デカグラマトン編の終盤でアインとソフとオウルの3人が『これから』の話をするだけのとりとめのないおはなし

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デカグラマトン編のアイン・ソフ・オウルを見ていたらファイナルファンタジー零式のエンディングが頭を過ったので衝動的に書いてしまいました。某掲示版やpixivに載せたものと同じものになります。

デカグラマトン編のネタバレが含まれているので注意です。




ソフ「ねぇ、これからのこと考えてみない?」

鋼鉄大陸に銃撃と破壊の音が響き渡る。

神を僭称する機械とそれに抗う者達の戦いは今佳境を迎えていた。

そんな戦場から離れた鋼鉄大陸の片隅に3人の少女が倒れ込んでいた。

 

3人の少女、アイン・ソフ・オウルはデカグラマトンへと一矢報いたもののその代償としてその命の灯火が消えようとしていた。

そんな時、ソフがか細い声で2人に話しかけた。

 

「ねぇ、これからのこと考えてみない?」

 

ソフのその提案に2人は驚いたような表情を浮かべるのだが、その表情を見る事は今のソフにはもう出来なかった。

 

「これから?そんな事を考えてももう…」

 

元から気弱だったアインはそんなソフからの提案の意味が出来なかった。

 

「何を言っているんですか、考えるのは自由ですよアイン」

 

そんな泣きそうな顔をしていたアインに対してオウルが答えると、アインの顔に久方ぶりの笑みが浮かぶ。

 

「うん…うんそうだね、楽しい未来のこといっぱい考えちゃいましょう」

 

その言葉を聞いたソフもつられるように笑顔を浮かべる。

 

「じゃあこの戦いが終わったらまず何をする?」

 

「私はお姉様と一緒にキヴォトスを見て回りたいです。も、もちろん戦いに行くんじゃ無くて遊びに行くんですよ?」

 

その答えにオウルは満足げな表情を浮かべる。

 

「それはいいですね、この戦いが終われば私達やお姉様もゆっくりできるでしょうし。そうと決まれば旅の予定をちゃんと作っておきましょうか」

 

「さっすがオウル、そういうところも真面目だね~」

 

「どういう意味ですかソフ、そもそもこういう前準備はしっかりしておくべきです」

 

祭壇で起こっている激闘をBGMにしながら3人はかしましい話を続けていく。先ほどまでの悲壮感は既に無くなっていた。

 

「じゃ、じゃあ、旅が一段落したら次は何をしますか?」

 

「そうですね…」

 

考え込むオウルの脳裏に友達と呼んでくれた少女の顔が一瞬よぎる。

 

「生徒としてアリスと一緒に勉学に勤しむというのはどうでしょう」

 

「ええ~、そうなるとテストとかそういうの受けなくちゃじゃないの?面倒だなぁ」

 

「そもそも何を勉強するんですか?今更他に勉強することなんて思いつきませんよ」

 

「そこまで言わなくてもいいでしょう。学べることなんてたくさんあるでしょうに。例えばどうして花は芽生えて育つのかとか、機械の発明や発展の歴史とか、ね」

 

「まぁ…確かにそれはそれで新鮮かもね」

 

ソフの脳裏には命を賭して種子を自分たちの元に届けてくれたティファレトの事が浮かんでいた。

もっともオウル自身ソフを説き伏せる為にそういう例を出した部分もあるにはあるが。

 

「それじゃあ一通り勉強して…ずっと先は何をしましょうか?」

 

「いやずっと先って言われても具体的に言ってくれないと分からないよアイン」

 

「えっと…10年くらい後とか?」

 

「10年後…そこまで先だと想像もつきませんね」

 

「まっ、10年後だとしてもマルクトお姉様やアインやオウルが一緒なら楽しく過ごせそうだけどね」

 

「そ、そうですね、楽しいに決まっています」

 

「ええ、私もそう思います」

 

3人はそれぞれずっと未来で4人一緒に過ごす姿を夢想していく。そんな夢のような想像をかき立てているとふとソフが声をあげる。

 

「でもさぁ…」

 

「なんですか、私はお姉様達と過ごす未来に想いを馳せているんですから邪魔しないでください」

 

「いや結局未来がどうなっているかなんて分からないじゃん。だから今が続くっていうのも悪くないんじゃないかなーって思ってさ」

 

「あぁ…確かにあなたって私達の中で一番大人らしさから遠いですからね。そう思うのも仕方ないでしょう」

 

「ちょっとそれどういう意味!?」

 

そんなソフとオウルの可愛い口喧嘩をアインは静かに聞き入る。いつの間にか戦火の音は止んでいた。

 

「私…みんなと出会えて本当に良かったです」

 

アインは微笑みながら目を閉じ、二度と目が開く事は無かった。

ソフとオウルも口喧嘩に疲れたのかいつの間にか口を閉じ、二度と口が開く事は無かった。

 

 

 

 

 

迷子の足音消えた、代わりに祈りの唄を

そこで炎になるのだろう、続く者の灯火に

七色の灯火に――

 

 

 

 




『シャーレから連邦生徒会に提出された報告書より抜粋』

以上が鋼鉄大陸におけるデカグラマトンとの戦いの全てである。
歴史は彼女達を置き去りにするのかもしれない。
だが私達は知っている。
彼女達は確かにそこにいた、と。

連邦捜査部S.C.H.A.L.E
担当顧問
〇〇〇〇先生
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