昨日は仕事で疲れてぶっ倒れてていつもの深夜更新ができませんでした面目ねえ。今回はリネリネ救出のその後。ちょっと短いかもですが、楽しんでいただけたら幸いです。
フォンテーヌ廷から離れたポワソン町にある
「ヘウ……白亜さん。独断専行なのは、
「はい……」
「私達を巻き込みたくないって魂胆だったんだろうけど、1人であの子供達全員助けるつもりだったなら馬鹿だよね?白亜さん」
「双子だけのつもりだったんです……」
「あの時私達を庇っていたが、その双子は自分たちを助けるために恩人が死んだという事実を突きつけるつもりだったのか?」
「そこはカーレスたちに任せようかと……」
「白亜さん。運命を歪めて助けたのならば、それ相応の責任は取るべきだ」
「……おっしゃるとおりです」
そう言われて、さすがに言い訳もできなくなった。ヌヴィレットとかいう原作屈指の強者を前にして大混乱していたという言い訳はあるが、それでも責任から逃れる理由はない。ペルヴェーレを、クリーヴを、リネットを、リネを、あとリネットと一緒に捕まってた子供達も。本来の運命を歪めて助けてしまったんだから、責任取るのが筋だ。でも私よりもみんなを優先するべきだと思うのは仕方ないんじゃなかろうか。
「お姉さんをいじめるな!」
「るなー!」
すると、扉が開いて小綺麗な服に身を包んだ双子が入ってきて私を守るように手を広げて立ちはだかった。なにこの可愛い生き物?
「ちょっと待ちなさい!パパ、この子達ったら白亜さんに会いたい会いたいって全然言う事聞かないんだけど!」
「落ち着けナヴィア。カーレスさんから託された仕事だ、完遂しなければ」
「非番なのに仕事って……もう少し年頃の休日楽しみなさいよクロリンデ……」
さらに、疲れた様子のナヴィアと、クールながらも子供が好きなのかうずうずしてるクロリンデの若かりし姿まで入ってきた。そうなのだ、カーレスがパレ・メルモニアに直談判して、子供たちを
「ナヴィア、もう少しその子達を外におけないか?まだ説教が終わってない」
「パパも厳しすぎるわよ。白亜さんのおかげでこの子達が助かった、なら褒めるべきなんじゃないの?」
「勘違いとはいえヌヴィレット様を相手にして生き延びただけ賞賛に値する。決闘代理人になる気はないか?」
「あ、それは……」
「だめよ!白亜さんは往生堂フォンテーヌ支店の店主なんだから!」
「この人は最悪、相手に同情して自分から刺されるまであるから駄目だ」
なおも説教しようとするカーレスに呆れながら意見するナヴィア。クロリンデの質問に答えようとしたらクリーヴとペルヴェーレに遮られた。特にペルヴェーレの言ってることにはぐうの音も出ない。多分相手が知り合いだったら迷いなくそうします……どっちにしろ決闘代理人は無理だけど。だって相手を殺すことも茶飯事だもの、私の精神が保たない。というか、ナヴィアとクロリンデとクリーヴとペルヴェーレが会話してるのなんか感慨深いな。見た感じ同年代っぽい?
