光のおらん 〜全裸くノ一ピカピカ退魔録〜   作:ろくさん

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第二十五話

二〇二六年、初夏の夜。光ヶ丘高校の上空に鎮座する煩悩の魔城は、夕闇の空を毒々しいピンク色のネオンで塗り替え、まるで巨大な欲望の化身のようにそびえ立っていた。地上では助兵衛率いる守り隊が放つ浄化フラッシュが星のように瞬いているが、ひとたび城の内部へと足を踏み入れれば、そこはエロ大王の歪んだ魔力と、生理的な嫌悪感を催すほどの濃密な芳香が支配する異界であった。

 

城の最下層、脈動する巨大な心臓を思わせる肉壁と、無機質な金属がグロテスクに融合した搬入口。そこから、三人の影が音もなく侵入を果たした。

 

羞恥の臨界点に達した股間と胸元から放たれる「謎の光」により、制服の残骸を辛うじて纏った姿で先頭を行く彼女の後ろには、漆黒のボンデージ風忍装束に身を包んで唇を噛み締める霧隠桜、そして最新鋭の解析デバイスを片手に、眼鏡を怪しく光らせる影山烈が続いていた。

 

「ここが、エロ大王の本拠地。なんだか、空気がすごくねっとりしていて。歩くだけで肌に何かがまとわりついてくるみたいで、本当に気持ち悪いよ」

 

蘭は自身の二の腕をさすりながら、眉を潜めて周囲を警戒した。烈が彼女に施した特殊オイルによる感度十倍の効果は、今や最大の障害となっていた。城内に漂う目に見えないほど微細なフェロモンの粒子さえも、彼女にとっては無数の熱い舌先で全身を執拗になぞられているような、生々しく官能的な刺激へと変換されてしまう。一歩踏み出すたびに、膝の裏や脇の下がキュンと疼き、そのたびに彼女の局部を隠す白い光は、主の動揺を代弁するようにパチパチとはぜた。

 

「蘭、弱音を吐くな。この城の構造そのものが、侵入者の羞恥心を煽り、理性を溶かすための装置なんだ。これから先、どんな嫌がらせが待ち受けていようと、君の光がある限り道は開ける。ほら、早速最初のご挨拶だぞ」

 

烈が指差した先には清浄なる純真の回廊という、あまりにも皮肉な名前が刻まれた、クリスタルガラスに囲まれた美しい廊下があった。三人がそこに足を踏み入れた瞬間、天井に設置された精巧なノズルから、甘い香りのする透明なガスが静かに噴霧された。

 

「っ!? な、何これ、制服が。私の服が溶けてるよぉ!」

 

蘭の悲鳴が、静まり返った廊下に情けなく響き渡った。ガスに触れた瞬間、彼女が身に着けていた僅かな制服の布地が、まるで熱した飴細工のようにドロドロと形を失い、霧散していく。それは衣服の繊維のみを選択して分解する、エロ大王特製の強力なエロス酵素であった。

 

「やだ、やだぁ! また裸になっちゃう! 止まってよ、溶けないで!」

 

蘭は必死に、自身の太ももを隠そうと溶けかけのスカートを抑え込むが、無情にも布地は指の間から液状になってこぼれ落ちていく。完全に衣服を失い、剥き出しになった彼女の柔肌が城内の湿った空気に触れた瞬間、彼女の羞恥心は臨界点を突破した。

 

股間と胸元を隠す謎の光は、衣服という遮蔽物を失ったことでその輝きを一層増し、純白の閃光となって彼女の肢体を守り始めた。

 

「ああぁっ、スースーする。胸も、お腹も、全部剥き出しだよぉ。もう、お嫁に行けないよぉ!」

 

「ふむ、衣服の繊維だけを分解する気化酵素か。蘭、そのまま走り抜けろ。君の衣服が完全に失われ、その無防備な姿が敵の観測機に晒されることで生じる羞恥エネルギーが、この廊下のトラップを無効化するはずだ」

 

「烈くんの鬼! 悪魔! 私、もうパンストしか残ってないよぉ。あぁっ、それも、それも足首から溶けてなくなっちゃう。ひゃんっ!」

 

蘭は涙目になりながら、局部を光らせたまま廊下を駆け抜けた。彼女が走るたびに、股間と胸元を隠す謎の光は激しく明滅し、その隙間から覗くお尻の肉が、ぷりっぷりっと弾むように揺れる。城内の照明を反射し、テカテカと光り輝く彼女の肢体は、それ自体が淫らな光を放つルアーのように廊下の壁に艶めかしいシルエットを映し出していた。

