【バレンタイン】私を喰べたい、ひとでなし しおひな 作:あまるーん
原作:私を喰べたい、ひとでなし
タグ:ガールズラブ 私を喰べたい、ひとでなし わたたべ 近江汐莉 八百歳比名子 しおひな バレンタイン
比名子「お魚さん、いつもありがとう」
彼女は隣の彼女に伝え、人魚形態の彼女に魚型のチョコレートをプレゼントした。
何故変身してるかって?さっきまで、比名子のセコムをする状況だったとか?
汐莉「………」
比名子「いつも私を守ってくれてありがとう。…そのお礼だよ」
そう、今回も守ってくれた。
もう少しでバレンタインだ。だからついでにチョコレートでお礼をしたということ。
あ、人間フォルムに戻った。
嬉しかったのか?気まぐれなのか?人魚形態に疲れたのか?
汐莉「そんなの当たり前ですよー。他の誰にも渡しません。……チョコ、ありがとうございますー」
パクっ!ニコニコしながら、貰ったチョコを口に入れる。
チョコレートを食べた、ひとでなし
汐莉「これは…比名子の愛情が伝わる味ですね」
愛が美味しいらしい。幸せそうな表情を浮かべ、食べ続ける。
……………完食。
比名子「それなら良かった、かなり試行錯誤したの。…はい、これも」
この日の為に頑張ったらしい。彼女は2個目のチョコを手渡す。
汐莉「ありがとうございますー。まだまだ食べたいので、沢山……沢山……沢山……用意してくれて、嬉しいですね」
そう。この場には、魚型のチョコレートが○○○個ある。
彼女の胃の大きさは『カー○ィ:別名ピンク色の悪魔』に挑戦できる程。
比名子はこの日の為に、大量生産も頑張ったらしい。
比名子「沢山……沢山……沢山……作って、腕が疲れちゃったよ。でも、汐莉さんが喜んでくれて嬉しいな」
腕がもげそうな状態。それでも、相手の喜ぶ顔を見れたことに比べたら、些細なこと。
汐莉「もげたら私にくださいねー。美味しくいただきます」
比名子「願いを叶えてくれるのはありがたいけど、そう喰べられる流れは違うかな…」
比名子がチョコレートを大量生産→疲労の限界で腕が取れる→汐莉がそれを喰べる→タイトル通り完結
汐莉「分かりました。カニバリズムは、もっとロマンティックにですねー」
比名子「…う、うん。カニバリズムって……」
人魚はニコニコしながら、カニバリズムという強烈な言葉を繰り出した。
死にたがりはそのギャップに引いてる。…○○○のダメージ!
汐莉「それでは、ロマンティックに…。はい、どうぞ」
比名子「これは…チョコ。美味しそうだね」
彼女もまた、隣の彼女にチョコレートをプレゼントした。ロマンティックなシーンに切り替わる。
汐莉にあげたチョコレートが魚型なら、比名子にくれた型は雛だろう。
汐莉「そう思えたなら何よりですー」
比名子「うん、この日除け帽子型。比名子と掛けてくれたんだ。嬉しいよ」
ひなでもひよこでもなく、ひよけだった。
『ひ』から始まるので、貰った本人はとても嬉しそう。
汐莉「え?幼少期比名子の麦わら帽子。という言葉が頭に浮かび、作ったんですよ?」
比名子「………。この流れでその解答をするなんて、汐莉さんのひとでなし!」
空気を読まない半魚人。←美胡ちゃんが言いそう。
ひとでなしというワードを放ち、走り去ろうとする雛。←普通にありそう。
汐莉「…冗談ですよ。麦わら帽子も日除け帽子も、どちらの言葉も思い浮かべ、似合ってる、と何度も想いながら作りました」
この場から去ろうと背を向けた比名子の手を、後ろから掴み。
そして、真相を伝える。
比名子「……。ひとでなしだけど、私達が出会った日のことを思い返してくれて、なんだか嬉しいよ」
2人の想いは離れることは無く、無事にバレンタインデーを平和に過ごしました。
めでたしめでたし。
終わり
おまけ
汐莉「比名子、チョコはまだまだありますよー」
比名子「も、もう食べられないの…」
彼女もまた、腕がもげそうな程の量の、日除け帽子型チョコレートを大量生産していた。
比名子「汐莉さん、食べて…」
汐莉「比名子をですか?」
比名子「違う…チョコの方…。一緒に食べよう…。私も空腹になったら、また食べるよ…」
汐莉「分かりましたー」
○○時間後。
比名子はチョコを食べることを再開した。
比名子「あれ?………あの大量のチョコはどこに?」
チョコの残数は10個程度。
汐莉「他の帽子は胃の中です。比名子の思い出の味わいでした」
比名子「そ、そう…」
ピンクの悪魔じゃなく、ブルーの悪魔だ。
比名子「まぁ…これで、締めとして2人で一緒に食べれるよね」
汐莉「はい!最後は2人で仲良く食事をしましょう。あ、実は…これも」
魚型のチョコを完食せず、汐莉はいくつか保管していた。自分で作ったチョコも誰かと共に召し上がると、また違う味わいがあると思い込んだのかもしれない。
2人で一緒にチョコを食べながら、バレンタインデーは終わる。