ふふ、こんにちは。あたし、アンナです。シルバーバーグだなんて呼ばれたこともあったけど、今はただのアンナ。無色で無職の宗教家。
元は、地球って惑星で救済活動してたんだ。……あ、募金とかボランティアとか、そういうのじゃなくてね。ヒトを進化させようと思ってたの。
だってね。
地球って本当にマズいことになってたんだよ。外宇宙からやってくる虫型の侵略者にね、滅亡一歩手前まで追い詰められちゃってたんだから、人類。
もちろん、努力してなかったわけじゃないよ、人間は。
色んなアプローチで滅亡を回避しようとしてた。政府や軍は機械兵士やロボットで対抗しようとしてたし、“協命機関”は魔法少女やヒーローで対抗しようとした。あたしはね、侵略者の細胞や遺伝子を人間に埋め込んで、改造人間作ってたよ。
……人間を改造するなんて、人道的じゃないだろって? まあ、それはそうだね。でも、滅ぶよりマシじゃないかなって思うの。
侵略者ってね、本当に凶悪だったんだよ。
弱卒の兵士級でも、単騎で軍隊滅ぼすんだから。しかもそんなのが際限なくウジャウジャやってくるんだもの。どうしようもないよ。
実際、軍隊のロボット計画は早々にとん挫したしね。肝いりの巨大ロボットがあっという間に壊されちゃったもの、侵略者に。
機械兵士は肉壁としてはそれなりに優秀だったそうですけど、結局。資源の食いつぶしみたいになっちゃったんですよね。この方法。
ヒーロー・魔法少女も一緒。むしろ、より悪い。
戦闘力はロボット以下。まあ、人間だからね。性能には個人差があるよ。そこはロボット以上かもしれなくて、以下でもあるところ。
……でも。生身の人間であるからには、死ねば死ぬ。
勝てもしない怪物に、年端もいかない子供たちをぶつけるんだもの。捨て石以外の何物でもないよね。
もっと悪いのは、“協命機関”はそれを分かっててやってたってこと。軍が侵略者に勝てなかった段階で、地球人類の運命って決まってたんだと思う。……彼らの中で、ね。
……だから、ヒーローも魔法少女も人気取り以上の意味はなかったと思うよ。“協命機関”の大人達の生活を支えるための捨て石。
そう思うと、あたしが人間を改造しようってやってたのは、けっこう真面目に人類を救おうとしてた分、いくらかはマシな感じするでしょ?
被験者の選別はかなり気を遣ってたし。埋め込むための侵略者の細胞だってめったに手に入るものじゃないからね。
だから、多少強引だったとしてもね。マシなんじゃないかなって。
改造人間にした人達の反応って、だいたい一緒だったかな。
懇切丁寧に説明してあげたつもりなんだけどね。地球がどれほど追い詰められてるのか、人類の行く末がどういうものなのかって。
なのに、返ってくるのって「ふざけるな」とか「元に戻せ」とか。「人間をやめたくない」とか、そんなのばっかり。……物分かりが悪い。
だからね、意思を消去することにしたんです。
自分から協力をしてくれるんなら、それが一番なんだけど、頷いてくれる人ってそんなにいなかったから。
全人類を改造するためには、素材が足りないもの。全然足りない。
もっともっと改造人間を増やしたいし、強化したい。そのためには、もっとずっと侵略者を殺して、殺して……素材を集めなくちゃいけません。
あ。
言い忘れてたけどね。あたしの改造人間は相当強かったよ。……強さとは違うか。 特性って言った方が近いかもしれない。
彼らはね、侵略者に攻撃されないの。だから、不意を打って殺すことが可能だったんだ。甲殻の隙間からね、柔らかいお肉を攻撃するんだよ。……もっとも、兵士級くらいにしか通用しないけども。……でも、少なくとも敵対されないって大きいと思いませんか?
