普通科ですが   作:リクルート7

29 / 29
お待たせいたしました。
最終回後のその後のお話です。


エピローグ
ヒロアカ More


男は花を持って墓の前にやって来た

 

その場所は8年前に大きな抗争があり、ほぼ壊滅状態になっていた蛇腔市。

しかし多くの支援と人の手により現在はほぼ元に戻っている。

 

引寄「ヒーローセイバーただいま帰還しました」

 

彼は定期的に祖母の墓参りに訪れていた

独り言を言いながら引寄は墓の手入れをする。

 

引寄「ヒーローになって今ではヴィラン犯罪もだんだん減ってきているけどなんやかんやまだ出番はありそうだよ」

 

あの戦い以降、多くの人たちの考えも少しずつ変わり事件発生率も減少傾向になっている。

 

引寄「あー…そうだこの前E組メンバー達と飲み会があったんだ、皆んなも頑張っているみたいだったよ」

 

引寄「今度はB組メンバーとも会う予定なんだ」

 

墓の前で自身の近況報告をする、その時スマホから連絡が入る。

 

引寄「……寧人からだ」

 

引寄「ごめんばあちゃん、上司から呼び出しくらったから俺行くよ…じゃあまた」

 

引寄はスマホに出つつその場を離れた。

 

『吸収ヒーロー セイバー(ファントムシーフ事務所サイドキック チャートNo.78)』

 

火災や水害などの自然災害に特に大きく貢献、暴走しがちなファントムシーフの良いストッパーになることも

ファントムシーフの圧倒的な人気に隠れがちだが、一心にヒーロー活動をするその姿から心を打たれるものも少なくない、特に一人の女性から熱狂的な支持を得ている。

 

♢♢♢♢

 

祖母の墓参りから数日後、引寄と物間は集合場所へと向かっていた。

 

物間「まさかみんなの予定が合うとはね!会うのは久しぶりだよ」

 

引寄「まぁヴィランも減ってきてるからな、前よりは暇になってきてるんじゃね?」

 

物間「まぁここ最近は大きな事件もないしね」

 

引寄「平和が何よりだ」

 

いつも通りたわいもない話をしていた二人、その時ふと引寄が話を切り替える

 

引寄「そういやさぁ…何でウチって他のサイドキック雇わないの?」

 

物間の事務所は事務員を除いて現場に出ているヒーローは引寄と二人で構成している

チームアップで他のヒーロー達と活動することもあるが基本的には二人でヒーロー活動を行っているのだ。

 

引寄「募集だって結構来てただろ」

 

物間「…まあね、面接に来てた人たちも悪くない人が多かったよ」

 

引寄「じゃあ何で?寧人の個性的に沢山いてくれた方が選択の幅が広がりそうだけど」

 

『憧れのファントムシーフさんのサポートをしたいんです』

 

『俺はファントムシーフの後ろを守れるぐらい自信があるぜ!』

 

『シーフさんの後ろをついて行きたいです!』

 

物間「…子供の時はヒーローになった時、みんなの前に立って僕が最高に目立てるヒーローになりたいと思っていたんだよ」

 

引寄「あー…なんかそんなイメージだわ」

 

物間「でもあの戦いでブラキン先生にも言われたんだ『みんなが主役だ』って、それ以降僕はみんなにも主役として頑張って欲しいんだ!後ろから追いかけるんじゃなくて僕の横に立って一緒に目立てるぐらいに」

 

引寄『お前がヒーローとして活躍できるように、暴走しねーように俺が隣に立って一緒にヒーローやってやるよ』

 

物間は引寄とヒーローとして活動し始めた時のことを思い出す。

 

物間「だから本当は君にももっと主役級に目立って欲しいだけどね」

 

引寄「あんまり目立つのは得意じゃないだけど…」

 

物間「これからも僕の隣で頑張ってくれたまえ」

 

引寄「了解しましたファントムシーフ」

 

二人はみんなが集まる居酒屋へと足を運ぶのだった。

 

