【完結予定】転生って人の心とかないんか?―有象無象のヒーローごっこ、三歩下がってついといで。 作:まだら模様
(……プロのトップ10、それに死線を越えた隠居人や『元』ヴィランか。あの辺はもう、設計図が血と硝煙で完成されとるさかいな。空写で読むのも一苦労や)
ええでしょう。これが俺の選ぶ、現代ヒーロー社会の「骨組み」の評価や。
一線級のプロ、あるいは一度は設計が壊れながらも「再建」を果たした執念の持ち主たち。
(……正直、彼らの歩んできた道は俺の『雅』な美学とは相容れん泥臭いもんばかりや。でも、その泥の中にこそ、設計図を動かす本当の動力が詰まっとるんかもしれへんな)
忖度なし、敬意(リスペクト)混じりのドブカスな本音で行かせてもらうわ。
プロの看板を背負っとるなら、この程度の批評、笑って流しなはれ。
※本作には筆者独自の解釈および、禪院直哉というキャラクターの視点による評価が多分に含まれます。
原作とは異なる捉え方をする部分もありますが、その違いも含めてお楽しみいただければ幸いです。
キャラの語彙などの崩壊、ストーリー崩壊などの可能性ございます。
ご注意ください。
お気に入り登録、感想、評価付与は直哉が扇子を仰いで雅に「おおきに」と言うかも…?
いや綺麗なドブカス(?)は存在しないかもしれません。
意図的に分析の批評は他人が見る(広まる)批評、評価という設定にしているので評価を見る人のために
地の文の部分だけ標準悟にしているという設定があります。
二十 インゲニウム(飯田天晴)
評価:「設計を継承し、弟の中に生き続ける『規範』や」
(……一度はヴィランに設計を壊されたが、その志を弟が継いだ。個の死を組織(名前)の存続でカバーする……これは血筋を重んじる俺には刺さるわ。飯田くんの中に流れるその『速さへの拘り』、大切にしなはれ)
【総評】継承される設計S。再起の意志A。
【ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ】
二十一 マンダレイ(送崎信乃)
評価:「設計の『中枢』。戦場という混乱をテレパスで統治する女王蜂や」
「テレパス」——複数の人間に直接脳内へ声を届ける。
(……空写で読む彼女の気配は、驚くほど冷静や。数百人のパニックを、自分の声一つで『凪』に変える設計。一方通行の通信やが、情報の伝達速度という意味では俺の投射呪法にも劣らん効率性やな。……ただ、あの猫ポーズの時の気配だけは、羞恥心を設計図から消し去っとるようで気味が悪いわ)
【総評】情報伝達の設計S。統率力A。……三十路を過ぎてのあの衣装、前世の俺なら不敬罪で訴えとるところや。
二十二 ピクシーボブ(香山ピクシ)
評価:「設計の『地形変え』。山そのものを自分の手足にする土木の魔術師や」
「土流」——土を自在に操り、土獣を作る。
(……セメントス先生が『建設』なら、こいつは『蹂躙』やな。自然という設計図を力技で書き換えて、土の獣で面制圧する。空写で情報の流れを追うのが馬鹿馬鹿しくなるほどの物量作戦……。ドブカスに大雑把やが、広域殲滅という意味では理にかなっとるわ)
【総評】地形操作の設計S。婚期への焦りSSS。……俺を捕まえて「可愛い」とか言うんは、設計ミスも甚だしいわ。死にたいんか?
二十三 虎(茶虎柔)
評価:「設計の『肉体改造』。軟体と剛腕を両立させた、最も雅やない格闘家や」
「軟体」——体を紙のように薄く、柔らかく曲げられる。
(……空写で読むと、こいつの気配は一番捉えにくい。関節という設計の『節』を無視して動くさかいな。筋肉の塊でありながら、攻撃を受け流すその設計は、前世の脳筋連中には真似できん洗練された技術や。……ただ、その見た目と『虎』という名前の乖離……ドブカスにパンチが効きすぎやろ)
【総評】近接格闘の設計A。回避能力S。武闘派としての格は認めるが、その衣装で俺の視界に入るな。
二十四 ラグドール(知床知)
評価:「設計の『観測』。……かつて最強の目(サーチ)を持ち、今は最強の心を持っとる女や」
「サーチ」——最大100人の情報を把握し、弱点まで見抜く。(※現在は消失)
(……かつての彼女の設計は、俺の『空写』の上位互換と言ってもええ。情報の収集効率、分析速度。文字通りの『完成形』やった。……それをオール・フォー・ワンに奪われた時の、あの設計図が真っ白になった気配。ドブカスに胸糞が悪かったわ)
でもな、個性を失ってもなお、事務方としてチームの『目』であり続けようとする今の気配。
(……壊れた設計図を捨てずに、新しい役割(プログラム)を書き加えた。その不屈の精神……雅やないかもしれんが、一人の人間としての設計強度は、以前より増しとるように見えるわ)
【総評】観測設計の元・極致SSS。不屈の再建能力S。……その明るすぎる気配、少しは俺に分けてほしいわ。
二十五 キャプテン・セレブリティ(クリストファー・スカイライン)
評価:「設計の『出力』は最高峰。……中身の『不細工さ』を愛で塗り潰した男や」
「飛行」と「熱力学的防護(バリア)」——。
(……空写で読んだ時、その気配の『分厚さ』に呆れたわ。他者の攻撃を無効化し、巨大な巡視船すら持ち上げる。設計図のスペックだけで言えば、オールマイトに最も近い位置におったんやな、この男は。……ただ、その私生活のドブカスな乱れ具合。雅の欠片もないわ)