ただ……一つだけ誤算があったんだ。
改造人間って、侵略者の細胞を使って作ってるって言ったでしょ? それが裏目に出ちゃったんです。
侵略者の王って、自分の眷属達に対して絶対の命令権を持ってるんだけれど、それが改造人間にも適用されちゃったの。人類を救うための“聖女の献身”なのに、これじゃあ侵略者に献身しちゃってますよね。全然、笑えません。
あたしね、殺されるところだったんですよ。
自分が作った改造人間に。皇蟲に乗っ取られてしまって。侵略者の仲間入りして一緒に襲ってきたんです。なすすべなんかありませんでしたよ。当時は。
怪人の角がね、あたしの胸を貫こうとしたの。怖いとは思わなかった。……ただ、無念だなとは思いました。これで人類は、地球は滅んじゃうんだって。何一つ手立てなく、気持ちの悪い蟲の楽園になってしまうんだって。
──そんな時でした。
鈍い銀色がね、割り込んだんです。小さな背丈で、魔法少女の服装をした、オッドアイの少女。
……とてつもない憎悪を感じました。泣き笑いをするような。怒り狂うような。
その彼女がもたらしたのは、凄まじい暴力の嵐でした。
少女はひとかけらの慈悲も見せず、怪人も侵略者も一纏めに惨たらしく殺し尽くして。……そのまま、あたしを一瞥すらすることなく。立ち去ってしまったんです。
その時のあたしの内心と言ったら、筆舌に尽くしがたいものがありましたよ。……だって、あの侵略者を、その大群を、こともなげに殺し尽くす存在が居たんです。そんな存在を、知ってしまったんです。
……そこに神を見てしまうのも、無理ないと思いませんか?
それから、ほどなくして藤宮さんやヒーローの人達がアジトへ攻め込んできました。別に、組織自体に未練なんてもうありませんでしたから、そこはどうでもいいんです。
……むしろあたし、運命の出会いをした直後だったので、そっちの方が大事でした。だから、コイバナでもする気分でお話しちゃったんですけど、彼、まったく聞いてくれなかったの。冷たいですよね。
でも、ヒーローとしての実力は本当に本物で、まるで歯が立ちませんでした。……次元転移なんてしたくありませんでしたけど、死ぬよりはずっとマシですからね。仕方なく異世界へ跳んだんです。
───
異世界は平和でしたよ。
怖い侵略者はいないし、魔物も雑魚ばっか。人間同士で殺し合いをやる余裕まであるんですもん。
だからあたし、やる気なくなっちゃって。引き籠り生活なんかすることにしたんです。
さいわい、楽しみはありました。覗き見です。
……実はあたし、魔法少女だったんですよ。“協命機関”の。だから自分を改造しないでもある程度は戦えるんです。あそこの扱いって本当にひどいから、すぐに脱走しちゃったけど。
自分を改造するのはね、ある程度質のいい素材を手に入れてからって後回しにしてたのが、まさか功を奏するなんて思いませんでしたけど。
話、逸れちゃいましたね。
魔法少女にはね、固有魔法ってあるんですよ。魂由来の魔法。あたし、戦いの才能自体は十人並みだったけれど、この固有魔法がとってもすごかったの。
魔法名『聖女の献身』。……簡単に言ったらね、千里眼ですよ。距離も次元も時間も関係なく、見たいものを見れる魔法です。
これを使って神……ムラクモちゃんを覗き見するのが楽しみになったの。
……なんにも持ってない子なんですよ、ムラクモちゃんって。ずっとずっと嫌われながら生きてきた子。
スラムで生まれて、誰も教えてくれないから何も知らないの。字は読めない。簡単な計算もできない。なのに戦いにばかり駆り出されるから、殺しの知識ばかり積み重なっていく。
……“協命機関”で魔法少女をやるとね、搾取されるんです。ご飯だってマズい合成ゼリーですよ。でもね、彼女別に文句言わないの。だって、おいしいご飯なんて食べたことないから。
