一回目の投稿からだいぶ久しぶりの投稿です。
良かったら見て感想お願いします。

この物語は看護師と警察官が思いもよらない出会いとなっています。

あなたは運命を信じますか?

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運命の出会いとは、果たして存在するのだろうか。
よく「運命の赤い糸」とか「前世から結ばれている」とか、恋愛ドラマや映画では耳障りのいい言葉が使われる。けれど、正直なところ、そんなものは思い込みだと思っている。
正確には――人が「運命だ」と思えば、それは運命になる、というだけの話だ。
言い方の問題なのかもしれない。
もし本当に「運命の出会い」があるのなら、この世界のほとんどは運命ではない、ということになる。仮にすべてが運命だとしたら、少子高齢化なんて、とっくに解決しているはずだ。
まあ、考えても答えは出ない。
それでも、つい考えてしまうのだ。
――もし運命があるとしたら、俺の人生はどうなるんだろう、と。


【非日常】偶然が三回続けば、それは

【7時】出会い

爽やかな朝だ。

仕事は激務だが、休日の朝くらいは清々しくありたい。

僕の散歩ルートには、必ず通る場所がある。交差点の角にある交番だ。

……いや、不純な動機と言われればそれまでなのだが、そこにいる女性警察官が、少し気になっている。

 

「あ、おはようございます!」

 

パトカーを洗っていた彼女と目が合った。

 

「おはようございます。今日もご苦労さまです」

 

「ありがとうございます。今日も散歩ですか?」

 

「あ、はい。休日のルーティンみたいなもので」

 

それだけの会話。でも、それでいい。

彼女の制服姿を見ると、なぜか自分の背筋まで伸びる気がした。

……まあ、ジジくさいこと言ってるけど、まだ24歳なんだけどな、ワタシ。

そんな短いやり取りが、休日の密かな日課になっていた。

 

 

【10時】偶然

「ESSE」のエンジンを唸らせ、お気に入りの曲を流しながらカラオケへ向かっていると、前方に赤い誘導灯が見えた。検問だ。

 

「すみませーん、ご協力お願いしまーす」

 

窓の外に立っていたのは――朝の彼女だった。

 

「……って、朝のお兄さんじゃないですか!」

 

「えっ、あ!お疲れさまです」

 

「まさかこんなところで会うなんて。免許証拝見しますね……えっと、『東江(あがりえ)』さん?」

 

「はい。珍しいでしょ」

 

「ですね! 私、河合っていいます」

 

なるほど、河合さんか。

近くで強盗事件があったらしい。短い会話だったけど、名前を知れただけで、検問に捕まった不運はすっかり「幸運」に上書きされた。

 

「じゃあ、お気をつけて」

 

「はい、ありがとうございます」

 

そうして無事に検問を抜け、駅前の駐車場に車を止め、カラオケへ向かうのであった。

……ち、ちなみに友達がいないわけじゃないからな。ちゃんといますからね。

 

 

【12時】強盗

カラオケに行ったあとは昼飯何にしようかと迷い、駐車場から街の方へと向かう。

そうして3時間ほどがたち、お昼ご飯をどこで食べようかとプラプラしている所だった。

スパゲッティにカレー、ラーメン、ハンバーガーその他諸々ある中、他にもあるがやはり男一人ならラーメンだろと思い二郎系ラーメンでも食べようかと店に行くと混んでいた。行列ができていたのだ。しかも1時間待ちとかそういうレベルでは無さそうだ。

 

「う、うそだろ……いくら昼時とはいえ平日だぞ」

 

さすがに驚いていた。がっかりしても仕方が無いので、二郎系ラーメンを諦め別の店を探すのであった。

結局、二郎系ラーメンは長蛇の列で諦め、駅前のナクドナルド(ナクド)へ。

 

「いらっしゃいませーご注文はお決まりでしょうか?」

 

ニコッとスマイル可愛い店員さんだ。まるで天使様……と、まあ、それは置いておこう。

 

「カラチキのセットを1つお願いします」

 

「かしこまりました。では、500円になります」

 

そういいワンコインを渡す。

 

「ちょうどいただきますね。では少々お待ちください」

 

暫くしてセットを受け取り席に着く。これがまたピリからで美味しいのだ。

普段職場では医療関係の職とはいえ、女性社会であるためなかなかに肩の荷が狭いのだ。まあ、先輩たちにも男性はいるしそれなりに楽しくやれてるからいいのだが。とはいえ恋愛対象でみれるかっていうとそうもいかないんだよなぁ。

なんか普段から可愛いと思っているも恋愛話なんかの時には相手さんがもてあそばれているのを聞いて怖いのなんの、と。特殊なだけなのかは分からないけど、聞いてる限りでは浮気やらなんやらと。とはいえ、出会いもないしな。一度先輩にも誰か紹介してって頼んだのに断られてるし。かと言って合コンか…一人で行くのは心細いし、それに関しては友達に断られたしな。

どうしたものか…。

 

・・・・・。

 

え、客がいない、てかあれ?騒ぎ出してる?レジの方か……。包丁持ってる覆面男……。

さっきのレジの子が脅されていた。しかも震えている。それはそうだ、包丁持ってるんだし、

「え?包丁で……」と。しまったと口を塞ぐ。

 

当然相手にも聞こえてしまっている。

 

「なんだお前、俺に文句でもあるのか!?」

 

