見たい所を書きたいので短編にしました。

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同じの投稿してたけど、書きたいところまでまで連載するの無理だったので短編にしてみたいところだけ書きました。

時系列は考えてないです。


過去は消えない

 

 

 

 

″火事が最近アビドスで多発しているの?″

 

先生はアビドスに訪れていた、内容は最近アビドス各地で起こる原因不明の火事である。

 

「うへぇーそうなんだよ先生、おじさんがパトロールしてもなんで火事になるのか分からなくてさー。だから、先生も協力してくれる?」

 

″もちろん、いいよ″

 

「ん、ありがとう先生」

「ありがとうございます!先生!」

「先生が協力してくれるのはありがたいけど、どうやって探すの?」

「確かにそうですね♤」

 

″まずは、今わかってる情報はあるかな?″

 

「ん、夜によく火事が起こってる」

 

″夜?″

 

「シロコちゃんのゆう通り、朝には火事は起きてないんだよね」

 

「あ!あと炎が″青″色だったよ!」

 

「蒼炎って感じでしたね」

 

″情報ありがとう、今日から一緒に探していこうか″

 

 

 

先生とホシノ達は、アビドスを回っていた。だが、火事が起きる事はなく平穏な夜だなと思っていた。その時、前方で不審な人物を見つける。先生達はとりあえず話だけでも聞こうと近づく。

 

″ちょっといいかな?、ここら辺で最近火事が起きているんだけど何か知らないかな?″

 

「…火事ね、それってよ、こんな色だったか?」

 

その男から″蒼炎″が吹き上がると同時に先生に襲い掛かるが、ホシノが前にでて、それを防ぎ、他のメンバーもその男に発泡するが、それを炎で燃やして防いでしまう。

 

「危なかったね〜先生…で?犯人は君だね?」

 

「ん、見つけた」

「やっと見つけたわ!」

「…自ら炎を操っているんでしょうか?♤」

 

「皆さん!気をつけてください!」

 

通信から、アヤネが警戒する様に話す。

 

「私も何かできる事はないかと思って、調べてみました。そしたら、七囚人の中にいました。″蒼炎の炎″通称荼毘。蒼炎を操る事ができ、被害は一夜にして町を燃やし尽くすこともできるそうです!まさか、脱獄していたなんて…」

 

″!ありがとうアヤネ、皆んな気を付けて!来るよ!″

 

「やっと先生が来たか…お前が来たら今現状もう火をつける必要も戦う必要もねぇ、今は引いてやるよ」

 

「させると思う?」

 

「そうか?ならお前の後輩が死ぬがいいのか?ホシノ」

 

「!!ック!」

 

荼毘はシロコ達に向けて、蒼炎を放つ。ホシノはそれを盾で防ぎ、晴れた頃には荼毘は消えていた。

 

「ん、ありがとうホシノ先輩」

″助かったよ、ホシノ″

「…」

「どうしたの?ホシノ先輩?」

「ホシノ先輩?」

 

「…うへぇ〜何でもないよ、いやー取り逃しちゃったね」

 

″しょうがないね、でも、誰が火を付けていたかはしれたからいいと思うけどね、…でも、私が来たから今現状は火をつける必要はないって言っていたけど、もしかして私は誘き寄せられたのかな″

 

「…その可能性もありますね、ですが、今は帰還しましょう♧」

 

 

 

 

 

 

逃げた荼毘は思考する。先にあった先生の存在と…ホシノについて。

 

「…遂に先生が来たか、連邦生徒会長直々に呼んだ外から来た大人、注目度は計り知れねぇ、結構な数の問題も解決した。

アビドスはこのキヴォトスに注目される。その時は、ホシノ一緒に踊ってくれよ?」

 

 

 

「地獄でな」

 

 

 

 

 

___________________________________________

 

 

 

 

ホシノside

 

炎は好きではない、炎を見ると昔の″同級生″を思い出すからだ。先輩を殺した同級生。私自身が殺した同級生を。名前は″燈矢″今になってまた思い出すのは今日の夜の出来事であるのわかってる。

 

荼毘って男も炎を操っていた。燈矢も炎を操れた。でも、燈矢の炎は赤だったあんな蒼くなかった。あんな髪も黒くなかった彼奴は白だったから。それに、継ぎ接ぎでもなかった。

 

今になって、思い出しているのは、きっと私が過去から抜け出せていなんだろう。本当は気づいている。燈矢はユメ先輩を慕ってた、もちろん私も、だから、そんな燈矢がユメ先輩を殺した訳はないって。