同じ境遇の魔法少女にすら、遠巻きにされて。無視されて陰口を言われたってぜんぜん気にしないの。慣れてしまってるから。
知らない他人から、搾取してくる上役から、仲間の魔法少女から、理不尽に嫌われて、期待を投げつけられて。……決まって「思い通りじゃなかった」って勝手に裏切ったことにされる。
……でもね、それでも彼女、やめないの。ヒトを救うこと。
その果てが、汚名を着せられての異世界追放なんだもの。
あたし、やってられないなって思っちゃいましたよ。彼女、全然気にしてないですけどね。
それで異世界でまた人助けしてる。……本当に懲りない子。
異世界に来てからのムラクモちゃんはね、幸せそうですよ。
おいしいご飯食べたり、お散歩したり。……コバエに群がられたり。
そう、コバエ。
あたしね、もう人間社会に関わるつもりってなかったんですよ。……それは本当。だってもう、ここには侵略者なんていないですし。
でもね、でも……あの王都事変。フローゼ・バーム・ブランシュバインはね、あろうことか……ムラクモちゃんに名前を覚えられたの。ムラクモちゃんから聞いたんですよ、名前教えてって。……ふざけるなって、思っちゃいますよね。
───
ゼルヴィナ教を乗っ取ることに決めたのはね。
信者さん達の頭がユルユルだからってのもありますけど、何より愛って教義がとっても気に入ったからです。
笑っちゃいますよね。愛だなんて言えば、何もかも許されてしまうだなんて。ふふっ。愛は愛でも、そういうのって自己愛って言うんですよ。この世で一番醜い愛のカタチです。やはり、愛を語るなら自分でなく他人を許し、祈らなくっちゃ。それが献身ってやつですもんね。
実際、乗っ取りなんて容易いものでしたよ。もうちょっと苦労があるかな、なんて思いもしましたけど、たったの四日です。そんなもんで掌握できちゃったの。これには自分でもびっくりしちゃいましたよ。ドン引きもしましたけど。
あたしから信者さん達にあれやれ、これやれって言うことは少ないですよ。迷宮都市ダンジョンの奥の方から、宝箱取ってきてもらったくらいじゃないかな。……もうちょっとあったかもしれません。
あ、ちなみにあれの中身はね、エンジンですよ。超小型の魔力炉。
あたしよりもずっと前にこの世界に来ていた地球人が、恐らく地球のロボ技術をこの世界に残してるんですよね。遺跡から発掘されたりしますし。
まあ別に、こんなの必要ありませんでしたけどね。
戻ってきた信者さん……名前なんて言ったかな? どうでもいいか。
信者さん達をダンジョンに向かわせたのはね、ムラクモちゃんのためですよ。あの子が最下層で迷子になるのが『聖女の献身』で見えたので。その時に取る脱出の方法がね、本当によくなかった。ダンジョン破壊です。
そんなことしちゃったら、ムラクモちゃんのね。せっかくの異世界暮らしが台無しになっちゃいますよ。
ですから、出口までの案内役になってもらったんです。
便利な部分はもちろんありますよ。でもね、それ以上にゼルヴィナの人達って本当にめんどくさいです。
愛って言えば何してもいいと思ってるので、犯罪なんかもポンポンやりますし、完全な善意で勧誘活動にも余念がないんです。これ、本当に勘弁してほしい。
もう、既存の信者の人をヨシヨシするだけでもかったるいのに、新しい人達増やしてあたしの時間奪おうなんて、マジでギルティですよ。……最近のニコニコムラクモちゃんが癒しになってなかったら、精神崩壊してたところです。
ムラクモちゃんが幸せそうなのはすごくいいことですよ。それ自体はね。とってもいいことなんです。
……でもね。レイラ・アシュベリー……。ムラクモちゃんを飼い犬扱いするこの女! ムラクモちゃんを過去の傷から少しだけ解放して、照れさせやがったあの女! ……わかりますか? あのムラクモちゃんが、『自分を止めてもいい人』って認識してるんですよ!! コバエの分際で!
