波動砲艦隊はこれより艦隊の指揮に入る   作:前衛武装航宙艦アマテラス

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どうも皆さん!投稿まで期間が空いてしまって申し訳ありません。
今回で全てでは無く、まだ中編なんですよね。中間テストや受験勉強で忙しくて.....

まっそんな言い訳は置いといて。どうぞ、お楽しみ下さい!


(因みに今回は地球防衛軍は出て来ません。そして艦娘が大破する場面が含まれます。ご注意下さい。)


これより響の救出作戦を開始します! 中編

峯岸達の要請を受け取った第29戦車連隊。本来ならばこの突然の要請には応えられる訳がない。だが今回は違う。陸軍の一部が深海棲艦と協力。あろう事か艦娘までも拉致して居ると言うのだ。そして付近には住宅が建ち並ぶ。これにより峯岸達の要請を受諾。74式戦車4輌を派遣する事を決定した。

 

 

ーーーー74式side

 

峯岸達が神州丸達との戦闘に備えて準備する頃、応援要請を受けた74式戦車4輌も第105警備基地へと向かって前進していた。

 

「それにしても久里浜駐屯地に対戦車戦闘の演習で派遣されたと思えば、いきなり深海棲艦と戦闘ですか。陸軍の奴らは一体何を考えているんでしょうか?」

 

「さあな、俺が分かった事じゃ無いが深海棲艦と協力して居るのは事実だ。如何なる理由があったとしても市民に危害を加える前にこれを叩くぞ。」

 

「分かってますよ、若山車長。そう言えば今回、我々が要請を受けたのは娘さんからの推薦があったそうじゃ無いですか。」

 

「らしいな。いつも娘に世話になってからな、今回ぐらいは父親として威厳を見せないとな。」

 

「車長、かっこいい事を言いますね〜。」

 

「それはともかく、第105警備基地の現状はどうなってる?」

 

「はっ、現在は木更津駐屯地から派遣されたとOH-1(ハンター)が偵察に当たっており基地付近には第6艦隊の偵察機より報告された通り深海棲艦が確認されて居ます。数は17、その内の5隻が戦艦級でレ級も確認されて居ます。」

 

「良くそんな数を揃えれたもんだ。しかし、レ級か......厄介だな。」

 

「ですが......」

 

「なんだ?他にも何かあるのか?」

 

「ハンターからの報告によりますと基地内部の戦車が2輌ほど確認できるとの事です。」

 

「戦車だと?陸軍の奴らは碌な戦車を持って居ないはずだが?」

 

「その戦車は90式戦車に酷似して居るものも細部が異なる事が分かっています。」

 

「90式戦車に酷似?奴らがどう盗もうって言うんだ。とにかくレ級もそうだが、ソイツも要警戒だな。」

 

「はい、その為、木更津駐屯地より第4対戦車ヘリ部隊のAH-1コブラ4機が待機中です。」

 

「それは心強い。要するに俺らの仕事は突入支援と言う訳だ。」

 

「そうですね。そして突入の為に久里浜駐屯地に突入部隊の普通科連隊が待機中です。我々が外周の敵を対処後にUH-1により突入する手筈となっております。」

 

「分かった.....各車に継ぐ。これより我々は深海棲艦との戦闘に入る。各員の努力を期待する。以上。」

 

 

ーーーー峯岸side

 

峯岸達は響が捕えられている第105警備基地付近の陸上自衛隊が設置した指揮所に居た。

 

「藤井提督。各員配置に着きました。突入部隊の長門達も停泊中のコスモシーガルへの搭乗が完了しました。」

 

「分かりました。となれば第29戦車連隊を待つだけですね。」

 

「どうやら来た様だぞ。」

 

日向が言うと同時に地響きと共に道の向こうから戦車が姿を現した。若山車長率いる第29戦車連隊だ。74式戦車は峯岸達の前に着くとハッチが空きそこから若山車長が姿を現した。

 

「初めまして、陸上自衛隊第29戦車連隊の若山晃です。」

 

「私は横須賀鎮守府の提督を務めます藤井涼成です。そしてこちらが地球防衛軍の第6艦隊の指揮官である峯岸達海艦長です。」

 

「貴方が噂に聞いて居た峯岸さんですか。これから宜しく頼みますよ。」

 

「ええ、こちらこそ宜しくお願いします。」

 

「はい......それにしても藤井提督は随分とお若いんですな?娘の美t.....日向が世話になって居るそうで....娘をこれからも頼みますよ?」

 