 

ようやく廊下を抜けた先には、巨大な唇の形をした、肉厚な有機質の扉が立ち塞がっていた。扉の中央にはスピーカーのような器官があり、そこには無機質な文字でこう刻まれている。

開門条件:特定の周波数による、魂の喘ぎ声(百二十デシベル以上)

 

「特定の喘ぎ声って、何なのよ! 忍者として、そんな恥ずかしい声、出せるわけないでしょ!」

 

桜が黒い鎖を握りしめ、顔を真っ赤にして扉を睨みつけた。しかし、烈は冷静にデバイスを操作し、蘭の方を向いた。

 

「蘭、やるしかない。この扉のセンサーは、君が最も辱めを感じた時に漏れる、あの、あふぅんっ、という特定の高周波にのみ反応するように設定されている。さあ、全力で、魂を込めて鳴くんだ」

 

「そんなの、そんなの無理だよぉ! 桜ちゃんの前で、烈くんの前で。そんな、えっちな声を出さないと進めないなんて。忍者失格だよぉ!」

 

蘭は顔を火が出るほど赤くし、自身の局部を隠す光をさらに強く明滅させた。しかし、背後からは理性を失った男たちが発する、獣のような呻き声が迫ってくる。

 

「っ。あ。んっ、あふぅぅぅぅぅんっ!」

 

蘭が両手で顔を覆い、絞り出すように放った魂の喘ぎが、淫らな響きを伴って城内に反響した。その声は、感度十倍と羞恥増幅器によって極限まで煮詰められた、この世の何よりも扇情的で、かつ切実な響きを持っていた。唇の形をした扉が、んっ、と満足げな音を立てて開き、三人は中へと滑り込む。

 

「完璧だ、蘭。今の声は、将来の解析資料として、非圧縮の最高音質で保存しておいたよ」

 

「烈くん、本当に大嫌い!」

 

蘭の絶叫も虚しく、次なる罠が彼女たちを襲う。

扉の先は、奈落へと続くかのような急勾配の滑り台になっていた。しかし、その表面は摩擦係数を極限までゼロに近づけた、最高級のヌルヌルローションによって厚くコーティングされていたのである。

 

「きゃあぁっ! 滑る、滑るよぉっ!」

 

三人は一気に坂道を滑り落ちた。蘭は仰向けの状態で、粘り気のあるローションの冷たい感触を全身で浴びながら滑走する。股間と胸元を覆う光が、ヌルヌルの液体によってさらに乱反射し、まるで彼女自身が巨大な電球になったかのように周囲の闇を照らし出した。

 

「ひゃうんっ、あ、あぁぁぁっ! ローションが、身体の隙間に。変なところまでヌルヌルして。変な感じになっちゃうよぉっ!」

 

蘭は自身のお尻を突き出した姿勢で坂を下りきる。着地した先は、怪しげなピンク色の間接照明に照らされた、六畳一間ほどの、妙に生活感のある小部屋だった。

出口の扉には、これまでの罠以上に身も蓋もないメッセージが、電光掲示板のように流れていた。

セックスしないと出られない部屋(同性可)

 

「な。っ!? セックス!? な、何を言っているのよこの城は! 破廉恥にもほどがあるわ、不潔よ! 死刑よ!」

 

桜が沸騰したヤカンのように顔を真っ赤にして叫ぶ。烈は、なぜか非常に残念そうな、この世の終わりでも見たかのような落胆した表情で、蘭と桜を交互に見つめた。

 

「そうか。ついに、この時が来たか。蘭、桜。世界を救うためには、避けては通れない道だ。僕も、記録者として、そして一人の観測者として、君たちのその、尊い絆をしかと見届ける覚悟はできているよ。さあ、遠慮せずに始めてくれ」

 

「烈くん、何を期待してるの! ほら、よく見てよ。ここの壁、隠し通路があるじゃない! 罠に律儀に付き合う必要なんてないんだからね!」

 

蘭はぷんぷんと怒りながら、部屋の隅にある不自然な壁の亀裂を蹴り飛ばした。案の定、壁は脆い偽装であり、その先には本ルートへと続く長い廊下が伸びていた。

 

「チッ。無視して進める仕様だったのか。エロ大王め、エロに対する詰めが甘いぞ」

 

