スマイルプリキュア&仮面ライダーファルシオン 作:SEASER
光の道をひたすら真っ直ぐ歩き続けていた。
だが、いつの間にか住宅街の路上に立っていることに気が付く。
「おお、マジで着いた。神様(自称)ってすげーんだな。」
ほんのちょっとだけ神様に尊敬の言葉を漏らしつつも周囲を見回し、今いる場所がどこなのかの確認をする。
とりあえず、どこかの住宅街であることだけは分かる。
「ひとまずここがどこなのか調べるとするか…」
そう言うと降り立った世界について調べるべく歩き出した
が、その歩みはすぐ(約5秒)止まった。
「そういやアイだっけか…?『世界を救え』とか言ってたけど具体的に何すりゃいいんだ…?」
一歩その頃神の世界では…
(そういえば『世界を救ってください』とは言ったけど具体的にすること言っていなかったような…)
今更ながら気づいた神様アイである。
(恐らく
丸投げである。
「まあ、いいか。」
いいんかい。
「とりあえず、大体分かったな。」
「至って平和ってことが。」
4時間周辺を歩き回り調べた結果分かったこと。
それは、今いるこの世界はものすごく平和そのものだと言うことだ。
「いやまあ普通はそれがいいんだろうけども…」
「世界救ってくださいって頼まれたのに平和ってどういうことだよ…」
散々自分を異世界へと送り込んだ神に愚痴をこぼしまくった。
「これからどうすりゃいいんだよ……」
公園のベンチに座り込み頭を抱える。
ふと空を見上げた時、視界の中に妙な物体が入ってきた。
「…?あれ、人か?」
雲1つ無い快晴の空にどう見ても空中を浮遊している人影が見えたのだ。
よく目を凝らして見てみるとフサフサの尻尾やオオカミのような耳も見える。
「さ~てと、今日はこの辺りでやるとするか。」
その正体はバッドエンド王国の3幹部の一人ウルフルンであった。
ウルフルンは絵本と闇の黒い絵の具を懐から取り出す。
「世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まれ!!」
「白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!!」
そう叫ぶと闇の黒い絵の具を握りつぶし、白紙のページに塗り付ける。
その瞬間、真昼だったはずの空は満月の浮かんだ夜へと変貌し周囲に居た人々がドス黒いオーラに包まれてしまった。
「なんだこれ…。」
「おい、お前大丈夫か?」
「もう、どうでもいいや……」
周囲の変化に驚きつつも、近くに居た人に声をかける。
しかし、返ってきたのは明らかに生気を失ったような声だけだった。
「あの野郎の仕業みたいだな…。」
そう呟くと先ほど人影が見えた方向へと走り出した。
しばらく走り抜けると狼男と5人の女の子達が対峙していた。
咄嗟に路地に隠れて様子を伺うことにする。
(さっき見えたのはアイツか…。オオカミ男かな?)
「いでよ!アカンベェ!!」
そう叫ぶと、鼻がピエロみたいで家の形をした怪物が現れた。
(なんか出た…ってそれよりもあの子達逃がさないと)
遠くへ避難させようと路地を出ようとした時、女の子達は光に包まれた。
「みんな変身クル!」
「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」
『ゴーゴーレッツゴー!』
「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」
「ぴかぴかぴかりんジャンケンポン!キュアピース!」
「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる青き心…!キュアビューティ!」
「「「「「五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」
「マ…マジ…?」
5人の女の子達は変身し名乗りを上げ決めポーズを取った。
突然の出来事に俺は呆然としてしまっている。
「やれ!アカンベェ!」
(アカンベェって…あの怪物の名前か。)
オオカミ男の指示で家のアカンベェは女の子達に襲い掛かる。
女の子達は空中に素早く跳躍して回避した。
「おお…すげぇ。」
超人的な身体能力にまたまた驚く。てか、あのフリフリ衣装でよく戦えるな…
「今だ!アカンベェ!」
オオカミ男の指示で口からレンガブロックを発射しキュアハッピーに命中させた。
「きゃああああっ!」
「「「「ハッピー!」」」」
「いいぞアカンベェ!そのままやれ!!」