 

でも、あの時の私は冷静じゃなかった。先輩と喧嘩…私が一方的に怒ってしまった。燈矢は私に怒ってユメ先輩を追って行ったけど。

 

その日から先輩は来なくなった。喧嘩した日は燈矢は家まで送ったらしいけど。その後は知らないから、誰もユメ先輩の行方がわからなくなった。明日には来るだろうって思っていたのに…。

 

数日経っても先輩は来なかった。だから、探しに出た。燈矢と手分けして探した。だから、先に見つけたのは燈矢だったんだろう。でも見てしまった。燈矢がユメ先輩を焼いている所を。

 

私は激昂して、殺そうとした。でも、燈矢は私を見て殺す目をしていた。激しい戦闘の末に、燈矢の火が強くなりすぎて近づけなかった。だから、私はユメ先輩の盾を持って逃げた。逃げるしかなかった…。

 

次の日に行ってみたら、焼けた跡が広がっていて、そこには骨があった。でも、私には分かったこれは燈矢だって。

 

私のせいでユメ先輩も燈矢も死んだ。燈矢は何も悪くなかった。

 

罪は消えない。

 

 

 

 

____________________________________

 

 

 

 

 

先生side

 

″アロナ、プラナ何か情報はあるかな?″

 

「すいません、私もあらゆる情報を探しましたが、アヤネさんが言った情報以外何もありません。意図的に消された様な感じもします!」

 

「先輩と同じです」

 

″そっか、わかったよ。ありがとうアロナ、プラナ″

 

「いえ!これぐらいお安いご用です!」

 

″…また、少し探してみよう。話を聞けば何かわかるかもしれないし。

 

先生は荼毘について調べようと1人でアビドスに赴いていた。

 

 

″えーと、この辺りも火事があったはず…″

 

「こんな夜に1人で散歩か?」

 

″!!″

 

先生が後ろを見ると昨日出会った荼毘がいた。先生は警戒したが、荼毘は手を上げて殺す気は無いことを示してきた。

 

「…殺す気は今はねぇよ、…少し話をしに来ただけだ」

 

″…話とは?″

 

「あぁ、いや話じゃないか、警告だ、俺はあと数日後このアビドス一帯を火の海で沈める」

 

″!そんな事をしたら!″

「大勢死ぬだろうな?」

 

荼毘はニヤニヤと笑いながら話す。

 

″…なんで、私にそんな事を話すの?″

 

「準備した方がいいだろ?他の学園にも協力を要請しといた方がいいだろうな」

 

″君は何がしたいの?″

 

「…さぁな、教えるわけねぇだろ…じゃあな、次会う時は殺す」

 

荼毘はそのまま、先生に背を向け去っていく。先生はただその後ろ姿を見ることしかできなかった。

 

 

_______________________________________________

 

何処か薄暗いビルの中荼毘はある人物と会っていた。

 

「よぉ、黒服」

 

「えぇ、お久しぶりです燈矢さん」

 

黒服と呼ばれた男は、荼毘に軽く挨拶をする。

 

「今は荼毘で通してる、お前もそっちで呼べ」

 

「それで、どうしたのですか?」

 

「…数日後アビドス一帯を火で焼き尽くす、その時に使えなくてもいいから部下をよこせ。足止めがいるんでな」

 

「…それの対価としては?」

 

「ないな」

 

「…ククッ、初めてですよ、私と契約するのに何も用意していなのは、いいでしょう。貴方がどこまで行けるか私としても興味深いです。当日に使える者を用意しておきます。」

 

「…そうか、話は終わりだじゃあな黒服」

 

「えぇ、さようなら。偏執狂の死炎、荼毘」

 

 

____________________________________________

 

 

 

 

 

 

先生side

 

あの日、荼毘の警告から私は他の学園にも協力を呼びかけることにした。荼毘が本気ならアビドスが一面火の海になってしまうのを防ぐためにも。まずはトリニティに来ていた。

 

″…だから、手を貸してくれないかな?″

 

「ふむ、私はいいと思うが」

 

「先生の頼みだしいいよー!☆ナギちゃんもいいよね?」

 

「えぇ、もちろんです。」

 

″ありがとう!消化活動に当たってもらうんだけど、その時にはゲヘナの子達もいるからね″

 

「ゲヘナですか?」

 

″うん、これから頼みにいくんだ。協力してくれるかは分からないけどでもきっと協力してくれると思うから″

 

「わかりました。ミカさんが暴れない様見張っておきますね」

 

