波動砲艦隊はこれより艦隊の指揮に入る 作:前衛武装航宙艦アマテラス
早く土星沖海戦並みの戦闘したいよおおおおおおお(願望)
峯岸「いや、たかが94隻でどうしろと。」
作者「この世界じゃ十分でしょ‼︎!」
デモインでの試験は無事終わり、艦娘の展開もかなり早く出来ることが証明された。そしてこれから次のペンサコーラで行われる試験へと移ろうとしていた。
ーーーーアマテラス
「次はペンサコーラですね。」
「そうだな。まぁ、ペンサコーラの試験に関しては実践向けに考えている訳では無いからお試しって感じだがな。」
「そうですね。しかし今開発中だった補給艦ならこのペンサコーラの試験に適任だと思ったのですが間に合いませんでしたね。」
「そうだな。だが開発されてもうちには回されなかったと思うがな。」
「それはそうですね。何せ、第六艦隊は波動砲艦隊ですから補給艦は要りませんしね。」
「あぁ、それはそうと藤井提督、先程からソワソワしてますが大丈夫ですか?」
「ああ、いえ.....少し皆んなの事を心配していただけです。ですからお気になさらず....」
「まあ、先程の暁の事がありましたからね。心配にもなるでしょう。ですがそう気を張ってると体が持ちませんよ。」
「そっ、そうですよね。気を付けます。」
藤井提督は元より、自分よりも艦娘の事が最優先。とある事件で艦娘を失いかけそれ以来、より一層気にかける様になった。その為、艦娘を道具扱いする派閥と時より対立が発生している。
そう話しているとオペレーターから報告が上がる。
「来ました!本艦より3時の方向に次元跳躍反応!艦種識別、D級ペンサコーラです!」
ーーーーペンサコーラ
「ワープ完了!本艦付近に浮遊物無し!いつでも行けます!」
「よし、本番さながらでやるぞ。波動防壁展開!続けて艦載機ハッチを開けろ!」
「はっ!」
ペンサコーラ艦長の指示でペンサコーラの周辺に青い膜が展開される。そう波動防壁だ。展開が終わると下部艦載機ハッチを開け、艦娘達が降下する準備を整えた。
「波動防壁以上無し、ハッチも問題無く開けた様です。」
「分かった。格納庫に待機中の奴等に連絡してくれ。」
ーーーー格納庫
格納庫では備え付けの受話器がなり乗組員が取る。
「はい、分かりました....」
「遂に我々の出番な様だな?」
連絡が終わった乗組員に聞くのは横須賀鎮守府でも屈指の実力を持つ大和型2番艦の武蔵。デモインで試験が始まる時も出番はまだかまだかと待っていたのだ。その問いに乗組員はYESと答える。
「はい、順次降下を開始して良い様です。」
「そうか。武蔵、出撃する!」
「翔鶴姉に良いところ見せなきゃ。瑞鶴行きます!」
「5航戦、あまり調子に乗らない事ね。油断は禁物よ。」
「そのぐらい分かってるわよ!」
武蔵の後ろでは瑞鶴と加賀が言い争いをしていた。それを横目に他の艦娘も各自準備へと取り掛かった。
今回のペンサコーラでは艦娘でも戦艦と駆逐艦など艦装の重量が違う者同士を乗せ、試験にどう違いが出るかを測る任務も課せられていた。ペンサコーラに搭乗している艦娘は戦艦では武蔵、正規空母では加賀、瑞鶴、駆逐艦では白露、時雨、夕立が居た。
「では降下開始!」
乗組員が降下の合図をする。それに続けて武蔵達は降下を開始した。
「武蔵、参る!」
「やっぱり高いところに立つと怖いなぁ....」
「何怖気づいてるの。先行くわよ。」
「あっ、先越された!ええい、ままよ!」
最初に降下したのは比較的重量が重い武蔵、加賀、瑞鶴の3人。降下してすぐにグングンと上がるスピード。降下したと思えば直ぐに海面が近づいてくる。そのスピードはやはりスラスターのみでは消せる物では無いだろう。その為、まず初めにパラシュートを展開し、ある程度の速度減速を図る。
「よし、このぐらいか?」
まず初めに武蔵がパラシュートを展開する。パラシュートは無事に展開されるが速度がほとんど落ちない。それもその筈、武蔵の艦装は他の艦と比べても物凄い重さを誇る。主砲1基辺りでも駆逐艦1隻分だ。
