改変したマスターズトーナメント ―サトシの闘い―   作:みかづき椛

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バトルの流れ(左サトシ、右ダンデ)

ピカチュウ対エースバーン
●ルガルガン対エースバーン
●ゲンガー対インテレオン
ピカチュウ対●インテレオン
カイリュー対ドラパルト
リザードン対ドラパルト
●カイリュー対ドラパルト
ゲッコウガ対●ドラパルト
ゲッコウガ対バリコオル
リザードン対バリコオル


十話 ファイナルⅢ『最強』

 ピンク色のサイコフィールドが展開されているシュートスタジアムでは、バリコオルのワイドフォースを受けたサトシのリザードンが地面に伏して倒れていた。

「……飛べ! リザードン!!」

 リザードンはゆっくりと起き上がり、何事もなかったかのように平然と飛行し始めた。

「なんとサトシ選手のリザードン、あのワイドフォースを受けて顔色ひとつ変わってない!!」

「リザードン! もう一度接近してかえんほうしゃ!」

 バリコオルの目の前まで迫ったリザードンはかえんほうしゃを撃ち、再びバリコオルの全身が炎で包まれる。

「バリコオルが再び炎に包まれた!!」

「……まだ俺のバリコオルはやれるぞ。フリーズドライ!!」

 炎に包まれながらもバリコオルはリザードンの目の前までジャンプした。

「今だリザードン! ちきゅうなげ!!」

 リザードンは両手でバリコオルの全身を掴んで高くまで飛翔、円を描くように旋回して加速して急降下、バリコオルを地面に叩き落とした。

「バリコオル……!!」

 バリコオルは仰向けに倒れ、立ち上がろうとしなかった。

「バリコオル戦闘不能!! リザードンの勝ち!!」

「よっしゃー! いいぞリザードン!」

 勝ち星を上げたリザードンは軽く火を吹き、余裕な態度を示した。

「戻れバリコオル」

 バリコオルはダンデが持つモンスターボールへと戻っていく。

「カッコよかったぞ」

「リザードンも戻れ」

 リザードンはサトシが持つモンスターへと戻る。

「ここでサトシ選手、一旦リザードンを戻します」

「休んでてくれ。あとでダンデさんのリザードンと闘う為に……!」

「……行け! ゴリランダー!」

 ダンデはモンスターボールをバトルフィールドへ投げ入る。登場したゴリランダーは切り株でできたドラムを取り出し、木のスティックでリズムを取り始める。

「ダンデ選手の次のポケモンはゴリランダー! サトシ選手は相性で有利なリザードンを交代したが大丈夫なのでしょうか!?」

「やるぞゲッコウガ!」

 ゲッコウガの見た目がみるみる変化し始める。頭部が赤くなったり、背中に水で出来た手裏剣が備えられた。

「出たーー!! カロスリーグで活躍したあの不思議なゲッコウガだーー!! なお、この不思議なゲッコウガはダイマックス・Zワザ・メガシンカのいずれも当てはまらないため、なのでサトシ選手はあと1つ、そのいずれかが使えます!!」

「そうでなくてはな……ドラムアタック!」

「いあいぎり!!」

 地面から木の根っこが複数伸びていく。その木の根っこをゲッコウガは両手に水で形成した刃で切り刻んでいった。

「つばめがえし!!」

 相手のの懐に飛び込んだゲッコウガは右拳を相手の顎にヒットさせる。ゴリランダーは一瞬うめき声を上げ、少し地面を引きずって後退する。

「……さすがに速いな。ならこちらも行くぞ。チャンピオンタイムだ!!」

 ゴリランダーはモンスターボールに戻り、ダイマックスバンドから光が注がれる。

「キョダイ……マァァクスッッ!!」

 ダンデは巨大化したモンスターボールをバトルフィールドに投げ入れる。巨大化したドラムと、後髪が大増量してスティックを握る四本の腕があるキョダイマックスゴリランダーが出現した。

「キョダイマックスゴリランダー対サトシ選手の不思議なゲッコウガ!! 果たしてこの対決の行く末はいかに!!」

「突っ込め! ゲッコウガ!」

「キョダイコランダ!!」

 地面から出てきたかなりの太さがある木の根っこが、走り出したゲッコウガを襲い始める。

「かげぶんしん!!」

 走りながらゲッコウガは分身し、キョダイコランダの攻撃を分身を使ってかわしていく。

「ダイジェット!!」

 巨大なドラムの中心から竜巻がゲッコウガを襲い始める。

「跳べ!! つばめがえし!!」

 ゲッコウガは大ジャンプでダイジェットをかわし、握り拳を再び相手の顎にヒットさせる。

「もう一度、ダイジェット!!」

 落下中のゲッコウガに向けてキョダイマックスゴリランダーはダイジェットを当てる。ゲッコウガは吹き飛ばされ、サトシの目の前まで戻される。

「ぐっ……!!」

 ゲッコウガが攻撃を受けたと同時にサトシはうめき声を上げる。まるで感覚がシンクロしているかのように。

 そしてゴリランダーは元の大きさに戻る。

「ゴリランダーは元の大きさに戻りましたが、2度のダイジェットにより、すばやさが上がっています」

「つばめがえし!!」

「アクロバット!!」

 ゲッコウガはパンチとキックで攻撃し、対するゴリランダーは空中殺法のような動きで攻撃していく。そこから新たなトレーナーの指示が十分ほどなく、ただの殴り合いが勃発する。

