舞い降りた一羽の黒い鳥   作:オールドタイプ

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英語なんですが、AC世界の住人の標準語は英語だと思っています。そして黒い鳥は日本語がわからないので当分黒い鳥とやり取りする間は、英語を使います。全て調べて書いています。


2羽 その名は........

 女が出ていってから10分が経った。窓もなにもない無機質な室内には、薄明かりで室内を照らす電球が一つあるだけだ。他には何もなければ誰もいない。

 

 空虚ともいえるこの時間の間に、様々な思考を脳内に駆け巡らせる。この先どうなるのか?結局ここは何処なのか?あの兵器とあの連中は何なのか?等々俺の知らないな現実を考えては消していく。考えたところで何も始まらなければ、何も変わらないからだ。

 

「 I hear it frankly (単刀直入に聞く。)」

 

 女は神妙な顔付きで戻ってきた。先程と違い敵対心や敵愾心のような感情を抱いているようには見えない。

 

「 The United States, Russia, the U.K., China, Japan, Germany, IS, white knight case, the United Nations, international IS Committee, IS treaty....Does the word knowing have even one?(アメリカ、ロシア、イギリス、中国、日本、ドイツ、IS、白騎士事件、国際連合、IS条約....一つでも知っている単語はあるか?)」

 

 先程も答えたが、ISなんて名前は聞いたこともない。他に挙げられた単語一つ一つにも心当たりはなく、意味不明だ。女にそう告げる。女は俺の解答を聞き今度は溜め息をついた。

 

「 It does not seem to be memory loss....Difficult. Is it the thing with the story such as such an SF?....(記憶喪失ではないようだな....厄介だな。こんなSFのような話があるものなのか....)」

 

 人聞きが悪い。記憶喪失などしていない。体の隅々まで健康体で、以上箇所は無い。何が厄介で、SFのような話とは何なのかは理解しかねる。だが、女は物珍しそうに此方を見つめてくる。

 

「I say clearly....If you are a human being living in this world, the common sense that I should know does not exist(はっきり言う....お前はこの世界で生きる人間ならば知っているはずの常識が存在していない。)」

 

 この世界で生きる人間ならば?常識?あの単語全てが常識だと....?女は呆気にとられている俺を尻目に言葉を続ける。

 

「Originally impossible. I cannot understand even the word school and teacher if I do not know the nation either(本来ならあり得ないことだ。国家も知らなければ、学園や教師という言葉すら理解できていない)」

 

 女の言う通りだ。女から発せられた言葉の中の単語を何一つ理解できていない。知識が乏しいといった問題から生じていることではない。

 

「You may not be a resident of this world(お前はこの世界の住人ではないのかもしれない。)」

 

 この世界の住人ではない?何をいっている?この世界も何も遥か過去の時代に滅んだ世界のはずだ。過去の旧文明のもたらした汚染物質と戦争により荒廃した世界だろ?。

 

「It may be like the comics and fairy tale talk, but knowledge is not engaged each other to here and has no intellect and others at all in all when I reach you(マンガやお伽噺話のようかも知れないが、ここまで互いの知識が噛み合わず、お前に至っては全てにおいて知らなさすぎる)」

 

 知らなさすぎるというの否定できないな。傭兵である俺は必要最小限の知識しか持ち合わせていない。他は全て戦うことの為に費やしている。それでもここが自分のいた世界と違うなど信用できる筈がない。

 

「....The next has you talk about the knowledge that you know(....次はお前の知っている知識について話してもらう)」

 

 大した知識等無いが知っている限りのことは話してやろう。俺は自分の知っている限りのありとあらゆる知識とACについて話をした。

 

「It does not seem to be really a resident of this world somehow or other. I am sorry, but the thing which you talked about in this world never exists(どうやら本当にこの世界の住人ではないみたいだな。残念だが、この世界にお前が話したモノは何一つとして存在しない。)」

 

 冗談....にしては女の表情は真面目だな。茶々入れのつもりで言っているわけでもないようだ。つまり、ここは本当に俺の知っている汚染され荒廃した世界ではないのか。

 

