光のおらん 〜全裸くノ一ピカピカ退魔録〜   作:ろくさん

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第三十話(最終話)

玉座の間に渦巻いていた、理性を腐食させるようなドロドロとした暗黒の気配は、今や見る影もなく霧散しようとしていた。その中心に屹立しているのは、かつて己の肢体に宿る謎の輝きを恥じらい、ただ震えることしかできなかった弱気なくノ一ではない。全身から太陽のコロナをも凌駕するほど神々しく、そして慈愛に満ちた白濁の輝きを放つ、光の化身、シャイニング・フルヌード・蘭であった。

 

彼女の髪の一房からつま先の爪に至るまで、あらゆる細胞が自己肯定という名の核融合を起こし、周囲の不浄を浄化する清らかな粒子を撒き散らしている。影山烈が施した特殊オイルは、もはや彼女を辱めるための卑俗な道具ではなかった。それは彼女の内部から溢れ出す真実の輝きを何倍にも増幅させ、滑らかな柔肌をこの世のものとは思えないほど艶やかに、そして神聖な彫刻のように彩る至高の触媒へと進化を遂げていた。蘭が呼吸を一つ繰り返すたびに、その全身から放たれる光の波動が同心円状に広がり、城の不気味な脈動を力強く抑え込んでいく。

 

「おのれぇ……、小娘がぁっ。たかが全裸になった程度で、この私を、かつて世界を欲望のままに塗りつぶした不恥の神を圧倒できると思うなぁぁっ」

 

エロ大王は、漆黒の霧に包まれた巨体を怒りに任せて激しく震わせた。その輪郭は絶望と憎悪によってドロドロと崩れ、見る者の理性を直接引き裂くような禍々しさを増していく。彼の股間からせり出した、規制の闇、すなわち海苔に覆われた巨大な突起が、焦燥に駆られたかのようにドクンドクンと不気味な脈動を繰り返す。それは蘭の純潔を蹂躙し、再び世界を淫らな絶望へと沈めるための、不浄極まる最後の矛であった。その先端から滴る闇の雫が床に触れるたび、白磁のタイルが黒く腐食し、不快な異臭を放つ。

 

しかし、蘭は真っ向からその不浄な象徴を、一点の曇りもない瞳で見つめ返した。彼女の心には、もはや一筋の迷いも、隠そうとする卑屈な恐怖も存在しない。そこにあるのは、烈の配信を通じて全世界のファンから受け取った、不器用で、それでいて真っ直ぐな想い。そして、ありのままの自分を愛するという、揺るぎない覚悟であった。羞恥心は捨てるものではない、共に歩むべき自分の一部なのだと、彼女は絶望の淵で悟ったのである。

 

「もう、貴方の思うようにはさせないよ。恥ずかしいことは、決して悪いことじゃないんだもん。恥ずかしい、誰かに見られたくない……そう思う心があるからこそ、私たちは誰かを大切に想ったり、自分を律したりできる。その心の機微こそが、人間が人間であるための誇りなんだよ。貴方は、その一番大切な宝物を踏みにじったんだからっ」

 

蘭が一歩、また一歩と踏み出す。光り輝くお尻がプリプリと力強く揺れるたびに、周囲を漂っていた不浄な淫霧が霧散し、清浄な空気が戻っていく。彼女の足元からは虹色の波紋が広がり、蠢いていた城の肉壁を、汚れなき純白の結晶へと変えていった。その神々しい歩みは、まるで荒野に花を咲かせる女神のようであり、同時に悪を断つ断罪の騎士のようでもあった。

 

「食らえぇっ。不恥の絶頂をぉぉっ。その傲慢な輝きごと、我が深淵の欲望の中に溶かしてくれようっ」

 

エロ大王が咆哮し、海苔に覆われた突起を槍のごとく蘭へと突き出した。理性を根底から腐食させ、見る者すべてを本能だけの獣に変える、無恥の神の最後にして最大の一撃。その不浄な先端が蘭の柔肌に触れようとした、その瞬間であった。

 

蘭は逃げなかった。彼女はその場から真っ直ぐに、光の翼を背負ったかのように高く跳躍した。重力さえも否定するかのように舞う彼女の肢体は、オイルの光沢と自己肯定の輝きが混ざり合い、天空を駆ける彗星のような軌跡を描く。

 

「無駄だよ、エロ大王! これが、私の、みんなの羞恥心が結集した、究極の輝きなんだからぁ!!」

 