そらこちらに来ますよね……。

つまり俺は今、「包丁一本」の強盗に遭遇してしまった。震えるレジの女の子。俺は冷静を保とうと考えていたのだが、それが仇となり、声に出てしまっていたのだ。

 

「ご、強盗かよ…」

 

この町の治安ってこんなに悪いんだっけか。え、だってここ田舎だろ?とりあえず警察に連絡しないと。いやでも、もうこっちに来てるし。こうなったら正当防衛た。

股間への一撃とガムテープ拘束。

蹴っている俺自身、とてつもなく痛いと思う。

暫くして誰かが警察を呼んでいたようで、パトカーが何台かサイレンを鳴らして来ていた。

駆けつけた察官が声をかける。

 

「君かね、強盗を捕まえたのは」

 

何人かの人に聞き俺の事を聞きつけたようだ。

だが、その話をしているが、その警察官の中に

またしても彼女一一河合さんがいた。

 

「東江さん?何やってるんですか!」

 

「いや、こっちが聞きたいですよ….....」

 

そして、事を話して、その日事情聴取で休日の半分が消えた。でも、彼女の心配そうな顔が見られたのは、悪い気はしなかった。

 

 

【18時】運命

 

どっと疲れて駐車場へ向かう途中、路地裏でさっきのレジの女の子が男たちに

囲まれているのを見つける。

 

「嘘だろ.......二度あることは三度あるのか?」

 

俺は は咄嗟に「驚察だ!」と叫びながら走り出した。

男たちは逃げ去り、女の子を保護する。

一日でこんなに事件に遭遇するのは全くなんて日なんだ。コナン君じゃあるまいし。

そして、三度(みたび)パトカーが到着する。

もちろん、河合さんもいる。

お互いに無言が続き河合さんから一言。

 

「......東江さん、もう察官に転職しませんか?」

 

呆れ顔でパトカーから降りてきたのは、やはり河合さんだった。

 

「あはは.....。でも、今日一日で河合さんにこんなに会えたのは、正直嬉しいで

すよ」

 

口が滑った。気まずい沈黙。すると、隣にいたべテランの浅木刑事が、ぐう~とお腹を鳴らした。

 

「お前ら、飯行くぞ。東江くん、君もだ。これだけ事件を呼び寄せる男、放っておけん」

 

ということで、結局、夜中のラーメン屋に行くことに。

そしてそこで何故か、河合さんと浅木刑事と連絡先を交換することになった。

 

河合さんは「今日は私の独り立ちの試験日だったんです。東江さんのおかげで、ある意味忘れられない合格記念日になりました」

ということである。

家に着いたのは午前4時。

一睡もせず、僕は看護師の制服に袖を通す。

「運命」なんて言葉、じていなかった。それは思い込みか、ただの、偶然の積み重ねだと思っていた。

けれど、鏡に映る自分の顔は、寝不足のわりに少しだけ締まって見える。

 

「.....よし、行くか」

 

死ぬほど眠い目を擦りながら、僕は病院のナースステーションへと向かった。

昨日の出来事は、本当に夢だったんじゃないか。

そう思いたくなるほどの睡魔と戦いながら、僕は検温と点滴の交換に追われていた。

 

「東江くん、顔色悪いわよ?ちゃんと寝たの?」

 

ベテランの先輩ナースに鋭いツッコミを入れられ、

 

「いやあ、ちょっとゲームに熱中しちゃって」

 

と苦しい言い訳でその場を凌ぐ。強盗を股間蹴りで仕留めたなんて、平和な病棟で説明してもじてもらえないだろう。

午後2時。ようやく回ってきた昼の休憩。

ナースステーションの片隅で、僕は自分のスマホを手に取った。

画面には、見慣れないアイコンからの通知が1件。

 

河合 (警察):

「お仕事中でしょうか?昨日は本当にお疲れ様でした!

事件の処理、東江さんのおかげでスムーズに終わりました。

結局、朝方まで付き合わせちゃってすみません.......。」

昨夜、ラーメン屋のカウンターで交換したばかりの連絡先。

文字からでも彼女の真面目さと、申し訳なさそうな顔が浮かんでくる。

 

「.....あ、追いLINEが来た」

 

「あ!浅木さんから預かった伝言です。

『今度は事件現場じゃなくて、まともな店で飯を奢る』だそうです(笑)

私も、昨日の非番でお礼が全然できなかったので......。

東江さん、次のお休みっていつですか?」

 

スマホの青白い光が、疲れ切った目にじわじわと染み渡る。

看護師という仕事は、誰かを助けるのが当たり前だ。感謝されることはあっても、それは「仕事」として。

けれど、こうして一人の女性として一ー「河合さん」という個人から向けられた言葉は、重たい足取りを軽くするのに十分な魔法だった。

僕は、震える指先で(睡魔のせいか、高揚感のせいかはわからないが) 返信を打ち込んだ。

 

東江:

「お疲れ様です。僕は今、絶賛仕事中です(笑)

浅木さんの伝言、ありがたく受け取っておきます。」

次の休みは来週の木曜です。浅木の奢りなら、高いお店予約しちゃいましょうか?笑」送

 

返信に時間がかかってしまい、休憩時間が終わってしまった為、スマホをポケットに放り込み、足早に廊下へ駆け出した。

眠気はまだある。足もパンパンだ。

けれど、さっきまでの「ただ辛いだけの仕事」は、もう終わっていた。

 

こんな非日常的なであるが俺と河合さんの奇妙な出会いであった。

 




一回目の投稿からだいぶ久しぶりの投稿です。
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