呪力は呪力でも呪力かよ!? 作:パンツ男
「ッは!今何時だ……試合は……ッ!」
「おや、起きたのかい」
「リカバリーガール先生……」
「試合なら心配しなくていいよ……あんたらがスタジアムを壊したせいで一時間ほど修復の時間が設けられたからね」
「そうなんです……か……」
「それよりも友達に元気な顔見せておやり」
「友達……?」
「気づいてなかったのかい?」
「ッ!物間……それに皆……」
︎︎轟との試合の後、強力な式神呪装を使った反動からか意識を落とした俺は、リカバリーガール先生の出張保健所のベッドの上で目を覚ました。
︎︎意識を失っている間に、試合が進んでしまったのかと慌てて飛び起きるも、俺達の戦いの余波でスタジアムが壊れたらしく修繕の時間が設けられたらしい。
︎︎一先ず間安堵した俺はクラスメイトがお見舞いに来てくれていることに気づいた。
「全く……なんだいアレは」
「凄かったぜ!」
「……皆……来てくれたのか?」
「当たり前じゃん!」
「友達を心配するなんて当たり前のことだろう?」
「……そっか……友達か……」
「え!?まさか私たちのこと友達じゃないとか思ってたの!?」
「ッ…………そ、そんなわけないだろ……」
「はぁ……いいかい晴臣。僕らB組は全員君のことを友人として……そして越えるべきライバルだと思っているよ」
︎︎物間は俺の態度を見て自分たちは友でありライバルであると、はっきりと断言した。
「そうか……ありがとな」
︎︎あの日、幸せになることを諦めた俺に友人だと言ってくれる物間達に少し胸が暖かくなる。
551:竜舞ガブ
良かったなぁ……。
552:名無しの転生者
ちょっガブリアスニキ!?今レスしたらこの場面見られていることに気づきますって!?
553:竜舞ガブ
あ!?しまった!!?
554:転生者掲示板
LIVEモードを終了します。
555:ヒロアカ陰陽師
次の試合が始まるまで一旦落ちますね。
556:竜舞ガブ
お、おう……。
557:名無しの転生者
お、おつかれ……。
558:ヒロアカ陰陽師
……それとガブリアスニキ。
心配してくれてありがとうございます。
559:名無しの転生者
……。
560:竜舞ガブ
イッチ!!!
561:聖剣使いのプロブレーダー
うるっさ!
562:名無しの転生者
耳ないなった……。
563:ペンギンストライカー
良かったですねガブリアスニキ。
「ほら、元気になったんなら早く出な」
「わかりました……リカバリーガール先生ありがとうございました」
「はいはい……あんたらもこんな所で集まったら他の子が休めないだろ」
「はーいリカバリーガール先生」
︎︎リカバリーガール先生に促されてお見舞いに来てくれたクラスメイトがぞろぞろと保健所を出ていく。
︎︎俺も邪魔にならないようにベッドから降りると、もう一度先生にお礼を言い部屋を出ようとする。
「……蘆屋……少しだけいいか?」
「……なんだ」
︎︎隣で寝ていた轟が起きたようで、横になったまま俺を呼び止める。
「……最後……親父のことを忘れた」
「……左の話か?」
「あぁ……お前との試合でキッカケをもらって……わからなくなった…………俺はオールマイトみたいなヒーローになりたかった」
「そうか」
「……でも、俺だけが吹っ切れて終わりって……わけにもいかねぇ……精算しなきゃいけないものがある……」
「……」
「今度……母さんに会いに行ってくる……」
「……家族とは……話せるうちに話しとけ……いなくなったらもう…………後悔しか残らねぇからよ……」
「蘆屋……」
「受け売りだ」
「そうか……」
「……あと緑谷達にも礼くらい言っとけ……」
