ユメ
「とりあえず...アビドスへようこそ!クロナちゃん!」
ホシノ
「...よろしくお願いします。」
ひどく眩しい日差しが差し込む教室の中、砂にまみれた教室で小さな歓迎を済ませ、晴れてアビドス高等学校に籍を置くこととなった。
ユメ
「さて...これからどうするか考えなきゃなんだけど...まずはクロナちゃんの武器を調達しなくちゃだよね。」
ホシノ
「どうしますか?正直、まずはコンビニの*1でもいいと思うんですけど...。」
"そうですか...自分の銃ってどうやって決めるんですか?"
実際、自分はまだ銃を手に持った感覚ももっておらず戦うこともできるような状況ですらないため、武器の選び方すらまともにわからない。ここキヴォトスではコンビニでとても安価で銃が販売しているので入手は極めて簡単だが、まず戦うことを覚えて自分の戦闘スタイルをおおかた決めてからじゃなければ、なけなしのお金を苦手な武器に消費することになる可能性もあり、変に緊張してしまう。
ユメ
「色んな方法があるんだよね。多くは手に馴染む武器を使うし、組織の編成を考えて武器を持つ人もいるし、ただ念の為で拳銃もってるひともいるんじゃないかな。」
「ちなみに私はこの盾と拳銃。ホシノちゃんはショットガン!かっこいいよね!だから...バランスで考えるなら短機関銃で二人で前線はっちゃうとか...小銃で援護...はすぐにはできないかもだけど...。」
ユメさんもほぼ前線であるので散弾銃もしくは短機関銃にすると全員最前線である。狙撃になすすべもないね。
そんな事を考えていると、ホシノがユメへと苦言を呈した。
ホシノ
「先輩、私は先輩の拳銃も変えたほうがいいと思いますけど。」
ユメ
「えぇ、なんで?」
ホシノ
「だって先輩、タンクなのに拳銃じゃないですか。」
「最前線に立って戦うなら、もっと戦えるようなものにするべきじゃないですか?」
ユメが持っているのは全身を遮蔽できるくらいの大きさの盾であり、あからさまにタンク向けの装備だ。それに加えて持っているのは普通のストッピングパワーもさほどない拳銃*2で、前線で戦うには牽制にもなっているのか不明という程度の武器に思えてしまう。
それに対して、ユメの反応は
ユメ
「いいのいいの、これだったら撃ちながらでもみんなを見られるでしょ?」
彼女らしい一言に、ホシノも何も言えなくなってしまったが、当人はいつも通りなのでとても楽しそうに言葉を続ける。
ユメ
「あ、それでもホシノちゃんのショットガンは憧れちゃう!ねぇ、今度教えてくれない?」
ホシノ
「...まぁ、また今度。今はとりあえず、新入学生の武器が先でしょう?」
ユメ
「あ、そうだった。じゃあ、とりあえず校庭で練習しよう!それでどれにするか決めることにします!えぇっと、どこにしまってたかな...。」
ホシノ
「じゃあ私たちは、先に準備しておきますね。」
そう言ってユメは教室を出てどっかに行ってしまった。自分はホシノと先に校庭にでて的などの準備を始め、少しすると、ユメがいくつかのスーツケーツらしきものを持ってきた。それを開くと、それぞれ拳銃、短機関銃、小銃、散弾銃、狙撃銃が入っていた。といっても戦闘用につかうものではなく、特殊な訓練用として学校に保管されている備品なのだそうだ。
ユメ
「ごめんごめん!いくつか備品が砂を被って使えなくなってたから遅れちゃった。持ってきたのは使えそうだから、とりあえずこれを使って!」
まず最初に受けとったのは拳銃だった。
拳銃といってもガスガンや模造銃と違って、手に収まる取っ手の大きさから思っている以上の重量が手にかかる。その重さで、その拳銃が訓練用といってもしっかり金属製でできており、侮ってはいけないものであることがよくわかる。
ユメ
「持ち方はわかる?いっかい構えてみよう。」
促されたので拳銃を構えてみると、「あ、その持ち方は危ないかな。」とユメが教えてくれた。勘で持ちての下を利き手と反対の手で支えたのだが、その持ち方だと発砲時に反動が直に掛かり体を壊しやすく、継戦能力にかけてしまうそうだ。他にも、沢山のアドバイスももらって、フォームを矯正した。
そこで疑問に思ったのだが、果たしてみんな自分の武器の使い方をいつ覚えるのだろうか。武器も使い方を知らなければなまくらと一緒で、本来のつよさを発揮する事ができない。ならば、彼女たちはどうやって覚えるのか、実際に聞いてみることにした。
"先輩は...どうやって使い方を覚えたんですか?"
ユメ
「小さい頃教えてもらったんだけど...正直、実践で使いやすさを考えて覚えたかな...。持ち方とかは完全に独学。」
はぇ〜やっぱすっごい。経験っていうのはやはり目と同じほどにものを言うのではないだろうか。
実際に教えてもらった通りに構えて何度か発砲する。初めて銃を撃ったので当たり前のように弾丸は的と違う方に飛んでいき、結果的に命中したのは数発程度だった。
ユメ
「...十射二発ってところかな。とくに拳銃を使う理由がなければ別のほうがいいかもね。」
ホシノ
「正直、拳銃は精密射撃が重要ですから当たらなければ使えませんけど...。」
これによって自分には拳銃の才能がないことがわかった。初心者なのでエイムがないのは薄々予感していたが、思ったよりも当たらなくて少し悲しくなった。
この後もいくつか用意された武器に持ち替えて同じように1カートリッジ分を的に撃っていくと、自分に向いている武器がわかってくる。集中が長く続かなかったり、ジッとしていることが気に食わなかったり、自己理解が進み、適性が浮き彫りになってくる。その中でも小銃と散弾銃は比較的命中させる事ができた。
ユメ
「うぅん..、クロナちゃんに一番あってるのは多分小銃じゃないかな。編成的にも中距離で戦えるからバランスもいいし。」
ホシノ
「散弾銃もよく当たってますけど、近距離の散弾銃が複数いるのはよくないですし。」
一番命中率が高く安定していて、武器の相性もいいことから自動小銃を使うことに決めた。自動小銃ならコンビニで安いものが普通に売っているそうなので、しばらくはそっちを使うことになる。コンビニなどで売っている銃は無骨なデザインなのだが、まぁ、ストックやサイレンサーなどのパーツのカスタマイズやカラーリングなどのデコレーションによって見た目はどうにでもなるらしい。
ユメ
「じゃあ学校の備品とかも買い足しておきたいので、コンビニまでパトロールしましょーう!」
ホシノ
「...外で日差しに当てられて疲れたからコンビニ行きたいだけじゃないですか?」
ユメ
「......チガウヨ?実際グレネードとかはちょっとずつ足りなくなってきてるし、銃弾ももうちょっと買い足して置きたいでしょ?」
ホシノ
「...まぁ、いいです。」
ユメ
「ほんと?!やったー!じゃあ早く行こ?ホシノちゃん、クロナちゃん!」
ホシノ
「...。」 "はい。"
こうして、コンビn...パトロールに繰り出すのだった。
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