「Have not yet looked when it is unbelievable....Come. I show evidence(まだ、信じられないって顔をしているな....付いてこい。証拠を見せてやる。)」

 

 女は俺を椅子から立たせ、後を付いてくるように指示する。何もない部屋に長い時間留まらせられて俺も、暇であったから指示に従い女の後を追い掛ける。部屋を出ると複数の女が俺に銃を突き付けながら、俺にピッタリと張り付いてくる。

 

 俺自身もそこまで信用はされていないようだ。まぁ、得たいの知れない人間を自由にする程ここの連中も馬鹿ではないようだ。

 

 女の後を追い掛け外に出ると、日は少し沈みかけていた。しかし、その日没間近の景色は俺の知っている日没とは大きくかけ離れていた。これ程太陽を綺麗に拝んだことはなかった。空の模様も色鮮やかにであり、この世のモノとは思えなかった。

 

「Are you surprised at even a sunset?....(夕焼けにさえ驚くのか....)」

 

 夕焼け?この景色は夕焼けと言うのか。あの汚染にまみれる前の空には、このような景色が存在したのか。今まで日没や空の景色など気にも止めていなかったが、素晴らしいモノなのだな。

 

「It is the place called the dormitory of the school here. It is a student here....It becomes the place living a human life going to the school(ここは学園の寮という場所だ。ここでは生徒....学園に通う人間の生活する場所となる。)」

 

 連れてこられたのは、寮と呼ばれている大きな建築物であった。どうやら学園と呼ばれる場所は遠方から人間が住み込みで活動する場所のようだ。

 

「The world where you were would not have a dormitory or a school.(お前のいた世界に寮や学園など無かったのだろう。)」

 

 その通りだ。聞いたこともなければ見たこともない。ましてやこのように大多数の人間が同時に時を共にする場所事態少なかった。精々シティぐらいだろう。

 

「I will guide the room of the dormitory(寮の部屋を案内してやろう。)」

 

 再び女は歩きだし、寮と呼ばれる建築物内に入っていった。俺もその後に続く。中はとても広く、隅々まで清掃の行きとおっており、清潔に保たれていた。やがて女は一つの扉のを開け此方に手招きをしてきた。

 

 室内に入ると、中は生活には困らない貴重な物資が揃っていた。中でもベットやシャワー等は限られた空間に少数しか備えられていなかったのだが、この部屋には当たり前のように配置されていた。

 

「Are Bet and a shower so strange?(そんなにベットやシャワーが物珍しいのか?)」

 

 俺も実際には片手で数えれる数でしか使ったことはない。体を洗うのは殆どが雨の雨水だったからな。寝る場所に至ってはその辺の瓦礫と一緒に一晩を過ごすのが当然だった。

 

「What happened to the world where you were....(お前のいた世界はどうなっていたんだ....)」

 

 限られた僅かな安息の地を求めては、人々は旅を続けていた。余りにも汚染が酷く人が生きていける場所など殆ど無かった。それでも人はあの大地で生き続けていた。再生と繁栄を望み、希望を捨ててはいなかった。

 

「........It is the fierce world.....I have not watched TV in such world....(........壮絶な世界なのだな。....そんな世界では、テレビなど見たこともないだろう....)」

 

 テレビ?俺が首を傾げていると女は奇妙な細長い板状のモノを四角い箱に向けボタンを押した。すると箱の画面が突然変わり、真っ黒から複数の色と人が映し出された。....何なんだこれは?何故人が箱に映し出されている?どうなっているんだ?

