「ミゲルっちー、何やってんのー?」
「見たら分かるダロ?ダンスの練習サ。」
「そのボビーオロゴンみたいな喋り方もうキャラ薄くなってるから止めたら?」
「アイデンティティは大事ダヨ悠二。」
「キャラ付けって認めてたらダメだと思うんだけど?」
目の前にいる筋肉モリモリの外国人はミゲルっち、ダンス教室とどっかの国の格闘術を教えてる護身術教室の先生をやってる。
本業は別にあるらしいけど聞いたことない、あとダンスがホントにめちゃくちゃうめぇ。
「そういえば悠二は誕生日ダロ?コレやるヨ。」
「何コレ、紐?」
「オレの生まれた場所でお守りに使われる特別な編み方をした縄だヨ、コレをつけると呪いを物理で殴れるようにナル。」
「呪いって物理効くの!?」
「効かないヨ、でも無いよりはマシくらいだからある方が良いヨ。」
「ならダメかぁ・・・」
「多分幽霊とかに触れるとその小さなものならすぐに焼き切れるネ、油断は禁物、なくなったと思ったら全力で逃げる、イイネ?」
「ミゲルがニゲル?」
「バカ言ってんじゃないヨ」
日本語がわからないからと教えてあげた縁でここまで仲良くなるとは人生とは分からないものである。
「あ、そうだ、コレオカ研で言って良い?外国のお守りに使われてるとかオカ研なら良さそうじゃん?」
「肌身放さず持っとくなら良いヨ。」
「あんがと、そんじゃ!」
オカ研の2人に話してやろう、ついでに爺ちゃんにも見せびらかそうかな。
ーーーーーー
虎杖悠仁が去ったダンス教室の中で床に座ってミゲルは電話をかけていた。
もちろん相手は夏油傑である。
「夏油、コレで良かったのか?」
『ああ、君の私物だから渡すのは渋ると思っていたんだけれど、良かったのかい?』
「良いも何も、アレはオレが簡単に持っていけるようなものじゃない、なのに里長は躊躇わずに渡してきたということはそういう事だ。」
『あの人未来予知とかの術式とか持ってないよね?』
「分からない、でもあの様子は間違いなく何かを確信していた。」
少し前、海外任務に赴いた乙骨憂太と共に故郷を案内している途中に現地の呪術師から連絡を受けたときは本当に驚いた。
その連絡と同時に全ての呪いを乱す呪具『黒縄』が当たり前のように置かれていたのだ、追記でまだもう一つあるから足りなかったら取りに来いと言う文言と共に。
「夏油、今年に呪術テロが起きると言っていたな?」
『あぁ、直哉が言うには虎杖悠二くんのお爺さんが死んだ後、そう遠くないうちに人の集まる場所で起きる、らしい。』
「オレは直哉とは面識が無いから聞くんだが、信用できるのか?」
『直哉は驚くほどに勘が良い、特に呪術関連に関しては誰よりも早く気付くだろう。』
「お前がそういうのなら、信用したほうがいい情報か。」
日本に来てからというもの、自らが最強であった故郷とは文字通りレベルが違い過ぎるこの国の呪術師の中でも最強格の人間が無条件でその言葉を信じるということの意味を、ミゲルは正しく認識していた。
「ところで、恵はどうなってる?」
『ん?あ~、美々子と菜々子に猛アタックされてるよ、本人は来栖華に興味があるみたいだけどね。』
「フフ、若い者同士の青春というやつか、いつか見物しに行こう。」
『そうするといい、禪院家の方も最近きな臭くなり始めてきた、鈍った身体は身を滅ぼすことになるよ、気を付けてね、ミゲル。』
電話を切る、日本ではない場所の呪術師の中でも最上級のオレがこの国ではそれなりにいる実力者と同程度、最強格には遠く及ばない、だけれども。
「子供くらいは守れないと恥ずかしいよなぁ・・・」
大人としての意地というものは確かにあるのだ。
お仕事してたら数ヶ月更新してないってマ???意識して書かないと頭から抜けるねコレェ!!!
ミゲルくん百鬼夜行で出せてないから虎杖くんのとこに送りました、虎杖の陽キャ成分はミゲルも籠絡できるよ。