でもな、日本の空でスカイスクローラーらと出会い、自分の「傲慢な設計」を「守るための盾」に作り変えた。
(……最初はただの目立ちたがりやったが、最後は自分の体を犠牲にしてでも市民を支える『本物の英雄』の気配になった。不細工な私生活を、戦場での気高い一秒で相殺した。……認めんこともない、アメリカの誇りやな)
【総評】物理出力の極致SSS。女性関係の不細工さG。……日本で更生して帰国したその設計、奥さんに感謝しなはれ。
二十六 スカイスクローラー(灰廻航一)
評価:「設計の『勘違い』が、世界を救う『スライド(滑走)』へと進化した奇跡や」
「滑走」——三点接地で滑る。
(……最初はただの「三点接地で地面を滑るだけ」の、ドブカスに地味な設計やと思っとった。個性の使い道を見誤り、ただのボランティアで満足しとった『持たざる者』。……でもな、こいつの本当の設計は、滑るスピードやなくて、その『加速』と『空中浮遊』への転換やったわけや)
死柄木やオール・フォー・ワンが現れる前の裏側で、たった一人で「絶望」を押し止めたその執念。
(……空写で辿る彼の軌跡は、まさに『泥の中の光』や。正規のヒーローやない「ヴィジランテ」という不安定な立場でありながら、アメリカのトップ(C.C)を救い、街を守り抜いた。……最後にはアメリカで、スターアンドストライプに並ぶほどの『英雄』として設計図を書き直した。……雅やないが、これほど劇的な『修正(リライト)』、見たことないわ)
【総評】移動・加速の応用力S。初期設計の地味さD。……パーカーのフードを被って戦うその美学、少しだけ教えてほしいわ。
二十七 ナックルダスター(岩谷軍児)
評価:「設計の『喪失』を、暴力という名の技術(アート)で補填した狂人や」
かつての個性「高速移動(オーバークロック)」——。
(……俺の『投射呪法』にも通じる、思考を加速させる極致の設計。それを奪われた時、普通の人間なら設計図ごと破り捨てて絶望するやろう。……でもな、この男は違った。奪われた穴を、ステロイドと、鎮痛剤と、そして長年培った『格闘理論』という泥臭いパーツで埋め直したんや)
「見えへんなら、予測して殴ればええ」。
(……言葉にすれば簡単やが、空写で見る彼の動きは、相手の『一秒』を呼吸の乱れや重心の移動から逆算しとる。個性が無いことを前提にした、対ヴィラン専用の『殺戮設計』。ドブカスに不細工で、血生臭い。……でもな、その拳には、洗練されたプロには出せん『重み』が宿っとるわ)
娘を救うため、街のゴミを掃除するために、自分の体をボロ雑巾のように使い倒す設計。
(……「ヒーロー」という名前を捨てて、「自警(ヴィジランテ)」という闇に潜むことで、誰よりも真っ当に誰かを守ろうとしとった。前世の『持たざる者(パパ黒)』に近い、天与の暴虐にも似た気配を感じるわ。……雅やないが、その生き様、嫌いではないわ)
【総評】戦闘技術の再構築S。自己破壊的な設計強度SSS。……その拳の硬さ、俺の投射呪法の『一秒』でも防ぎきれるか怪しいわ。
二十八 ジェントル・クリミナル & ラブラバ(※現ヒーローではない。ヒーロー候補)
評価:「設計の『失敗作』が、最終回で世界を繋ぎ止めた最高の『余り物』や」
「弾力」と「愛」。
(……かつて社会から弾き出されたドブカスな落ちこぼれが、最後の一線で雄英の墜落を防いだ。……ラブラバの『愛』による出力強化という、あまりに雅やない、でもあまりに純粋なシステム。……失敗した設計図でも、描き直せば世界を救えるんやなと、正直少しだけ感動したわ。……少しだけな!)
【総評】再起設計S。ラブラバのハッキング能力SSS。……末永く爆発しなはれ。
(……ふぅ。プロのトップ層を読み解くと、彼らは皆、自分の『欠点』や『過去の失敗』すらも設計の一部に組み込んで戦っとるのが分かるわ。
特にジェントル。一度は壊れた設計図を、たった一人の愛と、たった一つの矜持で繋ぎ直した。雅やないかもしれんが、その『強さ』は本物や。
……さて。
これだけプロを並べたら、もう評価する相手はおらんやろ。
これ以上アイツらに時間を割くのは、俺の最高の設計図を完成させる邪魔や。
砂藤くん。
このリスト、ベストジーニストに見つかったら『君の髪型は雅じゃない』とか説教されそうやから、隠しといてな。
いつまでも他人の批評ばっかりしとるほど、俺は暇やないさかいな
ほな、またな。)
(……ふぅ。一通り書き出してみて、改めて思い知らされたわ。
プロの設計図っちゅーのは、ただ個性が強いだけやない。
ベストジーニストのように欠点を美学で塗り潰し、エッジショットのように命を削って他者を活かし、ジェントルのように一度捨てた夢を泥の中で拾い上げる。
綺麗なだけの設計図なんて、現場の最前線では何の役にも立たん。
ボロボロに破れ、血に濡れて、それでも『ここだけは譲れん』と書き殴った最後の一行。
それが、彼らをヒーローたらしめとる本当の設計(アーキテクチャ)なんやろな。
……まあ、俺の『投射呪法』は最初から完璧な設計図やから、そんな苦労は必要ないんやけどな!)