが16になるように《古代の機械合成獣》、《古代の機械獣》、《古代の機械兵士》を除外する。」

 

デュエルディスクから三枚のカードを取り出しポケットにしまう。

 

「そして手札から《古代の機械巨人》を召喚する!」

 

デュエルディスクにカードを置き、《古代の機械巨人》を出現させる。

 

《古代の機械巨人》ATK3000

 

「まさか……古代の機械巨人が1ターンで出るなんて……」

「すっげー! 一機も古代の機械巨人を使うのか!?」

 

天上院さんが苦虫を潰したような顔する。こんなにも早く出てくるとは思ってなかったのだろう。

対照的に十代は顔に『ワクワクしてます』と書いてありそうな楽しそうな顔をしている。

 

「でも、まだよ! 罠カード発動《ギブ&テイク》! 相手フィールド上に自分のモンスターを蘇生させるわ! 行きなさい《ブレード・スケーター》!」

 

天上院さんが罠を発動させるとスケート靴を履いたモンスターが俺のフィールドに出現する。

 

《ブレード・スケーター》 DEF1500

 

「何で自分のモンスターを相手に!?」

 

翔が驚き、疑問の声を上げる。

 

「《サイバー・ブレイダー》は相手モンスターの数により効果が変化するわ、相手モンスターが二体のときは攻撃力が倍になる! パ・ド・トロワ!」

 

《サイバー・ブレイダー》 ATK2100 → 4200

 

「攻撃力4200!? すげぇぜ明日香!」

「流石、明日香さんだわ」

 

4000を超える攻撃力を見て十代がさらにテンションをあげる。

天上院さんの方のボートにいる気の強そうな女子生徒もプレイングに感心している。

あと十代テンションあげるのはいいけどあまり船を揺らさないでくれよ、湖に落ちそうだ。

 

「仕方ない……俺はカードを二枚伏せてターンを終了する」

「私のターン、ドローよ!」

 

天上院さんがカードをドローして手札に加える。

 

「私は《サイバー・チュチュ》を召喚!」

 

相手フィールド上にかわいらしい女の子のモンスターが現れる。

 

《サイバー・チュチュ》 ATK1000

 

「バトル! サイバー・ブレイダーで古代の機械巨人を攻撃! 《グリッサード・スラッシュ》!」

 

サイバー・ブレイダーが回転しながら古代の機械巨人に向かってくる。

しかし破壊させるつもりはない。

 

「罠カードオープン、《安全地帯》! これにより古代の機械巨人は相手の効果の対象にはならず戦闘および相手の効果で破壊されない!」

「でも、戦闘ダメージは受けてもらうわ!」

 

サイバーブレイダーが古代の機械巨人を攻撃しようとした瞬間、古代の機械巨人がちょっと横にずれて攻撃をかわす。

……それだと安全地帯じゃなくてチョン避けじゃね?

かわした攻撃の余波がこちらに来る。

 

「ぐ……」

 

一機 LP4000 → 2800

 

「更にサイバー・チュチュは自分よりも攻撃力の高いモンスターしか相手フィールド上に存在しない時、直接攻撃ができる! 《ヌーベル・ポアント》!」

 

サイバー・チュチュが古代の機械巨人の脇を通り抜けてこちらに攻撃してくる。

 

「うおっ」

 

一機 LP2800 → 1800

 

「あなたの実力はそんなものかしら? カードを一枚伏せてターンエンドよ」

(恐らく次のターンでサイバー・ブレイダーを倒してくるはず……でも私の伏せたカードは《魔法の筒》、古代の機械巨人には通用しないけれどブレード・スケーターを攻撃させた瞬間、あなたのライフは風前の灯! サイバー・チュチュが残っていれば私は勝てる!)

「まさか、これから面白くなっていく所だぞ。俺のターン、ドロー!」

 

ドローしたカードを見て戦略を立てる。……よし決めてやる!

 

「手札から魔法カード発動! 《カード・フリッパー》! 手札を一枚捨てて相手モンスターすべての表示形式を変更する」

「くっ……」

 

サイバー・チュチュとサイバー・ブレイダーが守備の体勢になる。

 

《サイバー・チュチュ》 DEF800

《サイバー・ブレイダー》 DEF800

 

「ブレード・スケーターを攻撃表示にして、古代の機械巨人でサイバー・チュチュを攻撃! 《アルティメット・パウンド》!」

 

古代の機械巨人が腕を振り上げサイバー・チュチュを殴り破壊する。

 

「く……」

 

明日香 LP4000 → 1800

 

「やるわね、でもこのぐらいのダメージは想定済みよ!」

(さあ! ブレード・スケーターでサイバー・チュチュを攻撃しなさい!)

「何勘違いしているんだ……」

「え?」

「まだ古代の機械巨人の攻撃は終了してないぜ! 罠カード発動《破壊神の系譜》!守備表示モンスターを破壊したターン、自分フィールド上の一体のレベル8モンスターは二回攻撃することができる!」

「なんですって!?」

「サイバーブレイダーに攻撃!《セカンド・アルティメット・パウンド》!」

 

古代の機械巨人が再び腕を振り上げ今度はサイバー・ブレイダーを殴り破壊した。

 

「きゃあああ!!」

 

明日香 LP1800 → 0

 

 

 

   デュエルが終了したので再びお互いの船を近づける。

 

「やられたわ、流石ね」

「うう……明日香さんが一日に二回も負けるだなんて~」

「こんなの嘘ですわ~」

 

向こうのボートの女子生徒の二人が悔しそうに言う。

 

「こっちも途中の《ギブ&テイク》には驚かされたよ、うまいことサイバー・ブレイダーの効果を使ってきたな」

「本当だぜ、俺のときにやられてたら危なかったかもな」

「僕からすればどっちもすごすぎて何も言えないっス」

「でも勝てなかったわ、強いのね」

「そいつはどうも、楽しかったぞ。じゃあな」

「俺も楽しかったぜ、またやろうな」

「バイバイっス」

 

そう言って俺達はボートを漕ぎ出した。

 

 

 

フーム……まさか、シニョール・六車が他の教師が言っていた古代の機械使いの生徒だったとーは……

古代の機械のカードを使うということはもしかしーてシニョール・六車は……

私ととても気が合うのかもしれませーン! 今度好きな音楽とか聞いてみるノーネ!

でも今日は疲れたからもう帰って寝ますーノ……眠いノーネ……ブクブクブク……

 




ヒャアッ!!キャラクターの口調考えるの難しすぎぃ!
特に主人公と十代の口調がかぶりそうだ。あばばば
デュエルも数ターン持たないようなデュエルだしなぁ、もっと長引いてかつ緊張感のあるデュエルを書きたい。そのためにもまずは執筆速度をだな…………
と色々課題はありますがこれからも見ていただけると幸いです。
ではここまで読んでいただきありがとうございました。 

12/3 改訂して魔法の筒を添えました
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