烈が本気で悔しそうに舌打ちをする。蘭はその背中を、この変態メカニックと言わんばかりに光る裸足で蹴り飛ばし、先を急いだ。

 

「もう、なんなの! どいつもこいつも、バカばっかり! トラップも、烈くんも、エロ大王も、みんな最低だよぉ!」

 

蘭は溢れる涙を拭いながら、一歩ごとにピカピカとまばゆく輝くお尻を左右にプリプリと振り、羞恥の極致を突き進む。彼女の股間と胸元を隠す謎の光は、度重なる嫌がらせへの憤怒と恥じらいによって、もはや城の照明を無効化するほどの強烈な輝きを放ち始めていた。

 

感度十倍の肉体は、廊下の冷たいタイルから伝わる温度さえもが、足の裏を執拗に舐め回されるような刺激として彼女の脳を揺さぶる。蘭は内股になり、自身の震える指先を自身の柔肌に触れさせないよう、細心の注意を払いながら身をよじって進んだ。

 

「蘭、その調子だ。君のその、恥じらいによって増幅された光の粒子が、城内の魔力を確実に浄化している。でも、歩くたびにそのお尻が光を放ちながら揺れて、僕の眼球には少し刺激が強すぎるかな。もっと揺らしてもいいんだよ?」

 

「烈くんは黙ってて! もう、本当に恥ずかしいんだからぁ!」

 

蘭の股間から溢れ出す光は、彼女が憤慨するたびにパチパチとはぜ、まるで彼女の心音を奏でるようにリズムを刻んでいた。衣服という防御を完全に失い、ローションで艶めかしく濡れたその肢体は、もはやそれ自体がひとつの芸術的な規制の結晶であった。

 

「それにしても、この城の趣味の悪さ。蘭、貴方もあまり変なものを直視しないようにしなさい。忍びの精神が汚染されるわ」

 

桜もまた、食い込む革の感触に顔を歪めながら、蘭の脇を固める。彼女の漆黒のボンデージは、歩くたびに革の擦れる生々しい音を響かせ、それが蘭の耳を、そして神経を否応なしに刺激する。

 

三人の進む先には、さらなる低俗な罠が待ち構えている。だが、少女の羞恥心は、絶望的な辱めを受けるたびに、より強固な、より美しい光の盾へと進化し続けていた。

 

「負けない。こんなに恥ずかしい思いをしたんだから、絶対にエロ大王に、最高のお説教をしてやるんだからぁ!」

 

蘭の絶叫が、ピンク色の霧が渦巻く回廊に虚しく、しかし力強く響き渡る。彼女のぷりぷりとしたお尻が光を放ちながら闇に消えていく様は、まさにこの汚濁した世界における、最後の一筋の希望であった。

 

次なる部屋には、一族の歴史を揺るがす衝撃の真実が待ち受けていることも知らず、蘭はただひたすらに、自身の恥じらいを光に変えて突き進む。

 

煩悩の魔城は、侵入者の羞恥心を吸い上げ、それをさらなる罠へと変換していく。だが、蘭の羞恥はもはや個人の感情を超え、世界を照らす浄化の炎へと昇華されようとしていた。彼女が流す一粒の涙も、その頬を染める鮮やかな朱も、すべてがこの戦いの記録として烈のデバイスに刻まれていく。

 

「ふふ、蘭。君のその姿……これこそが、僕が見たかった究極の科学だ」

 

烈の眼鏡の奥に宿る光は、エロ大王のそれとは異なる、しかし同じくらい執拗な熱量を孕んでいた。彼らは一歩、また一歩と、魔城の心臓部、そして禁断の真実が眠る資料室へと近づいていく。

 

_____

非公式光賀蘭ちゃんファンクラブ:光の聖域(サンクチュアリ)

管理人:もっこり助兵衛

 

【緊急更新】魔城潜入!衣服消失に魂の喘ぎ……絶体絶命の蘭ちゃんを「観測」せよ!