……ふぅー。駆除はしませんよ。……ええ、もちろん。ムラクモちゃんを悲しませたらいけませんからね。うん。これもまた献身ですもの。
───
ゼルヴィナ教徒はね、縄張り意識が強いです。
頼んでもないのに信者を増やそうとしますし、どこぞの学校や企業、果ては街まで乗っ取ろうとするんです。……迷惑ですよね。
帝国の監獄街にね、根を張ったからお越しくださいなんて言われた時には、全力で拒否したくなりましたよ。そんな不衛生なところ行きたくありませんし、あたしムラクモちゃんを覗き見するので忙しいですし。……でも、立場ってのがありますからね。行かないわけにいきません。
でも……行ってみて、これは使えるって思いました。治安は最悪でしたし、住民も最悪でしたけど、だからこそって。
実はね、あたしこの世界でも改造人間作ってるんです。目的がないのでね、手慰みに。その辺のモンスター素材を人間に埋め込んでるんですよ。
ついでに端材でキメラ作ってみたりね。
もちろん、大義名分なんてない行いですからね。
キチンと同意をもらってやってますよ。あなたはこれから、人間なんかよりもずっと優れた存在になれますよって。……嘘ですけどね。
あたし、気が付いたんですけど、別に人外の力を得たとしても人間が人間以上になることってないんです。あのムラクモちゃんほどの暴力があったって、神そのものにはなれない。じゃあ、何をもって人を人以上にするのかって言ったら……ひょっとすると、そんなモノなんてないのかも。
なので、人体改造は本当に趣味になり下がっちゃってるってお話です。
……ところで、運命って信じますか? あたしはそこまで信じてないです。偶然も必然も、数学的に証明ができてしまうからです。
でも、運命を感じたことは何度もあるんです。例えば、ムラクモちゃんと初めて出会ったあの日。『聖女の献身』を得たあの日。そして、ムラクモちゃんが帝国に来るってなった……その日。
また一匹コバエが張り付きましたけれど、心配はないかなって。
彼女みたいなタイプ、ムラクモちゃん嫌うもの。上から目線で、偉そうで、一方的。仲良くなんかなるわけない。
……そう、たかをくくってたんですけどね。
……どういうわけか、この監獄街のゼルヴィナ信徒を捕らえたあと、距離が縮まってしまったみたい。……名前、聞かれてますよ。ムラクモちゃんから。しかも、名前で呼んでいいとまで言われてる。
り、理由は、わからないでもないです。……ムラクモちゃんって、あれでけっこう他人をリスペクトする子ですから……どこが琴線に触れたかまではわかりませんけれど、「あ、こいつけっこうやるじゃん」ってなったんだと思います。
……別に、焦ったからってわけじゃないんです。本当ですよ。……ムラクモちゃんが帝国に行くってなった時、やる必要があるかなとは思ってたことなんです。
だってムラクモちゃんって、人を攻撃しないでしょ? できないじゃない。しない。
……わかりますか? 戦争って出来事と、相性が最悪なんです。誰かが彼女の代わりをやってあげないと、きっと彼女は自分の信条を裏切ってしまう瞬間が来てしまう。これは、間違いがないことです。
だから、帝都を焼く。焼いて、藤宮さんの息子さんにでも死んでもらって、あとは帝国軍を適当に傷つければいいかなって思ったんです。継戦能力を奪ってしまおうってことですね。ついでに皇帝を弑した際の混乱も狙ってはいます。有能な息子さんが二人いらっしゃるそうですから、内乱でもしてくれたらいいですよね。
……ゼルヴィナ信徒を使ってもいい案件でした。
でも、結局使ったのは機械と人外だけ。……ラーネさんには後方で待機を命じたのですが、よほど頭に血がのぼっていたのか、勝手に来ちゃってますけど。
