今日はオフの日。
前々から楽しみにしていたゲーム作品のサントラ発売記念のリリースイベントが終わり、SNSの私用アカウントに感想を呟く。
『リリイベ、すごい良かった。特にラスボスメドレーが痺れた』
……っと。
これからどうしようかを考えつつ、おもむろに自分のコートのポケットに手を入れると何かあるのに気がつく。
「……鋭心先輩から借りてたハンカチだ――」
返しそびれていたことに気づき、今いる場所が渋谷なことも考える。
確か今日はみんなオフの日だったよな。
鋭心先輩の自宅って渋谷――と考えがよぎり、連絡を入れる。
『鋭心先輩、ハンカチ返し忘れてたので返したいんですが、今って自宅ですか?』
連絡を待ちつつ、近くのカフェに入り、時間を潰すことにした。
するとコーヒーが渡された瞬間、連絡が入る。
『ああ、自宅だが、今度会えた時で構わないぞ』
当たり前な返答が返ってきた。
そういえば今俺がいるの渋谷ってこと、伝えてなかったな。
『鋭心先輩、実は俺、今渋谷に居るんで気にしないでください。今から向かっても大丈夫ですか?』
……流石に迷惑かな。
そう思いながらもカフェのカウンター席でカップに入ったコーヒーを啜りながら、ゲームの最新情報をチェックする。
新規召喚ガチャに復刻として前々から欲しかった武器が入ってる。
これは帰宅したら回そう。
そう思っていると鋭心先輩から連絡が入る。
『そうだったのか。今俺しか家にいないから来てくれても大丈夫だ』
大丈夫な連絡が入った俺は今飲んでいるコーヒーを飲み干し、トラッシュボックスにカップを放り込み、店を後にする。
10分程度で鋭心先輩の家に辿り着いた。
鋭心先輩の家って本当に豪邸だよな……と毎回思う。
インターホンを鳴らし、しばし待つと応答が来る。
「はい。……秀か、今玄関に向かう」
鋭心先輩の声が聞こえた後、外のゲートが開く。
俺はゲートの中に入り、玄関を目指すと玄関が開錠された音が微かに聞こえ、鋭心先輩の顔が見える。
「あ、鋭心先輩」
「秀、待っていた。ここじゃ寒いだろうから中に入ってくれ」
鋭心先輩の言葉に甘えて、俺は家の中に上がることにした。
家の中は暖かく、着ていたコートを脱ぐことにした。
俺がコートを脱いだことに気がついた鋭心先輩。
「そこにハンガーがあるから使ってくれ」
と、俺を気遣ってくれた。
「ありがとうございます。でも今日は早めに帰るので大丈夫ですよ。これ、返しそびれていたハンカチです」
俺はハンカチを鋭心先輩に渡そうとすると、俺と鋭心先輩のスマホから騒々しい音が聞こえた。
――ギュイ! ギュイ! ギュイ! 地震です――
(帰宅後確認したら投稿できてなかったので只今手動投稿しました)