「ちょっとー!どうゆうことナギちゃん!いくら私でも時と場所ぐらい考えれるよ!」

 

「…まぁ、こちらで見張っておくよ先生」

 

「セイアちゃんまで!」

 

 

先生は軽く雑談をした後、その足でゲヘナに向かう。ヒナ達にも協力してもらおうと、話をした時ヒナは悲しい目をした。

 

「…えぇ、その話うけるわ」

 

″ありがとう…どうしたの?ヒナ″

 

「…いえ、いや先生には話しておくわ私の友達の話」

 

ヒナは一呼吸をおいて、過去の話をする。

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

「小鳥遊ホシノには同級生がいたの。名前は轟燈矢」

 

″いたって事は…今はもう…″

 

「…えぇ、もう死んでいるわ」

 

″!!…そんな…″

 

「…彼とは友達だったわ、本当はゲヘナに入学する予定だったけど、アビドスに遊びに行って。尊敬できる先輩を見つけたって言ってってきてそのまま、アビドスに入学した。」

 

__________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒナ!聞いてくれ、俺アビドスに入学する!」

 

「…急になんで?」

 

「アビドスにいる先輩なんだけど、すげぇ人なんだ!誰かの為に頑張れる人だから、俺もあの人からもっと学んだいきたいんだ」

 

「…えぇ、わかった。貴方の選択だからね。引き止める様な事はしないわ」

 

「…ごめんな、でも連絡はするから!」

 

「ふふ、えぇわかったわ」

 

それから、燈矢は毎日今日あったことを話してきたっけ。感じの悪い同級生かと思ったらいい奴だったとか…

先輩が意外とポンコツだったとか

でも、毎日楽しそうに話してたのを覚えてる。

 

だけどある日から、連絡がぱったり来なくなった。

 

最初は連絡が来ない日もあると思った、でも、違った1週間過ぎてから私はおかしいと思って、アビドスに行って当時の小鳥遊ホシノに話を聞きに行った。

 

そこで燈矢は死んだ事を知った。私はその時、小鳥遊ホシノに激昂したのは忘れてない。

なんで死んだのかはまだわかっていなかった、でも私はその時感じてる思いを小鳥遊ホシノにぶつけてしまった。

 

 

__________________________________

 

 

話を終えたヒナは少し涙ぐんでいた。

 

「…ごめんなさい、先生。関係の無い話をしてしまって…」

 

″…辛い話をさせて、ごめんねヒナ″

 

「先生が謝る事じゃない!…燈矢はアビドスが好きだったから。だから協力する燈矢の為にも」

 

″…そうだね、私もアビドスを守るよ″

 

その後、先生はミレニアムにも頼み、C&C達にも協力を要請した。

 

 

 

 

______________________________________

 

 

 

 

 

荼毘side

 

 

「こっからならよく見えるな…おぉ、随分と多いな。まぁ、いいか

ユメ先輩…見ててくれよ。彼奴が死ぬ所を。俺が必ず燃やしてやるよ」

 

「…」

 

「…使える奴って言ったが、キメェ奴だなお前」

 

荼毘の前には脳みそが剥き出しの化け物、通称脳無。黒服とマエストロの合作であり、量産は難しく2体が限界であった。基本的に荼毘の命令に従う。

 

「まぁ、役に立つならそれでいい。しっかり働けよ。…

さて、始めるか」

 

__________________________________

 

 

先生side

 

″よし、皆んな配置についた、あとはどこから来るか…″

 

その時、突然煙が上がってくるその煙は周りから漂って来ていた。

 

″!?どうして!?荼毘は何処にも姿を現していないのに!どうやって炎を…″

 

「先生!大丈夫!?」

 

″あぁ、ホシノ。うん私は大丈夫それより、荼毘を探しに行こう。

 

「早く行こう!アビドスを守らないと!」

 

「ここにいたか」

 

私とホシノが声が聞こえた方を見ると、燃えている建物の上に荼毘がいた。その手に缶を持っていた。

 

「!荼毘!」

 

「…ひでぇな、そんな名前で呼ぶなよ」

 

荼毘は缶から出る液体を自身の頭にかける。すると、髪の色が黒から白に変わる。

 

 

「燈矢って立派な名前があるんだからよ」

 

時が止まった様な感覚がした。

 

何を…いってる?、燈矢、ヒナから聞いた私がキヴォトスに来る前に死んでしまった生徒。ホシノの同級生…まて、ならホシノなら何か知っているはず。

 

「ホシ…」

 

