幼少期にヘルンと出会うのは間違っているだろうか   作:借金滞納ニート

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今回もキャラ崩壊しています




ベルは眠っていた2週間夢を見ていた

ベルはその夢の内容を思い出していた…

その夢はとても鮮明で、まるでそれを体験したかの様にも思えた

大英雄エピメテウスを民衆が非難している。

エピメテウスは漆黒のモンスターの討伐遠征に幾度となく失敗した、その結果多くの戦友を失った。

エピメテウスの力を目指す者、エピメテウスの高潔な精神に惚れ込んだ者、エピメテウスを実の兄の様に慕っていた者、全員エピメテウスの前で無惨に散っていた…

 

エピメテウスは民衆に懇願した

 

「私と共に戦った戦士達の墓を建てさせてくれ。

私がもっと強ければ共に戦った戦士達は死ななかった…

だから、せめて墓を…」

 

エピメテウスが懇願した事は、民衆が非難した

お前が、お前らが家族を助けなかった…

家族を助けてくれなかったものに墓など建てさせない

民衆は家族を失った責任をエピメテウスやエピメテウスと共に戦った戦士達に八つ当たりをしていた

その言葉を聞きエピメテウスは絶望した。

 

(なぜだっ…なぜ私達が命を賭して、守り抜いた者から暴言を吐かれなければならない?人々のために勇敢に戦った者達が、どうして名を遺すこともできないのだ!?)

 

民衆がエピメテウスにトドメを刺した

お前は英雄なんかじゃない!

 

エピメテウスの心の中から何かが壊れる音がした。

 

「俺は、俺は英雄なんかじゃない!俺は愚物のエピメテウスだ!」

その言葉を最後にエピメテウスが戦場に出る事はなかった

 

エピメテウスが姿を消してから数年が経った

目が見えない青年がエピメテウスの元に訪ねて来た

 

「お初にお目にかかります、大英雄エピメテウス」

 

「私は英雄などではない愚物だ」

 

「はて、私は目が見えないが街の人々からは貴方がエピメテウスだと聞いた、もしや私冗談を真に受けてしまった!?」

 

「何を一人で言っている。私は何も救えなかった愚物のエピメテウスだ」

 

青年はおちゃらけた雰囲気から変わり真剣な表情になった

「貴方は本当にそう思っているのか?エピメテウス」

 

「貴様も聞いたであろう私を侮蔑する数々の言葉を。」

 

「えぇ聞きました。それがどうしましたか?

貴方を侮蔑する人が多いのはその分、貴方が数多くの人々を救った証拠です。

私は詩人故に多くの場所を見て来ました。

貴方達が救った村や国、

本来貴方達が漆黒のモンスターの討伐遠征に行かなければ滅んでいた村も貴方達がいたから救われた

その全てを無かった事にするんですか?」

 

「知った様な事を!!ふざけるな!!!

私は何も救えなかった、民衆の家族や共に戦った戦友も…

そしてその戦友の名前すら遺せなかった!!!

これが英雄だと!?ふざけるな!

愚物以外の何者でもない!!!」

 

「全てを救える英雄なんて居ない。

もし居たらそれは神の類のものだろう

エピメテウス、貴方は99を救える英雄だ!

だから貴方が取りこぼした1くらいこの私に救わせてくれないか?」

 

「…好きにしろ」

 

「あぁ良かった!実は断られるかヒヤヒヤしてたんだ!

流石は大英雄エピメテウスだネ」

先ほどの真剣な表情から一転、道化のような喋り方で笑う青年

 

エピメテウスはその変わりように驚いたと同時に思い出した

喜劇の英雄アルゴノゥトの話を

 

「貴様は英雄アルゴノゥトなのか?」

 

「私はその名を捨てた、だからアルと呼んでくれ」

 

「何故貴様のような英雄がこんな事をしている!?」

 

「言っただろう?私は目が見えないと。

私はもう戦えないんだ、戦えないかわりに皆を笑わせる詩人になったんだ

英雄の功績を称えて皆に希望を持ってもらうんだ

うん!私超天才だネ!」

 

エピメテウスにはアルゴノゥトに大きな英雄の器が見えた

(…大きいな、真の英雄はあれほど希望をもたらすのか)

 

「大英雄エピメテウス約束だ!私が貴方の救えなかった1を救えた時また再開しよう!」

 

「…あぁ」

 

しかしアルゴノゥトはエピメテウスには再開できなかった

エピメテウスが居ない場所で漆黒のモンスターが村を襲い

その村の生存者を逃しながら戦ったアルゴノゥトは、自身の契約した大精霊の力を使い過ぎて身体が持たずに命を落とした

 

そんな事は知らずにエピメテウスはアルを待ち続けた

 

夢の内容はこれで終わっていた

 

ベルの頬には涙が流れ続けていた

(もしあの夢の出来事が本当なら…

あれが、アルゴノゥトが経験した人生…

エピメテウスが経験した事…

まだまだ僕は未熟だ、きっとエピメテウスの様な経験をしたら耐えられない。まだアルゴノゥトの様に英雄の希望になる存在になれない

もっと強くならないと!エピメテウスやアルゴノゥトみたいに)

 

アミッドは経過観察をしに来た

コンコン

「入りますね、具合はどうですかベルさん?ってどうしたんですか!?何処か痛みが強い場所などありますか?」

 

「いえ、ちょっと眠ってた時に見た夢を思い出して…」

 

「本当にそれだけですか?」

 

「はい」

 

「もう、びっくりさせないでください!」

 

「すいません」

 

「とにかく、悪化してるところが無くて良かったです。

この調子なら明日で退院出来ますが、退院しても絶対に無茶しないでくださいね」

 

「わかりました」

 

こうしてベルは翌日退院した

 

「「ベル退院おめでとう!」」

「ベル君退院おめでとう!」

最初に出迎えてくれたのは、アルフィアお義母さんとザルド叔父さんとヘルンお姉ちゃんだった

 

「ありがとう!それと心配かけてごめんなさい」

 

「気にするな、それより皆ベルを待っている。早く行くぞ」

ベルはアルフィアお義母さんに手を引っ張られながらアストレアファミリアのホームに帰宅した

ガチャ

パンパンパンパンパン

次々となるクラッカー

 

「「「「「ベル退院おめでとう」」」」」

ファミリア総出で退院祝いをしてくれた

 

「ありがとうございます!神さまステータス更新をお願いします」

 

「えぇわかったわ」

 

ベルはレベルアップはしなかったものの、新しいスキルが生えた

 

スキル

英雄の器

 

自身がなりたい英雄に近づくに連れステータス変動

 

英雄覚悟

 

英雄が体験した人生を夢で見ることが出来る

 

夢で見た出来事による経験値取得、ステータスを上昇させる

 

 

 

 

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