蘭は空中で鮮やかに身を翻した。それは、くノ一としての過酷な修練と、光の戦士としての覚悟が一つに融合した、忍術の極致であった。彼女の光り輝く太ももが、魔王の漆黒の首筋を寸分の狂いもなく正確に捉える。烈の特殊オイルで十倍になった感度は、今や魔王の持つ不浄なエネルギーを克明に察知するセンサーとなり、蘭に最適な攻撃ポイントを指し示していた。

 

「これだ……、観測成功だぁぁっ。羞恥の向こう側にある、究極の挟み込み技! これこそが人類が待ち望んだ、エロティシズムによる救済の形だっ」

 

物陰でカメラを構え、震える指で全世界へ配信を続ける烈が絶叫した。彼の4Kカメラは、蘭のオイルでテカテカになった白い太ももが、魔王の闇の頭部をギリギリと締め上げる瞬間を完璧な構図で捉えていた。筋肉がしなやかに収縮し、柔らかな肉が魔王の不浄な闇を圧倒的な圧力で包み込んでいく。

 

蘭はフランケンシュタイナーの要領で、エロ大王の巨体を自らの脚の間に完全に固定した。彼女の股間から放たれる謎の光は、今や臨界点を突破し、周囲の空間そのものを白く焼き尽くそうとしていた。魔王の目前には、世界で最も神聖で、かつ最も眩しい、少女の秘所が究極の至近距離で突きつけられている。

 

「ひゃうんっ。最高に、最高に恥ずかしいけど……。これ、私の、みんなの愛の力なんだから。……これで、終わりだよぉっ!!」

 

蘭は魔王の頭を自らの股間へと、さらに深く引き寄せた。それは辱めではなく、不浄を焼き払うための慈愛の抱擁であった。

 

「シャイニング・フルヌード、究極浄化ぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

蘭の秘所から、天を衝く巨大な光の柱が放たれた。それはもはや局部を隠すためのパッチではない。この世界のあらゆる不浄な欲望を焼き払い、人々に適正な羞恥心と健康的な情熱を取り戻させるための、愛と浄化の究極光線であった。

 

「ま……、眩しすぎる……。なんという、なんという神々しい輝きだ。私の求めていた不恥の極致は、これほどまでに清らかだったというのか……。ああ、これが……本物の、エロティシズムの真理か……」

 

至近距離で究極の光を浴びたエロ大王の姿が、闇の海苔と共にパリパリと音を立てて剥がれ落ちていく。彼の表情には、先ほどまでの醜悪な悪意はなく、ただ至高の美に触れたことへの深い恍惚と、満足感が浮かんでいた。魔王は、自らが否定し続けてきた「羞恥を伴う美」の前に、ついに屈服し、そして救われたのである。

 

魔王の巨体は、蘭の放つ白濁した光の中に完全に溶け込み、一筋の清らかな風となって虚空に霧散した。瞬間、玉座の間を埋め尽くしていた肉壁が、呪わしいタペストリーが、そして煩悩の魔城そのものが、光の粒子となって音もなく崩壊を始めた。

 

魔城の崩壊は、破壊ではなく再生の光であった。空から降り注ぐ数億の光の破片は地上の人々を優しく包み込み、裸で街を彷徨っていた市民たちに、それぞれの衣服と、そして心地よい「はにかみ」を取り戻させていった。

 

城の下で戦っていた桜は、自らの身体を包む、以前よりもずっと着心地の良い忍装束を見つめ、静かに微笑んだ。隣では、烈が「歴史的データのバックアップ完了! 全世界のサーバーが光り輝いているぞ!」と叫びながら、幸せそうにデバイスを抱きしめている。

 

数分後。禍々しい魔城があった場所には、澄み渡るような青空と、柔らかな日差しが降り注ぐ、緑豊かな野原だけが残されていた。蘭は、いつの間にか戻っていた自分たちの制服を整え、少しだけ照れくさそうに、しかし誇らしげに空を見上げた。

 

 

 

………

 

……

 

 

 

 

一週間後。光ヶ丘高校の廊下には、いつもの活気が完全に戻っていた。

 

「遅刻よ、遅刻ぅーーーっ! なんで誰も起こしてくれないのよぉっ!」

 