その時のホシノは浅く呼吸を繰り返していて、目の終点があっていなく。まるで、信じられないものを見るかの様な目をしていた。

 

 

___________________________________

 

 

ホシノside

 

 

 

 

「燈矢って立派な名前があるんだからよ」

 

「…え?」

 

私は理解が追いつかなかった。だって、燈矢は死んだはずだった。

 

「同級生なら、気づいてくれると思ったんだがな…もう忘れちまったか?」

 

違う、忘れるわけない。

 

「俺は生きていた!…だから一度アビドスに帰ってお前を見た…ユメ先輩の真似事をしているお前は心底気持ち悪かった!!」

 

「っっ!」

 

「お前がカイザーに捕まった時、死んじまわねぇか肝を冷やした!!」

 

「念願の先輩はさぞや気分が重かったろ?」

 

「後輩との日常は心が洗われただろ?」

 

「先生との時間は過去の時間を忘れさせてくれただろ!?」

 

「未来に目を向けていれば正しくあれると思っただろ!?」

 

「知らねぇ様だから教えてやるよ!!!」

 

 

 

 

 

 

「過去は消えない」

 

 

 

 

 

 

「ザ!自業自得だぜ!!!」

 

″!ホシノ!″

 

「わた、私は…忘れたことなんか…」

 

″ホシノ!!構えて!!″

 

「さぁ、一緒に落ちよう!!小鳥遊ホシノ!!!!」

 

″ホシノ!!″

 

「地獄で俺と踊ろうぜ!?なぁ!」

 

「ホシノ!!」

 

「あ…あ…」

 

″ホシノ!!″

 

「今日まで生きてくれてありがとう!ホシノ!!!」

 

蒼炎を纏い、私に向かってくる。

 

″ホシノ!動いて!!″

 

「あ…」

 

 

 

 

 

 

ドガアアアアアアアアアアアアン

 

 

 

 

「…久しぶり、燈矢」

 

「ヒナ〜!!」

 

気がつけば私の目の前には私の代わりに、ヒナちゃんが防いでくれていた。

 

 

 

 

__________________________________

 

 

ヒナside

 

 

燈矢の為に、ここを守りに来たのに。私は今何故燈矢と戦っているの。

 

 

「お前も、久しぶりだな?ヒナ」

 

「…ええ、久しぶり。生きていたのなら連絡して」

 

「あぁ、悪かったな!」

 

燈矢は、ヒナに向けて蒼炎を火柱の様に向けて放つが、ヒナはそれを避け、燈矢に向け、撃ち続ける。

 

「危ねぇな!殺す気か?」

 

「貴方もね」

 

「なぁ!、退いてくれヒナ!俺はただホシノを殺したいだけなんだよ」

 

燈矢は私を見つめながら話す。同じ燈矢なのに違う。何があったかなんて言わなくてもわかる。

…私にできる事…。

 

「それは出来ないわ、…貴方はここで止める」

 

「…そうか、じゃあ…死ね!!」

 

燈矢は蒼炎を纏い殴りかかってくる。でもね…

 

「私はその程度負ける訳にはいかないの」

 

私の弾丸は燈矢には届かない、全て熱で溶けてしまう、だけどその熱をいつまでも保てる訳ないその隙をついて、燈矢を無力化する!。

 

「…私のする事は時間稼ぎ」

 

「…ちっ、めんどくせぇ」

 

小鳥遊ホシノが、正気に戻れば確実に勝てるはず。だからそれまで私が持ち堪える。

 

 

 

 

 

 

 

__________________________________

 

 

 

″ホシノ!しっかりして!″

 

先生は座り込んで俯いてしまっている、ホシノを揺さぶっていた。

 

「…先生」

 

ホシノは顔をあげ先生を見て伝える。

 

「…燈矢は何も悪くないよ…私が死ねば解決する…」

 

″…ホシノ″

 

だが、ホシノは何もかも諦めていた。

 

何も悪くない、自身が悪いのに、先輩の死を燈矢のせいにして、燃えている燈矢を見殺しにして逃げた。

そんな同級生が生きていた。自分を殺す為だけに来たのだとアレで分かった。

ホシノは殺されてもいいと思ってしまった。

全ては自分の所為だと。

 

″…ホシノのよく聞いて″

 

「…」

 

″確かに、ホシノのやった事はあまり良くないかもしれない。でもホシノはそれが悪い事だって分かってるじゃないか。

誰にだって間違える事もある。でも、ホシノは1人じゃない。シロコ、セリカ、アヤネ、ノノミ…私もいる。″

″……それにね、ホシノ″

 