「ええ、承知しております。私の命に賭けてもお守りいたします。」

 

「はは、それは心強い!では、早速ですが所定の位置へと移動します。」

 

「分かりました。今回の作戦は貴方達が頼りです。宜しく頼みますよ。」

 

「お任せ下さい。失望はさせませんよ。」

 

そうして74式戦車は陽動作戦を開始するべく所定の位置へと移動して行った。

 

「こちら前線指揮所より紀伊へ。件の戦車が移動を開始した。コスモシーガルの発艦準備を開始せよ。」

 

〈こちら紀伊。了解しました。〉

 

そして峯岸達も突入の為の準備を始める。第105警備基地の目の前の海には普通科連隊と共に基地内部へと突入する為の保安部や艦娘が待機していた。命令を受けた紀伊はコスモシーガルの発艦準備を開始する。そうして数十分後、戦闘の火蓋が斬られようとしていた。

 

 

ーーーー74式side

 

74式部隊は警備基地の西に位置する森で待機していた。

 

「車長、全車配置に着きました。いつでも行けます。」

 

「分かった。指揮所に連絡を。」

 

「はっ!こちらタンク1、配置についた。指示をこう。」

 

〈こちら指揮所よりタンク1、攻撃を開始せよ。繰り返す。攻撃を開始せよ。〉

 

「了解。オワリ。車長、出番の様です。」

 

「分かった。敵の戦力を削ぐぞ。全車、弾種7式徹甲!目標、正面の深海棲艦!撃てッ!」

 

遂に、響救出作戦が開始された。74式戦車の105mm砲が火を吐き辺りを明るく照らす。74式戦車から放たれた砲弾は正面門に居た重巡洋艦リ級を捉える。砲弾はリ級の装甲を貫き指揮所からでも艦装から上がったであろう火の手が見えた。

 

 

ーーーー神州丸side

 

「なんでっ、なんでっ!途中までは順調だったのに!なんで私が!

 

「ふっ、無様だね?」

 

「生意気な事を言いやがってッ!」

 

「グッ....」

 

「しっ神州丸さん、どうか落ち着いて下さい。」

 

命令を下した上層部も自身の潔白を示す為、神州丸達を見放し神州丸達は引くに引けない状態へとなっていた。ストレスによるものか神州丸は爪を噛み、響に対し暴力を振るい続けていた。その行動に仲間である筈の憲兵も恐怖を感じ取っていた。

 

「私の暴力を振るたって助かるわけがないよ。さっさと降伏したらどう?」

 

「うるさいッ!さっきからごちゃごちゃとッ!助からないのにいつまでその威勢を張るつもり?」

 

「いや、同志ガングートが助けに来てくれるさ。今頃、ここを襲撃する準備をして居るよ。」

 

「ガングート?ふんっ、アイツは今頃、牢の中で取り押さえられて居る筈。ここに来れる訳が無いでしょう?」

 

「そう言う油断が命取りだって事、教えてあげるよ。」

 

「ッ!」

 

怒りのあまり、またもや拳を振り上げた瞬間。もの凄い爆発音と共に正面門から火の手が上がる。急いで窓から外を見ると警備に当たっていたリ級2隻が撃破されていた。

 

「何が起きた!」

 

「せっ、戦車です!森の方から発砲してきた様です!」

 

「戦車⁉︎クッ、奴ら陸上自衛隊にも応援を求めたのか。」

 

「ほら、言ったでしょう?助けに来るって。」

 

「まあいい、直ぐに目にモノを見せてあげるわ.....」

 

 

ーーーー74式said

 

「目標に命中!リ級、2隻の沈黙を確認!」

 

「7式徹甲弾....流石の威力だ。リ級程度なら1発でやれそうだな。よし、各車自由射撃。ただし戦艦級には2輌で対応せよ!」

 

「「「はっ!」」」

 

そうして居ると、騒ぎを聞きつけた深海棲艦が門の方から続々と現れた。

 

「おうおう、ぞろぞろとお出ましだ!次弾装填!」

 

「次弾装填完了!」

 

「撃てッ!」

 

74式戦車は本格的な戦闘へと入っていった。その様子を見ていた峯岸達も動き出す。

 

 

ーーーー峯岸said

 

「旧式戦車であそこまで......流石、お前が推薦しただけあるな。」

 

「そうだろう?このまま何も無いままだと良いんだが......」

 