 

「When this is TV and 言 ってな, to get longer when I talk in detail and easily explains it, it is a thing projecting far far-off various things in real time(これはテレビと言ってな、詳しく話すと長くなるので簡単に説明すると、遥か遠くにある様々なことをリアルタイムで映し出すモノだ。)」

 

 そんなものが存在するのか....この他にも俺は女から様々なことを見せられては聞かされた。どれもこれも初めて見るものや聞いたこともないものばかりであった。........ここまでされては俺のいた世界とは別であると信じざる終えない。

 

「This is our world. I want that there is the next in your world and to talk.(これが、私達の世界だ。次はお前の世界に付いて話してもらいたい。)」

 

 良いだろう....ここまで刺激的なモノを見せられたり聞かされたのだから、今度は此方の番だな。ただ、こっちの世界はこことは違い、果てしなく絶望に近い状態でコイツらには少々ショッキングかもしれないな。

 

 俺は、自分の世界の知っている限りの全てのことを話した。話を聞いている最中女達は驚愕の表情をしながら静かに俺の話を聞いていた。俺に銃を突き付けている女達もだ。

 

 全てのことを話した俺と女達の間には暫くの静寂が訪れた。女達の表情は全員険しいものだった。

 

「........The world where you were somehow or other may be to be our world far-off future.(……どうやらお前のいた世界は、私達の世界の遥か未来のようだな。)」

 

 静寂を破るように女がそう告げてきた。確かにそうなのかもしれないな。別の世界と言うよりはここは俺のいた世界の過去の世界なのかもしれない。現に世界の共通点などが若干みられた。技術面に関しては全て俺のいた世界では崩壊と共に失われたモノが殆どであろう。

 

「It is a lie…It is random! This fellow is an agent trained in a certain country!(嘘だ....そんなの出鱈目だ!コイツは某国で訓練された工作員ですよ!)」

 

 俺に銃を突き付けていた女の一人がそう叫びだした。....当然の反応だろう。まともな人間ならこんな話を与太話として聞く耳など持たないだろう。

 

「But, as for the story of this fellow, setting is too good for a lie....Is it the thing which can speak a story to here by heart above all? Can you not talk smoothly even if prepared beforehand?(だが、コイツの話は嘘にしては設定などが出来すぎている。何よりここまでの話を暗記して話せるモノか?事前に準備されていたものであったとしても、すらすらと喋れるものか?)」

「It is not made a trained agent……(訓練された工作員なら出来るものかと……)」

「……The thing employs you first of all and must decide the treatment of this fellow(……取り敢えずその事は置いといて、コイツの処遇を決めなければな。)」

 

 処遇か....基本的に考えれば、始末するのが一番だな。生かしておいて女共に得があるわけでもないからな。俺としても冥土の土産として充分過ぎて釣りが返ってくるレベルの話を聞かせてもらえたのだから、悪くはない。

 

「Even if present you are someone, the fact that we arrested the intruder who invaded the school changes, and there is not it. It is a captive if I say. I handle it at this place if usual, or the proper place has only two of pushing it out.(今のお前が何者であれ、学園に侵入した侵入者を私達が捉えた事実は変わりない。言うなら捕虜だな。通常だったらこの場で処理するか、然るべき場所に突き出すの二つしかない。)」

 

 どちらにしろ俺に先は無いのだろう。ならばこの場で一思いに始末してもらいたいものだ。

 

「But you are lucky....I can treat IS though it is a man. Therefore another course is left for you.(だが、お前は運がいい....何故ならば、お前は男なのにISを扱えるからな。そこでお前にはもう一つの道が残されている。)」

 

 もう一つのの道だと?なんだそれは?

 

「It is to go to this school as the second male vehicle driver. Your personal security is guaranteed in this.(二人目の男性操縦者として、この学園に通うことだ。これでお前の身の安全は保証される。)」

 

 二人目の男性操縦者?この言葉の意味はわからないが、学園に通うとなると、ここで生活しろと言うことか?....悪くない話なのだが、学園という場所が何をするのかわからない。

 

「Sorry....I did not explain what kind of thing a school was. The school is a school building learning. It is slightly special here, and the operation of IS is included most, too.(済まない....学園がどういったモノかを説明していなかったな。学園というのは勉学をする学舎だ。最もここは少し特殊でな、ISの操縦も含まれている。)」

 

 ここが勉学をする学舎だと?このような規模と設備の場所で勉学に努めることが出来るのか?....それより、ISとは一体何だ?