「あぁ……」
「じゃあもう行くわ」
︎︎リカバーリーガール先生に注意される前に俺は保健所を出た。
『待たせたな!スタジアムの修繕も完了したので!!次の試合に行くぜ!!』
︎︎観客席に戻った俺は、塩崎と飯田の試合をしっかりと見る。
「晴臣遅かったじゃないか……なんだいその食料の山は……?」
「ん?轟との試合で呪力をかなり消費したからな……次の試合まで回復しとかないと」
「そんな感じで回復するのかい!?」
「しっかりと飯を食って休息を取れば回復する」
「そうなんだ……」
「なんだ?俺の唐揚げ棒欲しいのか?」
「そんなわけないだろ」
︎︎たこ焼きや唐揚げ棒等を食べながら、試合開始を待つ。塩崎は体育祭に向けた二週間の特訓で苦手な近接を鍛えたこともあり、密かに期待している。
『2回戦!第二試合!!……その茨からは何人も逃れなれない!!ヒーロー科……塩崎茨!!』
︎︎塩崎は短く祈りを捧げると、飯田を真っ直ぐ見つめる。
『対するは!!……その足は誰かを助けるためにある!!ヒーロー科……飯田天哉!!』
︎︎飯田は塩崎を警戒するように体勢を低くし開始の合図を待っている。
『……STARTッ!!』
「レシプロバースト!!」
「そう来ると思いました!」
「なにっ!?」
564:転生者掲示板
LIVEモードに切り替えます。
565:名無しの転生者
お!始まった!
566:竜舞ガブ
飯田VS塩崎の戦いか!
567:名無しの転生者
原作じゃ飯田くんのセリフで勝敗が語られましたけど……。
568:聖剣使いのプロブレーダー
アニメじゃ開始と同時にレシプロバーストで、背後を取り一気に場外まで運んでいたな。
569:レジェンドプロデューサー
やはり開始早々レシプロで決めに来たか。
570:フィジカルギフテッド石化中
だけど塩崎は飯田の速攻を狙ってたみたいだね。
「晴臣、体育祭までの二週間で塩崎にどんな特訓をしたんだい?」
︎︎スレ民の会話を流し見しながら、塩崎と飯田の試合を観戦していると、隣に座る物間が話しかけてくる。
「塩崎の“個性”は中長距離で発揮される」
「そうだね」
「だが、対象を捕捉する、“個性”を使用するというプロセスの関係上、一瞬で懐に潜り込まれると“個性”を発動するよりも先に撃破される可能性がある」
「だから近接を鍛えたのかい?」
「それもあるが……得意を伸ばす特訓もしたさ」
「具体的にどんなことを?」
「対象の捕捉と“個性”使用のラグを縮める特訓だ……飛天駿脚で塩崎に接近して、体……肩に触れられる前に“個性”で俺を捕まえるってやつだ」
「あぁ……あれか……」
「まぁ……付け焼き刃でも確実に塩崎は強くなったさ」
物間に︎︎スタジアムを方を見るように促すと、勝負は既に決まっていた。
『塩崎!高速で動く飯田の接近をものともせず拘束!!飯田動けない!!!』
︎︎勝負は一瞬だった。
︎︎試合開始と同時に飯田は
「くッ……俺のレシプロを見切ったというのか……」
「いえ速すぎて目で追うことは叶いませんでした……ですが私の“個性”を警戒して真正面ではなく死角から攻めてくると予測はできましたので」
「読まれていたのか……」
「えぇ……ですが二週間前の私なら何も出来ずに場外に押し出されていました」
「完敗だ……」
「飯田くん!行動不能!!塩崎さん三回戦進出!!」
572:名無しの転生者
塩崎さん強ぇ……!
573:レジェンドプロデューサー
アニメじゃ何も出来ずに場外に出されていたが、イッチの特訓により背後を取られてもしっかりと対応できていたな。
574:竜舞ガブ
イッチの活躍で目立たへんかったけど、一対一でB組の実力が上がってんのがようわかるな!