峯岸達は、旧式戦車と聞き苦戦するモノだと思っていた。しかし、74式戦車はそれをものともせず深海棲艦達を薙ぎ払っていく。今までの訓練の賜物だろう。

 

「藤井提督、我々の方も攻撃を。」

 

「そうですね.....各艦、撃ち方初め!絶対に外すないように!」

 

「「「はいっ!」」」

 

藤井提督の号令と共に、駆逐艦や軽巡洋艦の艦娘達が撃ち始める。

 

「いくっぽい!」

 

「夕立、絶対外さないでね?」

 

「それは時雨もっぽい。」

 

「クソッ、外したらと思うと冷や汗が止まらねえ。せめてあの戦車程の精度があれば....ってあぶねえ!」

 

いくら精度面で好成績を残して居る天龍達でも昔ながらのアナログ方式ではいつ外してもおかしく無い。確かに外しても戦艦級の砲弾では無いが、それでも軽巡級の砲弾。74式よりも口径が大きいのだ。そしてその中でも敵からの攻撃もかわさなければならない。その事から、天龍達は神経をすり減らしながらの戦いを強いられた。

 

 

ーーーーOH-1(ハンター)

 

戦闘が始まり、数分後。上空で偵察していた陸上自衛隊の偵察ヘリ。OH-1は戦闘が激化する中、それに隠れて動き出した戦車を発見する。

 

「流石、第29戦車連隊だ。旧式なのによくやるぜ。」

 

「だな........ん?おい、件の敵戦車が動き出したぞ!」

 

「こちら、ハンターよりタンク1。オクレ。」

 

〈こちらタンク1〉

 

「件の敵戦車が行動を開始。一輌はタンク1へ、もう1輌は艦娘に向かって居る模様。注意されたし。〉

 

〈こちらタンク1、了解。件の戦車への対処を開始する。以上。オワリ〉

 

「何も無いと良いが......」

 

 

ーーーー74式said

 

「遂にヤツが動き出したか.....各車に継ぐ。件の敵戦車が動き出した様だ。注意しろ!」

 

「ですが1輌はとは、随分と舐められたものですね?」

 

「油断するな。まだ相手の性能が分かって無い以上、油断は禁物だ。こちらは旧式だ。90式と酷似するならば90式と同等かそれ以上と考えろ!」

 

「はっ!」

 

「タンク1より、アタッカー1へ、件の敵戦車が動き出した。別名があるまで待機せよ。オクレ。」

 

〈アタッカー1了解。空中待機する。オワリ〉

 

「コブラによる近接航空支援は基地と近過ぎませんか?」

 

「万が一の時の為だよ。だから待機させてあるんだ。」

 

「成程......と噂をすれば早速、ヤツのお出ましの様です。」

 

「来たか..... 先手を取る!ヤツに攻撃の隙を与えるな!全車徹甲、撃てッ!」

 

74式戦車は敵の戦車との戦闘で先手を取る事が出来た。4輌から放たれた砲弾は一直線にその戦車へと向かって行き命中。爆炎と共にその戦車は姿を消した。

 

「やったか!」

 

「いや、手応えが無い。全車回避行動!ジグザクで後方に退避!」

 

若山車長の言う通り、爆炎が晴れると無傷の敵戦車が現れる。爆炎が晴れると同時に敵戦車は直ぐに反撃を開始した。

 

「衝撃に備え!」

 

放たれた砲弾は74式戦車のスレスレを掠め、地面へと着弾した。

 

「2号車付近に着弾!しかし行動に支障は無い様です!」

 

「74式改譲りの後退速度が活きたか....」

 

「第2射、来ます!」

 

「何⁉︎」

 

敵の戦車は74式よりも素早い速度で装填し、第2射を放つ。その砲弾は遂に、74戦車の1輌を捉え、命中し火花が散る。

 

「4号車被弾!」

 

「無事か!」

 

〈こちら、4号車。被弾したものの傾斜装甲で弾きました。戦闘に支障なし〉

 

「良くやった!各車、自由射撃!反撃の手を緩めるな!」

 

「車長、この様子だといづれ装甲が貫かれるのは時間の問題です!」

 

「分かってる!この様子だと相手は恐らく120mm、あの照準速度と装填速度も90式と同等。装甲も硬い。...思い出したぞ!」

 

「何か分かったんですか?」

 

