改変したマスターズトーナメント ―サトシの闘い― 作:みかづき椛
ピカチュウ対メタグロス
ピカチュウ対ボスゴドラ
ガオガエン対●ボスゴドラ
ガオガエン対プテラ
メルメタル対プテラ
●オオスバメ対●プテラ
ジュカイン対●ユレイドル
●ジュカイン対ネンドール
ワルビアル対●ネンドール
●ワルビアル対ラグラージ
メルメタル対ラグラージ
ガラル地方シュートスタジアムではメガラグラージのウェザーボールによって炎攻撃を受けているメルメタルが片膝を床につけた。
「再びメルメタルが炎に包まれたーー!! 交代前にメガプテラのだいもんじを受けていたが大丈夫なのでしょうかーー!?」
「大丈夫かメルメタル!」
心配そうなサトシがメルメタルに呼びかけるも、いらん心配とばかりに両腕を元気に上げ下げした。
「よーし! メルメタル! ダブルパンツァー!!」
全体を横に回転させたメルメタルは両腕を伸ばし、巨大なナットでできている両腕でメガラグラージを2度殴り飛ばした。
「いいぞメルメタル!」
「ハイドロポンプ!」
ダイゴの指示を受けたメガラグラージは高圧水流をメルメタルに向けて撃った。
「れいとうビーム!」
対するメルメタルは水色のビームを顔から発射し、ハイドロポンプを凍らせた。
「突っ込めラグラージ! アームハンマー!!」
メガラグラージは両腕を白く光らせ、メルメタルに向かって走り始める。
「近付けさせるな! ダブルパンツァー!」
メルメタルはダブルパンツァーでメガラグラージを攻撃しようとするも、アームハンマーによって力強く弾かれた。メガラグラージは止まらずにメルメタルに迫る。
「かたくなる!」
メガラグラージはメルメタルにアームハンマーで攻撃した。しかしメルメタルは少し後退りする程度だった。
「もう一度アームハンマーだ!」
二度目にアームハンマーを受けたメルメタルは片膝をついた。
「……メルメタル行くぞ!」
サトシはZパワーリングにコオリZをはめ込んで両腕をクロスさせた。
「これが俺たちの全力!! メルメタル!! レイジングジオフリーズ!!」
メルメタルの足元から氷の柱がせり上がる。メルメタルは顔かられいとうビームよりも遥かに強力な光線をメガラグラージに向けて放った。
「ここでメルメタル! こおりタイプのZワザを撃ってきました!!」
クロスさせた腕にレイジングジオフリーズを受けたメガラグラージは地面を擦りながら少しずつ後退し始め、両腕から氷漬けが始まって全身が氷漬けとなった。
「豪腕のメガラグラージですが、完全に氷漬けとなりました……!!」
「アームハンマー!」
メガラグラージを閉じ込めている氷にヒビが入って間もなく音を立てて氷が割れ、メガラグラージは腕を白く光らせながら縮んでいく氷の柱に向けて走り始めた。
「かたくなるだ!!」
メルメタルはメガラグラージのアームハンマーを喰らい、地面に伏して倒れた。
「メルメタル戦闘不能!! ラグラージの勝ち!!」
「……戻れメルメタル!」
メルメタルはサトシが手に持つモンスターボールに戻っていった。
「ありがとうメルメタル。お前の頑張り……ムダにはしない……!」
サトシはモンスターボールをしまうと、メガラグラージを精悍な顔付きで見つめ始める。メガラグラージは息を切らし、疲弊している様子だった。
「サトシ選手が残るポケモンはピカチュウとガオガエンの2体! どちらもラグラージとは相性は不利だ!」
「ピカチュウ、行ってくれるか?」
ピカチュウは勇ましく返事し、バトルフィールドに入る。
「ラグラージにはでんき技は効かない……だったら……! でんこうせっか!!」
一直線にピカチュウはメガラグラージに向けて走り始める。
「じしん!」
メガラグラージは力強く地面を踏みつけると、ピカチュウは足を滑らせ、地面を引きずった。
「負けるなピカチュウ! もう一度でんこうせっかだ!」
ピカチュウは立ち上がり、再びでんこうせっかでメガラグラージに迫る。しかしメガラグラージがじしんを発動しようと右足を上げた。
「じしんだ!」
「ジャンプしてかわせ!」
メガラグラージがじしんを発動する直前、ピカチュウは高くジャンプし、じしんをかわす。
「ハイドロポンプ!!」
空に向けて跳んだピカチュウに目掛けてメガラグラージは高圧水流を発射した。
「ピカチュウ!! ありったけのパワーでアイアンテール!!」
ピカチュウは尻尾を白く光らせて振り下ろし、高圧水流を受け止めた。
「いっっけーー!!」
メガラグラージのハイドロポンプはピカチュウのアイアンテールに切り裂かれ、そのままメガラグラージは頭にアイアンテールの直撃を受けて仰向けに倒れ、メガシンカが解除される。
「ラグラージ戦闘不能!! ピカチュウの勝ち!!」
「戻れ! ラグラージ」
ラグラージはダイゴが持つモンスターボールに戻っていった。
「よく闘ってくれたね……」