 進展があったのはゴリランダーがゲッコウガを蹴り飛ばしたときのことだった。

「みずしゅりけん!!」

 ゲッコウガは背中の手裏剣を投げつけ、ゴリランダーに命中。激しく水しぶきが巻き起こる。常に自信満々なはずのダンデが引きつった笑顔でサトシとゲッコウガの動きに釘付けになっていた。

「行くぞゲッコウガ! つばめがえし!!』

「10まんばりき!!」

 かなりの気合が入った声で指示を送る二人、指示を受けた2体のポケモンは全身全霊で相手に突撃、ワザを受けた2体のポケモンは軽く吹っ飛ぶ。2体とも一瞬ふらつく。そして、ゲッコウガのみ倒れる。

「うっ……!!」

 全身に衝撃が走ったようにサトシは表情を歪み、地面に座り込む。ダンペイは元の姿に戻ったゲッコウガを見つめ始めた。

「ゲッコウガ戦闘不能!! ゴリランダーの勝ち!!」

「はぁ……はぁ……戻れ、ゲッコウガ」

 サトシは手に持つモンスターボールでゲッコウガをモンスターボールに戻した。

「ありがとうゲッコウガ……久しぶりにお前と闘えて俺……嬉しいよ……」

 穏やかな顔付きでサトシはゲッコウガのモンスターボールに向けてそう呼びかけると歓声が沸き上がり、ダンデが拍手し始める。

「たいしたもんだ。サトシ、ゲッコウガ」

「ダ……ダンデさん……ありがとうございます」

 すると突然、サトシの腰回りから勝手にリザードンがモンスターボールから出現する。

「リザードン……!!」

 リザードンと数秒見つめ合ったサトシはゆっくりと立ち上がり、笑みを浮かべる。

「そうだ……まだバトルは終わってない……! 行くぞ! リザードン!」

「サトシ選手が立ち上がり、バトル再開です!!」

「リザードン!! はがねのつばさ!!」

「アクロバット!!」

 翼を白く光らせたリザードンは低空飛行で飛び始める。対するゴリランダーはジャンプして蹴り飛ばそうと右足を横に振るう。

 2体のポケモンは互いに激突し合い、リザードンの翼がゴリランダーの体を押し返した。

「今だリザードン!! かえんほうしゃ!!」

 リザードンはかえんほうしゃをゴリランダーに当てる。炎に包まれたゴリランダーは仰向けに倒れる。

「ゴリランダー戦闘不能!! リザードンの勝ち!!」

「いいぞリザードン!!」

「戻れ! ゴリランダー!」

 ゴリランダーはダンデが持つモンスターボールに戻っていく。

「いい戦いぶりだったぞ」

「再び追いついたサトシ選手、これで両者残るポケモンは2体となります」

「サトシ、俺の6体目だ」

 ダンデの言葉にサトシは息を呑む。

「行け!! リザードン!!」

 高々と上げられたモンスターボールからリザードンが現れ、力強く地面を踏みつけて着地した。

「出たーー!! ダンデ選手最強の相棒、リザードン!! これはリザードン対決だーー!!」

「ダンデさんのリザードンに勝って……お前が1番強いリザードンになるんだ!」

 リザードン同士が睨み合い、数秒間の沈黙が流れる。

「行くぞリザードン! かえんほうしゃ!!」

「だいもんじ!!」

 サトシのリザードンはかえんほうしゃで攻撃、対するダンデのリザードンは口から吐いた炎を大の字に変化させる。

 だいもんじはかえんほうしゃを押し返し、サトシのリザードンは迫りくるだいもんじを高く飛んでかわす。

「エアスラッシュ!」

 ダンデのリザードンも高く飛び、一度翼を強く羽ばたかせて無数の斬撃を放った。

「突っ込め! はがねのつばさ!!」

 エアスラッシュ飛び交う中、サトシのリザードンは攻撃を受けながらもひるまず相手に向かって突っ込む。

「受け止めろ!」

 ダンデのリザードンは両手で相手の翼を左右片手ずつ受け止めた。空中で2体のリザードンが止まると、サトシはニヤリと笑う。

「今だ!! オーバーヒート!!」

 サトシのリザードンは口から超強力な炎を吐く。超至近距離で攻撃を受けたダンデのリザードンは掴んでいる翼から手が離れて吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。

