サンマブ!   作:セパさん

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4本場:猛攻

≪定点カメラじゃないから酔う≫

 

≪牌は見れるけれど表情わかんない≫

 

≪パイが見えない(意味深)≫

 

「ごめんなさいね、急ごしらえだったの。画面酔いしないよう親番の生徒と捨て牌だけ映すことにするわ。」

 

(定点カメラをスイッチする技術なんてないわよ。スタッフを雇う……のも面倒ね。おいおい考えましょう。)

 

「うちが起家(チーチャ)ッスね。」

 

「わたしは南。」

 

「……僕が西です。よろしくお願いします。」

 

親番:山田星菜 ドラ:⑥(ぴん)

 

山田星菜:配牌  壱壱 ①①③⑤ ⑤⑥⑨ 46東北白 第一打:⑨(ぴん)

 

≪イッツー目指さないのか≫

 

≪流石に遠すぎるだろ≫

 

筒子(ぴんず)の中から下まで受け入れ広いから無理に目指さなくていい。ドラも筒子(ぴんず)だし≫

 

「……立直(リーチ)、です。」

 

 9巡目 長野心花 北 切り立直(リーチ)。抜きドラ:春・夏・冬

 

次巡 山田星菜:手牌 壱壱 ①①③④⑤⑤⑤⑥⑦ 46 ツモ牌:5(そう)

 

(さて、一発で赤⑤(ぴん)を勝負できればテンパイだけれど星菜ちゃんの傾向的に……)

 

 山田星菜:打牌 ①(ぴん)(安牌)

 

≪親なのに腰引け過ぎじゃね?≫

 

≪いや3花抜いてる相手に一発で赤はキツイだろ≫

 

≪俺なら勝負するかな自分でドラ5枚使ってるし≫

 

≪9巡目で壱(まん)場に0枚だからトイツの可能性もあるし悪くない≫

 

(うん、他人に見られている状況でも打牌に乱れはないわね。素晴らしいわ。)

 

 次巡 山田星菜:壱(まん)ツモ 

 

立直(リーチ)!」 宣言牌:①(ぴん)

 

 最終形: 壱壱壱 ③④⑤⑤⑤⑥⑦ 456 (②・⑤・⑧(ぴん)待ち)

 

≪あーあ、⑤(ぴん)勝負してれば一発ツモだったのに≫

 

≪やっぱ親は押してなんぼだよな≫

 

≪これはイタイな≫

 

≪てか心花きゅんは捨て牌的に索子(そうず)の染め手じゃね?≫

 

(好き勝手言うわね。ノーリスクで3面待ちに出来たのだから上々じゃない。)

 

 そして3巡後

 

「……あぅ。」 長野心花 打 ⑧(ぴん)

 

「ロン!立直(リーチ)・ドラ5。……裏ドラが6(そう)で1枚。(親:7翻 跳満)18000点のチップ5枚!」

 

「……あぁ。⑤(ぴん)山田さんに全部持たれてたかぁ……。」

 

長野心花 最終形:九九 ⑤ ⑥⑥ 11 55 66 白白 ドラ:⑥(ぴん) 抜きドラ:春・夏・冬

 

(出和了で倍満になる北待ちよりも立直(リーチ)七対子(チートイツ)・ドラ9で三倍満確定……裏ドラ次第では数え役満の期待も出来る赤⑤(ぴん)待ち。心花君もブレないわね。)

 

≪ナイス回し打ち!≫

 

≪⑤(ぴん)勝負してたら数え役満か痺れるな≫

 

≪てか北で待たないの?≫

 

≪なんで⑤(ぴん)勝負しなかったって言ってたやつ息してる?≫

 

≪お前ら手のひら返し酷すぎwww≫

 

「いえい♪」

 

≪はい、かわいい≫

 

≪横ピースするギャルって実在したんだ(尊死)≫

 

≪あざとい、だがそれがいい≫

 

 

 東一局 1本場 ドラ:南

 

山田星菜:配牌 九①③③ ⑤⑦⑨1 147西 西中 第一打:九(まん)

 

「ポンです。」

 

 大代瑠美 九(まん)を鳴き 打6(そう)

 

≪星菜ちゃん和了るのキビしそうだな≫

 

上家(かみちゃ)の子は役牌バックかな?≫

 

次巡 山田星菜:⑦(ぴん)ツモ 打:4(そう)

 

≪役牌・チャンタ警戒で七対子(チートイツ)狙いか≫

 

≪これ終盤詰むんじゃね?≫

 

≪終盤に(もつ)れれば(あふ)れる牌も出るだろうし妥当≫

 

7巡目:長野心花 打 南 

 

「ポンです。」 打:西

 

 大代瑠美 ??? ????  ポン:九九九 南南南 抜きドラ:夏

 

