個性【クロスオーバー】リメイク   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

7 / 7
初の戦闘訓練 下

 葉隠透ちゃん……透明の個性だから見えないけれど、今全裸ってことだよなー……羞恥心よりもヒーローとしての実利を取る点は凄いなぁ……なんて思っていると、私のパツパツスーツを見て、峰田君が

 

「ヒーロー科最高」

 

 と私や麗日さん、八百万さんの胸をガン見しながら言われたけど……私峰田君と似たような事を考えていたと思ってしまい、自己嫌悪に陥ったりもしながら、戦闘訓練が始まる。

 

 最初の組み合わせは緑谷君と麗日さんチームのヒーロー側と爆豪君、飯田君チームのヴィラン側。

 

 爆豪君が緑谷君をボコボコにしながらも、緑谷君の機転と麗日さんの個性でなんとか勝利をもぎ取ったが、建物は崩壊寸前、麗日さんもツメが甘い点を指摘されたり緑谷君は個性が相変わらず制御できていなくてボッコボコになっていて、とてもではないが評価できない為、結果、一番状況に応じて動いていた飯田君がMVPに選出されていた。

 

 で、次の訓練がヴィラン側が私と透ちゃんチームで、ヒーロー側が轟君と障子君チーム。

 

 轟君は推薦入学者だし、冷却の個性持ちだから注意が必要かな。

 

 障子君は握力で500キロオーバーの力を出していたから、パワータイプ……なのかもしれない。

 

「さて、どうするか……」

 

「どう守る? 廻流ちゃん!」

 

「うーん、私分身できるから、手数は多くすることはできると思うんだよ。ただ手数を多くしても防ぎきれるか……ちょっと怪しいけど。まぁとりあえず透ちゃんに分身1体渡しておくね」

 

 私は影分身をすると、透ちゃんに分身を1体付けた。

 

 簡単な作戦として透ちゃんと分身に迎撃に出てもらい、本体である私がダミーの核兵器を守る……ということが決まった。

 

「核兵器を頼むね廻流ちゃん!」

 

「はいはーい! 分身上手く使ってね」

 

 それぞれ移動して、準備完了となり、訓練が開始された直後、ビルが氷漬けにされてしまった。

 

『ご、ごめん廻流ちゃん! 足が凍っちゃった!』

 

 インカムで透ちゃんから寒さで凍えた声が聞こえてくるが、分身が無事なら溶かせると思うと伝えるが、分身も先ほどの攻撃で許容ダメージを超えてしまったらしく、消えてしまっていると言われてしまった。

 

「分身の強度もっと上げておけば良かったかな……」

 

『ごめん、轟君に捕まっちゃった。2人そっちに行ってる』

 

 透ちゃんはほぼ何もできずに捕まってしまったらしく、部屋に近づいてきているとのことで、私は凍った足を忍術で溶かし、1人で迎撃準備を整えるのだった。

 

 

 

 

 

「やっぱりお前は凍って無かったか」

 

「お前じゃなくて廻流ですよ! クラスメイトの名前くらいは覚えておいた方が良いですよ轟君」

 

「轟、廻流は分身の個性を使ってくる。入試で派手に暴れていたから覚えている」

 

 どうやら障子君は私と同じ入試会場だったらしく、個性がバレてしまっていた。

 

「そうですね、なので数的不利とはいきませんよ!」

 

 核兵器の裏に隠れていた分身が飛び出して、轟君と障子君を攻撃する。

 

 しかし、轟君は冷静に分身達を氷漬けにして倒してしまう。

 

「あらら……まぁ分身はチャクラだけで動いているので、肉体の強化ができないんですよねぇ……私、チャクラ量そんなに多くないですし」

 

「何をわけの分からないことを言っているんだ?」

 

「ああ、あとその程度の氷結であれば……」

 

 轟君が本体である私を凍らせようとしてくるが、私は念で膜を作ったうえで覇気で身を固める。

 

「効きませんのでよろしくお願いします!」

 

 私を凍らせに来た氷結を粉砕し、2人に距離を詰める。

 

「ちぃ!」

 

 轟君が氷塊を飛ばして攻撃してくるけど、核兵器にダメージを与えてはいけない為、思い切っての攻撃が出来ていない。

 