先生は、両肩を優しく掴み目を見て話す。

 

″ホシノがいなくなったら、みんなが悲しむ″

 

「……」

 

″シロコはきっと、何も言わずに探し続ける。

セリカは怒りながら泣く。

アヤネは自分を責める。

ノノミは……きっと笑えなくなる。″

 

ホシノの肩が、びくりと震えた。

 

″そして私は——″

 

先生は一度言葉を詰まらせ、それでも続ける。

 

″私は、絶対に許さない。ホシノが自分を捨てることを″

 

「……どうして……」

 

″だって、ホシノは生きてていい人だから″

 

「……っ」

 

″罪があると思うなら、背負えばいい。

逃げたことを悔いてるなら、これから逃げなければいい。

誰かを置いていったと思うなら、今度は、置いていかない側になればいい″

 

先生は優しく諭す。

 

″死ぬことは償いじゃない。

ただ、全部を途中で放り出すだけだよ″

 

ホシノの瞳から、ぽろりと涙が落ちる。

 

「……でも……燈矢は……私を殺しに……」

 

″それでも″

 

先生は即座に言った。

 

″それでも、ホシノは一人で受け止めなくていい″

 

ゆっくりと、額を合わせる。

 

″一緒に向き合おう。

一緒に背負おう。

だから——″

 

先生は、まっすぐ彼女の目を見た。

 

″生きて。ホシノ″

 

その瞬間、張り詰めていた何かが切れた。

 

「……っ……ぅ……ぁ……」

 

声にならない嗚咽。

肩が震え、指が先生の服を掴む。

 

「……先生…」

 

″ホシノ燈矢を止めよう″

 

ホシノは泣くのをやめ、先生を見る。

 

「…うん!止めよう燈矢を!」

 

——夕暮れの光の中、

ようやく一人の少女が、絶望の縁から引き戻された。

 

その時。

 

 

 

 

 

「優しいなぁ?先生、絶望している生徒を助けてあげてよ…その間にお前の大事な生徒は死にかけてるがな」

 

「!!」

 

″!燈矢″

 

燈矢はヘラヘラと笑いながら、見せつける様に、引き摺っている生徒を見せつける。

 

目を閉じて、血を流している、ヘイローも消えている

 

空咲ヒナであった。

 

 

 

 

__________________________________

 

 

 

一方その頃…

 

トリニティとゲヘナはアビドスの消化活動にあたっていた。ミカが偶に暴走仕掛けるからが、それを止めながら消化している時。

 

奴は現れた。

 

「?誰か来るじゃんね」

 

「…誰だ?」

 

ミカがいち早く気づき、続いてツルギが見据えると、姿を現す。

 

「キエエエエエエエエエエエエ!!!!!」

 

脳みそが剥き出しで、黒い巨体の化け物がいた。

 

「!?ツルギみたいな発狂です!」

 

「!?!?」

 

ハサミの言葉に驚くツルギであるが、脳無はそんな事お構いなく突っ込んでくる。

 

「邪魔じゃんね?」

 

ミカが、渾身の拳を脳無を殴るが…

 

「キエエエエエエエエエエエエ!!」

 

「!嘘でしょ!?」

 

ダメージを食らった様子もなく、平然と攻撃を続けてくる。

 

「…消化活動以前の問題っすね」

 

「彼奴を早く止めるぞ!」

 

続々と正義実行委員会のメンバーと風紀院のメンバーも来るが、脳無を倒せるかは誰も確信を持てなかった。

 

 

__________________________________

 

 

同じくC&Cとアビドスのメンバーの方にも…

 

「っち!硬てぇな!このバケモン!」

 

「…聞いてる様子もありませんね」

 

「もーう!先生の所にいけなーい!」

 

「キケケケケケケ!!」

 

「ん、化け物」

 

「何なのよ!コイツ!」

 

「硬いですね♤」

 

脳無に苦戦していた、2体ともショック吸収、再生がある為

 

最強達でも、倒し切るには未だ至っていなかった。

 

 

 

__________________________________

 

  

 

 

 

 

「!ヒナちゃん!」

 

″燈矢!何をした!″

 

「死んではねぇよ、最初に殺す奴は決めてるからな…コイツは邪魔だな…」

 

燈矢は、ヒナを下ろすとそのまま蹴っ飛ばす。

 

″ヒナ!!″

 

「先生、ヒナちゃんを助けに行って」 

 

″…わかったよ、気をつけてねヒナ!″

 