「速度が落ちない!?クソ!スラスター頼りか‼︎」
そうしている間に、海面はみるみる近づきスラスターを展開する。スラスターのお陰も相待って速度は幾分かマシになったがそれでも速度は速く、武蔵は行き良いよく海面へと着水。それと同時に大きな水柱が立つ。
続く加賀、瑞鶴は武蔵よりも重量は軽いと言ってもやはり駆逐艦よりは重い。その2人も武蔵同様に大きな水柱を立てた。その様子見ていた藤井や乗組員達は騒然となっていた。
ーーーーアマテラス
「加賀!瑞鶴!武蔵!大丈夫か!」
〈..........〉
この時、藤井と艦娘を繋ぐ無線が支給されており通信を行うが聞こえてくるのは雑音のみ。その雑音から藤井は焦りを感じていた。
「現在、ペンサコーラに搭乗していた白露、時雨、夕立が降下し確認に当たっています。」
「分かった。負傷があった場合は直ぐにペンサコーラに救助に当たらせろ。」
「はっ!」
白露達が救助に当たって数十秒。その時間、藤井はいつもよりも長く感じていた。もしかしたら何処かを負傷して2度と動け無くなってしまうのではと....
「艦長、武蔵から通信です。」
「武蔵!大丈夫か⁉︎」
真っ先に反応したのは藤井。やはりよっぽど心配だったのだろう。
〈相棒か。何、心配する事はない。全員無事だ。〉
「そうか、だがあの速度で落ちてどこも傷まないのか?やっぱり無理をしてるんじゃ....」
〈ははは!貴様は心配し過ぎだ。仮にも我々は艦娘だぞ?人間と一緒にされては困る。〉
「そう....だったな。すまない....」
〈貴様が謝る事はない。心配してくれていたのだろう?ありがたい事じゃないか。それで一応だが貴様の奥さんとでも話しておくか?〉
「かっ、揶揄うのはよしてくれ。怪我が無いのが聞けて良かったよ。ではまた後で話そう。」
〈ああ、ではまた後でな。〉
言い終わる直前、向こうの無線から何か笑い声が聞こえたが気のせいだろう。そしてこのペンサコーラの件を踏まえ、峯岸は藤井に任務を続行するかと問う。
「戦艦ともなれば重量が厳しいな。やはりペンサコーラの案は無しか。」
「そうですね。となればデモイン案とベラトリクス案の2案ですか?」
「いや、少し藤井提督に聞いてみる。藤井提督、これ以上すると負傷のリスクがあるかも知れませんがどうされますか?」
「....危険と言う事は初めから承知の上です。危険だからと言って辞めれば前に進めない。ここは皆んなを信じて続けましょう。それに今回の件は原因が明白です。ただそこを改善すれば良いだけです。」
「そうですか。分かりました。では続行しましょう。」
峯岸の問いに藤井は続行の有無を答える。その答え通り任務は続行へと決まり、次はベラトリクスの一隻となった。
ーーーーベラトリクス
「どうだ?出来そうなのか?」
「いえ、まだ報告は来ていません。やはり中止ですかね?」
「そうかも知れんな。いや〜やりたかったがなあ...」
ベラトリクスの艦長と副長が話しているとオペレーターから報告が上がる。
「アマテラスより通信、試験任務は予定通り続行せよ、以上です。」
「おっ、意外だな。このまま中止だと思ったんだが....何はともあれ予定時刻になり次第ワープだ。」
「はっ!」
数分後、ベラトリクスは速度を上げていき、ワープへと入った。
ベラトリクスは指定海域に到着後、ワープを終了。その後、直ぐに艦載機を展開しようとしたが上部航空甲板には艦載機の姿が無い。それもその筈、もし甲板に艦娘を待機させたままワープした場合、人体に何を起こすかわからない。その観点からベラトリクスは航空甲板横にある艦載機射出口からの展開を選択していた。
「どうだ、艦娘達は緊張してそうか?」
「いえ、艦載機射出口のカメラからはそのような感じには見受けられません。それよりも私は2水戦の方々はともかく日向さんが何をしでかすか心配です。」