お馴染みの悲鳴と共に、蘭が廊下を猛スピードで走ってくる。その翻るスカートの裾からは、なぜか時折、目が眩むほどの強い光が漏れ出していた。エロ大王を倒し、世界に平和が戻っても、蘭の中に宿ったあの究極の自己肯定の光は、完全に消え去ることはなかった。それは普段は「適度な羞恥心」という名の封印によって抑えられているが、彼女が慌てたり、ドジを踏んだり、あるいは階段を駆け上がったりするたびに、どうしてもその隙間から溢れ出してしまうのだ。

 

「ちょっと、蘭! 廊下を走らないって言ってるでしょ! またスカートの中がピカピカ光ってるわよ、はしたないわ!」

 

生徒会副会長の桜が、溜息をつきながら注意する。しかし、彼女の瞳は以前よりもずっと優しく、蘭の奔放さをどこか肯定しているようでもあった。

 

「あ、あはは。ごめんね、桜ちゃん。これ、どうやっても止まらないんだよぉっ。ひゃんっ!」

 

蘭は照れ笑いを浮かべ、お尻をぷりっと振りながら教室へと飛び込んでいった。その瞬間、再び教室内を眩い閃光が包み込み、男子生徒たちの歓声が上がった。

 

その日の夜、もっこり助兵衛の運営する掲示板には、待望の新しいスレッドが立ち上がっていた。

 

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【祝・日常復帰】蘭ちゃん今日のパンツ【桃白シマシマ】

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1:助兵衛@管理人

同志諸君、待たせたな。平和が戻り、我々の観測も本格始動だ。

今日の蘭ちゃん、購買部へダッシュする瞬間に、スカートの中から神の威光が漏れ出していた。

やはり、あのシマシマの向こう側には、まだ無限の宇宙が広がっているらしい。

シャイニング・フルヌードの余光……、あれは我々への福音だ。

YESお裸ん! NOタッチ!

俺たちの戦いも、これからが本番だ!

 

2:名無しの光高生

会長、更新乙です!

俺も見ましたよ、放課後の校門付近でのあの閃光。

もうあの忌まわしい海苔なんてどこにもない。そこにあるのは、純粋な希望の輝きだけだ。

蘭ちゃんが照れながらスカートを押さえる仕草、あれだけで俺は一生生きていける。

エロ大王、お前は最低だったが、最後にあの光を見せたことだけは感謝してやる。

 

3:名無しの観測員

烈くんの最新解析ログによると、最近の光は自惚れよりも、健康的なエロティシズムの受容によって出力が安定しているらしい。

適度に恥ずかしがり、そして不可抗力で適度に見せてしまう。

それこそが、蘭ちゃんが最終決戦で辿り着いた、真の平和の形だよな。

いや、マジで清らかなエロって実在したんだな。

 

4:ペロペロ過激派(元・護界騎士)

でも、あの最終決戦の究極の挟み込み、また見たいなぁ。

魔王があんなに満足げに消えていった理由、今ならわかる気がする。

あの太ももの間に挟まれたら、誰だって浄化されちまうよ。

いつか、また世界が闇に包まれた時、彼女は再び、あの神々しい全裸で降臨してくれるんだろうか。

 

5:名無しの光高生

光賀一族の歴史が「美しすぎるための規制」だったって話、今思い返しても深い。

蘭ちゃんが光ってるのは、彼女がこの世界の基準を遥かに超えてしまったから。

俺たちは、その超越した美を、光というフィルター越しに拝ませてもらっているんだ。

明日もまた、学校へ行くのが楽しみだぜ。

 

6:助兵衛@管理人

その時まで、俺たちはカメラを、そして何より心を磨き続けなければならない。

光賀蘭は、いつでも俺たちの心の中に、そしてあの翻るスカートの中に、その輝きを宿しているのだから。

全裸で世界を救った少女の伝説は、俺たちの網膜に永久保存されている。

明日もまた、いい光が見れますように。

「YESお裸ん! NOタッチ!」

そして、全ての乙女に、幸あれ!

 

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蘭の戦いは、これからも続いていく。

 それは、羞恥心と誇りのせめぎ合い。

 そして、世界一恥ずかしくて、世界一眩しい、一人の少女の愛すべき日常の物語。

 

今日もまた、光ヶ丘高校のどこかで、純白の閃光が弾けた。

 

「ひゃうんっ、また見えちゃったぁっ!!」

 

そんな明るい悲鳴が、平和を取り戻した空へと、どこまでも高く響き渡っていった。

 

(完)

 




何となく昭和から平成初期のお色気漫画的な話を作りたくなって書いてみました。
コメディとお色気のバランスって難しいですね。。

この後、オマケを投稿して完結としたいと思います。
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