タケアキがこの世界に転生してから数年経ったある日の事……
「よっと、これで終わりだな」
「チッ、また負けちまったかー」
「やっぱりタケアキは強いよね?」
近くの森の中でタケアキvsラヴィーネ・カンネで軽い模擬戦の様な事をしていた。
結果としてはカンネは伸びた木の枝に巻き取られておりラヴィーネは転ばされて立ちあがろうとした所を喉元に刀の切先を当てられていた。
「そうは言うけど2人とも前よりも強くはなってきてるぞ」
「そうなのか?そうは感じないけど……」
「タケアキが言うなら、そうなんだよ……それよりも」
「あぁ、待ってろ……
タケアキが右手の人差し指と中指で空中に五芒星を描いてそのまま弾くと木の枝に当たって枝がほどけた。
「いつも思うけどタケアキの魔法って凄いよねー」
「違うぞカンネ、何回も言ってるけど俺が使ってるのは魔法じゃなくて陰陽術だって」
「全く何回言っても覚えない奴だな。それに……
ラヴィーネが指した先はタケアキの腰にある一本の刀だった。
「何回も言ってるけどコイツを抜く時は誰かが危ない時なんだよ……」
「そっか……けど、タケアキが言うならそうなんだね」
「そうかもしれないけど……だからこそ、こうして私達はタケアキに鍛えてもらってるんだ」
カンネとラヴィーネはタケアキの言葉で
「そんな事を話してるなら家に帰ろうぜ」
「うん!そうだね!!」
「じゃあ、今日は私の家で夕飯を食べて行くと良いわ。お母さんが腕によりをかけるって言ってたから。
カンネも来るか?」
「そうか、ならお言葉に甘えるか」
「うん、私も行くね」
3人はその場から離れたがカンネが右腕、ラヴィーネが左腕とそれぞれがタケアキに抱き付きながら歩いていった。
ラヴィーネの家で食事を終えたタケアキは自分の家である作業をしていた。
「ふぅ……コレをこうして……よし」
タケアキがしていた作業は墨を含んだ筆で紙に何かを書いていた。
それは術符と呼ばれてる物で転生特典で貰った書物に記されていた物であり、その中でも今書いていたのは『爆裂符』と言う物だった。
幾つか作成すると筆を置いて軽く伸びをした。
「うーん、あぁ、今日はこの位でやめとくか」
タケアキは床に寝転ぶと天井を見た。
「最初、この世界に来た時は戸惑ったけどこうやって何年も過ごしてると慣れてくるんだなぁ……そうだ」
タケアキは体を起こすと坐禅を組んで目を瞑って集中をした。
(うん……こうしてると体内で
(これが書いてあった
タケアキは気付いてないが体が軽く光っていた。
その後、タケアキは坐禅を終えると眠りについた。