ただし黒閃は尻から出る   作:トレック


原作:呪術廻戦
タグ:出オチ AI生成
黒閃が尻から出るだけ

1 / 1
ただし黒閃は尻から出る

 

 負の感情。

 恨み、怒り、妬み、

 呪いより生まれし、呪霊の群れ…。

 

「やれやれ。」

 

 12月24日。百鬼夜行当日。

 その術師は黒い火花に愛されていた。

 

『え?僕より強い呪術師?』

 

『本気で言ってる?…でもそうだな…。彼だったらあり得るかも。』

 

 彼の名は、陽府 識彦。

 

「いくぞ───。」

 

 1日での連続黒閃経験数、3億1104万回

 常にケツから黒い火花が迸る、異端の呪術師である。

 

 正確には、ケツは二つある。二つの“それ”が接触した瞬間、世界の方が一拍遅れて軋む。黒閃の条件だの時間差だの、理屈は全部すっ飛ばして、常時発生している。本人の意思ではない。止めようとすると、むしろ周囲の空間が歪んで危ない。

 

「……歩く災害…ですね」

 伊地知が青い顔で言った。

「褒め言葉として受け取る」

「褒めてません! 今日は新宿方面、補助監視です。五条さんは別件で動けません」

 

 “別件”とは、わかっている。あの男は強すぎて、必ず誰かが足止め役を用意する。百鬼夜行は戦力の配置がすべてだ。新宿と京都、同時多発。敵の狙いは混乱の最大化。

 

 陽府は目を細め、夜のビル群を見上げた。上空には呪力の濁りが雲のように溜まり、街の輪郭が重く見える。

 

「どこが“核”だ?」

「核?」

「今日の呪いは、群れ方が不自然だ。誰かがまとめてる」

 

 答えを待たずに、路地の奥が割れた。呪霊が溢れる。形はバラバラでも、動きだけは妙に揃っている。誘導されている。陽府の方へ、あえて“寄せて”くる。

 

「俺に集めてるな」

 

 次の瞬間、呪霊の群れの後ろから、人間の影が一つ現れた。呪詛師。顔は隠しているが、笑いだけが薄い。

 

『その火花……便利だ。結界の要にちょうどいい』

「結界?」

『今夜、新宿の呪いを“閉じる”。逃げ道を消して、呪霊を街に定着させる。その鍵が、お前だ』

 

 陽府の背中に冷たいものが走る。結界は“枠”を作る。枠の要には、強い因果がいる。呪力の癖、現象の継続、異常な発生――それを縫い付ければ、街ごと縛れる。

 

「要するに、俺を杭にして街を留めるってことか」

『そうだ。動くなよ。動けば、お前の火花が結界を完成させる』

 

「……やれやれ。逆だ」

 

 陽府は腰を落とした。二つのケツがわずかに噛み合い、黒い火花が“止まらない”まま濃度を増す。周囲の空間が薄く割れ、足元のアスファルトが粉を吹く。

 

「俺の火花は、留めるためにあるんじゃない。壊すためにある」

 

 拳を引く。踏み込む。打撃の瞬間、世界が歪む。黒閃は常時でも、当てる瞬間の“乗り”は別だ。そこだけは、陽府にも選べる。

 

「黒閃」

 

 呪詛師の足元が沈む。衝撃が遅れて追いつき、結界の“線”が描かれる前に千切れた。呪霊の群れが一斉に悲鳴を上げる。誘導の糸が切れたからだ。

 

『っ……!』

「まだやる?」

『やるに決まってるだろ。今夜は――』

 

 言葉が最後まで届かない。陽府が二歩で距離を潰し、拳を添えるように突き出す。黒い火花が尾を引いて、空間の継ぎ目を殴った。

 

「黒閃」

 

 呪詛師は吹き飛ばされ、影が路地の奥に消えた。残った呪霊は、指揮を失って散り散りになる。陽府は息を吐き、伊地知に背を向ける。

 

「伊地知、結界の痕跡を洗え。まだ別の要がある」

「は、はい……! でも陽府さん、その、火花……」

「言うな。俺も一番困ってる」

 

 遠くで、巨大な呪力がぶつかる音がした。五条が動けない理由が、音だけでわかる。

 

 百鬼夜行は終わっていない。けれど、新宿の“枠”は一つ砕けた。

 陽府は闇の中へ歩き出す。二つのケツが触れ、黒い火花が止まらないまま、次の呪いを探すために。

 

「……今夜は長いな」




AIに作らせました

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。