艦橋のモニターには艦載機射出口内の艦娘とコスモファルコンの映像が映し出されていた。この時、艦娘達は特段緊張をしているようには見受けられなかった。流石精鋭の2水戦だ。しかし日向は同じ航空戦艦と言う観点からだろうか?仕切りに辺りを見渡し、艦載機を触り、何をしでかすか分からないと言った程、他の艦娘よりもはしゃいでいた。因みに今回は2水戦4名と日向の計5名だった。
「はあ、同じ航空戦艦と言うのは分かるが壊さないでくれよ....普段は大人しいのに瑞雲と航空戦艦となった途端に人格が変わるからな。」
「流石に、大丈夫だと思いますが....」
「大丈夫って....ダメだったら海に突き落とすだけだがな。」
そう話しているうちに格納庫の整備員より発汗の準備が完了したと言う報告が上がった。
「よし、作戦を敢行する!全機発艦!」
艦長の号令と共の上部デッキの艦載機射出口が開き計10機のコスモファルコンが勢いよく飛び出した。この内、5機は艦娘が乗っている機体である。
「タイガー1-1より各機へ。今回はお客さんを乗せているんだ。丁重に機体を扱え。そしてスピードは速く、だが振り落とさないスピードだぞ?分かったか!」
「「「はっ!」」」
コスモファルコンは射出されると一気に降下を開始する。だが今回は艦娘を載せているため、隊長機は速度をなるべく遅くするようにと言う。だが幾ら遅くと言っても現代の戦闘機とは比べ物にならない。艦娘達は振り落とされないようにとより一層マグネットをしっかりと握った。
「ぐっ、これは幾ら艦娘でもキツいものだ。どうだ、大丈夫か?」
「はい、なんとか!」
「よし、あと少しで海面だ。しっかりと準備しておけよ!」
日向と神通が話しているうちに海面がもう目の前まで近づいて来ていた。そして日向の声により、艦娘達は準備に入った。そうして海面ギリギリまで近づくとコスモファルコンは機体を海面と並行になるように機首を上げる。
「よし、今だ!」
そう言うと日向がまず初めに飛び降りた。飛び降りたスピードはデモイン、ペンサコーラのどれよりも速かったがスラスターを使い上手く着地した。そうしてそれに続く様に神通達、2水戦も飛び降りる。その後、神通達も特段、失敗すること無く着地する事が出来た。
「おお、このスピードでもしっかり着地出来るのか。流石精鋭なだけあるな。」
「タイガー1-2よりタイガー1-1、艦娘に感服するのも良いですが早く行かないと怒られますよ?」
「ケッ、もう少し見せてくれたって良いのに...全機ベラトリクスへ帰投せよ。」
航空隊は艦娘が着地するのを見届け、名残惜しそうにベラトリクスへと帰投して行った。これにより3隻の試験は終了した。
ーーーーアマテラス
「艦長、ベラトリクスの試験も終了。これにより全艦の試験が終了しました。現在はベラトリクスが航空隊の収容中です。」
「分かった。収容が終わり次第、報告してくれ。」
「はっ!」
「いろいろとありましたがなんとか終われましたね。」
「ええ、私としては艦娘達に何事も無くて安心しましたよ。暁や加賀達の時は一体どうなるのかと思いましたよ。」
「そうですね。取り敢えずは安全性と試験内容の見直しが必要ですね。流石にペンサコーラ案は無いですが...」
「でもこれで展開性の速さは分かりましたね。これであとは訓練を積めばいつ異形艦が来ても大丈夫そうです。」
「ですね。」
そうして峯岸と藤井が話して数分後、ベラトリクスの艦載機収容完了の報告が上がり峯岸達は鎮守府へと進路を取った。
「ベラトリクス、艦載機の収容完了しました!」
「よし、全艦横須賀鎮守府へと帰投せよ。」
「こちら地球連邦.......長距.......探索航....艦隊。探索航海任務が終了。現......存....新都基地へ帰投.....中......残存艦......21隻中.......5隻.......これが....聞こえる艦は応答願う.......」
今回も読んで頂きありがとうございました!試験はいろいろとありましたが無事?終了。これにより緊急時の艦娘の即時展開が可能に。しかしその試験をする中、何処かで助けを求める通信。しかし誰にも聞こえる事はない。この艦隊は一体誰なんでしょうか? では今回はこの辺で。ではまた!