貴方は淫魔の国へ渡る   作:ばばばばば

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3-04 初めての淫魔の町

 

 

 彼女が家に戻ってきた時、その両手には大荷物が抱えられていた。

 そして、その一つ一つを脇に置くと、まず初めに貴方の体を覆う程の布地を取り出しみせる。

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 そして貴方は―― 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 どこか遠慮のなくなった彼女の態度に絆され、貴方はナイトの役目を彼女に譲ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やけに有機的だというのに規則的な建物の見慣れぬ薄明かり、縦横無尽に空を飛んでいる淫魔達はあの速度で衝突しないのだろうかと貴方は思ってしまう。

 

 今見る光景は貴方にとって夢物語に(ファンタジー)すぎる光景だと彼女に伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 そんな時である。 

 

 

 



 

 



 

 

 

見れば、その淫魔は誰かを抱えて飛んでいると貴方は気づく 

 

 

 



 

 

 

向こうはそのまますれ違い、すぐに見えなくなる。

それを確認した貴方は彼女に小さく耳打ちをした。

 

 

 

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  貴方の疑問に彼女が答える。 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 貴方はゆったりとしたローブを引っ張ってみる。

 つまり今自分はこの世界における商売女にありがちな格好をしているのだろうと考える。

 

 

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 貴方と彼女は堂々と空を飛んでいく。

 次第に光は失せ、周りが暗黒に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 そんな寒空を彼女は流星のように駆け抜けるが貴方の肌にぶつかるハズの風はない。

 

 

 


 貴方はかつて死にかけた荒野を見て、少しだけ彼女を掴む手に力が入った。

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

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 貴方と彼女は少しだけ無言で空を飛ぶ。

 

 しばらくして口を開いたのは彼女だ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 彼女の声色に僅かな緊張を感じ取った貴方は静かにその声に耳を傾ける。

 

 

 

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 聞く限りかなりの綱渡りに感じた貴方、それを察したのか彼女は微笑む。

 

 

 

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 この格好にさせた彼女の思惑はそこにあるのだろうと貴方は気づく。

 もちろん貴方も全力を尽くすべくやるつもりであった。

 

 

 

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 そんな親父のセクハラじみた話を交えながら、貴方は彼女からその手の商売人のイロハをレクチャーされるのであった。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 周囲を這うように全体に走る配管、無数の煙突から立ち上る煙はそれ自体が薄緑の光を放っているのが貴方の目に見えた。

 さらに近づけば空気が甘く焦げた匂いを帯び始める。

 薄緑の煙が生き物の息のように脈打ち、配管が血管みたいに建物を這う。

 それはまるで工場というより、眠った巨獣の腹のように貴方には見えるだろう。

 

 

 

 

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貴方は慎重に辺りを見回す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方はひとり、彼女の帰りを待った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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