オラリオに寄生生物が降り立つのは間違っている   作:寝心地

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第17話

「神様…………まだ帰って来ない…………」

 

ヘスティアが本拠を飛び出し3日が経った、その間ベルはダンジョンに行ったり寄生生物を殺したりと忙しくしていた。

 

そんな感じであっという間に3日が経ちベルもそろそろ危機感を持ち始めた。

 

「探しに行った方が良いよね?」

 

ベルは誰に言うでもなくそう呟き街を歩くが当てもない為適当にぶらつくだけに留まる。

 

「う〜ん、ミギー神様何処に居るか分からない?」

 

「私は神や人間の気配を感知するのは不得意だ、それと」

 

「ん?」

 

「仲間だ、距離にして約150m、人間に食事している所を見つかりでもしたのかかなり強い殺気を放っている」

 

「何処!?」

 

「次の左の角を曲がれ、その先50mだ」

 

ベルはミギーの指示に従い走った。

 


 

ヘスティアはこの3日間ヘファイストスの本拠でダラダラ過ごしていた。

 

「あんた、良い加減自分の本拠に帰りなさいよ」

 

呆れ顔でヘファイストスは良いヘスティアも分かってはいたが別れ方が別れ方なだけに中々帰る勇気が無かった。

 

「もう良い加減仲直りしなさい」

 

ヘファイストスにそう言われ半ば追い出される形で【ヘファイストス・ファミリア】の本拠を出たヘスティアはそれでも帰る勇気が無くわざと遠回りしながら帰路に着いていた。

 

そんな気持ちが裏目に出たのか道中人が蹲っている現場に居合わせたヘスティアは何事かとその人物に近付いた。

 

グジュ グジュ グジュ

 

と変な音が響いたがヘスティアは特に気にすること無くその人物に声を掛けた。

 

「君、大丈夫かい?具合でも悪いのかい?」

 

ヘスティアが声を掛けた人物がゆっくりと振り返る、そこにあったのは普通の人間の顔では無く何とも言い難い異形の顔だった。

 

「人間…………いや、神か…………こんな暗所にも来るとは、口を封じておこう」

 

「ヒッ!!」

 

ヘスティアは恐怖で腰を抜かし寄生生物はそんなヘスティアに刃を振り下ろす。

 

「神様!!」

 

そこにベルが駆け付けベルの腕からミギーが体を伸ばしヘスティアに迫っていた寄生生物の刃を弾く。

 

「同種?いや、人間?」

 

「ミギーちょっと待ってて」

 

「あまり時間を掛けるなよ」

 

ベルはヘスティアに怪我がないかしゃがみ込むヘスティアを観察する。

 

「ケガは無いですね。良かった」

 

「ベル君」

 

「神様、ごめんなさい」

 

「え?」

 

「僕は…………その、えっと…………何というか、怒らせるつもりは無かったんです。ただ…………えっと」

 

しどろもどろになるベルにヘスティアは優しく抱擁する。

 

(ベル君は確かに強くなった、心も体も、でも変わらない事もある。変わってしまった事よりこれ以上変わらない様に見てあげるのが僕の役目だったんだ)

 

「頑張って、ベル君」

 

「神様…………はい、ありがとうございます」

 

ベルは立ち上がりミギーと共に寄生生物の首を跳ねた。

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