「90式戦車試作車両、TKX-0002、0004だよ。数年前、陸軍が自軍の戦車では深海棲艦への対抗が厳しいからと言って供与を求めて来たの覚えて居るか?だが流石にまるまる既存の戦車を渡すと言うことも出来なかったから上層部は妥協して90式試作車両を3輌をしぶしぶ陸軍に渡すことにしたんだよ。」

 

「しかし、試作車両と言っても装甲が強化されてませんか⁉︎幾ら何でも元が90式と言っても7式徹甲弾を耐える筈がありません!」

 

「数年もあれば艦娘の技術を使って装甲を強化する事ぐらい出来るだろう。だが、幾らシステムが最新鋭でも相手は搭乗員は素人同然。よしっ、3、4号車は煙幕を展開しこのまま砲撃を継続し敵の注意を引きつけろ。2号車は俺に続け!ヤツの側面を取る!」

 

〈こちら2号車了解!〉

 

「たっ、車長!艦娘の方で、敵の攻撃を受けて大破艦が出た様です!」

 

「なんだと!状況は?」

 

「天龍が大破し、それを助けようとした他の艦も被害を受けた様です。現在は、交戦を続けて居るものの、敵戦車に加え、深海棲艦の攻撃のよって後退しつつあります!」

 

「やるしかないか.....こちらタンク1よりアタッカー1へ。直ちに近接航空支援を要請する!多少の被害は構わない!艦娘を援護せよ!オクレ!」

 

〈こちらアタッカー1、了解。これより近接航空支援を開始する。オワリ〉

 

若山の指示の元、74式戦車2輌は正面に煙幕を焚き、行動がバレないように交戦を開始した。一方、天龍率いる攻撃部隊はその強力な火力、精度によって被害が出ていた。この報告を受け、若山は即座に空中待機していたコブラに近接航空支援を要請した。

 

 

ーーーー天龍said

 

「グッ........気絶していたのか......体が動かねぇ......」

 

敵戦車の攻撃を受けた天龍は辛うじて意識がある状態だった。流石、歴戦の天龍と言ったところだろう。敵戦車の攻撃に即座に反応し、即座に装甲でカバーし辛うじて致命傷になる事を防ぐ事が出来た。しかし、火力は絶大、容易く天龍の装甲は撃ち抜かれ、天龍の体は行き良いよく地面に叩きつけられた。痛みに耐えながら辺りを見渡すと地面が血で染められ、その後ろでは天龍を助けようとした時雨がグッタリと地面に横たわっていた。

 

「時雨が.......クソっ、こんなところで終われるか.....アイツだけでも.....」

 

天龍は時雨を助けるべく、ボロボロになった体をなんとかして起こし、敵戦車に砲を向ける。だが腕に力が入らず照準が上手く出来ない。その間に敵戦車はトドメを刺すべく、天龍に砲を指向し始める。

 

「ここで終わりだって言うのか.....?まだ皆んなと.....」

 

天龍が諦めかけて居ると後方から物凄い射撃音と共に走ってくる2輌の車輌がいた。それは天龍を隠す様に煙幕を展開し、隣で急停車する。陸上自衛隊、87式偵察警戒車だ。久里浜駐屯地から派遣された車輌の一部だろう。勿論、対戦車能力なんて物は無い。今の射撃も殆どが弾き返されてしまった様だ。

 

「なんで我々が.....敵戦車に撃たれれば一撃ですよ⁉︎

 

「目の前で助けを必要として居る奴が居て見捨てられるわけないだろ!早く行け!」

 

この偵察警戒車は車長の独断により、救助へと駆けつけた様だ。コブラの近接航空支援を待っていては天龍達は確実に死ぬ。それならば我々が行かなければ駄目だろうと言う事での今回の救助だった。

 

「大丈夫ですか⁉︎もう大丈夫ですよ!」

 

「......助かるのか?......そんな事よりも時雨を.......」

 

「分かっています。ちゃんと助けますから!」

 

「そうか........」

 

そう言い終わると天龍は意識が暗転し、その場に倒れる。

 

「天龍さん!大丈夫ですか⁉︎」

 

「おい!早くしろ!いつまで持つか分からんぞ!こちらスパイク1!アタッカー1、航空支援はまだか!オクレ!」

 

「こちらアタッカー1、航空支援まで後3分。オクレ。」

 

「車長!救助者の収容完了!」

 

「全車全速後退!安全地帯まで退避する!射撃は継続し牽制せよ!」

 