≪見えてるだけで南・ドラ4か≫

 

≪対々和やチャンタが絡めば倍満みえるけれど待ち悪そう≫

 

 次巡 山田星菜:手牌 ①① ③③ ⑤ ⑦⑦ ⑨ 11 西西 中 ツモ牌:⑤(ぴん)

 

≪⑨(ぴん)か中切れればテンパイか≫

 

上家(かみちゃ)の子⑥(ぴん)切ってるし⑧(ぴん)も3枚見えてるから⑨(ぴん)切りか?≫

 

≪この牌姿で壁もスジもないだろ。≫

 

山田星菜:打 西(安牌)

 

≪テンパイとらずか、ガード固いな≫

 

≪LINE教えてくれなさそう≫

 

≪麻雀は性格が出るっていうし実は奥ゆかしいのかもしれない≫

 

次巡 長野心花 打牌:⑨(ぴん)切り

 

「……通れば、オープン立直(リーチ)。」

 

 長野心花 最終形:1234555 ⑦⑧⑨ 東東東 (1・4・3・6(そう)待ち)

 

≪うわ、⑨(ぴん)勝負しやがった≫

 

≪普通に立直(リーチ)して下家(しもちゃ)の出和了期待したほうがよくない?≫

 

≪出和了だと満貫になっちゃうからな、前局インパチ放銃したし≫

 

 そして 次巡 長野心花 ツモ牌:6(そう)

 

「……ツモ。オープン立直(リーチ)・一発・自摸・(トン)・ドラ3(子 8翻 倍満)。……倍満の1本場、7000点・11000点のチップ4枚です。」

 

≪おおおお!キッチリ18000点回収しやがった。≫

 

≪普通に立直(リーチ)してたら跳満だったね。ナイスオープン≫

 

≪ドラポンも入ってたのに強引だな≫

 

「瑠美ちゃん惜しかったわね。」

 

「ええ……。ですが仕方ありません。」

 

 大代瑠美 最終形:壱壱 北北北 中中  ポン:九九九 南南南

 

≪うぇ(まん)老頭 ※1 か、惜しいな≫

 

≪ギャルの子が(ちゅん)を勝負してたら死んでたな。出さなそうだけど≫

 

≪これは悔しいだろうなぁ≫

 

 ※1:萬老頭(マンロウトウ)萬子(まんず)混一色(ホンイツ)で出来る役。三人麻雀では萬子(まんず)が壱と九しかないので中々出来上がらない。ローカルルールによって扱いが異なるが、この麻雀では役満扱い。

 

「次の親番で巻き返します。」

 

東2局 親番:大代瑠美 ドラ:⑧(ぴん)

 

 配牌:九①①② ③③④⑤ ⑧⑧⑨3 5北 抜きドラ:春・冬 第一打:九(まん)

 

≪いい配牌≫

 

≪受け入れ広いな≫

 

清一色(ちんいつ)か混一色も行けそう≫

 

次巡 大代瑠美 ⑥(ぴん)ツモ 打:(ぺー)

 

「……ポン、です。」

 

次巡 山田星菜 打:1(そう)

 

「……ポン、です。」

 

 長野心花 ??? ????  ポン:111 北北北 打:⑤(ぴん)

 

≪混一色かな?≫

 

≪早そうだ≫

 

≪チップでリードしてるし軽く流したいよね≫

 

 12巡目 大代瑠美 ①①②③ ③④⑤⑥ ⑧⑧⑨3 5 ツモ:②(ぴん)

 

≪4索子(そう)嵌張(カンチャン)待ちか≫

 

≪一盃口あるからダマで手変わりもありだね≫

 

≪ドラ5でダマでも親ハネか≫

 

 大代瑠美 打:3(そう)

 

≪わお!強引≫

 

≪あくまで清一色(ちんいつ)キメ打ちか≫

 

≪それなら3・5(そう)のターツさっさと落としたほうがよかったんじゃない?≫

 

(ちょっとらしくないわね。撮影のプレッシャーで大物手を考えたのかしら……。)

 

長野心花 小考 打:東(手出し)

 

≪オリたか?≫

 

≪流石に2花抜いてて表示牌も赤ドラも見えてない河で親の強打に勝負はできないか≫

 

次巡 大代瑠美 ①①②② ③③④⑤ ⑥⑧⑧⑨ 5 ツモ:5(そう)

 

≪良い引き≫

 

≪⑧(ぴん)引きなら最高だったけれど≫

 

≪どっちで待っても残り4枚、ミスったら泣くやつ≫

 

立直(リーチ)です。」 打:⑧(ぴん)

 

大代瑠美 最終形:①①②②③③ ④⑤⑥ ⑧⑨ 55 抜きドラ:春・冬(⑦(ぴん)待ち)