575:ペンギンストライカー
これでイッチの準決勝の相手は塩崎さんに決まりましたね。
576:アサシンディケイド
決勝の相手は誰になるんだろうな。
577:名無しの転生者
確かに……B組の実力が全体的に上がっているならどんでん返しがあるかもですね。
578:竜舞ガブ
それ口に出したらないパターンやで。
「塩崎が勝ったか」
「クラスメイトが勝ったのにあっさりしてるね」
「これでも喜んでるさ……だが、それよりも次の対戦相手なんだ……対策を考えないといけないだろ」
「それもそうだね」
(次の試合は庄田と骨抜か……)
「あれ!?あれだけの食料の山は!?」
︎︎次の試合について考えていると、物間が驚いた声をあげる。
「ん?食ったぞ」
「早食いにも程があるだろう!?」
「物間」
「な、なんだい……」
「食事は戦争なんだ」
「何を言っているんだい!?」
「一瞬の隙が命取りになる」
「本当に何を言っているんだい!?」
︎︎物間は俺の言葉にツッコミを入れる。
︎︎神居や聖達と食事をしていると、おかずの唐揚げやコロッケ等は必ず争奪戦になる。酷い時には自分の皿に乗った物まで奪ってくるほどだ、食べ盛りの男兄弟による食事は戦争と言っても過言ではない。
「……」
「ど、どうしたんだい?」
「いや……なんでもない」
︎︎神居達のことを思い出してほんの少し懐かしさと虚しさを感じたが、頭を振り気分を紛らわす。
580:名無しの転生者
イッチ……?
581:竜舞ガブ
そっとしといたり。
582:名無しの転生者
あ、はい。
583:ペンギンストライカー
それより次の試合は庄田くんと骨抜くんですね!
584:縁柱ドンモモタロウ
近接特化と絡めて特化……予想できねぇな。
585:レジェンドプロデューサー
骨抜は間違いなくスタジアムを柔くするだろうな。
586:名無しの転生者
一回戦もそれで八百万さんを完封してましたよね!
587:アサシンディケイド
庄田もそれは分かってると思うから、どうやって攻略するかだな。
『それじゃあ次の試合いくぜ!!その拳は強力無比!動ける恵体!!ヒーロー科……庄田二連撃!!』
︎︎スタジアムに一礼し庄田が入場する。
『頭も柔らかければ“個性”も柔い!!ヒーロー科……骨抜柔造!!』
両者がスタジアムに立ち向かい合う。
『STARTッ!!』
「一瞬で決めてやるよ!!」
「それは既に読んでいる!!」
︎︎開始と同時に“個性”でスタジアムを柔くした骨抜。庄田は冷静に自分の足下に拳を放った。
『骨抜!一回戦と同じくスタジアムを柔くして庄田の動きを封じに来たぞ!!』
「……」
「塩崎といい骨抜といい中長距離の“個性”はこの形式だと初撃有利だよなぁ」
「そうだな」
︎︎観客席で拳藤が試合を見て“個性”の範囲についてボヤく。たしかに近距離特化の“個性”は中長距離が得意な“個性”相手に不利だ。だが、距離の有無で勝敗が決まるなら、炎による範囲攻撃を得意とするエンデヴァーが、身体強化系と思われるオールマイトに負けるはずがない。しかし、現実はそうじゃない。たとえ“個性”の範囲で劣っていても、それを覆すだけの力があれば関係ない。
『どんどんどんどん沈んでいくぞ!!庄田動けるかぁ!!?』
「カッカッカッ!動けねぇよな庄田!」
「確かに身動き取れないな……だが、僕がなんの対策もしていないとでも?」
「やってみろよ!」
「ツインインパクト……
BOOOM!!
『庄田が飛んだ!!?』
589:名無しの転生者
なんで!?
590:レジェンドプロデューサー
恐らく水面に強い衝撃を与えた際に起こる現象を利用したのだろう。
591:縁柱ドンモモタロウ
つまりどういうことだ?
592:レジェンドプロデューサー
水面に強い衝撃を与えると広がりまた中心に収束する。
庄田は沈む前に自分の足下に“ツインインパクト”を設置していた。そして、スタジアムが柔くなったところで解放すれば……。
593:名無しの転生者
足下を中心に柔らかいスタジアムが収束するのか!