偵察警戒車2輌は煙幕を盾に、車体を大きく回し後退を始める。だがこの日は生憎の強風。煙幕は直ぐに風で流されてしまう。再度、偵察警戒車を捉えた敵戦車は照準を指向し始める。こちらも負けじと撃ち返すが到底相手の装甲は撃ち抜く事が出来ない。

 

「クソッ!全車回避行動!」

 

「間に合いませんッ!」

 

「衝撃に備えッ!」

 

「もう駄目だ......」

 

撃破される事を覚悟した偵察警戒車の搭乗員だったが幾らたっても砲撃が無い。再び敵戦車の方向を見ると火花を散らしていた。どうやら側面から攻撃を受けた様だ。

 

「何処からだ!」

 

「第29戦車連隊の援護射撃です!」

 

「なんだと⁉︎この距離をあんな旧式で行進間射撃とは良くやるな!」

 

〈我々の腕を堪能いただけだかな?〉

 

「これは若山車長、助かりました。」

 

〈いえ、感謝は私では無く、射撃した2号車に行って下さい。〉

 

「それは今度、奢らねばなりませんな?」

 

〈はは!それは良い!ですがまだ油断してはなりませんよ?〉

 

「分かっていますよ。」

 

そうして敵戦車を撃破したと思われた直後、搭乗員から悲鳴に近しい報告が上がる。

 

「敵戦車、行動を再開!まだ生きています!」

 

「何⁉︎やった筈じゃ⁉︎煙幕展開!回避行動!」

 

再度、偵察警戒車は煙幕を展開し、敵の攻撃を防ごうとする。しかし、今回は一歩、反応が遅れた。敵戦車の発砲を許してしまう。

 

「衝撃に備え!」

 

「グッ!」

 

回避行動を取った偵察警戒車だったがタイヤを撃ち抜かれ制御を失ってしまう。そうして立ち往生してしまった偵察警戒車はもう1輌の車輌に天龍達を輸送させる事になった。

 

「早く降りるぞ!モタモタしてると格好の的だ!」

 

だが負傷者を運ぼうにも天龍達は重症、素早く動かす事が出来ず、時間がかかってしまう。この間にも強風により、みるみる煙幕が晴れていく。

 

「まだか⁉︎」

 

「あと時雨1名だけです!」

 

「よし、おい、お前も早く乗れ!」

 

ようやく負傷者の収容も完了し、再度乗り込もうとした時、後ろで立ち止まって居る隊員が居た。

 

「おいどうした!早k.......」

 

隊員が見つめる方向を見ると煙幕は晴れ、敵戦車がしっかりとこちらを見ていた。停止して居る車輌にもう避ける事も出来ない。他の艦娘はそれに気付き、援護射撃をするが全くと言って良いほど、効果が無い。もう助からない。そう思っていた時、後方よりヘリのプロペラの音が近づいて来ていた。

 

 

ーーーーAH-1(コブラ)said

 

若山から要請を受けた第4対戦車ヘリ部隊4機は偵察警戒車の頭上を超え、一直線に敵戦車達へと向かって行く。コブラの下には多数のロケット弾が懸架されて居るのが見えた。それに気づいた深海棲艦達は迎撃を試みるが艦娘の攻撃を受け対空兵器の殆どが稼働しない状態となっていた。

 

「全機攻撃体制。攻撃後は再度反転し地上部隊の援護に入る。」

 

「前方に敵戦車及び深海棲艦多数確認。敵戦車はその場で停止しています。」

 

「エンジンをやられた様だな。これは良い的だ。」

 

「深海棲艦も気づいた様ですが対空兵器が碌に稼働できていない様です。」

 

「ならば好都合。全機、しっかり狙え?外したら承知しないぞ!」

 

コブラはみるみる敵戦車へと近づいて行き、遂に攻撃範囲へと入った。敵戦車は最後の悪足掻きと言わんばかりに仰角を上げ、迫り来るコブラへと狙いを定める。

 

「敵戦車、こちらへ砲を指向して居ます!」

 

「構うな!このままでは地上部隊の被害が増えるだけだ!覚悟を決めろ!」

 

「はっはい!目標、射程に入った!いつでも行けます!」

 

「全機攻撃開始!撃てッ!」

 

射程に入ったコブラ4機は機長の号令に合わせてロケット弾を一斉に発射する。その光景は凄まじく、70mmロケット弾、計152発の弾幕を豪雨の様に集中砲火して行く。地上にいた深海棲艦は逃げる事は叶わず、跡形も無く消し炭になって言った。周囲には肉片が飛び散り、悲惨な光景が映って居た。ヘリがいつの時代も敵歩兵の悪夢になる事が分かるだろう。そしてその弾幕は遂に敵戦車にも到達する。