♢♢♢♢

 

居酒屋では広い一室でB組が勢揃いしていた。

 

物間「それでは僕らB組の再会を祝して」

 

「「「「「「「かんぱーい!!!」」」」」」」」」

 

泡瀬「てか何で乾杯の音頭が物間なんだよ」

 

取陰「そこは委員長の拳藤でしょ!」

 

物間「まあまあここは僕が始めることでこそのB組だからね」

 

凡戸「確かにヒーローチャートも物間がB組では一番上だしね…腹立つことに」

 

円場「半分ぐらいは引寄のおかげだろ」

 

物間「おいそこ!蓄真の活躍は認めるけど半分は言い過ぎだ」

 

拳藤「そこは認めるんだ、まぁ少しは丸くなったんじゃない?」

 

小大「あんまり変わってない」

 

庄田「でも引寄もすごいよね、サイドキックだけどチャート入りしてるんだもん」

 

引寄「俺はあんまり気にしてないんだけど寧人がいちいち持ち上げようとすんだよ」

 

物間「僕だけじゃないよ、蓄真には熱烈なファンがいるからね」

 

引寄「恥ずかしいからやめてほしいだけどな」

 

『もし引寄さんがヒーローになったら私、応援しますね』

 

吹出「本当は嬉しいくせに」

 

引寄「うるせぇ…でも今は昔ほどチャートも絶対じゃなくなっただろ」

 

骨抜「確かにね…最近は暇も増えてきて余裕が出てきたし」

 

宍田「だからこうしてみんなで集まれたのですぞ!」

 

回原「あーあブラキン先生もきてほしかったなー」

 

鉄哲「そーだよな!?俺たちのブラキン先生がいてこそのB組だ!」

 

柳「先生達はまだ忙しいみたい」

 

鎌切「でも犯罪は完全に無くなったわけじゃない、これからもヒーローとしての意識を胸に刻もうぜ!」

 

皆久々の再会に飲み会はどんどんも盛り上がっていく

 

取陰「そういや流してたけどどうなのお二人さん?」

 

取陰は不意に二人を見る

 

小森「私たちノコ?」

 

角取「アベックのお二人はアツアツナノデスカー?」

 

黒色「ど、どうって言われても」

 

鱗「アイヤー!羨ましいねー」

 

ヒーローとして活動していく中で小森と黒色は恋人同士になっていた

 

小森「フフ秘密ノコ」

 

黒色「そ、そうだよそれに俺たちだけじゃなくてほ、ほら骨抜だって」

 

骨抜「俺か?」

 

拳藤「そういや結婚するんだって?」

 

骨抜「その件は今後随時発表しますんでよろしく」

 

凡戸「相変わらず柔軟な対応」

 

引寄はその様子を遠くから眺めている

 

引寄(やっぱり平和になってきているな)

 

引寄がヒーローとして関わった時にはヒーローも市民もみんな余裕がない状態だった。

あの戦いでヒーローもみんなも少し考えが変わってきたのはとても喜ばしいことだった。

 

泡瀬「そういやA組達も元気かな?」

 

鉄哲「当たり前だろ!切島もこの前組んだ時も最高に漢だったぜ」

 

引寄「なんか今度A組達も飲み会やるみたいだよ、心操が言ってた」

 

円場「あのメンバーには俺たちよりも活躍しているやつ多いからなー」

 

引寄「確か轟のチャートNo.2昇進祝いだって言ってたかな?」

 

塩崎「轟さんも活躍は目まぐるしいとの話はよく聞きます」

 

物間「爆豪もチャートを落としたけど必死にもがいているからね」

 

鉄哲「他のA組メンバーも活躍も熱いぜ!!」

 

拳藤「それにやっぱり緑谷がヒーローとして復帰したのが大きいよね」

 

現在雄英教師として後世を育成している緑谷だったがA組出資の元、ヒーロースーツの開発により教師の傍ら『OFAヒーロー デク』として活躍している

 

