滅茶苦茶遅れて申し訳ありません!
本編ちょっと書けなかったので間話みたいなものです。
「うおおおおおお!イーナッズマッ!イーナッズマッ!」
こんな大声を上げながら応援しているのは、雷門中サッカー部に憧れ来年雷門に入学予定の三島双一である。
雷門側が点を入れたのをきっかけに、雷門の応援が盛り上がる。反対に帝国側の応援のボルテージはやや下がっていた。
三島は小学生にしては背が高く目も良いので、大量にいる観客の後ろからでも試合を観戦することが出来た。
雷門と帝国の試合が中学サッカーという舞台でここまで盛り上がっているのは、必殺技と化身の存在が大きい。
必殺技はド派手だ。他のスポーツよりも目を惹きやすく、サッカーの人気が途絶えずに他のスポーツよりも圧倒的に人気な理由だろう。何より、小学生男子が必殺技というものに惹かれない訳がないのだ。
化身は今のところ、雷門と帝国の2校しか使用することが出来ていない。海外を含めても、だ。故に希少性からか、必殺技同様に派手だからか、化身目当てで中学サッカーに興味の無いサッカーファンも見に来ていたりする。
また、三島も自分だけの必殺技を考え出していた。
「やっぱり雷門凄いなあ…よおし、オレも絶対にデススピアーを完成させるぞ!ゆくゆくは、デスブレイクの内容も決めたいけど…技名だけってのも寂しいしなー」
鬼と呼ばれる未来の学園にて使用される二つの必殺技が、三島の手で作り出されようとしていた。男子はデスという文字に惹かれやすく、闇属性に惹かれやすい属性を持つ。故に後々黒歴史になりそうな技の名前で考え出すことになったのだ。
一方、来賓席。VIPの席、と言い換えても良いかもしれない。
「…いやー、サッカーって凄いんですねえ…」
こんな暢気なことを言っているのは、大仏みたいな顔と横幅を誇る吉良財閥の会長、吉良星也だ。
「ここまで派手だとは…やはりサッカーにスポンサーを出した方が良さそうですねえ」
財閥の管理者であるが故に、サッカーに関するビジネスを幾つか既に思いついたようだ。その顔には笑みが浮かんでいる。
「…星一郎も、生きていたらサッカーをしたんでしょうかねえ…」
その笑みも、病にて早逝してしまった長男のことを考えてしまい、憂鬱な顔になってしまう。次男である星二郎は病弱だ。こちらもサッカーをすることはないだろう。
「ゴホッ…ああ、私もそう長くはありませんね。せめて星二郎が成人するまで持てば良いのですが…」
星也も病にかかっている。星二郎には移らなかったのはせめてもの救いか。息子の結婚式を見たいと思いつつも、そこまで自分が持たないことは理解している。ならばせめて、星二郎が大人になるまでに大量の遺産と思い出を残してあげたいと思うのは、必然のことだった。
三島くんと吉良星二郎の父親の話。
短くて申し訳ない…