「白亜さん!こっちに来てよ!マジック練習したんだ!」
「私も、手伝う……見て?」
「ああ、はい。それは是非見せてほしいですけど……いいですか?」
リネとリネットに手を引かれて、おずおずとカーレスを見る。カーレスは肩をすくめて苦笑した。
「はあ……仕方ない。子供たちが寝静まってから続きだ」
「よーし、じゃあ夜通しマジックショーしましょう!私も手伝いますよー!」
「「おおー!」」
「やめなさい」
リネとリネットと盛り上がってたらカーレスに止められた。解せぬ。
数日後。あれから特にヌヴィレットに言及されることなく、往生堂フォンテーヌ支店が本日も営業している。でもいつもと違うところが少しある。
「えー、というわけで。新しい家族が増えました。リネとリネットです」
そう言って、往生堂……の服はさすがに大きかったので、簡単なエプロンをつけてもらったリネとリネットの背中を押してペルヴェーレとクリーヴの前に出す。とりあえずこの二人だけは私が責任取ることになって引き取ることになったのだ。いやまあ最初からそのつもりだったからいいのだけども。するとクリーヴが目を輝かせて感激していた。
「やったー!ペルヴェーレ、ほら!末っ子だった私達に弟と妹がいっぺんにできたよ!」
「揺らすなクリーヴ。気持ちはわかる。歓迎しよう、二人とも」
「よ、よろしくお願いします!クリーヴお姉さん、ペルヴェーレお姉さん!」
「よろしく……」
「こちらこそよろしくね!」
「私の名前は長いだろう。短くしてくれて構わないよ」
緊張しながら真面目に挨拶するリネと、おずおずしながら頭を下げるリネットに、クリーヴは満面の笑みで、ペルヴェーレはクールに返す。なんだろう、アルレッキーノもといペルヴェーレがリネから「お父様」以外で呼ばれるのすっごい違和感あるな。関係性も親子じゃなくて姉弟だし。……あれ?この場合お父様は私かあ?(混乱)
「じゃあ、ペル姉さんと呼んでもいいですか?」
「ん゛ん゛!……好きにしていいよ。リネ」
「ペルヴェーレ、顔真っ赤だよ?」
「うるさい、クリーヴ」
リネにときめいたのをクリーヴにからかわれて赤面しながらそっぽを向くペルヴェーレ。それを見て、ああ私の知るアルレッキーノとは別の道を歩んでるんだなあと。なんか寂しいのと、てぇてぇって気持ちでいっぱいになった。
「お父様」は「召使」になるにあたって先代のクルセビナの「お母様」とは別の道を行くっていう覚悟の表れだったはずだけど。違ったっけ。今のペルヴェーレにその必要はないからなあ。まあ、ペルヴェーレの黒ずんでいる手を見てちょっと不安にはなってるけど。あれたしか赤月の力の呪いみたいなもんなんだよな。このままで大丈夫なんだろうか。でも赤月のこと知ってるの「少女」コロンビーナぐらいじゃね。いやファトゥスの「道化」も知ってる可能性があるか。ああもうわからん。なんで私ドットーレ倒したところで転生してるんだ。
「リネとリネットには給仕とパフォーマンスをしてもらいます。店先とか客席とかでマジックして盛り上げてほしいです。あ、でも鳩とか動物のマジックは禁止で。一応飲食店なので」
「わかりました、白亜さん!」
「ん、わかった…」
「そのうち料理も覚えてもらいますからね。ここの料理は簡単なので、すぐ覚えられますよ。では今日も頑張っていきましょう」
頷く四人。あとフレミネも見かけたら保護した方がいいんだろうなあ。まだマーセル関連でやることいっぱいあるし、忙しくなる。けど、四人の笑顔を見たら、頑張ろうとそう思えるのだ。守りたい、この笑顔。
10年後。まさか、こんなことになるなんて。思わなかった。
「白亜さん、なんで……」
「リネ、リネ…!」
リネが倒れ、リネットが泣き縋る。それを守る様に、旅人とその相棒が立ちはだかり、私を睨みつけている。ああ、どうしてこんなことになったのか。
「白亜!本当に、そうなの……?」
「オイラたちは、お前を信じてたんだぞ!!」
ごめんなさい。その笑顔を守ろうと、誓ってたのに。その笑顔を奪ったのは、私だ。私が愚かだったばかりに⋯⋯こうするしかないんだ。仮面の下で謝りながら、私は剣を振るった。
最後のシーン入れるためにちょうどいいところで切ったら短くなった話をするとしよう。
リネリネも往生堂フォンテーヌ支店入り。璃月に里帰りした時さぞ驚かれることになりそう。JKぐらいの年齢のナヴィアとクロリンデも登場。クロリンデは既にマレショーセ・ファントムやってますね。
そして未来での一幕。原作時系列のフォンテーヌ編に当たりますが、なにがあったのか。地味に旅人とパイモン初登場になるのかな。前回の掲示板で言及してた部分にも関係してます。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
怒涛のフォンテーヌ編。誰視点を見たい?
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フリーナ
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ヌヴィレット
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ナヴィア(15歳)
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クロリンデ(16歳)
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タルタリヤ(14歳)
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シュヴルーズ(17歳)
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エスコフィエ(16歳)
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リオセスリ(18歳)