【御三家・加茂家の反応】
伝統と格式を重んじる加茂家においては、直哉の昇格は「驚愕」と「困惑」、そして「深い羞恥」をもって迎えられた。
当主代行をはじめとする長老たちは、報告書に添付された直哉の『近影』(全身ピチピチスーツに槍頭)を見た瞬間、数名がめまいを訴え退席したという。
「……嘆かわしい。あまりに嘆かわしい」
「だが、マッハ47で都心を横断された場合、ソニックブームによる被害規模は『帳』で隠しきれるものではない。国家機能の麻痺すらあり得る……認定基準である『単独での国家転覆』は確かに満たしているのが腹立たしい」
次期当主である加茂憲紀(京都校)は、その写真を直視できず、静かに目を閉じた。
「……同世代として、彼と同じ『御三家』の看板を背負うことがこれほど辛いとは。彼が速さを求めた末に捨てたものが多すぎる」
加茂家は公式見解として「祝辞」を送ったが、その文面には「公の場では極力、衣服(上着)の着用を願う」という異例の追伸が添えられていた。
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【御三家・五条家の反応】
五条家、というよりはワンマンチームである五条悟の反応は、先述の通り「大爆笑」である。
彼はその姿をスマホで激写し、自身の待ち受け画面にするほどの気に入りようだった。
一方、五条家の関係者や使用人たちは、別の意味で戦慄していた。
「あの五条悟ですら、ここまでの『奇行』には走らなかった……」
「禪院家はついに狂ったのか、それともこれが『解脱』なのか」
彼らにとって直哉の姿は、最強・五条悟の奔放さとはベクトルが異なる、純粋な「狂気」として映ったのである。
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【禪院家の内部反応】
最も混乱を極めたのは、当の禪院家である。
「実力主義」を掲げる禪院家にとって、直哉が特級に至ったことは本来、悲願であり最高の誉れであるはずだった。
しかし、その代償があの「姿」である。
「直毘人様……直哉様はいったい……」
「何も言うな。アレは速い。誰よりも速い。それだけでよい(震え声)」
甚壱などの「炳(ヘイ)」の面々は、直哉とすれ違う際、その頭頂部の槍で天井を傷つけないよう屈んで歩く姿を見て、複雑な表情を浮かべていた。
真希と真依の反応は冷ややかで、かつ辛辣だった。
「アハハ! 落ちるとこまで落ちたな。アレが次期当主? 禪院家も終わりだろ」(真希)
「……虫みたい。生理的に無理。近寄らないでほしいわ」(真依)
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【総評】
呪術総監部は、彼の特級認定に際し、一つの「縛り(という名の懇願)」を要請した。
『任務外における都心部でのマッハ移動の禁止、および公衆の面前でのポージングの自粛』
直哉はその要請に対し、頭の槍を揺らしながら不敵に笑ったという。
「ええで。凡人には僕の速度(とファッション)はまだ早すぎるさかいな」
こうして禪院直哉は、呪術界において「最速」の名と共に、「取扱注意の爆弾(ソーシャル的な意味で)」として認知されることとなったのである。
服があかんわ。
甚壱君と逆やったらよかったのにな。
渋谷事変後の禪院家に関してどっちにするか迷ったので
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直哉:「僕はマグロやない特級や」ルート
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直哉:「人の心が無いんか?自分」ルート