倒れているキュアハッピーに家のアカンベェは迫り拳を向けていた。
キュアハッピーは強く目を瞑る。
「させるかァァァァ!!!」
「へ…?」
俺は咄嗟に物陰から飛び出し無銘剣虚無を全力でぶん投げ命中させた。
投げた剣は見事アカンベェの手に命中し転倒させることに成功した。
「よ~し命中!」
「だ、誰だてめぇ!と言うか、なんで動ける!」
オオカミ男がなんか叫んでるがとりあえず俺はキュアハッピーの手を取り立ち上がらせた。
「あ、ありがとうございます!」
「ああ、気にするな。当然のことをしたまでだ。」
キュアハッピーと会話をしているとキュアサニーとキュアピースの子が駆け寄る。
「ハッピー!大丈夫やったか~!」
「無事でよかった~」
「うん。この人が助けてくれたから。」
「おい!!無視すんじゃねぇ!!!」
「「「「「「あ。」」」」」」
全員オオカミ男のことをすっかり忘れてしまっていたようで同じ反応を示した。
「それよりお前!!せっかくのチャンスを邪魔しやがって!!!」
「…お前何故こんなことをする?」
「あ?」
突然の質問にオオカミ男は?マークを頭に浮かべる。
が、突如笑い声を上げ質問に答えた。
「答えは1つ!世界をバッドエンドで染め上げるためさ!!」
「そのためなら他人がどうなってもいいってわけか…」
俺は地面に刺さった剣を引き抜き前に出る。
そして、覇剣ブレードライバーを腰にセットしエターナルフェニックスワンダーライドブックを取り出した。
「昔っからお前みたいなやつを許せないタチなんでな…覚悟しろよ?」
『エターナルフェニックス』
『かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…』
「…変身。」
『エターナルフェニックス!』
『虚無!漆黒の剣が、無に帰す!』
剣から不死鳥の形をした炎が飛び出し俺の体を包む。
炎が体から離れると俺の体は虚無と同じようなカラーリングの装甲に包まれていた。
「な、なにぃ~~!?」
「「「へ…変身しちゃった……」」」
「これは、驚きです…!」
「か…かっこいい~~!!!」
「おーマジで変身出来た。」
オオカミ男は俺の突然の変化にかなり驚いている。かく言う俺も結構驚いているが…
後ろの子達も驚きの反応をしている。一人なんか違う気もするが…
「姿が変わったからなんだって言うんだ!やれアカンベェ!!」
オオカミ男の指示で家のアカンベェが拳を向けながら迫ってくる。
「遅い…!」
寸前でパンチを避け、ボディを切りつけた。
家のアカンベェはよろめき後退する。
「まだまだ行くぜ?」
「やべぇ…!なんとかしろアカンベェ!!」
一気に距離を詰めるために一直線に走り出すが家のアカンベェは負けじとレンガブロックを発射しまくる。
「効くかよ!!」
発射されたレンガブロックを真っ二つに切りまくり家のアカンベェに一気に距離を詰め斬撃を食らわせた。
「これで終わりだ。」
そう言うと無銘剣虚無をドライバーに納刀しトリガーを押した後に抜刀する。
『必殺黙読!』
『…抜刀!不死鳥…!無双斬り!』
「食らってな。」
炎を纏った剣を振り火炎の斬撃を繰り出し家のアカンベェに命中させた。
斬撃を食らったアカンベェは爆発を起こし倒された。
「ちくしょ~!覚えてやがれ!!」
「ふぅ~痛った…なんだこれ?」
頭に何かが当たった感触がしたので地面を見てみると小さい物が落ちていた。
とりあえず、拾い上げる。
「キュアデコルクル!」
「へぇーキュアデコルって言うんだ…ん?」
「クル?」
俺は自分の右肩に視線をやる。
そこにはいつから居たのか、2足歩行のウサギが居た。
「…ウサギが…喋ってる…」
「ウサギじゃないクル!キャンディクル!」
「…いる?」
「ありがとうクル~。」
とりあえず、欲しそうな目してたのでキュアデコルとやらを渡した。
そして俺の目の前にキュアピースが一瞬で走ってきた。ほぼ瞬間移動レベルのスピードだったな……
「あ、あの!握手してください!!」
「え…まあいいけど。」
俺は目をめったキラキラ輝かせているキュアピースと握手を交わす。
その際腕をめっちゃブンブン上下に上げ下げされてちょっと痛くなった。
「相変わらずやな…。」
「だね…。」
ちょっと呆れた顔で呟いたキュアサニーとキュアマーチである。
「ところでお名前は何かあるのでしょうか?」
「名前?」
キュアビューティに名前を尋ねられどうしようかと考え込んだ。
その時アイに言われたあの名前を思い出した。
「俺は、仮面ライダーファルシオン」