揺蕩う旅人の記   作:篝火サスケ

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4話 相模原・熱海・富士宮(相模原編)

突然だが、みんなは旅行に行くときに何時くらいに家を出るだろうか。

 

渋滞回避で朝が苦手なら10時くらいに行動を開始して昼ご飯を食べに行くこともあるだろう。

私は、渋滞回避のために朝5時くらいに行動して朝ごはんから現地で楽しむ派だ。

 

さて、なんでこんな話をしているかというと…。

 

 

 

 

 

23:45- 浦和駅

 

うぅっ…。深夜テンションなのと普段まだ起きてる時間だから何とかなってるけど、ここから朝までドライブってどうなってるのさ…。

今日は友達に車のチューニングをしたからドライブに行こうと呼び出されたのだ。あいつら、深夜から行くとか元気すぎだろう…。

 

さて、合流までに時間はあるから少し買い物しておこうかな。近くのコンビニに行ってジャスミン茶を1本買っていく。

あとはー、花粉症対策で予備のマスクとティッシュを買い足そうかな。

 

んで、チューニングしたとやらの自慢の車はどこかな?黒の軽としか聞いていないんだよね。メールしよ。

おっ、返信きた。どれどれ…。

 

 

『救急車のそば。喧嘩してて警官が止めてるのが見える。』

 

 

 

やっぱり、深夜って怖いよぉ…!

 

 

 

 

「おまたせ」

「おう、来たか!今日はよろしくな!」

 

車の中には深夜ドライブの発端である伊織がいた。趣味は車や自転車をいじること。そしてドライブ。

今日は車体とかいろいろいじったらしい。ドライブは好きだけど、車のことはそんなに知らないから何をいじったか全くわからなかった。

 

「運転疲れたら交代するからね」

「ありがたいんだけどいろいろいじりすぎたから自分でやるわ。なんかね、つっぱり棒とか取り付けてるから車体が固くなってるんだよね。加速とかも結構違うし」

「なんだ、てか、凪沙はまだ来てないの?」

「来てない、もう時間念だけどなぁ」

「それは仕方ない。今日電車遅延してたから」

 

そうしてしばらく待つこと、着いたらしく伊織が電話していた。そして凪沙の姿はこちらでも視認できた。

 

「よっ、こんばんわー」

「おせーぞ!」

「おひさしぶり」

 

今来たのは凪沙。こいつが件の雑学豊富なやべーやつである。

 

にしても本当に久しぶりだ、6か月ぶりくらいだろうか。

なかなかプライベートが忙しくて会えないんだよね。見た目はあんまり変わんないけど雰囲気が変わった気がする。

 

「お手洗い行きたくなったらコンビニに寄るから早めに声かけてな。あと最初に休憩ついでにコンビニに寄るからよろしく。」

 

 

 

 

 

 

3:00- 相模原

 

久々に会ったので今までにあったことを話しながら、3回くらいコンビニに寄ったあと、神奈川県に入った。

凪沙は後部座席で寝ている。

 

「で、最初はどこに行きたいんだっけ。」

「最初はレトロ自販機がいっぱい並んでるところだな。レトロ自販機好きだから一回行ってみたかったんだよね」

「あー、あそこか。でも埼玉体と遠くない?」

「まあね。でも高速使うと離れているから下道で来たほうがいいんだよな。」

「ほん、そうなんだ」

 

あそこね。動画とか投稿されてて一回行ってみたかったんだよね。

 

「あ、そこじゃない?」

「過ぎちゃったわ。そこから入れるかな?」

「いや…。入れなさそう。グルって一周しよう」

「おっ、ついたのかー?」

 

凪沙も起きたのか。そろそろつくのかな。

 

 

駐車場に着いてから。深夜にもかかわらず同じくらいの男女がレトロ自販機でいろいろなものを買っていた。こんな夜遅くに元気だなぁ。

 

さて、それはさておき。私たちも買おうかな。一回来てみたかったんだよね。

 

「やっとこれた!ありがとー!すごい、動画でよく見たやつがいっぱいある!」

「私も興味あったから来れてよかった。」

「これは懐かしい感じだねー。うどんとかあるよー。」

 

伊織は興奮して写真を撮りまくっている。せっかくだから1枚とっておこうかな。

自販機を見るとうどんやそば、トースターなど珍しいものが多くある。昔のドライバーにはたまらないものなんだろうな。私もこういうのが楽しみではある。

 

「すごいね、ジュースとかおもちゃまであるよ。せっかくならラーメン買おうかな。…あれっ、ここ100円玉しか使えないの?」

「そうだぞー。なにせレトロ自販機は1970年代にはあったからな。だから当時からある100円玉を使わないといけないんだー。両替機で両替しないと…。」

「探せばありそうだけどね。」

 

そうして周囲の両替機を探すとフェンスの奥に両替機があるのが見えた。

 

「あ、この時間、両替機が隣の施設にあるからできないぞ。」

「マジかー。どうするー?」

「近くに自販機があったのでそこで何か買おう。100円の紙パックがあったので400円に両替できる」

「そうするかー」

 

そうして、ココアやお茶、ニンニク黒酢(?)の紙パックジュースを買って大量の100円玉を準備する。

 

「じゃあ、私はラーメン買うね。」

「あたしはうどんかな。」

「んー、アメリカンサンドにしようかな。」

 

伊織のうどんにはあたりで海老天などがあることがあるらしい。今回はなかったのでショックを受けていたが。

凪沙の方はアルミに巻かれたトーストらしく、が入っているらしく大事そうに抱えていた。ニューヨークサンドってなんだ?

 

さて、いざ実食の時。私は醤油ラーメンを手に取る。透き通った醤油スープに結構大きなチャーシュー。昔ながらの醤油ラーメンであった。

 

「「「いただきまーす!」」

 

スープを飲んでみるとすっきりとしながらもコクのある昔ながらの醤油ラーメンだった。麺は昔ながらの感じでスープの味の邪魔をしないでも、確かにラーメンであることを強調している。寒い夜には体の芯から温まってなかなかにおいしい。

 

「うん、昔ながらのラーメンだ」

「こっちのうどんも同じ感じだな」

 

「「で、そっちのニューヨークサンドは?」」

 

気になっていたニューヨークサンドについて凪沙に尋ねてみると食べた切り口を見て。

 

「普通のキチンサンドだなー」

 

「「「なぜにアメリカン?」」」

 

盛大な謎を残したまま食べ進める。その後、みそ汁やポップコーンなども食べた。みそ汁はなんと赤だしと白だその2種類があった。

深夜だったため、ほとんど売り切れが多かったけど、それでも有名なものや楽しめるものが売っていた。

 

そして最後に。おもちゃのガチャガチャ自販機があったので500円したが一人1つ買ってみた。

 

「私はラジカセのちっちゃいのがでた」

「あたしはトランプだな小さいけど全部そろってそうだ」

「私も同じだー。外側のケースの色が違うなー」

 

「「ラジカセが当たり枠か?」」

 

まあ、いろいろあったが旅はまだ始まったばっかりだ。次の目的地も楽しみだな。

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