「天音さん、今のタイミングで注文するんですか……」
「え?駄目だった?」
「いや、いいんですけど……はぁ……」
あからさまに呆れたような雰囲気を出しながら大将と呼ばれた男はそばを茹で始める。
その手つきは洗礼されており、作る腕に一切の迷いと無駄がない。
「はい、先程ので気分を害されたのでトッピングを減らしますね。」
「たいしょー!?それはちょっと酷くないかい!?」
「これでも優しい物ですよ、普段は無料で大盛にしていたものを通常の量にしただけなんですから。本来ならもっと減らしいつもありがとうたいしょー!」……」
またもや発言の邪魔をされた大将は、かけそばのなかのつゆを少々減らす。と言ってもこれも本来の量に戻しているだけなので別に詐欺をしているわけではない。正規に戻しただけだ。
「たいしょー!?それまで減らされたら僕は何を楽しみに生きていけばいいんだい!?」
「これが本来のかけそばの量です。反省してください。」
今はお客さんもそれなりにいない深夜帯なのでこうやって、常連と喋っているが普段は……普段は「普段から人は少ないでしょ?」……
「……」
「ごめんって大将、ちょっとからかっただけだからさ?少し多めに払うから許してよ~!」
「はぁ……お代はいつも通りでいいですよ。それにどうせ客も普段から少ないのは事実ですし。
はい、かけそばです。量はいつも通りなのでちゃんと食べてくださいね。」
「っよ、大将!流石わかってるね~!」
「はぁ……」
もちろん、お客さんはこの人だけではない。正確には、この世界の人だけではない。
「|にひてもたいひょー、あのひほたひはまだなの?《にしてもたいしょー、あの人たちはまだなの?》」
「天音さんせめて食べ終わってから喋りませんか?あと、あの人たちは来ませんよ。まだ遡行の粒子が溜まっていませんから。」
「はふっ……大将のその力も不思議なもんだよね。勝手に発動したと思えば別の世界……言ってしまえば、アニメやゲーム、パラレルにいる人物や感情を持つ存在を一時的にこの世界に居らせることができるんだから。」
「ええ、本当に面倒な能力ですよ。おかげで好きに寝れやしません。」
溜息を吐きながら、厨房の方にある椅子に腰かける。
遡行の粒子……は簡単にいうと力の源と思っていただければいい。
そんな魔法の力を持つ大将は、この蕎麦屋でそばを作るのと同時に、あることを行っている。
「それで天音さん、今日はどのような件できたのですか?」
「僕はただそばを食べに来ただけだけど?最近残業が続くせいで夜ご飯が中々作れなくてね~。だからこうやって大将にお世話になってるって訳!」
「さいですか……」
この蕎麦屋に来る人は大なり小なり悩みを持っている人が多い……目の前の例外を除いて。
そんな悩みを聞き、相談に乗るという事をしている。自己満でしかないが、これで気が楽になってくれる人がいると信じて行っている。
「っよし!大将ごちそうさま!また明日も来るねー!」
そう言って天音と呼ばれている男が席を立つなり、金だけを置いてすぐにどこかに出て行ってしまった。
「……あの人はもう少し静かに行動できないのでしょうかね……」
そんな愚痴を大将は吐きながら、次のそばを作るための材料を買いに出かけて行った。
完全なる自己満です。
基本はブルアカ、ステラソラのキャラを中心に様々なキャラクターでこれを書いていきたいと思っていますので、是非見てみたいキャラクターなどいましたら言ってください。
解釈違いなどがあるかもしれませんが、気に入ってくれた方がいたら幸いです。