「なんだよそれ!」
「君対策だよ!」
「まじかよ!」
骨抜は庄田の攻撃を回避するために柔くしたスタジアムに潜った。
「ッ……やはり解除しているか」
︎︎受身を取って着地をした庄田は地面の硬さが元に戻ったことを確認し、周囲を警戒する。
『庄田!見事柔いスタジアムから脱出!!しかし骨抜はスタジアムに潜って反撃を回避!!』
「っ!」
︎︎辺りを見回す庄田だったが、再びスタジアムが柔くなる。また“個性”を使って脱出しようとするが、ニ擊目を設置する前にいきなりスタジアムに沈んだ。
「あんな初見技見せられたら……こうするしかないよな……」
︎︎藻掻く庄田の近くから骨抜が浮上しスタジアムを元に戻した。腕を動かすどころか首から下がスタジアムに埋まった庄田は悔しそうに骨抜を見る。
「沼みたいなスタジアムに取られて、勢いを失った拳で用意したツインインパクトじゃ、さすがに分厚いコンクリは壊せないだろ」
「ッ……降参だ」
「庄田くん行動不能!!骨抜くん三回戦進出!!」
595:名無しの転生者
骨抜くんが勝ったか……。
596:名無しの転生者
惜しかったなぁ……。
597:竜舞ガブ
やっぱ柔軟な思考は戦闘でも活かされるか。
598:縁柱ドンモモタロウ
次の試合は……鉄哲と爆豪か!
599:名無しの転生者
どうなるんだ……。
600:ペンギンストライカー
どっちも頑張ってください!
『さぁ!二回戦も残り一試合!!硬さとはパワー!パワーとは硬さ!!ヒーロー科……鉄哲徹鐵!!』
「おっしゃァ!!」
『VS!!一回戦対戦相手に何もさせず爆破で一網打尽にした容赦の無さァ!この試合も攻めて攻めて攻めまくれェ!!ヒーロー科……爆豪勝己!!』
「……」
『STARTッ!!』
「っしゃオラァ!!」
「ウォラッ!!」
「効かねぇ!!」
『初っ端ぶつかり合いだァ!!爆豪!容赦のない爆破を浴びせるぞォ!!』
︎︎鉄哲は真正面から殴りかかり、爆豪は拳を回避して“個性”で連続の爆破を浴びせ続ける。
「俺は鉄より硬ぇ鉄哲だぜェ!!」
「ッチ……!クソ髪とダダ被りがよォ!!」
「切島ってちゃんと呼べやァ!!」
601:縁柱ドンモモタロウ
小細工抜きのぶつかり合いかぁ!熱いなぁこれ!燃えてきた~!!
602:名無しの転生者
やっぱり切島と似た“個性”だからか爆豪の爆破をものともしねぇ……。
603:ペンギンストライカー
ですが全身を硬めたら……その分綻びが生じますね……。
604:レジェンドプロデューサー
だが、鉄哲もイッチの特訓を受けている……どうなるかわからんぞ。
「晴臣は鉄哲にどんな特訓をしたんだい?」
「呪装した腕でひたすらぶん殴った」
「スパルタ過ぎやしないかい!?」
「鉄は熱いうちに打てって言うだろ……“個性”的にも打てば打つほど硬くなると思ってな」
爆豪の爆破を耐え続けながら反撃する鉄哲を見ながら、二週間の特訓を思い出す。
︎︎小細工を嫌い正々堂々を貫く鉄哲にフェイント等を教えるよりも、得意を伸ばす方向に舵を切った。
「呪装で強化した拳で殴り続けて“個性”の持続時間と硬度を上げた」
「君……容赦ないね」
「強くなりたいなら……限界を超えないとな」
「確かにそうだけどさ」
606:名無しの転生者
イッチえげつねぇ……。
607:アサシンディケイド
まぁ……それが鉄哲にとってそれが一番効果があるのは確かなんだがな。
608:ペンギンストライカー
実際効果あるみたですよ。
609:名無しの転生者