ダイゴは別のモンスターボールを手にした。
「泣いても笑ってもこれが最後だ。行け! メタグロス!!」
メタグロスがバトルフィールドに登場した時、ダイゴは手にしたメガラペルピンのキーストーンに口づけした。
「石のきらめき絆となれ! メタグロス! メガシンカ!!」
メタグロスはメガシンカし、宙に浮き始める。
「ピカチュウ! 10まんボルト!」
「無駄だよ」
メガメタグロスはピカチュウの電撃を素速くかわす。
「10まんボルトを撃ちまくれ!」
ピカチュウは連続で10まんボルトを撃つも、全てよけられた。
「凄まじい情報処理能力を持つメガメタグロス! ピカチュウの攻撃が全く当たりません!」
「ラスターカノン!!」
メガメタグロスはピカチュウを灰色の光線で吹き飛ばした。
「動きが速い……! それならでんこうせっか!」
ピカチュウはメガメタグロスに向けて一直線に走ってメガメタグロスにぶつかろうとジャンプした。
「サイコキネシス!」
メガメタグロスは触れずにでピカチュウを高く浮かせ、地面に叩きつけた。ピカチュウは仰向けに倒れて立ち上がる様子はない。
「ピカチュウ戦闘不能!! メタグロスの勝ち!!」
審判ダンペイの判決後、サトシは静かにピカチュウの所まで歩き始める。
「これでダイゴ選手とサトシ選手は共に残り1体となりました!!」
「ありがとうピカチュウ……よく頑張ってくれた」
ピカチュウを優しく抱きかかえ、バトルフィールドの外の自身の立ち位置まで歩いたサトシはピカチュウを優しく降ろし、モンスターボールを手にして投げる。
「頼むぞガオガエン!!」
再びバトルフィールドに現れたガオガエンは声を張り上げた。
「スピードを上げるぞ! ニトロチャージ!!」
ガオガエンは全身を炎で包み、メガメタグロスに向けて走り始める。だが、メガメタグロスの圧倒的なスピードではかすりもしなかった。
「攻撃が当たるまでニトロチャージだ!」
「……無駄だよ」
再びガオガエンは全身を炎で包んでメガメタグロスに迫るも、颯爽とよけられる。
「コメットパンチ!」
メガメタグロスは8本腕を畳んで1つに束ね、回転しながらガオガエンを激突した。
「ブラストバーン!!」
ガオガエンの炎のベルトから物凄い勢いで炎が噴射されたが、メガメタグロスは一瞬でかわす。
「しまった……!!」
「サイコキネシス!」
メガメタグロスのサイコキネシス発動、ガオガエンは空高くまで浮かされ、地面に叩きつけられる。
「どうする……どうしたら攻撃を当てられる……!」
ガオガエンはゆっくり立ち上がり、戦う意志を示す。サトシは何かに気付き、ハッとする。
「一か八か……やるしかない……!」
サトシはZパワーリングにカクトウZをはめ込んで両腕をクロスさせた。
「行くぞガオガエン!! これが俺たちの全力!! ぜんりょくむそうげきれつけん!!」
ガオガエンは高く跳躍し、メガメタグロスがいる方向に向けて連続で拳を真正面に振り、拳の形や足の形をした弾を無数のに放った。
「かわせ!!」
メガメタグロスはぜんりょくむそうげきれつけんをかわし始める。怒涛の攻撃をかわしていくメガメタグロスだったが、一発かすめたのを皮切りに被弾し始める。
「なにっ……!?」
「凄まじい情報処理能力を持つメガメタグロスでもガオガエンの渾身の連打はよけられなかったーー!!」
ぜんりょくむそうげきれつけんに押されたメガメタグロスは地面に激突した。
「決めるぞガオガエン! ブラストバーン!!」
起き上がろうとするメガメタグロスに素速く迫るガオガエンは炎のベルトから物凄い勢いで炎を噴射させ、炎で包まれたメガメタグロスは倒れ、メガシンカが解除された。
「メタグロス戦闘不能!! ガオガエンの勝ち!! よって勝者サトシ選手!!」
「よっしゃー! 勝ったぞガオガエン!」
ダンペイの判決にサトシはガッツポーズをして喜びを爆発させる。観客席からは歓喜の声が沸き上がった。ダイゴは静かに微笑み、サトシに近付く。
「ダイゴさん……」
「パートナーである君のポケモンを思う気持ち、そしてそれに応えるため全力を尽くしたポケモンの気持ち、それらが合わさって一つとなり、さらに大きな力を生み出した」
ダイゴは握手を求めるように右手を向けた。
「だからこそ、こうして君たちが勝利を掴んだんだ。素晴らしい勝利だ」
「ありがとうございます!!」
観客席からの歓声に包まれながら二人は握手し、闘いは幕を閉じた。
バトルの流れ(左サトシ、右ダイゴ)
ピカチュウ対メタグロス
ピカチュウ対ボスゴドラ
ガオガエン対●ボスゴドラ
ガオガエン対プテラ
メルメタル対プテラ
●オオスバメ対●プテラ
ジュカイン対●ユレイドル
●ジュカイン対ネンドール
ワルビアル対●ネンドール
●ワルビアル対ラグラージ
●メルメタル対ラグラージ
ピカチュウ対●ラグラージ
●ピカチュウ対メタグロス
ガオガエン対●メタグロス