機動戦士ガンダム BB戦士 SD戦国伝 ノベライズ 〜コミックワールド武者から大将軍へ!〜 作:寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
黒魔神闇皇帝が放つ、全時空を腐食させる「無」の波動。世界が漆黒の絶望に呑まれようとしたその刹那。
地に膝をつきながらも、新荒烈駆主、初代大将軍、そして月下に佇む影荒烈駆主の三人が、重なり合う魂の叫びを天へと突き上げた。
「過去、現在、そして未来……! 時代を駆け抜けたすべての武者の魂よ、今こそ一つに応えよ!!」
三つの「光の玉」が次元の壁を超えて共鳴し、過去と未来の境界線が完全に消失する。
天から降り注ぐのは、数千、数万の武者たちの「志」が結晶となった黄金の雷光。その奔流が新荒烈駆主を貫き、彼が纏う鎧を、歴史そのものを織り込むかのように再構成していく。
「大将軍……極限(マックス)着装ッ!!!」
時空を震わせる咆哮と共に、爆炎の中から姿を現したのは、これまでのどの大将軍よりも神々しく、そして力強い、究極の光の化身。
四代目頑駄無大将軍。
その背中には、黒魔神の巨躯さえも一撃で消し飛ばす『超大型大目牙(スーパーオメガ)砲』が翼を広げるように装備され、展開した黄金の羽からは、生命の粒子が七色のオーロラとなって戦場に降り注ぐ。
荒烈駆主は今、一人の若き武者から、歴史という名の重い襷(たすき)をその身に背負う「不滅の守護神」へと覚醒したのだ。
「黒魔神闇皇帝! お前がどれほど時を汚し、命を奪おうとも、親から子へ、先達から若人へと受け継がれる『志』の炎だけは、決して断ち切ることなどできんッ!」
四代目大将軍が、大地を砕く勢いで地を蹴った。
物理法則を凌駕し、光速を超えて肉薄する。闇の王が放つ絶望の雷光を、進化した『地帝(ネオ)の盾』がすべて無効化し、光の火花へと散らしていく。大将軍は、天宮の全正義を宿した最強の剣『武神の太刀』を、静かに、かつ鋭く抜き放った。
「これで終わりだ! 闇に還れ、孤独な怪物よ! 必殺! 究極破壊(アルティメット)太陽砲ッ!!!」
背中の巨大砲と、全身の結晶(クリスタル)から放たれた全法力の一撃が、夜空を永遠の白昼へと塗り替えるほどの輝きとなり、黒魔神闇皇帝の核を正面から、迷いなく貫いた。
「バ、バカな……! 未来を喰らい、神をも超えたはずのこの私が……ただの光の……絆などにィィッ!!」
凄まじい絶叫と共に、最強最悪の闇が霧散していく。
天を覆っていた暗雲は霧消し、天宮(アメノミヤ)には、数万年の静寂を破るような、どこまでも清らかな真の夜明けが訪れた。
「……終わったんだな、荒烈駆主」
初代大将軍が、傷ついた体を支えながら、誇らしげに四代目の肩を叩く。
戦いを終えた四代目大将軍の身体は、役目を終えたかのように、淡く柔らかな光に包まれ始めていた。歪められた歴史が修復され、彼は自分があるべき「未来」へと還る刻(とき)が来たのだ。
「鳳凰様、雷様……。あなたたちが命を懸けて守り、俺に託してくれたこの平和……必ず、俺たちの時代で、さらに先へと繋いでいきます」
新荒烈駆主――四代目大将軍は、未来の希望を見据えたまま、光の粒子となって空へと溶けていく。
その勇姿を見送った初代大将軍は、若き日の自分(鳳凰)の顔に戻り、まだ見ぬ未来の孫に語りかけるように、静かに微笑んだ。
「ああ。……次に会うのは、百年、いや千年の後かな。その時まで、この国を頼んだぞ、若き大将軍」
こうして、時空を巡る壮大な「天下統一編」は幕を閉じた。
天宮の歴史は、ここからまた新たな世代、新たな伝説へと――コミックワールドの枠を超え、語り継がれていくのである。