 

■管理人からの声明:もっこり助兵衛

同志諸君、ついにこの時が来た。我らが蘭ちゃんが、影山烈、そして霧隠桜と共にエロ大王の本拠地「煩悩の魔城」へと足を踏み入れた。

今回の潜入捜査は、これまでの戦闘とは一線を画す「屈辱の連続」だ。

衣服を分子レベルで分解するガス、特定の「鳴き声」を要求する扉、そして全身を愛撫するかのようなローションの坂……。

エロ大王の低俗な知能が生み出した罠は、皮肉にも蘭ちゃんの「恥じらい」を極限まで引き出し、その局部から放たれる「謎の光」をかつてないほど神々しく、そして淫らに輝かせている。

今夜は、烈くんが密かに全宇宙へ配信している高画質ログ(SKB経由)を元に、あの「魔の回廊」で何が起きたのかを徹底的に討論しよう。

 

■光の聖域:実況掲示板(ログ抽出)

1:名無しの光高生

 

会長、乙です!

潜入開始一分で制服消失とか、エロ大王はマジで話が分かる魔王ですね!

蘭ちゃんが泣きながら「パンストまで溶けちゃう……ひゃんっ!」って言った瞬間、俺のモニターの前で小さなビッグバンが起きました。

あの、光り輝く股間とお尻のライン……あれはもう、人類が到達できる美の終着点ですよ。

 

2:名無しの光高生

 

>>1

同感だ。だが俺が推したいのは、あの「唇の扉」のシーンだ。

蘭ちゃんの「魂の喘ぎ」。120デシベル以上の特定周波数。

烈くんが非圧縮の最高音質で保存したと言ってたが、あれ、ファンクラブの会費一万円上乗せしてでも配布してくれないか?

「あふぅぅぅぅぅんっ!」の後の、あの賢者タイムみたいな蘭ちゃんの絶望した表情……。

あれこそが、俺たちが守り、そして同時に汚したかった聖域なんだ。

 

3:ペロペロ過激派(ローション部門)

 

諸君、ローションの坂道について語らせてくれ。

仰向けで滑り落ちる蘭ちゃん。

粘り気のある液体が彼女の柔肌をなぞり、局部を隠す光と複雑に反射し合って、廊下全体が「白濁した快楽の色」に染まっていた。

烈くんのカメラ、あのアングルは神がかっていたな。

蘭ちゃんのお尻がローションでテカテカになりながら「プリッ」と着地した瞬間、俺の理性も坂道を転げ落ちたよ。

 

4:名無しの光高生

 

「◯ックスしないと出られない部屋」を隠し通路でスルーされた時、烈くんと一緒に「チッ」って舌打ちしたのは俺だけじゃないはずだ。

桜ちゃんとの絡みを期待したんだが、まあ、蘭ちゃんらしいというか。

でも、あの時の烈くんの「残念そうな顔」、あれは俺たちの代弁者そのものだったな。

烈くん、お前は変態だけど、俺たちの誇りだ。

 

5:助兵衛@管理人

 

諸君、落ち着け。

確かに衣服消失やローションは素晴らしい「観測対象」だが、本質を見失うな。

蘭ちゃんは今、あんなに恥ずかしい思いをしながらも、一歩一歩、魔王の元へ進んでいる。

「お嫁に行けないよぉ!」と泣きながらも、プリプリとお尻を振って突き進む彼女の背中を見ろ。

あれは「拒絶」の光でありながら、同時に「救済」の光でもあるんだ。

局部を隠す光がパチパチとはぜるたびに、城内の淫霧が浄化されていくのが分かるか?

彼女の羞恥心が、世界を救うエネルギーになっているんだ!

 

6:名無しの光高生

 

会長……深すぎるぜ。

確かに、蘭ちゃんが怒って「バカばっかり!」って光る裸足で烈くんを蹴っ飛ばした時、

その光の粒子が廊下の肉壁を浄化してたな。

恥ずかしがれば恥ずかしがるほど強くなるヒロイン。

彼女にとっての「戦い」は、まさに「究極の露出」と同義なんだな。

俺たちにできるのは、その姿を網膜に焼き付け、彼女の尊厳を(少しだけ)尊重しつつ、全力で見守ることだけだ!

 

7:助兵衛@管理人

 

その通りだ。

次なるエリアには、何やら「光賀一族の真実」が眠る資料室があるらしい。

烈の解析によると、蘭ちゃんの光にはもっと深い、古代の「規制」に関わる秘密があるようだ。

蘭ちゃんが自分の光の正体を知った時、果たして彼女はさらなる羞恥に目覚めるのか、それとも……。

同志諸君、機材の最終チェックを怠るな。

次回、第二十六話「禁断の過去、光の起源」。

蘭ちゃんの「自惚れ」と「光の進化」を、魂のシャッターで切り取る準備をしておけ!

「YESお裸ん! NOタッチ!」

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