普通のマカロンは一口サイズで上品なイメージですが、デカマカロンはその名の通り**サイズが数倍(時には手のひらサイズ!)**あり、スイーツ好きには夢のような進化を遂げた存在です。
デカマカロンの魅力をいくつか深掘りして紹介しますね。
1. 韓国発の「トゥンカロン」が火付け役
デカマカロンブームの最大の主役は、韓国発祥の**「トゥンカロン(Ttungkaron)」**です。
韓国語で「太っちょマカロン(トゥントゥンハン・マカロン)」を略した言葉で、単に大きいだけでなく、間に挟まれているクリームがとにかく分厚いのが特徴です。
2. 進化した「中身」のバリエーション
普通のマカロンはガナッシュやジャムが薄く塗られていますが、デカマカロンはもはや**「ケーキ」**に近い構成になっています。
まるごとフルーツ: イチゴやシャインマスカットがそのまま一粒入っている。
お菓子をトッピング: クッキー、ブラウニー、プレッツェルなどがクリームに刺さっている。
サプライズ感: 中に生キャラメルやソースが閉じ込められていることも。
3. 写真映え(SNS映え)するビジュアル
デカマカロンはデコレーションが非常に凝っています。
造形美: 貝殻の形(トゥンカロンの定番)、ハート型、クマなどの動物型。
カラーリング: マーブル模様やビビットな色使い。
仕上げ: 表面にアイシング、チョコがけ、あるいは金箔やアラザンでの装飾。
4. 楽しみ方のポイント
シェアして食べる: 1個でかなりのボリューム(とカロリー!)があるので、友達と切り分けて色んな味を楽しむのがおすすめ。
手土産に最適: 箱を開けた瞬間の「わあ!」という驚きは、普通のマカロン以上です。
豆知識:きれいに食べるコツ
デカマカロンは厚みがありすぎて、普通にかじると横からクリームが飛び出してしまいます。
少し冷やしてクリームを固めてから、ナイフで縦にスッと切ると、層が崩れず美しく食べられますよ。
最近ではコンビニや専門店でもよく見かけますが、特定のエリア(東京の新大久保など)には、さらに進化したデカマカロンを出すカフェも多いです。
もしよろしければ、お近くの評判のお店や、通販で買える人気のデカマカロンについてお調べしましょうか?
おなかが空いたので、デカマカロンを作ることにした。
マカロンはおいしいからだ。それにデカが付くとよりおいしい。
なので僕は早速、ダチョウの卵を手に入れることにした。
具体的にはダチョウを殺す。
なので僕は早速、サバンナに出かけてみることにした。
でもお金がないから、最寄りのサファリパークで妥協した。
そして園内を周回するバスに乗ることにした。そのバスは正面がライオンの頭で、後部はレオパードだった。
つまり畸形だった。
入り口で双眼鏡を受け取り、バスに乗るとすぐにそれは動き出した。時速2kmで、風景はそのままだった。
でも気づけばその風景は変わっていた。まるで北極星のようだった。
のろのろと動くバスで僕は最後部の窓側に座り、外を見つめていた。
外では動物の尻だけ見えた。中には死んでいるのもいた。でも死臭はしなかった。
「皆さま、この度は……にお越しいただき、誠にありがとうございます」そう言ってバスガイドがにこやかに微笑む。
しかし彼女は話す最中爪ばかりを見つめるものだから、ゾウの紹介をしているのに風景にはハイエナがゾウを狩猟するさまが映し出されていた。
しばらくして何やら顔が白いもので覆われたものが現れてきた。背中のこぶを見るにそれはラクダだった。
でもなんで顔が白くなっているのだろう?
「お手持ちの双眼鏡で覗いてみてください」とバスガイドがはきはきとしゃべっていたので、それでラクダの顔をよく見てみた。
それは泡だった。
「あれはラクダのツバです」
僕はふとデカマカロンのことを思い出した。
あのラクダの唾液でデカマカロンを作ればきっとおいしいのができるのだろう。
僕は頬杖をついて、そう思った。
でもきっとそんなことは起こりえないのだろう。そうも思った。
涙があふれてきた。
本当にそんなわけがないから。
ラクダなんていない、バスガイドなんていない、バスにも乗っていない、ここはサファリパークなんかじゃないし、そもそも僕はなんでもない。
僕は誰なのだろう?
僕は自分のことを僕と言うが、それは僕の性分に合っているのだろうか? つまり僕は「僕」ではなく、また別の呼称、その人称すら異なるのかもしれない。
僕ははっきりと僕自身の身体を知り尽くしていない。僕の皮膚、僕の髪の毛、僕の眼、もちろん僕の臓器や僕の脳みそも――どうして僕がここにいるのか、僕が凭れかかっている、この座椅子のふわふわとした触感は、その手触りからしてある意味ダチョウ的だった。
ダチョウ的?
そうだった、僕はダチョウを殺そうとここに来たのだった。でも、僕が腰を下ろしているのはすでにダチョウだった。
つまりダチョウは僕の手に、いや腰にあったのだ。
灯台下暗しってやつだ。
そんなことを気にしているうちに僕の視界が真っ白になり始めた。
そうか、お迎えが来たのだ。ふとそう思い立っていぶかしんだ。一体「お迎え」って?
するとバスガイドが突然僕の方へとやって来て、こう言った。
「ちょいと待ちなさい。特大サプライズ、あります」
独特なアクセントで彼女がそう言った瞬間、前方に巨大な刃が現れた。そしてそれは回転し始めた。
しかし風はやってこず、寧ろ僕たちを吸い込み始めた。
「これからマカロンの生地を作ります」とバスガイドは朗らかに言った。
「そのマカロンは赤いですか?」と恐る恐る僕は訊ねた。もしかすると僕の血で赤いマカロンができると思ったからだ。
「いいえ」バスガイドは言った。「青色一号で青くします」
よかった~
ピー
「ご臨終です」そう医者が宣告すると、男の寝床の傍らに座っていた老夫婦は膨らみ切った風船から空気が抜けていくように泣いた。二人はその亡骸の親だった。
死に絶えた男はまだ十九歳だったが、大病に罹ってあっさり死んでしまった。
先月から男は昏睡状態になり、生命維持装置でかろうじて生き延びていた。だが、それも永遠に続くわけではなかった。もちろん両親もそれに気づいていたし、諦めていた。
一方で心の中では、わずかな光を求めていた。それは言わずもがな、生命の希望だった。
二人はすぐに死に絶えんとする男の傍らでずっと祈っていた。そしてその希望の光へと全身全霊で駆けていた。
しかし結局そこに追いつくことなく、その光は闇の中へ消えてしまった。
二人は慟哭した。
泣いている二人を後目に医者は看護師にささやいた。
「今夜、タコパしない?」
――了――