 

≪ドラギリーチ≫

 

≪ツモならイッツーついて三倍満以上か≫

 

≪ギャルちゃんはオリ気配だしあとはツモれるかどうかだね≫

 

 しかし同巡 長野心花 打:④(ぴん)(ツモ切り)

 

≪危険牌ゴリ押し≫

 

≪オリじゃないの?≫

 

≪やだこの娘こわい(わざと)≫ 

 

大代瑠美 ツモ牌:5(そう) 打:5(そう)

 

「……ロンです。混一色・(トン)(ぺー)・ドラ2。(子 6翻 跳満)12000点の2枚です。」

 

長野心花 最終形:東東東 5678 ポン:111 北北北

 

≪何を迷ってたかってカンするか迷ってたのか≫

 

≪小考して空切り ※2 かこれはキツイ≫

 

≪⑨(ぴん)切りだったら一発ついて最低でも三倍満のチップ5枚だったな≫

 

※2 空切り:手牌として持っている牌と同じ牌をツモったとき、そのまま切らずあえて手牌のほうから捨てるテクニック。相手に手変わりをした、手が進んだ、オリたと錯覚させる。

 

(流石にドラドラ待ちでの出和了は期待できないからツモで三倍満確定の⑧(ぴん)切り立直(リーチ)。打牌に意思が読める手順だったけれど、これが麻雀の理不尽か。心花君がカンをしなかったのは西も切れてるし、自分で北を使ってるから新ドラがモロ乗りする可能性は低いと考えたのかしら。結果的にカンをせず空切りする選択が瑠美さんをリーチに走らせた、あの子もある程度の自制心は持ってるのね。)

 

「はい。」

 

(目に見えて落ち込んでいるわね。昨日の対局を見る限り普段の瑠美さんならば4(そう)嵌張(カンチャン)待ちで手変わりを待っていた。撮影映えを狙った自分を恥じているのかしら。だとすれば何て声をかければ……。)

 

 東2局終了 小計

 

 山田星菜:42000点 チップ +1枚

 

 大代瑠美:16000点 チップ △6枚

 

 長野心花:47000点 チップ +5枚

 

 

東3局 親番:長野心花 ドラ:發

 

 配牌:壱①①② 5569 9南南白 發發 第一打:壱(まん)

 

≪配牌で七対子(チートイツ)イーシャンテンか≫

 

≪發はドラだし高い手になりそう≫

 

 7巡後

 

長野心花 手牌:①①①②③ 556 999 發發 ツモ 5(そう) 打:6(そう)

 

≪ダマか、四暗刻もみえるからな≫

 

≪すでに三暗刻・ドラ5で跳満だしツモれば倍満≫

 

 10巡目 山田星菜 長考し、打:發

 

≪2着目から出た!≫

 

≪ガード固い子と思ったけれど手が良かったのかな≫

 

 しかし長野心花、發を見逃し。

 

≪あくまで四暗刻狙いか≫

 

≪三暗刻つかないから跳満だしな≫

 

≪ちょっと欲張りすぎじゃない!?≫

 

 同巡 大代瑠美 發を合わせ打ち

 

≪あー、發2人に持たれてたのか≫

 

≪これはキツイ、同巡フリテンで和了れないし≫

 

≪ここから四暗刻ムズいし次で立直(リーチ)かな≫

 

「……ポン、です。」 打:③(ぴん)

 

長野心花 手牌:①①①② 555 999 ポン:發發發 (フリテン ②・③筒子(ぴん)待ち)

 

≪嘘だろお前≫

 

≪でもこれで三倍満確定か、単騎待ちだけど≫

 

≪強欲すぎる≫

 

 次巡 長野心花 西ツモ 打:②(ぴん)

 

 そして2巡後……

 

「……ツモ、です。対々和(トイトイ)・三暗刻・發・ドラ6(親 11翻 三倍満)18000オールのチップは3枚と5枚(トビチップ2枚)です。」

 

≪キッチリ2着の首切ってラス目トバしやがった≫

 

≪でもあの10巡目は親の跳満で満足すべきだったリスキーすぎる≫

 

≪四暗刻の目がまだあったし一概にないとは思わないかな≫

 

≪この子はリスク承知で打ってるんでしょ、巧いかはさておき強い≫

 

 半荘終了 集計

 

 山田星菜:24000点 チップ △2枚  (△37)

 

 大代瑠美:△2000点 チップ △11枚 (△100)

 

 長野心花:83000点 チップ +13枚 (+137)

 

(星菜ちゃんと瑠美さんには厳しい結果になったわね。心花君の打牌は賛否両論……この子本当に競技プロに向いているかもしれない。さて、次はどうなることやら。)

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