生徒に色々する反応集(段階分け)   作:曇りのち晴れ男

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ケース11 コハルの前でシモる

 

『バナナ』

 

 補習授業部の部室。私は勉強中のコハルの向かいの席に座り、おもむろに鞄から一本のバナナを取り出した。

 そして皮を半分ほど剥くと、コハルの目を正面からガン見しながら、バナナの先端を自分の唇にゆっくりと滑らせ、そのままいやらしく出し入れを繰り返した。

 

「……っ!? な、なによ……!?」

 

 ただバナナを食べている(?)だけなのに、私の異様にねっとりとした視線と、スッ……スッ……と唇でバナナを前後させる動作に気づいたコハルが、顔を真っ赤にしてペンを取り落とした。

 バナナの表面が唇の水分で湿って粘っこくなってくる。

 

「ど、どうしてこっちを見ながらそんな食べ方するのよ! 出し入れしないで! 咥えたまま止めないで!! 普通に噛みちぎって食べなさいよ! エッチなのはダメ! 死刑!!」

 

 私はコハルから一切視線を逸らさず、無言のままバナナのストロークをわずかに早めた。

 

 ■■■

 

『LANケーブルを挿す』

 

 別の日。シャーレの執務室で、私はパソコンの裏側に回ってネットワーク接続の配線作業をしていた。

 

「私にはわからないから、ブロワーで埃掃けておくわね」

 

 太めのLANケーブルを手に取り、ポートの穴に真っ直ぐ狙いを定める。そして、カチッと爪が鳴るまで奥深くへと一気に挿入した。

 その瞬間。私は作業を手伝ってくれていたコハルの方を振り返り、珍しく口を開いて、ひどく艶っぽい声で呟いた。

 

「わぁお……♡」

 

「ひゃうっ!?」

 

 不意打ちのセクシーボイスに、コハルがビクンと肩を大きく跳ねさせる。

 

「な、なんでケーブル挿すだけでそんな声出すのよ!? 『わぁお』じゃないわよ! 挿入で興奮しないで!! 気持ち悪い! 変態! 死刑!!」

 

 ■■■

 

『白インクをぶちまける』

 

 さらに別の日。私はトリニティの美術室で、コハルの美術の課題を手伝っていた。

 パレットに絵の具を出そうとしたその時、私は手を滑らせ、巨大な白色のチューブを強く握り潰してしまう。

 

 ──ビチャァッ!! 

 

 中身の白い絵の具が勢いよく飛び出し、机の上や私の両手、さらにはズボンのあたりまで、べっとりと大量の『白い粘性の液体』がぶちまけられてしまっった。

 私は自分のドロドロになった手とズボンを見つめ、恍惚とした表情を浮かべて天を仰いだ。

 

「わぁお…………♡♡」

 

「だからなんなのよそれ!!」

 

 コハルが顔を真っ赤にして立ち上がり、机をバンッと叩いた。

 

「なんで白い液体をぶちまけて喜んでるのよ!! どういう状況を想像してるの!? 早く拭きなさいよ! そのドロドロの手でこっち来ないで!! 不潔! ド変態! 死刑ぇぇぇ!!」

 

 ■■■

 

『ハンディマッサージャー』

 

 さらに別の日。激務で肩こりが限界に達していた私は、通販で買った「強力電動ハンディマッサージャー」を取り出した。

 

 ──ブィィィィィン……!! 

 

 強烈なモーター音を響かせて振動する先端の丸い機械。私はそれをコハルの目の前で作動させると、目をトロンと細めながら、そのまま自分の首筋から肩にかけて深く押し当てた。

 あまりの振動の心地よさに、私はだらしない吐息を漏らしながら肩を震わせる。

 

「ヒッ!? せ、先生!? なんでそんな怪しい機械を……って、肩!?」

 

 コハルは顔を真っ赤にして後ずさり、両手で顔を覆いながら指の隙間からこちらを覗き込んだ。

 

「肩に当ててるだけなのになんでそんなエッチな顔してるのよ! 音が! そのブルブル震える音がもうダメなの! 私が変な想像しちゃうじゃない! しまって! 変な声出さないで今すぐしまって! 死刑!!」

 

 ■■■

 

『HG』

 

 そして休憩時間。静まり返るシャーレの執務室で、私はおもむろに立ち上がった。

 そして、コハルの目の前で両足を大きくガニ股に開き、両手を高く掲げたかと思うと、突如として腰を前後に激しく突き出し始めた。

 

「フォ──!!!」

 

 テンション高く謎の叫び声を上げながら、空気を切り裂くような超高速の腰振りを繰り出す。

 黒いサングラスやハードな衣装を着ているわけでもない、いつものスーツ姿の先生が、ただひたすらに全力で腰を振り続けているのだ。

 

「────ッ!?」

 

 コハルは持っていたマグカップを取り落としそうになりながら、口をパクパクとさせて後ずさった。

 

 私はさながらハード先生だ。

 

「な、なな、なに腰振って……ッ!? 発情期!? 先生、ついに発情期が来ちゃったの!? フォ──じゃないわよ!!」

 

「フォ──!!」

 

「誰か助けて! 先生の腰の動きが残像で見えない!! 私に近づかないでぇぇ!! 死刑!! 文句なしの即・死・刑だからぁぁぁ!!」

 

 ■■■

 

 終わり

 

 

「ハナコ!! これでいいかい!!」

 

「まだです! それではまだ腰振りのスピードが足りません!!」

 

「こうかい!!??」

 

「もっと!! 空気を切り裂くほどの腰振りを!!」

 

「こうかい!!!!????」

 

「そこであの声を!!!」

 

「フォ──!!!」





こちらの小説は、連載小説を書く合間に休憩で書いてます。
良ければ私の他作品もよろしくお願いします。

『先生とネトゲでマッチしたミサキが、他人として先生と仲良くなるお話。』
https://syosetu.org/novel/404064/

『仲正イチカは悪い大人についていく』
https://syosetu.org/novel/400538/

『その日、合歓垣フブキは警察に成った』
https://syosetu.org/novel/397980/

感想は、すべて読ませていただいてます。
皆さんありがとう……。
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