俺の名前はカイト。職業は、ホロライブに新設された「慰安部署」の一員だ。普段はホロライブメンバーの家事を手伝ったり、料理を作ったり、そして――まあ、彼女たちの「特別な要望」にも応えたりする。俺が普通の男と違うのは、俺がインキュバスであること。そして、この世界では珍しく、性欲がちゃんとあるってことだ。年齢だって自由に変えられるから、相手の好みに合わせて20代の青年にも、30代の落ち着いた男にもなれる。便利な体質だよ、ホント。
今日の仕事は、ホロライブ3期生・宝鐘マリンの家を訪れること。彼女は「船長」と呼ばれ、豪快で少しお茶目な性格で有名だ。俺がインターホンを鳴らすと、ドアが勢いよく開いた。
「うおおおおおお! キミが噂の慰安部署の子かぁ!?」
マリンは目をキラキラさせながら俺をまじまじと見つめてきた。赤いコートと髪が彼女のエネルギッシュな雰囲気を際立たせている。
「うわっ、ホントに男だ! しかもカッコいい! やばい、やばいって!」
「えっと、初めまして。カイトです。よろしくお願いします」
俺は軽く頭を下げて挨拶したけど、マリンはもう俺の周りをぐるぐる回りながら興奮を抑えきれていない様子だった。
「ねえねえ! ちょっと待って! 男の人ってこんな近くで見れるなんて夢みたいなんだけど! ねえ、触ってもいい? ちょっとだけ! 肩とかでいいから!」
彼女の声は完全にハイテンションで、手が俺の肩に伸びてくる。まあ、この反応は慣れっこなんだけど。
「家事とか料理とか、まずそっちを片付けてからでいいかな?」
俺が冷静に提案すると、マリンは「うっそ、まじめかよ!」と笑いながら手を引っ込めた。
「でもさ、カイト君ってさ、噂で聞きましたよ? 性欲ある男なんだって? この世界でそんなの奇跡すぎるんですけど!」
「まあ、そういう体質だからね。インキュバスだし」
俺がさらっと言うと、マリンは目を丸くして口を開けたまま固まった。
「インキュバス!? え、待って、マジで!? それってつまり、マリンのこと誘惑しちゃう系!?」
「いや、仕事中はしないよ。必要なときだけね」
俺が苦笑すると、彼女は「ふぁー! 冷静に返すとかズルいって!」と頬を膨らませた。
その後、俺はマリンの家のキッチンで料理を始めた。彼女はカウンターに肘をついて、俺の手元をじーっと見つめてくる。
「男の人が料理してる姿って、こんな貴重なものなんだ…。ねえ、カイト君、シャツの袖まくってもいい? その、腕とか見たいな…」
「料理終わったらね」
俺がそう返すと、彼女は「船長を焦らすなんて罪深い男ですね!」と冗談っぽく笑った。
料理が完成し、テーブルに並べると、マリンは目を輝かせて「うわっ、めっちゃ美味しそう! カイト君、最高かよ!」と叫んだ。そして一口食べた瞬間、
「これ、ヤバい。胃袋つかまれた。結婚してほしいレベルなんですけど!」
「それはちょっと早いかな」
俺が笑うと、彼女は顔を赤くして「うそ、冗談だから! ……半分本気だけど」と呟いた。
食事が終わり、片付けをしていると、マリンが急にそわそわし始めた。
「ねえ、カイト君。あのさ、慰安部署の仕事って…その、家事以外にもありますよね?」
彼女の声が少し震えてる。俺は振り返って、静かに尋ねた。
「マリン、何か用があるなら言ってくれればいいよ」
すると彼女は目を逸らしながら、
「や、やっぱり男の人って貴重だしさ! ちょっとだけ…その、近くにいてほしいなって…」
その言葉に、俺は小さく微笑んだ。
「了解。船長の命令なら、従うしかないよね」
その日から、俺とマリンの奇妙な関係が始まった。彼女にとっては「珍しい男」への好奇心と興奮が、俺にとっては「仕事」として彼女に応える日常。でも、どこかで俺も、この賑やかな船長との時間が嫌いじゃないな、と思い始めていた。
ホロライブ×貞操観念逆転物無くて困ってるので書いてください!