「やるな……! りゅうのはどう!!」

 ダンデのリザードンが狙いを定めているとサトシのリザードンが一瞬顔をしかめて空中で減速し始めた。

「え!?」

 りゅうのはどうが放たれ、サトシのリザードンはかわすことができず、落下して地面に激突した。

「なんと! サトシ選手のリザードンがりゅうのはどうを受けてしまったーー!! ワイドフォースのダメージでかなり疲労しているのでしょうか!?」

 サトシのリザードンは立ち上がるも、足元がふらつき始める。

「げんしのちから!!」

 ダンデのリザードンの付近から無数の岩が出現し、相手に向けて飛んでいく。

「ここで終わるお前じゃない! リザードン!! ちきゅうなげだ!!」

 げんしのちからを飛んでかわしたサトシのリザードンは急降下でダンデのリザードンに近付いていく。

「限界まで引きつけろ。りゅうのはどう!」

 サトシのリザードンがダンデのリザードンの目と鼻の先まで近付いた瞬間、りゅうのはどうが放たれる。

「負けるな! リザードン!!」

 りゅうのはどうを受けたサトシのリザードンは後ろに押されることなくダンデのリザードン全身をつかんた。

「なに!?」

 サトシのリザードンはちきゅうなげを発動。ダンデのリザードンは地面に叩きつけられ、土煙が巻き起こった。

「なんとサトシ選手のリザードン! 無敵の王者ダンデの相棒、リザードンにちきゅうなげを決めたーー!!」

 土煙が晴れた時、一方のリザードンは立っており、もう一方のリザードンは倒れていた。

「倒れているリザードンは動く様子はない! 立っている方のリザードンは……!?」

 倒れている方のリザードンにダンペイが近付く。

「サトシ選手のリザードン戦闘不能!! ダンデ選手のリザードンの勝ち!!」

「リザードン対決の勝者はダンデ選手のリザードンだーー!! サトシ選手のリザードンはちきゅうなげを決めたところで力尽きてしまった……!!」

「……戻れ、リザードン」

 サトシが持つモンスターボールにリザードンが戻っていく。

「お前……本当に強くなったな……ありがとう」

「さぁ! これでサトシ選手のポケモンは、ピカチュウのみとなったーー!!」

「行くぞピカチュウ!!」

 ピカチュウは気迫の表情でバトルフィールドに足を踏み入れる。その時、ダンデはリザードンをモンスターボールへと戻し、ダイマックスバンドからの光をモンスターボールに送る。

「キョダイ……マァァクスッッ!!」

 ダンデのリザードンは巨大化し、炎の翼をその身にまとった。

「ダンデさんはリザードンで決めるつもりだ……」

 サトシはZパワーリングはめ込まれているイワZからサトピカZに付け替えた。

「ピカチュウ!!」

 高々と投げ飛ばしたサトシの帽子にピカチュウは向けてジャンプして被り、サトシとグータッチ、さらに尻尾と手でタッチし、正拳突きの構えをとってZパワーが注がれる。

「10まんボルトよりでっかい100まんボルト! いや……もっともっとでっかい俺たちの超ゼンリョク! ピカチュウッッ!! 1000まん……ボルトッッ!!」

 ピカチュウは全身からカラフルで超強力な電撃をダイマックスリザードンに向けて撃った。

「チャンピオンタイムだ。キョダイゴクエン!!」

 巨大な炎の鳥が放たれ、1000まんボルトと激突。威力でシュートスタジアム全体に強風が巻き起こる。

「キョダイゴクエン対1000まんボルト!! 途方もないエネルギーがシュートスタジアムを揺るがしている!!」

 二つのワザの激突が天に打ち上がり、そして大爆発を起こす。

「あ……!!」

 サトシとダンデが異変に気付いたように見上げる。空は一面、黒い雲が渦巻いていた。さらに重々しい咆哮も響く。

「この声は……」

 この時、シュートスタジアムにいるほとんどの者が突如飛来したムゲンダイナに目を奪われた。




バトルの流れ(左サトシ、右ダンデ)

ピカチュウ対エースバーン
●ルガルガン対エースバーン
●ゲンガー対インテレオン
ピカチュウ対●インテレオン
カイリュー対ドラパルト
リザードン対ドラパルト
●カイリュー対ドラパルト
ゲッコウガ対●ドラパルト
ゲッコウガ対バリコオル
リザードン対●バリコオル
●ゲッコウガ対ゴリランダー
リザードン対●ゴリランダー
●リザードン対リザードン
ピカチュウ対リザードン
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