確かに原作の切島よりも爆破効いてなさそうですけど……。
610:レジェンドプロデューサー
だが、ここから爆豪のペースは上がるぞ。
611:竜舞ガブ
せやな。前世もそうやったけど、今の時期五月でも暑いし……あれだけ動けば汗だくだくになるやろな。
「死ねェ!!」
「効かねェ!!」
スタジアムでは爆豪と鉄哲の接戦が続いている。鉄哲は俺との特訓で持久力が上がったのか真正面から爆破を何度も受けても平気な顔をしている。対する爆豪は少しづつだが息を切らし、徐々に攻撃の速度が落ちている。
「どうだ!俺は硬ぇだろ!!」
「それがどうしたダダ被り野郎!!」
「俺は鉄哲徹鐵だァッ!」
「ぐッ……!?……おェ……」
︎︎何度目かの泥臭いぶつかり合い、また爆豪の連続爆破を耐える鉄哲かと思われたが、試合は新展開を迎える。
︎︎爆豪の消耗により攻撃のキレが悪くなった一瞬の隙を突き、鉄哲の拳がボディーに炸裂した。
『おっと!!生々しいのが入った!爆豪堪らずリバース!!』
「まだまだァ!!」
「がッ!?ごッ……!?……がッ!?」
︎︎腹に鋼鉄の拳を受けたことで怯んだ爆豪に、鉄哲は今までのお返しといわんばかりに猛攻をしかける。
「オラッ!!!」
「ッ……!!?」
︎︎鉄哲のフックが横腹に突き刺さる。確証は無いが恐らく肋が折れたであろう一撃に爆豪はスタジアムを転がり膝をついた。
613:名無しの転生者
マジか!?
614:名無しの転生者
鉄哲強ェ!!
615:竜舞ガブ
やっぱりB組全体の実力が底上げされてんな。
616:名無しの転生者
本当にイッチは何したんだよ……。
「立てねぇか?」
「んなわけねェ……まだまだこっからだわ」
「そうこねぇとなァ!!」
︎︎二人はまたスタジアム中央でぶつかる。鉄哲は変わらず、爆豪の爆破を耐え続け反撃する。対する爆豪もかなり消耗しているが、汗をかいたことで“個性”のキレが増し先程よりも威力も速さも上がっている。
『爆豪!鉄哲!両者一歩も引かず泥臭くも熱い試合が続く!!勝利の女神はどちらに微笑むのかぁ!!』
「死ねェ!!!」
「がッ……!?」
爆豪が鉄哲の脇腹を爆破する。先程までなら全くダメージを受けていなかった鉄哲が苦悶の声を出す。
「ようやくキャパがきたか……全身ガッチガチに硬めてたらよぉ……そりゃ綻ぶわなァ!!」
「舐めんなァ!!」
︎︎爆豪はこれを好機と更に速度を上げ爆破を叩き込んでいく。“個性”の維持に限界が来た鉄哲だったが、意地と根性で爆破を耐えながら反撃の手を止めない。
『とんでもねぇ!!意地と意地のぶつかり合い!!勝つのはどっちだァ!!?』
「くたばれェ!!!」
「オラァァッ!!!」
︎︎両者の雄叫びが爆煙の中から響く。煙が晴れると息を切らしながら立っている爆豪がいた。そして爆豪の顔面を打ち抜こうとしたがあと一歩のところで限界を迎えてしまい立ったまま気絶した鉄哲がいた。
「……鉄哲くん戦闘不能!!爆豪くん三回戦進出!!!」
︎︎ミッドナイト先生の声が響く。二人の健闘を称えるように割れんばかりの歓声と拍手が会場を震わせる。
618:竜舞ガブ
いやぁ良かった!!ええ試合やった!!
619:ペンギンストライカー
ですね!
620:縁柱ドンモモタロウ
鉄哲ナイスファイトだった!!
「……」
「次は君の番だね」
「あぁ……」
「塩崎は強いよ?」
「知ってる」
「……どっちが勝ってもB組は決勝にいける……僕は二人とも応援するよ」
「ありがとな……行ってくる」
︎俺は塩崎と戦うためにスタジアムに向かった。