勝って、救って、なお後悔を重ねる。
救えなかった命の重みが、掌に焼き付いて離れない。
それでもまた、救うために。守るために。
壊れかけた身体を引きずって、戦い続ける。
報われるかどうかではなく、そう在ると決めたから。
言葉にできない想いを、胸の奥で幾重にも折り畳んでしまいこみ。
伝えないことを選んだ弱さも、貫くと決めた信念も、同じ場所で軋んでいる。
帰る、と言った声は空に溶け。
待っていてくれ、と笑った背中は戻らない。
約束は破られ、残されたのは静かな亡骸。
最後に零れた遅すぎた愛の告白。
言葉を紡ぐ相手は、もういない。
託された思いだけが繋がっていく。