 中途半端な攻撃になり、私が一瞬で距離を詰めると、ボディブローをもろにくらう。

 

「ごはぁ!」

 

「轟!」

 

「よそ見はすばらしくないですよ障子君」

 

 コートを投げて障子君の視界を塞ぎ、死角からラリアットを食らわせる。

 

 床に倒れ込む障子君にすかさず捕獲用テープを巻き付けて、捕獲し、次に咳き込んでいる轟君を捕獲するため近づく。

 

「来るんじゃねぇ!」

 

 核兵器から距離が離れた為か、障子君を巻き込まない範囲で最大威力の氷結をぶっ放し、建物の屋上がでっかい氷のオブジェクトが出来上がっていたが、私には効かない。

 

「だから言ったじゃないですか、この程度の温度は効きませんよ」

 

 氷の中をぶち破って、飛び出し、轟君を捕獲テープでぐるぐる巻きにしてしまう。

 

「氷……使いすぎると体温が下がって動きが鈍ってしまう個性なのですか? 右側だけ使っていたのが気になりますが……まぁ……それだけですね」

 

 私はそう言うと、伸びた2人を引きずって総評を受けに行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 オールマイト先生からの総評は透ちゃんは相性が最悪だった為、その様な状態に陥っても打開できる機転を鍛えていこうと言われ、障子君は手足や体の部位を複製して能力を上げられる個性を活かして、奇襲先をより細かく誘導できればベストだったと言われていた。

 

 轟君は核兵器にダメージが行かないように立ち回ったのは良かったが、近接戦闘の経験値不足を指摘され、最後に私は、分身を生み出せるのだから、核兵器の部屋より手前でより敵を消耗させることができたのでは無いか……と言われてしまった。

 

 まぁMVPは私だったが……。

 

 その後も皆の訓練は続いていき、とりあえず全員の名前と、おおよその個性については把握するのだった。

 

 

 

 

 

 

 放課後、私は鮮度の高い魚を購入し、マンションに持ち帰ると、医療忍術の練習に励んでいた。

 

「こう? いや、こう?」

 

 チャクラを流す事で治癒力を向上させて、肉体を修復させるのが医療忍術であり、医学書を他の分身に勉強させながら魚を使って練習をし、時には自分の指先や腕をつかって練習を行った。

 

「うーん、応急手当……止血はできるけど、そこから先はできないな……こう? いや、こうか?」

 

 そんな練習を繰り返しながらも着々とできることを増やしていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「今日のホームルームでは学級委員長を決めてもらう」

 

 戦闘訓練の翌日、朝のホームルームで相澤先生は学級委員を決めろと言われた。

 

 そう言われると殆どのクラスメイトは挙手して自分がやりたいと意思を表明する。

 

 普通の学科なら雑務を押し付けられる嫌な役であるが、ヒーロー科ではトップヒーローとして人を率いる素地を育てられる役職と見なされていた。

 

 勿論私も手を挙げていた。

 

 ただ飯田君がここは公平に投票にしようと提案し、投票の末、緑谷君が最多票、八百万さんが次点で委員長と副委員長が決定したのだった。

 

 私もやりたかったが、残念。

 

 人望が足りなかったか……。

 

 そのまま午前中の授業が過ぎていき、昼休み。

 

 私はメガ盛りの牛丼定食を頬張っていると、いきなり警報が鳴り響き、辺りはパニックに陥ってしまう。

 

 私は何事かと思い、牛丼を手に取って、壁歩きで壁に張り付いて様子を伺っていると、どうやら侵入者が雄英敷地内に入り込んだらしく、火事とかではないらしい。

 

(今出ていこうとしてもパニックに巻き込まれるだけだろうなー)

 

 出入り口は生徒がパニックを起こして身動きが取れなくなっていたので、私は落ち着いて牛丼を食べていると

 

「だいじょーぶ!」

 

 飯田君が何故か出入り口の壁に張り付いて、侵入したのはマスコミだから落ち着き、雄英生として秩序を保った行動を心がけましょうと説得。

 

 すると、徐々に他生徒達も落ち着きを取り戻し、パニックは収まっていくのであった。

 

 この後緑谷君は委員長は飯田君の方が向いていると言って役職を譲り、結果飯田君が学級委員長になるのだった……。

 

 八百万さんは泣いて良いと思う。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。