ジャイアント使い「ファーーー!!甘い甘い!!」 作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ
「………で、ダイレクトで」
「あっ、その攻撃は【
「やべっ、忘れてた…いやはや、これは負けかなー。エンドで」
「ターンもらいます。アンタップドロー、チャージ無しでシネラリアでダイレクト!」
「ですよねー、通ります。」
「「対戦ありがとうございました」」
この世界には、数多のジャンルのゲームがある。
シューティング、RPG、シュミレーター、FPS…これらの共通点は、市場規模が大きいと言うこと。
そして、これを読んでいる君たちはカードゲームもまた市場規模の巨大なジャンルであると知っているね?
そう、これは、カードゲームを愛し、デュエル・マスターズを愛し、ジャイアントを愛し、そしてジャイアントに愛された者の物語だ。
「いやー、バトライ刃ゲットー!最初の争奪戦で4−0はマジでラッキーだわー。さーて、今のメルカリ相場は…」
独り言の激しい一人の男が、歩きながらスマホを開く。
「えっと…お、3000か。まぁそんなもんか…っし、後で売ろ!」
大きな独り言で周りから白い目で見られながらも、気にせず男は駅のホームに着く。
そうして10分。まもなく電車が到着するというアナウンスが流れる。
「お、そろそろか…並ぼ」
電車の入り口を示す地面のペイントを頼りに、先頭に並ぶ。
その時、視界の端でフラフラと揺れる人影が見える。
「…大丈夫かあの人」
段々とホームのへりスレスレに近づき、その人は膝を折り曲げ、腕を振る。
「っ、マズいだろそれは!」
男は走る。電車の車輪の音が聞こえ始める。そして、
人が飛び上がった瞬間、
「ファーー!!甘い甘い!そんな簡単にこの私の前で自殺ができると思うなよ!」
横からその人の腕を掴み、ホームの中に引き戻した。
しかし、不安定な体勢から人を引っ張ったせいか、男の体はホームとは反対の線路の方に倒れようとする。
「あっ」
男の体が線路につくその寸前、電車が到着し、その前面部によって男は全身を強打。無事、死亡するのであった。
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「ブゲラブゴホォッ!ゲホッ!ゲホッ!」
とある世界の片隅の森。その辺境の地で、一人の鰐っぽい何かが目を覚ました。
「クソッ、眩しい…」
鰐もどきは起き上がり、周囲の状況確認に努める。と、そこで自らの右手に握るものの存在に気づく。
「こ、これは…ゴルフの…なんだっけ。確かーーそう、ドライバーってやつだ!」
「
一人のチアガールらしき少女が走り寄ってくる。
「あ、ああ。分かった。少し待っていてくれ」
「?はい!」
走ってまた戻っていく少女を尻目に、自分の腕を見る・
「こ、これは…俺、もしかして、ゴルファンになってる…?」
少しの喜び、少しの迷い、少しの疑い、そして大部分を占める恐怖心をなんとか押し殺しながら、認定試験とはなんだったか、背景ストーリーを思い出すことに必死になりながら歩き出すのであった。