鉄哲「俺たちもA組に負けないように頑張ろうぜ!」

 

B組達は決意を新たにその日の飲み会は終了した。

 

♢♢♢♢

 

引寄と物間は帰路に着いていた。

 

引寄「なんかみんな変わらなかったな」

 

物間「僕はその方が落ち着くからありがたいけどね」

 

引寄「でもみんなヒーローとして意気込む姿は前よりも増している気がするよ」

 

物間「ああみんな立派にヒーローをやってる、あの戦いがあったのも大きいだろうね」

 

その時、二人のスマホから通知音が鳴る。

 

『放火魔による火災が発生!!なお個性による被害はさらに広がる恐れがある!』

 

連絡を受けた二人の顔つきは即座に変わる。

 

物間「…まったく今日は休日のつもりだったのに」

 

引寄「その割には酒飲んでねーじゃん」

 

物間「それは君もだろ?」

 

引寄「まぁな…それじゃあ出動しますか?ファントムシーフ」

 

物間「ああ、隣は頼むよセイバー?」

 

二人はヒーローコスチュームを見に包み、現場へと駆け出すのだった。

 

引寄(色んなことが重なって起きた俺の物語、大変なことも多いけどこれからも俺はみんなと一緒に前へ進み続けてみせる!)

 

これは俺たちが皆んなと一緒にヒーローになった物語

そして皆んなといつまでも手を差し伸べ続ける物語







これにてこの小説は完全に完結となります。
ここまで読んでくださった方々本当にありがとうございました。
またの機会がありましたらよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ヒロアカ世界に転生した者が千手を背負い過ごしていく。(作者:名も無き住人)(原作:僕のヒーローアカデミア)

葉隠透と波動ねじれの幼馴染のオリ主が千手の個性を持ち転生したヒーローアカデミアの世界を気ままに過ごしていく。


総合評価:295/評価:4.45/連載:34話/更新日時:2026年06月20日(土) 06:00 小説情報

天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す(作者:びっくり葉加瀬)(原作:僕のヒーローアカデミア)

 葉加瀬(はかせ)唯我(ゆいが)。▼ 彼は天才科学者の姉と未来からやってきた火星人と共に周りの人間を巻き込み困らせながらも幸せに人生を大往生したはずであった。▼ しかし、彼は何の因果か、前世の記憶を持ちながらこの世に誕生した。そんな問題児の天才科学者が今世では何をするのか。


総合評価:86/評価:-.--/連載:7話/更新日時:2026年07月06日(月) 00:15 小説情報

赤き血の英雄、悪を穿つ。(作者:ただねこ)(原作:僕のヒーローアカデミア)

赤血使いのヒーローアカデミア。転生特典とかはないです。たまたま赤血に凄く似た個性を持って生まれたよってだけ。▼突発だけどできる限り頑張ります。


総合評価:810/評価:7.11/連載:17話/更新日時:2026年06月13日(土) 15:38 小説情報

シューターのヒーローアカデミア(作者:なかりょた)(原作:僕のヒーローアカデミア)

ハイスぺの体と個性『射手』で転生した主人公がおくる物語。なお全方位にさわやかスマイルを振りまいて、脳破壊をしていく模様。


総合評価:709/評価:6.11/連載:26話/更新日時:2026年06月08日(月) 14:43 小説情報

いや俺ら複数個性使えるだけでAFOとか知らないです(作者:限界大学生ニム)(原作:僕のヒーローアカデミア)

複数個性使えるから俺らがAFOの差し金?後継者?▼誰やねんそれ。そんなこと全然無いです。▼ヒーロー目指してるだけの一般優等生です。▼これはもしかしたらあったかも知れない物語。▼物間寧人のいとこである夢現用斗( むげんようと)▼彼は個性【ドリーム・カム・トゥルー】によって▼夢を現実にする。これによりご都合展開を目指す物語。▼シリアスに寄せるつもりはないですが想…


総合評価:357/評価:7.14/連載:17話/更新日時:2026年03月23日(月) 18:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>