「やっと殺せるぜ、ホシノ」

 

「…私も覚悟が出来たよ、止めてみせる」

 

「へぇ?ならその覚悟事燃やしてやるよ!!」

 

燈矢は蒼炎を纏い炎を飛ばしながら接近する。燈矢の拳が盾に防がれるが、燈矢は殴り続ける。

 

「っ!」

 

「どうした!覚悟したんだろ!?なら、止めて見せろ!ホシノ!!」

 

「やってみせるよ!!」

 

「!!」

 

ホシノは盾を燈矢の横っ腹に思い切り叩きつける、燈矢は少し怯んだが、すぐ攻撃しようとする、がショットガンがこちらに向けられていた。

 

「!ハッ!危ねぇな!」

 

「…皆んなの為にも、私は負ける訳にはいかない!」

 

「皆んなの為だと?…」

 

燈矢は動きを止め、ホシノを見る。絶好のチャンスのはずなのにホシノは動かなかった。燈矢からあの時感じた殺意を感じ取った。

 

「その思いを、先輩に使えていたらユメ先輩は死んでいなかった!!」

 

「!!」

 

燈矢は火力を増しながらホシノに急接近、だがそのせいで、皮膚が溶け始めていた。全身が火傷だらけにも関わらず、ホシノを押し倒す。

ホシノはなんとか盾を間に挟めたが燈矢は上から殴り続ける。

 

「最高の先輩と!!最適な環境があったくせにお前が全部壊した!!」

 

「何もかもあったくせに、お前のせいで!!」

 

「ック!!」

 

「誰も言ってくれねぇなら、俺が言ってやろうか!!!」

 

「ふらふらと先輩の真似事してる人形が!!お前は何も守れねぇよ!!!!」

 

「ここからは平行線だ!!焼けた死ね!!!俺の為に!!」

 

燈矢が拳を振り落とす。だがその直後、逆に顔面をぶん殴られ吹っ飛ばされる。

 

「…確かに燈矢のゆう通りだよ、でも、それでも、私は先輩として戦わなきゃいけないんだ!!」

 

殴った事で火傷した手を燈矢に向けながら、ホシノは叫ぶ。

先輩として、ユメ先輩の様に。

 

「殺す」

 

燈矢は殺意をむき出して、ホシノに殴りかかる。

が、ホシノは盾を使いそれを防ぎながらカウンターの様に燈矢を殴る。

 

「これならどうだ!!」

 

「…」

 

燈矢の足元から蒼炎が吹き出して襲いかかるが、全て盾で防いでいた。

 

「そうやって守るよな!!」

 

燈矢が盾で防いだホシノを後ろから燃やしてやろうとするが、そこにホシノはおらず盾のみ残っていた。

 

「!どこに!」

 

「今度はもう逃げないから」

 

「!!」

 

燈矢が振り返ると、拳を構えている、ホシノがいた。その拳には光が纏っている様にも見えたが、燈矢は気にせず自身も蒼炎を手に溜めホシノに殴りかかる。お互いボロボロである。消耗も激しかった為、燈矢は忘れていた。黒服との話を。

 

小鳥遊ホシノは最も神秘を保有している人物である。

 

神秘は力となる、神秘は時に力を増す。

 

「!死ね!!ホシノ!!」

 

「止まって!燈矢!!!」

 

 

 

 

燈矢の蒼炎とホシノの神秘がぶつかる。閃光のような光と爆音が辺りに響く。

 

 

 

煙が晴れる、そこにいたのは、燈矢の腹に拳をぶち込んだホシノと倒れ込んだ燈矢の姿があった。

 

「…お前が…何を…話そうが…過去は消え…ない」

 

「…そうだね、過去は消えない。これからも向き合い続けるよ燈矢」

 

燈矢はその言葉になにか話す事もなく、そのまま気絶してしまった。

 

 

 

 

 

__________________________________

 

 

 

 

先生side

 

 

アビドスでの一件は無事に幕を下ろした。アビドスは被害はあったが、皆んなのお陰でなんとか最小限に防げた。

途中、脳みそが剥き出しの化け物がいたらしいが、突然動きを止めたらしい。そのまま動かなくなった時、黒いモヤが飲み込んで消えてしまったそうだ。

 

燈矢は捕まり、今は治療しながら拘束されている。

ホシノは偶に面会に行っている、もちろん、私も。

 

 

 

…いつか、ホシノと燈矢が仲良くできる日が来るよう願っている。

 

 

 

 

 

 

 







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