口紅を送りたいとトレーナーに言われたステイゴールド
必要ない、と言われたその先の顛末は?

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今日はステイゴールド号の命日
某所でみた口紅を送ったゴルシとトレーナーの話を見て、ステゴならどうなるか書いてみた


いけないルージュマジック<ステイゴールド編> その1

「口紅?うーん、もらっても使わない、かな」

ステイゴールドのトレーナーは口紅を贈りたいと申し出たが、彼女から色良い返事はもらえなかった

「本当は、顔にあれこれ塗るのは少し苦手なんだ。ウイニングライブの間は仕方ないけどな」 

「そ、そうか・・・」

しょんぼり肩を落としたトレーナーに、ステイゴールドは理由を聞いた

「あんたが藪から棒に、そんなこと言い出した理由は何だ?」

「その、口紅を送る意味って知ってる?」

「いや、知らないな」

「キスしたいとか、仲を深めたいとか。もっと大事にしたいとか、そんな感じ。あーあ、これを口実にステゴとキスしたかったのにな」

あっさり思惑を暴露するトレーナーに、ステイゴールドは爆笑で返す

「あっはっはっは!なんだそれ。しれっと下心打ち明けるとか、やっぱりあんた頭のネジ外れてんな」

「外した張本人に言われたくない」

座っていじけるトレーナーをなだめるように、肩を叩いて顔を近づける

「おい、そう拗ねるなよ。なあ、口紅なんかなくてもできるさ。ほら、目を閉じて・・・」

かがんだステイゴールドに、いきなり唇を重ねられて驚くトレーナー

「ステゴ・・・!」

「どうだ、私のキスは?」

「ヤバい、すごくいい」

「飽きるとつまらないから、今日はこれまで。じゃあな」

そう言って、あっという間に走り去るステイゴールドの姿をいつまでも見送っていた

 

それからもステイゴールドと会うたびにキスしているトレーナー

「ステゴ、好きだ・・・」

「私も、あんたが好きだ」

しかし、いつも瞬きするぐらいの僅かな時間でするりと逃げられてしまう

小柄な体をしっかり抱きしめてじっくり味わいたい、と焦れるがとても素早く捕まえられない

そして、さほど恥じらいの色もなく、やたらと手慣れた様子なのにもやきもきする

もしかしてステイゴールドは旅の先々で″そういう″経験も多数積んできているのではないか?

自由にするのが彼女の魅力だけれど、他の男と、と想像しただけで胸が痛い

トレーナーはようやく己が嫉妬しているのだと理解した

 

今日もトレーナーはステイゴールドと会っている

「最近、自分が欲深い人間だなって落ち込むよ」 

「お?どうした?」

「ステゴが好きだから、キスできて嬉しかった。でもやたら手慣れてて不安になる。もしかしたら経験豊富なのかな、って」

「そいつはいわゆる焼き餅というやつか?その餅は、煮ても焼いても食えそうにないぞ」

夕闇を溶かした瞳がトレーナーを暖かく見つめる

「そうだなあ、確かに別世界のステイゴールドは″経験豊富″だったよ」

「そうか・・・」 

「だけどそれは私じゃない。それはあんたも知っているだろう?」

「もちろん」

「私にとって、あんたといるのは息するように自然なことなんだ。キスするのにも恥じらったり意識しないのは、その必要がないからさ」

ここで夕闇を溶かした瞳が妖しい光を帯びる

ステイゴールドはトレーナーの耳元で囁いた

「そんなに疑うのなら、私の体に聞いてみるか?」

ステイゴールドはトレーナーを抱えて、猛然とした勢いで走り去ったのであった




タイトルが昭和テイストなのはサーセン
いずれ無自覚乙女ステゴも書いてみたい

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