神様に虚飾の権能と+α貰ったから取り敢えず旅する 作:供給が足りない
「………って感じだったんだ」
「そうなのね、楽しめたようでよかったわ。二人とも成人してもあまり変わってないわね〜」
「そうなんだよね。まんま同じで感動したわ〜ユキちゃん先生にも見せてあげたかったよ」
今俺はユキちゃん先生の家でだらだらと座椅子に座ってお茶を飲みながら会話をしている。
え?訳十年振りと言う割にはなんか馴染みすぎじゃない?って?ふっ描写されてないだけで何回もユキちゃん先生には会いに行ってたのさ。
それにこっちの世界線の時間はずらしておいたから、五年程度しかまだ経っていないんだ。
「でな〜次の世界にいこうとおもってな」
「そうなの?何処に行くの?」
「いや〜次に行く世界はまだ決めてないから一旦神様のとこ行って相談しようと思ってな」
「そうなのね〜。…改めて思ったけれど、その姿で喋り方ってなかなか違和感あるわよね」
「たしかになwでもまぁ今更だしユキちゃん先生もずっと若々しい姿じゃん。変わってなくね?五年じゃそんなに変わらないのかね」
「そんな事ないわよ。五年は結構経ってるわよ?でもそう見えるなら嬉しい事この上ないわね」
そんなこんなで今までの振り返りをしたりこれからの事を喋って、ご飯を食べたりしていたら3時間程経過していた。時計を見れば夜11時30分良い時間だしそろそろ寝て明日に備えるか。明日の朝に神界に行く予定だからさっさと寝てしまおうか。
「よし、ユキちゃん先生、そろそろ夜も深くなってくるし寝ようぜ」
「ええ、そうね。寝てしまいましょうか」
「よ〜しじゃおやすみ〜」
「ええ、おやすみなさい」
そして俺は何度も来るうちに馴染んだ畳と敷布団の匂いに包まれながらゆっくりと意識を落としていった。
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「……お願い!」
「……えっと、神様?どういうことですか?」
朝、起きた俺はユキちゃん先生とご飯を食べた後に家を出て神界に渡った。
…懐かしいな。ここから新たな人生が広がったんだよな〜、と。目の前に広がる真っ白で何処までも続いていて先が見えない光景を懐かしんでいた。神様を見つけるために、ぐるっと視界を回して探してみると遠くに人影が見えた。眼を凝らすと足元に例のまんじゅうもどきの神様がいた。
取り敢えず誰だあれと思い、人影の正体を確認するために近づいていくと姿がハッキリしてくる。
ぱっと見の印象は小柄で快活そうな雰囲気。だけど何処かしっかりした精神性を持っているように見える。ピンク色の髪色に、アゴまで伸ばしたショートヘアの髪型でヘアピンを複数つけている。瞳は髪色に近く、赤みがかったピンク色の瞳をしている。そして頭に猫の耳のような突起がついた黒いニット帽を被っている。
……
俺が困惑しつつも神様達に近づいていると遠くから近づいてくる俺に気づいたのか丈槍由紀はこちらに視線を向けた。その視線を追うようにして、神様もこちらに顔を向ける。
「あ!おーい!君が進くん!?」
何故か名前を知っていて呼ばれた。なんでやねん。神様が教えたのかな。まぁいいや一旦早く行こう。
「…よっと、えっとなんですか?」
「あのね!ちょっと進くんにお願いしたいことがあって!お願い!」
「えっと…神様?どういうことですか?」
…よく分かんないから一旦神様に事情を聞いてみることにしようか。
(^^)『そうですね、説明しますとこの子が
「そうなんですか…それは分かりましたけど…なんで俺なんですか?他にも人は居るんじゃないんですかね?」
(^^)『ちょうど君が
成程ね、タイミングが良かったのか。ていうか来ること分かってたんだ。今思えば神様のお家みたいな所に来るのに連絡もなしとかなってないな、俺。次来る時は連絡を入れてから来るようにしよう。
「そういうことなの!だからお願いを聞いてくれない!?」
「良いですけど、どんなお願いなんですか?」
「いいの!?ありがとう!えっとね!私の世界のゾンビの細菌をなかったことにしてくれない?進くんの能力の事を神様に聞いてもしかしたらと思ってたの!」
おおう。知ってたのか。なかなか説明してるな神様、まぁいいや感謝してるし、それだけ簡単に情報あげるって事は神様からの安全は保証されているようなものだしね。ゾンビの細菌を無かったことにする?あれって細菌の所為だったのか。俺アニメしか見てないんだよな。あの1話は衝撃的だった。
「あ!そういえば自己紹介してなかったね!私は
「そういえばそうだったな。俺のことについて色々知っているみたいだが、改めて言わせてもらおうかな。俺は
自己紹介をしていなかったと気づいた由紀と俺はちょっとした紹介を挟みんだ。進くんの喋り方でその見た目だと、なんというかギャップがずこいよね!ギャップ萌えだよ!とかなんとか言われたがやっぱギャップが凄いらしい。なんで萌えてるのかはわからないが。その後由紀は自身に何が起こったのかを説明し始めた。
「それでね!ちょっと長くなるけど詳しく言うと、私が高校で生活している時にゾンビがいっぱい出てきてね?友達とか先生とかみんなみーんな死んじゃったの。初めは私、現実を受け入れられなくて、幻覚の世界で生きてたんだ。でも私の親友の3人がね!助けてくれたの!それでなんとか現実を受け入れることができたんだ。その後は高校から
……重すぎ!!!!なにそれ!そんな事になるの?有り得なくね?バッドエンドじゃん。聞いてるだけでしんどくなるわ。高校生がそんな体験して良いの?俺なんかちょっと寝てた間に隕石でドカンッで終わったのに。この差はなんだよ。いやまじでまかせろよその願い、叶います。俺が絶対に叶えます。
あれ?そういえばなんで神様は何も出来ないんだ?
「あれ?神様。なんで丈槍さんの願いを叶えれないんですか?」
「そうだ、進くん!由紀って名前で呼んでくれてもいいよ!でも私の方が歳上なんだからね!でも好きに呼んでくれても良いよ!」
「あ、そう?わかった。どうしようかな………そうだ敬意を込めて由紀ちゃん先輩って呼ぶ事にするよ」
「由紀ちゃん先輩!?……まぁいっか!」
ユキちゃん先生に続き、また"ユキ"だからな、それに倣い由紀ちゃん先輩で行こうかな。
(><)『願いを叶えれないのはですね、ここには正規な手順で来ないとダメな規則になっているんですよ。私もなんとかしてあげたいのですが、生憎と私は規則に縛られている身でして』
成程な。神様だからって何でもかんでも出来るわけじゃないのか。まぁそうなったら俺がなんとかするしかないな。バッドエンドとか俺の嫌いな概念堂々の第1位だぞ。前世ではバッドエンドの作品も沢山あったけど今の俺なら、ちょちょいとするだけでハッピーエンドにすることが出来るからな。あんな憂鬱とした気分をするのはごめんだ。
「神様も大変なんだな」
「大変だね〜」
「どうする由紀ちゃん先輩、そろそろ行くか?」
(^^)『ああ、少し待ってください。お二人の顔合わせが済んだ後に話したい事がありまして』
そろそろ行こうか。どうしようか思い、由紀ちゃん先輩に話しかけたところで所で神様から声をかけられた、なにかお話があるみたいだ。