人を投入しなかったのは、ムラクモちゃんのためです。きっと彼女、帝都民を助けようとするでしょうから。
「大司教様……“暴君”が」
「教えてくれて、ありがとう。大変なお仕事だったでしょ? 何かお礼がしたいな」
「いえ……そのような。大司教様のお役に立てるだけで十分です」
「そっか。……困ったことあったら、何でも言ってね? あなたの痛みも苦しみも、全部一緒に背負いたいの」
「も、もったいないお言葉です!」
……知ってたけどね。だってあたし、ムラクモちゃんのこと覗いてたし。
今すっごい怒ってるよ、あの子。思わず地球時代を思い出しちゃうくらい。あのお星さまみたいな金と緑のオッドアイが殺意と憎悪でギラギラ光ってるの。……ああ~懐かしい。はじめて会った時のムラクモちゃんだぁ。……って思ったけど、コバエと合流してからちょっとだけ鈍っちゃった。あの昏い光。
いや、それはいいことだよ。どんなムラクモちゃんだってかわいいし、幸せそうな顔がむしろ一番かわいいもの。……しいて言うなら、コバエがそれを生み出してるってことが気に食わないだけなんです。
スカードレッドって言ったかな。
どうでもいいコバエなんだけど、どういうわけかムラクモちゃんとグングン仲良くなってるんです。こいつ、何にも知らないくせに理解者面して、一番腹が立つやつです。アシュベリーもブランシュバインもシルヴェリオンもうっとうしいですけど、スカードレッドが一番最悪です。
何故って? だってムラクモちゃんの理解者はあたしだからですよ。あたし以上にあの子を知ってる存在なんかありませんもん。
……あ。言っときますけど、だからってラーネさんをけしかけたりしてませんからね。妹さんに。
しつこいようですけど、あたし、ムラクモちゃんの悲しむことはしないんです。だから、彼女が護りたいと思ってるものを傷つけたりなんかしないんです。
矛盾だって思いますか?
帝都を焼くって行為自体、ムラクモちゃんを悲しませるだろって。……きっと、そんなことないんじゃないかなって思います。
……今さらの話なんじゃないかな。
地球で、数多の生命を取りこぼして見送ってきた子です。怒りはするでしょうけど、傷つきも悲しみもしないと思います。
ムラクモちゃんって基礎魔法を出力で無理やり使うでしょう?
中でも、魔力圧縮と炎魔法は威力が違う。……魔法はイメージですよ。魔力圧縮はきっといつものように相手を握り潰す要領でしょう。なら、炎は?
記憶にこびりついてしまうくらいに見てきたってことです。
だから、彼女は傷つかない。
ところで……『聖女の献身』によれば、ムラクモちゃんはすぐそばまで来てます。
助けられなかった人もたくさんいるみたいですけれど、あたしが想定していたよりたくさんの都民を救われちゃいました。さすがの腕前です。
だから……。ここがボス戦ですよ、ムラクモちゃん。
起動させるのは、巨大兵器です。人型のね。
見たことのない型ですけれど、技術体系には地球由来の部分が多く見られますから、この世界で進歩したモノの一つなんでしょう。
ただ、機械兵なんていくら持ってきても、性能を高めても、ムラクモちゃんにとっては軽く捻りつぶせるサンドバッグ以上にはなり得ません。
なので……。メタらせてもらったんです。急ごしらえですけどね。
──アンチフィジカル・フィールド。
簡単に言ったら、物理的な衝撃をそのまま跳ね返してしまうバリアです。
……本当はね、ここまで来たらもう、勝っても負けてもどっちでもいいかなって気持ちになってますよ、あたし。だってムラクモちゃんの救世、また見れちゃいましたし。
でも、自分の推し感情が満足するのと、ムラクモちゃんの信条を護ることはやっぱり別。
本気の喧嘩ですよ、ムラクモちゃん。あなたの力……あたしに魅せてほしいですっ。