 

「クッ!」

 

敵戦車はロケット弾の弾幕の中、最後の1発を放つ。それと同時にロケット弾に飲み込まれ、爆発と共に砲塔が空高く舞い上がっていった。攻撃を受けたコブラはギリギリの所で攻撃を交わしており、側面に少しかすり傷が出来る程度になった。

 

「ロケット弾残弾なし。2号機と4号機が数発ロケット弾が残って居ます。」

 

「了解、2、4号機は反転し再度、地上部隊を援護せよ。3号機は本機と上空待機。2、4号機の対地支援終了後、基地へ帰投する。」

 

「それにしてもギリギリでしたね.....死んだかと思いましたよ。」

 

「良くやったぞ。だが敵戦車が損傷して居なかったら確実に落とされて居ただろうな。」

 

「本当ですよ。今後、こういう事はもう懲り懲りですよ。」

 

「それはどうかな?」

 

「勘弁して下さい......」

 

 

ーーーー74式said

 

コブラが敵戦車を撃破する頃、若山達も遂に敵戦車の側面を取る事を成功させて居た。

 

「敵戦車は正面に釘付けになって居るらしい。一気に片を付けるぞ!」

 

敵戦車は正面の74式に夢中になって居る様で若山達の存在に気がついて居ない様だ。これを好機と見た若山は一気に片をつけるべく速度を上げて行く。

 

「敵戦車、煙幕を展開!こちらに気がついた様です!」

 

「気がついたか!だがもう遅い!」

 

敵戦車は若山達の存在に気が付き、正面に煙幕を展開し視界を遮る。そして若山達を狙うために車体を旋回させ始める。

 

「今だ!」

 

若山が言うと同時に後ろにいた2号車が発砲し敵戦車の履帯を切断する。敵戦車は照準を合わせようと車体を旋回させようとするが履帯が切れているため車体を回す事が出来ず、若山達に対して側面を晒す事となった。

 

「土手っ腹に特大のをくれてやるよ!撃てッ!」

 

号令と共に撃ち出された砲弾は吸い込まれる様に敵戦車の側面を捉え命中した。砲弾を撃ち込まれた敵戦車は炎上し、それ以降動く事は無かった。

 

「ようやく撃破出来ましたね.....これで厄介なのは片付けれましたし、後は突入部隊の出番ですね。」

 

「ああ、そうだな。全員良くやってくれた。」

 

だがここで若山は違和感を抱く。厄介なのと言えば、最初に確認されたレ級とこの敵戦車2輌。確かに、敵戦車はコブラと74式戦車で片付ける事が出来た。しかし、深海棲艦の撃破報告は上がって来てもレ級の報告は無い。まさかと思い上空で偵察して居るOH-1に連絡を取る。

 

「おい、レ級は誰が倒した?」

 

「えっ?第4対対戦車ヘリ部隊の連中が倒したんじゃ?k

 

「いや、そんな報告は聞いて居ない。タンク1よりCP。撃破記録にレ級はあるか。オクレ。」

 

〈こちらCP。撃破記録にレ級の記録は無し。オクレ。〉

 

「嫌な予感がする.....タンク1よりハンター。レ級の位置情報を求む。オクレ。〉

 

 

〈こちらハンター。レ級は付近に確認出来n.......〉

 

若山はレ級の事に関して指揮所に関して問いただすが答えは「NO」。もしかしたら気付かぬうちに撃破されたのでは?と考えたがあのレ級がそう簡単にやられるわけが無い。そして再度、位置情報に対してOH-1に問いただす。すると、思いもよらない答えが返って来た。

 

〈レ級、タンク4の後方に確認!〉

 

「なんだと⁉︎」

 

やられた。レ級はこの戦闘に紛れて裏に回り込んでいたのだ。いつの間に.....そんな事を考えて居る暇は無い。素早く対処せねば....だが....

 

「4号車被弾!行動不能!」

 

若山がレ級が居る方を見ると炎上する74式戦車1輌が居た。レ級は若山を見つけるとニヤッと笑みを浮かべた......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです!読んで頂きありがとうございました!過去、最高の長文となりました。まさか中編でここまで長くなるとは....

次回こそは峯岸達に活躍して貰いますので気長にお待ち下さい。それでは!
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