ミニカーの趣味はタイパもコスパも良く、そして自由へ。
■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は西松屋でミニカー話。少しタメになりますw)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
今回は特に季節は関係ありません。
ストーリーのジャンル:真面目だけどほのぼの楽しい会話
(pixivにも同時に投稿)
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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魍魎丸が赤子の子育てで忙しく
日々疲れているので、
代わりに粉ミルクと紙おむつを
買い出しに西松屋にやって来た人見家の姉弟、
神無、神楽、白夜の三人。
外での仕事の帰りに寄っているので
奈落は怒らないだろう。
しまむらのような気品あふれるにおいと
無音の店内。
粉ミルクと紙おむつを手に取った後、
幼児のおもちゃ売り場を三人で見る。
彼女らは生まれながらに人間換算年齢の
その姿と精神のため、
子供時代というものが無い。
完全に子供のように興味を示す訳ではないが、
気になって眺めてしまうのだった。
姉弟たちは子供心を忘れない
大人のようなものなのかもしれない。
見ているのは日本の会社が作っている
質の高いミニカー。
「スポーツカー、かっけえよなぁ」
白夜が感嘆する。
「でもさ、お前くらいの若いやつとかが
乗ってるならいいけど、
おじさんが乗ってたら
なんだかなぁって感じだよなー」
神楽が指摘する。
「それでも欲しいんだって、男は」
「わかるけどさー」
「…ふだん乗れない」
神無も指摘する。
「そうだよ。スポーツカーで
スーパーとか来る奴いねえ。
もう一台日常用に車必要になるじゃん」
「ああー、まぁなー」
白夜も少し合点が行く。
「あまりカッコ良すぎる車乗っても
ガツガツしてる感じで女にモテないぜ?」
神楽が補足する。
「…同感」
無音の中で神無も静かに同意する。
「えー、じゃ、何乗りゃいいんだ?」
「ちょっとだけスポーツカーっぽい
流線型の普通車か
スマートな形の軽自動車かねえ」
「…完全なスポーツカーはダメ」
「そうそう」
姉妹揃って言う。
「でもスポーツカーいいよなぁ」
「ちなみに乗るだけじゃなくて
ミニカーとして置いとくのも
同じようなもんだぜ」
「色は?」
白夜は良い車の選び方に迷っている。
「黒、白、銀のどれかじゃね?」
「…せめて青」
「そうそう」
姉妹が次々に答える。
「てか、買う気なのか?」
神楽が白夜に尋ねる。
「実物買うと高いし、
ミニカー1個買って置いといて
眺めるだけなら、
お金も時間もスペースも
取られなくていい趣味かなと思ってさ。
壊れたり失っても代わりに何か買えるし」
「あ、それならイイねえ」
「…♪」
姉妹が同意する。
結局、白夜は神楽が言った
"ちょっとだけスポーツカーっぽい
流線型の普通車"のミニカーを
粉ミルクと紙おむつと共に買った。
車体の色は部屋のインテリアに
少しだけ映えるように
銀色の物にした。
白夜はその銀色のミニカーを
自室の黒い棚のバイクのミニチュアの隣に置いた。
ときどき眺めると心がやすらぎ落ち着く。
これ以上増える予定は無いため、
とてもお財布に優しく
それでいて心満たされる趣味だった。
姉弟の価値観が彼・彼女らの経済的自由を守っていた。
それはいつかきっと完全な自由へとつながるのだろう。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。