特級呪霊 えんえん少女   作:ぶどうのプレッツェル

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後始末

 

 

 

あのあとだ。

夏油傑が薨星宮(こうせいぐう)から天内理子を連れ、脱出したあとに覚醒した五条悟が薨星宮にカチコミをかけたのだ。

そこで侵入者は五条悟と交戦し、死亡した。のちに、侵入者の名は術師殺し、伏黒甚爾だと判明した。

 

そして五条と夏油は理子と黒井を連れて逃亡したのである。

高専はこれを命令違反とみなし、2人を追跡、しかし特級に近いと言われている2人を捕まえる事は出来ず逃亡を許した。

しかし、天元から直々に許しが出たことで逃亡から戻って来た。

天内と黒井は五条家の預かりとなり、引き取られた。

なお、2人は夜蛾から拳骨を受けたそうだが。

こうして、無事に星漿体護衛任務を終えた2人は日常に戻る。

 

 

◆◆◆◆

 

 

数日後のこと。

 

 

「いっくよー」

 

 

その掛け声と共に五条に向け硝子が鉛筆を、夏油が消しゴムを投げる。

今までならばどちらも無限で止まっていただろう。しかしそれらは、鉛筆が止まり消しゴムがそのまま五条に当たるという結果を齎した。

 

 

「うん、いけるね」

 

「げ、何今の」

 

「術式対象の自動選択か?」

 

「そ、今までマニュアルでやっていたのをオートマにした。呪力の強弱だけじゃなく、質量、速度、形状からも物体の危険度を選別できる」

 

 

鉛筆と消しゴムで手遊びしながらそう答える五条。聞けば、最小限のリソースで術式を出しっぱにし、自己補完の範疇で反転術式も回し続けることで脳のダメージを治すといった事をしているらしい。

 

 

「いやー、にしてもあいつのおかげでこんなことが出来るようになったってのはむかつくな。そういや傑、どうやってあいつから逃げたんだよ。そうほいほい逃げれるやつじゃねえだろ」

 

「たぶん何だが、えんえんトンネルで一度見たデカい招き猫みたいなやつの影響かなと思っているんだ。そいつを見てから、いいことが次々と起こるようになってね」

 

「そんな奴いんの!?一回も見たことないんだけど〜」

 

「かなり特殊な存在だと思うよ。高専で調べてもそれらしい話しは見つからなかったし」

 

 

一緒にその招き猫を見た七海と灰原にはどんな幸運が降り注ぐのだろうか。

 

 

◆◆◆◆

 

 

この年は呪霊の数が多かった。前年に頻発した災害の影響や、毎年のことである初夏の繁忙期、それらが重なり殺人的に忙しい年になった。

 

呪霊を祓う、取り込む。呪霊を祓う、取り込む。呪霊を祓う、取り込む。

 

うん、ゲテモノはいいね。

えんえんトンネルである呪霊を取り込んだことで吐瀉物を拭いた雑巾のような味のする呪霊が美味しく感じるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七海と灰原がボロボロで帰ってきたのはそんな日常が続いたある日だった。




私の解釈では妖怪の取り憑きによる行動は呪霊が憑いたことによる霊障だと思っています
七海の回想で霊障みたいなのがあるのは分かってますし、妖怪ウォッチでの力的にそう考えたほうが納得できるんですよね

ゲテモノを美味しく感じさせたのはあかなめです。
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