 

「It is the thing which you got on. A man cannot originally treat IS. Only a woman can treat all it except one by an exception. The second male vehicle driver is such a thing you.(お前が乗っていたモノのことだ。本来なら、ISは男には扱えない。一人の例外を除き、全て女性にしか扱えない。お前が二人目の男性操縦者とはそう言うことだ。)」

 

 俺もその例外の内の一人か。何故俺が扱えたのかはやや疑問が残るが、このような兵器が女にしか扱えないとはな。旧文明も苦労したのだな。そしてこの学園は操縦者の育成も兼ねている。ACの操縦を鍛えているようなモノか。

 

「I showed three ways to you. I will let you choose him in particular which way you choose.(お前には三つの道を示した。どちらを選ぶか、特別に選ばしてやろう。)」

 

 ふっ....分かりきっている癖に。強制ではなく自分の意思で選ばせる辺り、この女はがめついようだな。....女に手玉にとられるのは釈然としないが、話に乗ってやろう。ただし、少しばかり内容を変えさせてもらいたい。

 

「Try to say.(言ってみろ。)」

 

 学園に通うのではなく、学園を警備する者として雇って貰いたい。俺は傭兵なのでな。ここのところ雇い主がいなくて困っていたところだ。お前たちとしても悪くないと思うがな?

 

「Is it a hired soldier? When I employ you? By that arm.(傭兵?お前を雇えと?あの腕でか?)」

 

 女が鼻で笑ってくる。....反論は出来ない。あそこまでボロボロにやられたのだからな。だが、あの程度で俺の傭兵としての自信が揺るぐことはない。一週間で満足に扱って見せるさ。お前たちに出来て俺に出来ないわけはないからな。

 

「I say....It will be good. But I cannot decide it by my personal judgment. I add monitoring to you and add a limit to an action already for a while(言うじゃないか....いいだろう。だが、私の一存で決めることは出来ない。もう暫くの間お前には監視をつけて行動に制限をつけさせてもらう。)」

 

 好きにしろ。その間ISとやらで訓練をさせて貰いたい。依頼を最後まで全うするのもそうだが、一度言ったことは実行したいのでな。

 

「....I will ask(....頼んでみよう)」

 

 宜しく頼む。

 

「I object! Such a strange guy should take care here!(私は反対です!こんな得体の知れない奴はここで始末した方がいいです!)」

 

 女の一人が反対の声を上げる。それに、続いて反対の声を二人三人と出てきた。....間違いではないな。女の言い分も至極当然である。

 

「I want to decide it by talks including it(それも含め話し合いで決めたいと思う。)」

「Such; it is not necessary!(そんな必要はありません!)」

 

 見事に意見が二つに割れたな。俺をおいてけぼりにして話はどんどんヒートアップしていく。どうでもいいが、そろそろ決めて貰いたいものだ。俺をここで殺すのか?話し合いで決めるのか?

 

「I will have this neighborhood for the time being, and let's decide treatment later.(一先ずこの辺にして後日コイツの処遇を決めよう。)」

 

 ようやく意見のぶつかり合いは終わり、ヒートアップしていたこの場の空気もクールダウンしていった。

 

「I have you do the food and sleep at a minimum place until treatment is decided. With the natural all watch appear.(処遇が決まるまでお前には最低限の場所で寝食をしてもらう。当然全て見張り付きでな。)」

 

 劣悪な環境での生活は慣れている、見張りに付いても問題はない。その辺の石ころとして見ておくだけだ。

 

「You must decide your name with it. I cannot call it with black bird forever....(それに伴い、お前の呼称を決めなければならない。何時までも黒い鳥などで呼ぶわけにもいかないからな。)」

 

 呼び方などどうでもいい。好きに呼べ。

 

「Black bird....The bird which passed....Black migratory bird....Crow....How about in ravens?(黒い鳥....渡り鳥....黒い渡り鳥....鴉....レイヴンでどうだ?)」

 

 レイヴンか....いいだろう。この依頼を終了する迄の間俺は『レイヴン』だ。

 




呼び方をずっと黒い鳥でも良かったのですが、キャラから黒い鳥って呼ばれるのもあれだったので、勝手に命名しました。
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