あれから幾つかの月日が過ぎた。
今日も貴方は強烈な疲労感と共に目を覚ます。
「んふふ……、おはようっス人間ちゃん」
体に感じるのは素肌に絡む熱。
貴方は短くおはようと伝えようとするが、それさえも彼女の唇に塞がれる。
「えへへ、おはようようのチューっス」
――そのおはようはたった今、封殺されたのではないだろうか――
そんな貴方のボヤキすらも彼女は胃に返さず、貴方の口に舌を突っ込んで黙らせる。
口内を蹂躙する彼女の無慈悲な侵攻。
これを防ぐ手立てなどない事を貴方は十二分に知っていた。
お互いの粘膜に触れあふれ出る熱を交換した時、貴方の心臓が一際高く跳ねる。
――体が熱い――
体に回る渦巻く熱は、貴方に活気を与える様でありながら、腰の中心へと一気に集まる。
「休憩したし、回復魔法もかけたッス。それじゃあ朝のスキンシップと行くっスよ」
――あまりにも退廃的だ……――
「えー、いいじゃないっすか、人間ちゃんもキモチイイの好きっスよね?」
――週休3日、6時間労働を希望する――
「アハハ、今は私たち二人ともニートっすよ? 今日も、もちろんオールナイトっス」
――今は朝である――
彼女と繋がってから貴方は毎日のように精を絞られる日々を行っている。
貴方は初めの交わりを思い出す。
「分かってるッス。人間ちゃんはキモチよすぎても壊れちゃうんすよね。加減はバッチリっス」
余りの快楽に精神が崩壊しかけたため、過度な快楽を与えるのは止めるように彼女に伝えた記憶が新しい。
――加減をしてこれか……――
寝る時と食事と気晴らし以外は彼女と肌を重ね続けた貴方。
「いやぁ、人間ちゃんの精力で魔力を得て、その魔力で人間ちゃんを癒して、余った魔力で欲しい物も買う! 不労所得で生活費いらず!! 永久機関が完成しちゃったっスねぇ!!」
――片方の負担が余りにも大きすぎるのではないだろうか――
「えへへ、でも人間ちゃん、嫌じゃんないっスね」
貴方は黙り込む。
魂の見える彼女に嘘は通じない。
この欲望に余りにも忠実な生活も悪くはないと思うしかないと貴方は諦めた。
「うっ……、ま、またそうやって黄昏て……、ほ、本当は私じゃ、い、イヤなんすか?」
しかし、彼女が分かるのは欲求に忠実な貴方の本能、その衣である理性を読み取ることまでは彼女はできない。
だから、貴方は彼女に正直に伝える。
「やっぱり元の世界に……」
――貴女の横に入れれば大抵は良い、なぜなら自分は貴女が好きなのだから――
彼女に倣い、貴方は相手の言葉を塞ぐ方法をしてみることにした。
「んふぁ……、に、人間ちゃーん!!」
がばりと、天地を転がされ、貴方にのしかかる彼女。
どうやら自分の朝飯は彼女の食事が終わってからのようであると貴方は気づく。
しかし、これもまた一つの選択。
貴方は一つの結末に行きついた。
hint:おめでとう、貴方は比翼連理というには爛れ過ぎているが一つの結末にたどり着いた。
しかし、貴方はこうも思わないだろうか?
飛ばした肝心なあれやこれやはどこにあるのだと
この手の遊戯に回想は付き物だ。もちろん用意してある。
(↑※現在回想作成中、完成までお待ちください)
ただそれを見るにはまず一区切りまでの攻略と少しの手間が必要だ。
まずはページ4を目指したまえ