あのね、私は受験生だったのですけどもね
『だった』というのですからね、はいもう終わったわけなんですけれども
私は、あまり頭が良いほうではなくてですね、はい。
そんで私は努力が苦手で、本当に。勉強なんてもってのほかなワケです
そんな私が受験生として勤まっていたかどうかなんて目に物を見るよりか明らかなわけです
もちろんひどいものだったのだと自覚はしております
でもね、ある時ふと思ったのです
話は変わるのですが、私は小学校低学年の頃なかなかグループの輪に馴染めなくてですね。他人に合わせるなんてことを何一つ考えていなかったわけですから、
そんな私にも転機が訪れまして、とある外交的グループに誘われてですね、遊ぶことが増えたわけです
その時は本当にほんとうにうれしくてですね、なんとかこの地位を守り抜こうと躍起になっていまして、どうにかしてみんなを楽しませようと日々頑張っていたわけです。
そこで私は流行りの芸人のものまねをしたり、少しオーバーなリアクションをしたりしまして
みんなが笑っていることが、笑わせることがうれしかったのだと思います
ええ、その時はうまくいっていたと思うのです
それから、少し経ちまして。
私は本を家で読むようになりました
いえ、本自体は昔から読んでいたのですが、そういったものではなく
私の家には家族の全員が共用で使うタブレットがあるんですよ。ほかの家族はほとんど使っていませんでしたので、そのタブレットを使ってですね、ネット小説なんてものに手を出し始めました
ハーメルンというサイトでですね、初めのうちは自分の好きな作品の二次創作ばかりを漁っていたのですが、だんだんとその範囲を広げていきまして
あの頃は、本当にいろんな物にふれましたね。良いものも悪いものも吸収しまして
結果として私の人格形成や、思考パターンの学習の四割ほどがネットに毒されるということになってしまいましたけれども、まあ、困ってはいないと思います。多分
それは置いておきまして、それを経て私の性格が低学年の頃の外交的な性格から、内向的な性格へと変貌を遂げまして。それに伴って関わるグループも変わっていく、とよかったのですけれども
外交的グループの人たちはもちろん私がネット小説なんて読んでいることを知らないわけですから
もちろんいつもと同じように接してくれるわけです
あの芸人のものまねをしろだとか、本なんか読んでいないで一緒にサッカーをしようだとか
ありがたかったはずなんですけれどもね。今では本当に、どうしようといった感じで
私も私でその誘いに断りを入れられる性格であったならよかったのですがそうでもなく。といった感じでしのぎを削る小学校生活を送ることを余儀なくされました。
中学校でも、いえこの話は言わなくともですね
話を戻しまして、ええと、何の話だったか
そうでしたふと思ったことについてでしたね
私が努力をしていないことは私が一番わかっていまして
そこでふと高校生活についての妄想が走ったのです
ああ、きっと変わらないんだと
今までの学校生活がまだ続いていくだけなのだと
きゅう、と心が締め付けられるような感覚でした
もしかしたら自分の趣味を心から話し合えるような人に出会えるかも知れないと、考えなかったわけではありません。が、そんなわけがないと。どこからかの声が私に釘を刺しました
ああ、だったらどうでもいいかと
それから私は勉強に全力で取り組みました
みるみるうちに頭がよくなっていることがもちろん私のことですから、理解できました
先生から褒められ、親から褒められ、誇らしい気持ちになりました
受験では今までの成果を存分に発揮できたと思います
私はこれから道化を被ります。そうやって生きていきます。